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2020年初フライトは大好きな沖縄。しかしながら今回は、旅行ではなく勉強の旅。今年はまさかの新型ウイルス日本上陸&各地で感染拡大となりましたが、感染リスク回避のため沖縄滞在日数を必要最低限にしようと思ったら、今度は地元のフライトがキャンセル。滞在期間が長くなれば「わ~い、わ~い!」と喜ぶところですが、流石に今回は複雑な心境でした。人を避けながらも、人と出会えた沖縄旅。これから沖縄へ行こうと考えている方に、今の状況なども交えて沖縄の魅力をお届けできればと思います。

【沖縄観光】世界遺産★琉球王国のグスク及び関連遺産群★完全制覇

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2020/10/08 - 2020/10/14

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ST&G-旅に恋するウミガメ

ST&G-旅に恋するウミガメさん

2020年初フライトは大好きな沖縄。しかしながら今回は、旅行ではなく勉強の旅。今年はまさかの新型ウイルス日本上陸&各地で感染拡大となりましたが、感染リスク回避のため沖縄滞在日数を必要最低限にしようと思ったら、今度は地元のフライトがキャンセル。滞在期間が長くなれば「わ~い、わ~い!」と喜ぶところですが、流石に今回は複雑な心境でした。人を避けながらも、人と出会えた沖縄旅。これから沖縄へ行こうと考えている方に、今の状況なども交えて沖縄の魅力をお届けできればと思います。

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
交通手段
レンタカー

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  • はいたい。<br />今回の旅行記は、2000年に世界遺産登録された「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の全てを紹介します。<br />構成資産は下記の通り。<br />■首里城跡 ■園比屋武御嶽石門 ■玉陵 ■識名園 ■斎場御嶽 ■今帰仁城跡 ■座喜味城跡 ■中城城跡 ■勝連城跡 

    はいたい。
    今回の旅行記は、2000年に世界遺産登録された「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の全てを紹介します。
    構成資産は下記の通り。
    ■首里城跡 ■園比屋武御嶽石門 ■玉陵 ■識名園 ■斎場御嶽 ■今帰仁城跡 ■座喜味城跡 ■中城城跡 ■勝連城跡 

  • 最初に私からのアドバイス。<br />琉球王国のグスク及び関連遺産群を見学するのであれば、訪れる前にサラッと歴史的背景を学んでおくと良いですよ。<br />何も知らずに出かけてしまうと、世界遺産の遺構※が『ただの石』で終わる可能性がありますから、公式サイトなどで簡単に確認しておきましょう。<br />※遺構とは地面や地中に残っている昔の建物の基礎などをさします

    最初に私からのアドバイス。
    琉球王国のグスク及び関連遺産群を見学するのであれば、訪れる前にサラッと歴史的背景を学んでおくと良いですよ。
    何も知らずに出かけてしまうと、世界遺産の遺構※が『ただの石』で終わる可能性がありますから、公式サイトなどで簡単に確認しておきましょう。
    ※遺構とは地面や地中に残っている昔の建物の基礎などをさします

    首里城 名所・史跡

  • 首里城を訪れるのであれば、失ったものの大きさを確認するだけでなく、高台から見える景色に、かつての国王たちが何を思い、何を理想としていたのか想像してみるのも面白そうです。

    首里城を訪れるのであれば、失ったものの大きさを確認するだけでなく、高台から見える景色に、かつての国王たちが何を思い、何を理想としていたのか想像してみるのも面白そうです。

  • ライトアップされた首里城も美しかっただけに、燃え盛る炎に涙しましたが、これもまた沖縄の歴史として後世に語り継がれていくのですね。

    ライトアップされた首里城も美しかっただけに、燃え盛る炎に涙しましたが、これもまた沖縄の歴史として後世に語り継がれていくのですね。

  • 首里城と言えば赤い守礼門を思い浮かべる方が多いと思いますが、こちらは沖縄戦の後に復元されたもので世界遺産ではありません。<br />コロナ禍で以前よりも来園者が減少している首里城ですが、開門前は特に人がいないので、静けさの中に響く鳥のさえずりが心地良いですよ。<br />朝は逆光になるのが玉に瑕ですが、撮影角度を変えるなどして素晴らしい写真を撮ってください。<br />早起きが得意な方は、御開門式(うけーじょー)に合わせて訪れると良いでしょう。

    首里城と言えば赤い守礼門を思い浮かべる方が多いと思いますが、こちらは沖縄戦の後に復元されたもので世界遺産ではありません。
    コロナ禍で以前よりも来園者が減少している首里城ですが、開門前は特に人がいないので、静けさの中に響く鳥のさえずりが心地良いですよ。
    朝は逆光になるのが玉に瑕ですが、撮影角度を変えるなどして素晴らしい写真を撮ってください。
    早起きが得意な方は、御開門式(うけーじょー)に合わせて訪れると良いでしょう。

    首里城 名所・史跡

  • 前置きが長くなりましたが、ここからが首里城の世界遺産です。<br />写真は園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)。<br />琉球国王が城外へ出る際に、道中の安全祈願をした場所です。<br />首里城にはかつて十嶽(とたけ)と呼ばれる10の聖地があり、その一つが石門後方に広がる森。<br />園比屋武御嶽は信仰の対象として、国王たちが祈りを捧げていた大切な場所だったのです。

    前置きが長くなりましたが、ここからが首里城の世界遺産です。
    写真は園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)。
    琉球国王が城外へ出る際に、道中の安全祈願をした場所です。
    首里城にはかつて十嶽(とたけ)と呼ばれる10の聖地があり、その一つが石門後方に広がる森。
    園比屋武御嶽は信仰の対象として、国王たちが祈りを捧げていた大切な場所だったのです。

    首里城 名所・史跡

  • そして首里城2つ目の世界遺産が、正殿の床下にあったこちらの遺構。<br />修学旅行生の多くはチラッと見てササッと去って行きますが、建築などに興味がなければ地味な世界遺産と言えるかもしれませんね。<br />ガイドさんの話によると、正殿は少なくとも7回の建て替えが行われたという話しですが、それを伝えているのがこの遺構。

    そして首里城2つ目の世界遺産が、正殿の床下にあったこちらの遺構。
    修学旅行生の多くはチラッと見てササッと去って行きますが、建築などに興味がなければ地味な世界遺産と言えるかもしれませんね。
    ガイドさんの話によると、正殿は少なくとも7回の建て替えが行われたという話しですが、それを伝えているのがこの遺構。

  • 正殿焼失後の今は、屋根付きの建物で保存中です。<br />勿論見学可。<br />焼失前は傷がついた強化ガラス越しに上から覗き込むような形で見学していましたが、それと比べると今の方が見易くなっていますので、遺構を見るなら今が大チャンスですよ。

    正殿焼失後の今は、屋根付きの建物で保存中です。
    勿論見学可。
    焼失前は傷がついた強化ガラス越しに上から覗き込むような形で見学していましたが、それと比べると今の方が見易くなっていますので、遺構を見るなら今が大チャンスですよ。

  • 首里城の次に紹介するのは、県立首里高校の前にある玉陵(たまうどぅん)。<br />守礼門から歩いて数分ですから、ここは首里城と一緒に見学しておきたい施設です。<br />第二尚氏歴代王統の陵墓で、3代目の国王「尚真」が父「尚円」の遺骨を見上森(みあげむい※)から移すために築かれたもの。<br />※見上森とは尚円王が最初に葬られていた(密葬されていた)陵をさしますが、沖縄県立図書館の資料によると道路工事で破壊され、今は存在しないようです。場所的には、安国寺横にある細い通り(一方通行)を入り、玉陵の裏手の方に有ったようです。<br /><br />今度は第二尚氏という言葉が分からない方のために、少しだけ第一尚氏と第二尚氏の説明をさせていただきます。<br />かつて琉球王国には2つの王統(2つの尚氏)があり、それらを区別するために使われるのが第一尚氏と第二尚氏という言葉。<br />尚氏だけなら第一尚氏をさしますが、三山統一を成し遂げた尚 巴志が、父の思紹を王位に就かせたのが第一尚氏の始まりです。<br />「三山統一、めでたしめでたし」と言いたいところですが、歴史に良くありがちな不穏な動き。<br />それを監視するために城が築かれるなど、完全統一というにはまだまだ不安定な時代だったようです。<br />尚巴志亡き後は、王家が衰退。<br />7代尚徳は若くして病死し、ついに第一尚氏の時代は終わりを告げます。<br />その後王家を継いだのが、第一尚氏の臣下だった『金丸』。<br />彼もまた尚円と名乗り、ここから第二尚氏時代が始まります。<br />この第二尚氏時代は、廃藩置県まで19代に渡り続きました。<br />3つの破風墓は、写真向かって左から東室・中室・西室。

    首里城の次に紹介するのは、県立首里高校の前にある玉陵(たまうどぅん)。
    守礼門から歩いて数分ですから、ここは首里城と一緒に見学しておきたい施設です。
    第二尚氏歴代王統の陵墓で、3代目の国王「尚真」が父「尚円」の遺骨を見上森(みあげむい※)から移すために築かれたもの。
    ※見上森とは尚円王が最初に葬られていた(密葬されていた)陵をさしますが、沖縄県立図書館の資料によると道路工事で破壊され、今は存在しないようです。場所的には、安国寺横にある細い通り(一方通行)を入り、玉陵の裏手の方に有ったようです。

    今度は第二尚氏という言葉が分からない方のために、少しだけ第一尚氏と第二尚氏の説明をさせていただきます。
    かつて琉球王国には2つの王統(2つの尚氏)があり、それらを区別するために使われるのが第一尚氏と第二尚氏という言葉。
    尚氏だけなら第一尚氏をさしますが、三山統一を成し遂げた尚 巴志が、父の思紹を王位に就かせたのが第一尚氏の始まりです。
    「三山統一、めでたしめでたし」と言いたいところですが、歴史に良くありがちな不穏な動き。
    それを監視するために城が築かれるなど、完全統一というにはまだまだ不安定な時代だったようです。
    尚巴志亡き後は、王家が衰退。
    7代尚徳は若くして病死し、ついに第一尚氏の時代は終わりを告げます。
    その後王家を継いだのが、第一尚氏の臣下だった『金丸』。
    彼もまた尚円と名乗り、ここから第二尚氏時代が始まります。
    この第二尚氏時代は、廃藩置県まで19代に渡り続きました。
    3つの破風墓は、写真向かって左から東室・中室・西室。

    玉陵 名所・史跡

  • 東室(写真)は洗骨後の王と王妃が葬られており、中室は洗骨(せんこつ)前の遺骸を安置していた部屋。<br />西室は王及び王妃以外の限られた王族(玉陵碑に書かれている者)の遺骸が安置されていると言われています。

    東室(写真)は洗骨後の王と王妃が葬られており、中室は洗骨(せんこつ)前の遺骸を安置していた部屋。
    西室は王及び王妃以外の限られた王族(玉陵碑に書かれている者)の遺骸が安置されていると言われています。

  • 一般の私たちは建物の外で見学することは出来ても、陵墓内部を見ることはできませんので、見学を始める前に玉陵奉円館内にある資料館で簡単に情報収集しておくことを強くお勧めします。<br />さもなければ、ただの古い墓で終わる可能性大。<br />保存する価値があるからこそ世界遺産に登録されているので、その価値を知るためにも資料館へ足を運びましょう。<br />資料館は玉陵の見学後ではなく、見学前に行くべきです。<br />玉陵碑から伺える王家のドロドロ(?!)もあるようなので、是非チェックしてみてください。

    一般の私たちは建物の外で見学することは出来ても、陵墓内部を見ることはできませんので、見学を始める前に玉陵奉円館内にある資料館で簡単に情報収集しておくことを強くお勧めします。
    さもなければ、ただの古い墓で終わる可能性大。
    保存する価値があるからこそ世界遺産に登録されているので、その価値を知るためにも資料館へ足を運びましょう。
    資料館は玉陵の見学後ではなく、見学前に行くべきです。
    玉陵碑から伺える王家のドロドロ(?!)もあるようなので、是非チェックしてみてください。

  • 首里城→玉陵と続いたら、風情ある金城町石畳道を歩きながら識名園(しきなえん)まで行ってみましょう。<br />琉球国王や冊封使が歩いた真玉道。<br />首里城から金城町石畳道に行くのであれば下り坂。<br />しかしその逆は、ダラダラと続く上り坂。<br />運動不足の方は、ゼーゼーハーハ-になります。

    首里城→玉陵と続いたら、風情ある金城町石畳道を歩きながら識名園(しきなえん)まで行ってみましょう。
    琉球国王や冊封使が歩いた真玉道。
    首里城から金城町石畳道に行くのであれば下り坂。
    しかしその逆は、ダラダラと続く上り坂。
    運動不足の方は、ゼーゼーハーハ-になります。

    識名園 公園・植物園

  • 第二尚氏王朝時代に造られた琉球国王の別邸。<br />那覇は激戦区でしたので建物は復元されたものですが、識名園の見どころは琉球国の気候に合わせた建築と庭師の優れた技術。

    第二尚氏王朝時代に造られた琉球国王の別邸。
    那覇は激戦区でしたので建物は復元されたものですが、識名園の見どころは琉球国の気候に合わせた建築と庭師の優れた技術。

  • こちらも非常に美しい庭園ですので、朝の散歩にお勧めです。<br />管理をされている方の話ではカワセミも遊びに来るそうですので、のんびり歩きながら沖縄の庭園散歩を楽しみましょう。<br />※過去の旅行記あり

    こちらも非常に美しい庭園ですので、朝の散歩にお勧めです。
    管理をされている方の話ではカワセミも遊びに来るそうですので、のんびり歩きながら沖縄の庭園散歩を楽しみましょう。
    ※過去の旅行記あり

  • パワースポット巡りが好きなら、琉球開闢七御嶽のひとつ「斎場御嶽/せーふぁーうたき」へ行ってみませんか?<br />斎場御嶽と言えば、写真の三庫理(さんぐーい)を思い浮かべる方が多いと思いますが、ここは琉球王国最高の聖地。<br />国王や、最高神女(さいこうしんじょ)である聞得大君(きこえおおきみ)が参詣した場所として知られています。<br />当時の行事を今に伝える東御廻り(アガリウマーイ)。<br />その第1番目の拝所が園比屋武御嶽です。

    パワースポット巡りが好きなら、琉球開闢七御嶽のひとつ「斎場御嶽/せーふぁーうたき」へ行ってみませんか?
    斎場御嶽と言えば、写真の三庫理(さんぐーい)を思い浮かべる方が多いと思いますが、ここは琉球王国最高の聖地。
    国王や、最高神女(さいこうしんじょ)である聞得大君(きこえおおきみ)が参詣した場所として知られています。
    当時の行事を今に伝える東御廻り(アガリウマーイ)。
    その第1番目の拝所が園比屋武御嶽です。

    斎場御嶽 寺・神社・教会

  • 写真は、北山王(ほくざんおう)の居城だった今帰仁城(なきじんぐすく)跡。<br />日本100名城に選ばれるだけあり、城壁の美しさに心を奪われことでしょう。<br />今帰仁城の主は、中城城の按司(あじ)『護佐丸/ごさまる』にとっては憎き相手。<br />護佐丸の曾祖父 vs 北山王、そして護佐丸+尚巴志 vs 北山王の関係が分かると、三山時代から琉球統一までの歴史の紐解きが面白くなります。<br />ここで按司(あじ)という言葉も説明しておきましょう。<br />簡単に言うと、地域の指導者。<br />村落共同体の首長で、今の市町村長に置き換えられることもあります。<br />各地の按司たちが城を築き始めると、今度は各地で勢力圏争いがおこり、力の弱い按司は力の強い按司に飲みこまれていきました。<br />時は流れ、三山(山北・中山・山南)時代へ。<br />3つの大きな勢力の一つが、今帰仁城の北山王だったのです。

    写真は、北山王(ほくざんおう)の居城だった今帰仁城(なきじんぐすく)跡。
    日本100名城に選ばれるだけあり、城壁の美しさに心を奪われことでしょう。
    今帰仁城の主は、中城城の按司(あじ)『護佐丸/ごさまる』にとっては憎き相手。
    護佐丸の曾祖父 vs 北山王、そして護佐丸+尚巴志 vs 北山王の関係が分かると、三山時代から琉球統一までの歴史の紐解きが面白くなります。
    ここで按司(あじ)という言葉も説明しておきましょう。
    簡単に言うと、地域の指導者。
    村落共同体の首長で、今の市町村長に置き換えられることもあります。
    各地の按司たちが城を築き始めると、今度は各地で勢力圏争いがおこり、力の弱い按司は力の強い按司に飲みこまれていきました。
    時は流れ、三山(山北・中山・山南)時代へ。
    3つの大きな勢力の一つが、今帰仁城の北山王だったのです。

    勝連城跡(世界遺産) 名所・史跡

  • 歴史に興味がない方でも、一度は今帰仁城跡へ足を運んでみましょう。<br />1月下旬から2月はお花見シーズンで、イベントも開催されます。<br />日本で一番早く開花するカンヒザクラ。<br />今帰仁城から見る北部の海もとても綺麗ですから、城巡りをするなら晴れた日を選びましょう。<br />晴れた日と曇りの日では、感動が全く違います。<br />ちなみに今はコロナ禍ということもありますので、今帰仁城で開催されるイベントに関しては公式サイトにてご確認ください。

    歴史に興味がない方でも、一度は今帰仁城跡へ足を運んでみましょう。
    1月下旬から2月はお花見シーズンで、イベントも開催されます。
    日本で一番早く開花するカンヒザクラ。
    今帰仁城から見る北部の海もとても綺麗ですから、城巡りをするなら晴れた日を選びましょう。
    晴れた日と曇りの日では、感動が全く違います。
    ちなみに今はコロナ禍ということもありますので、今帰仁城で開催されるイベントに関しては公式サイトにてご確認ください。

  • 続いては座喜味城跡。<br />琉球王国の名築城家と言われた護佐丸の城です。<br />周囲の動きを監視する目的で築かれた小さなグスクですが、他のグスクとは少し違った趣が感じられます。<br />沖縄のグスクと言えば、南国の青い空、青い海、そして南国の草木がセットですが、座喜味城跡の前にあるのは私たちが良く見る松の木。<br />他のグスクと違って見えたのは、気のせい/木のせいでしょうか。

    続いては座喜味城跡。
    琉球王国の名築城家と言われた護佐丸の城です。
    周囲の動きを監視する目的で築かれた小さなグスクですが、他のグスクとは少し違った趣が感じられます。
    沖縄のグスクと言えば、南国の青い空、青い海、そして南国の草木がセットですが、座喜味城跡の前にあるのは私たちが良く見る松の木。
    他のグスクと違って見えたのは、気のせい/木のせいでしょうか。

    座喜味城跡 名所・史跡

  • ちなみにこちらの座喜味城跡は入場無料。

    ちなみにこちらの座喜味城跡は入場無料。

  • 足元を見ると「いっちぇ~ならんど~/意味:行ってはだめだよ~」と書いてあるのですが、どんどん中に入っていったカップル。<br />いっちぇ~ならんど~の下には、Do Not Enterの文字も書き添えられています。<br />あらら~っ。<br />景観を損なわないように(?!)、洒落た島言葉(しまくとぅば)で設置された背の低い看板でしたが、この二人にとっては看板や周りの目よりも動画や写真撮影の方が大事だったようです。

    足元を見ると「いっちぇ~ならんど~/意味:行ってはだめだよ~」と書いてあるのですが、どんどん中に入っていったカップル。
    いっちぇ~ならんど~の下には、Do Not Enterの文字も書き添えられています。
    あらら~っ。
    景観を損なわないように(?!)、洒落た島言葉(しまくとぅば)で設置された背の低い看板でしたが、この二人にとっては看板や周りの目よりも動画や写真撮影の方が大事だったようです。

  • 折角楽しい時間をシェアさせてもらっているのですから、ここで引き返す思いやりがあると良かったですね。<br />

    折角楽しい時間をシェアさせてもらっているのですから、ここで引き返す思いやりがあると良かったですね。

  • 理由があっての進入禁止。<br />観光客としてのマナーを守りましょう。

    理由があっての進入禁止。
    観光客としてのマナーを守りましょう。

  • 国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。(『雪国』川端康成)<br />残念ながらこれは長いトンネルではなく、郭の入り口。<br />門を通り抜けても、待っているのは燦々と降り注ぐ太陽でした。<br />日光を遮る場所が殆どないので、白い肌を保ちたい方は日よけ対策を忘れずに!<br />油断をしていると、シミ&皺になります。

    国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。(『雪国』川端康成)
    残念ながらこれは長いトンネルではなく、郭の入り口。
    門を通り抜けても、待っているのは燦々と降り注ぐ太陽でした。
    日光を遮る場所が殆どないので、白い肌を保ちたい方は日よけ対策を忘れずに!
    油断をしていると、シミ&皺になります。

  • 次に紹介するのも護佐丸の居城。<br />それが中城城跡です。<br />この中城城跡と勝連城跡を訪れるのであれば、「護佐丸・阿麻和利の乱」を調べておくと良いでしょう。<br />那覇の大綱挽にも登場する二人の按司。<br />歴史的背景が分かると、中城城跡から勝連城跡、勝連城跡から中城城跡を探したくなると思います。

    次に紹介するのも護佐丸の居城。
    それが中城城跡です。
    この中城城跡と勝連城跡を訪れるのであれば、「護佐丸・阿麻和利の乱」を調べておくと良いでしょう。
    那覇の大綱挽にも登場する二人の按司。
    歴史的背景が分かると、中城城跡から勝連城跡、勝連城跡から中城城跡を探したくなると思います。

    中城城跡 名所・史跡

    晴れた日は城めぐり by ST&G-旅に恋するウミガメさん
  • そう言えば、昔この中城城には動物園があったとか。<br />沖縄アーカイブ研究所【FILMS】中城城跡 動物園(https://okinawa-archives-labo.com/?p=3534)で当時の様子を見ることができますが、本当に動物園だったのですね。<br />びっくり~!

    そう言えば、昔この中城城には動物園があったとか。
    沖縄アーカイブ研究所【FILMS】中城城跡 動物園(https://okinawa-archives-labo.com/?p=3534)で当時の様子を見ることができますが、本当に動物園だったのですね。
    びっくり~!

  • 西洋の遺跡と言っても通用しそうな中城城跡。<br />このグスクもかなり広いので、歩きやすい靴でお出かけください。<br />中城城跡の詳細は、また別の旅行記で紹介する予定です。

    西洋の遺跡と言っても通用しそうな中城城跡。
    このグスクもかなり広いので、歩きやすい靴でお出かけください。
    中城城跡の詳細は、また別の旅行記で紹介する予定です。

  • 最後は、阿麻和利の勝連城跡。<br />この城の良さは、何と言っても高台から見る景色の素晴らしさでしょう。<br />琉球統一後も王位の座を狙っていた按司。<br />今帰仁城跡や中城城跡に負けないくらい立派です。

    最後は、阿麻和利の勝連城跡。
    この城の良さは、何と言っても高台から見る景色の素晴らしさでしょう。
    琉球統一後も王位の座を狙っていた按司。
    今帰仁城跡や中城城跡に負けないくらい立派です。

    勝連城跡(世界遺産) 名所・史跡

  • 映画『私はヒーローそれともヴィラン?よみがえれ勝連城』のロケ地になったり、プロモーションビデオにも使われるので、インスタ映えすること間違いなし。<br />城壁の下で終わらず、頑張って上に行ってみましょう。<br />先ほども記載した通り、此処の良さは高台からの眺め。<br />心地よい風と海の香りを感じてみませんか?<br />追記: 2022年あまわりパークのOPENに伴い有料となりました。

    映画『私はヒーローそれともヴィラン?よみがえれ勝連城』のロケ地になったり、プロモーションビデオにも使われるので、インスタ映えすること間違いなし。
    城壁の下で終わらず、頑張って上に行ってみましょう。
    先ほども記載した通り、此処の良さは高台からの眺め。
    心地よい風と海の香りを感じてみませんか?
    追記: 2022年あまわりパークのOPENに伴い有料となりました。

  • 最後に首里エリアの『世界遺産見学』お勧めルートを紹介します。<br />①綾門大道→②玉陵(世界遺産)→③首里城(世界遺産)→④金城町石畳道→⑤識名園(世界遺産)の順。<br />玉陵と首里城(守礼門)の間は歩いて数分ですが、お墓からスタートするのが嫌なら首里城→玉陵。<br />しかしながら、首里城(西のアザナ近く)から金城町石畳道入る道があるので、少しでも距離を短くしたいと考えるのであれば、②の玉陵からスタートするのが良いと思います。<br />時間をかけて歩くのであれば、琉球王朝時代から続く慈眼院からスタートして①の綾門大道を歩いてみると良いでしょう。<br />琉染のお店の前には中山門跡で『下の綾門』の起点がありますので、小さな石碑の説明を読みながら綾門大道を辿ると良いですよ。<br />そして左手に首里高校が見えたら、右が玉陵。<br />更に進むと、首里城の守礼門という位置関係。<br />上り坂ですが、体力づくりのためにも頑張って歩いてください。<br />首里城から金城町石畳道を下っていくと、石畳からアスファルトの道に変わりますが(橋あり)、此処から識名園までの最短コースは丘を越えるような感じになるので、地図アプリに従って最短コースを進むとかなり急な上り坂が待っています。<br />少しでも上り坂を回避したいのであれば、遠回りをしたりタクシーなどを利用する方が良いです。<br />地図ソフトのストリートビューで確認してもらうと分かりますが、家の基礎部分が斜めになっているので、首里エリアのアップダウンが良く分かるはずです。<br />過去の旅行記をご覧いただいた方はご存知だと思いますが、私は識名園から首里城までを歩きましたので、『魔の筋トレ3時間散歩』の経験者として、皆さんにはこのルートをお勧めします。<br /><br />さて今回は、2000年に世界遺産登録された『琉球王国のグスク及び関連遺産群』の全てを紹介しましたが、実際にこれらの施設を訪れると、グスク巡りに一番大事なのはお天気。<br />そして観光客としてのマナーを守りながら、沖縄の旅そして日本の世界遺産を存分に楽しんでください。

    最後に首里エリアの『世界遺産見学』お勧めルートを紹介します。
    ①綾門大道→②玉陵(世界遺産)→③首里城(世界遺産)→④金城町石畳道→⑤識名園(世界遺産)の順。
    玉陵と首里城(守礼門)の間は歩いて数分ですが、お墓からスタートするのが嫌なら首里城→玉陵。
    しかしながら、首里城(西のアザナ近く)から金城町石畳道入る道があるので、少しでも距離を短くしたいと考えるのであれば、②の玉陵からスタートするのが良いと思います。
    時間をかけて歩くのであれば、琉球王朝時代から続く慈眼院からスタートして①の綾門大道を歩いてみると良いでしょう。
    琉染のお店の前には中山門跡で『下の綾門』の起点がありますので、小さな石碑の説明を読みながら綾門大道を辿ると良いですよ。
    そして左手に首里高校が見えたら、右が玉陵。
    更に進むと、首里城の守礼門という位置関係。
    上り坂ですが、体力づくりのためにも頑張って歩いてください。
    首里城から金城町石畳道を下っていくと、石畳からアスファルトの道に変わりますが(橋あり)、此処から識名園までの最短コースは丘を越えるような感じになるので、地図アプリに従って最短コースを進むとかなり急な上り坂が待っています。
    少しでも上り坂を回避したいのであれば、遠回りをしたりタクシーなどを利用する方が良いです。
    地図ソフトのストリートビューで確認してもらうと分かりますが、家の基礎部分が斜めになっているので、首里エリアのアップダウンが良く分かるはずです。
    過去の旅行記をご覧いただいた方はご存知だと思いますが、私は識名園から首里城までを歩きましたので、『魔の筋トレ3時間散歩』の経験者として、皆さんにはこのルートをお勧めします。

    さて今回は、2000年に世界遺産登録された『琉球王国のグスク及び関連遺産群』の全てを紹介しましたが、実際にこれらの施設を訪れると、グスク巡りに一番大事なのはお天気。
    そして観光客としてのマナーを守りながら、沖縄の旅そして日本の世界遺産を存分に楽しんでください。

  • 二フェーデービタン ⇒ 有難うございました。<br />マタン メンソーレ ⇒ またお越しください。 

    二フェーデービタン ⇒ 有難うございました。
    マタン メンソーレ ⇒ またお越しください。 

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