2020/10/03 - 2020/10/04
12位(同エリア255件中)
ローマ人さん
新千歳空港ビルの探検を終えた後、新千歳空港からJR電車に乗車して、今年7月に開業した「ウポポイ民族共生象徴空間」を訪れました。
10月1日からGoToトラベルキャンペーンに東京都が追加されたので、東京都民としては折角なので、今年2度目なのですが北海道に出かけてきました。
もちろん、新型コロナウイルス感染防止対策を万全にしたのは言うまでもありません。
旅行期間の北海道札幌付近の天候は曇/雨の予報でしたので、遠出の観光はしないことにして、初日は、何度か札幌を訪れながらもこれまでゆっくりと見て回ったことがない新千歳空港ビルを探検し、その後、7月に開業したばかりの「ウポポイ(民族共生象徴空間)を訪れました。
2日目は、北海道大学構内をゆっくりと散策してから、これも初めての藻岩山に上ってきました。
往路の飛行機では、土日には珍しくファーストクラスに空きがあり、初めてファーストクラスとダイヤモンドラウンジを体験することができました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- JR特急 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- 楽天トラベル
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ターミナルビル地下1階のJR新千歳空港駅から白老駅に向かいます。
新千歳空港駅 駅
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12:30発、快速エアポート125号小樽行きに乗車。
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一つ隣の南千歳駅で乗り換えです。
南千歳駅 駅
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12:41発、特急北斗12号函館行きに乗車します。
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乗車する電車が入線してきました。
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自由席ですが、シートが新しくて綺麗です。
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土曜日なのに車内はガラガラです。
新型コロナウイルスの影響は甚大です。 -
電車の中で食べた、新千歳空港で買った「美瑛選果」のコーンパンです。
甘いコーンがたっぷり。 -
苫小牧駅に停車。
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苫小牧駅を過ぎると原野の向こうに海が見えてきました。
この海は太平洋? -
北海道らしい牧場の風景が見えてきたら・・・。
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13:13、新千歳空港駅から43分で白老駅に到着。
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ホームの駅名標です。
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改札口の横には、趣のある看板があります。
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白老駅の駅舎です。
今年3月に供用開始されたばかりの真新しい駅舎です。白老駅 駅
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ここにも新しい駅名標があります。
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新駅舎で設置された自由通路を通って駅の北側に向かいます。
ロッカーに荷物を預けて出発。 -
線路を越えていきます。
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駅の北口を出て、目の前を通る道路を線路沿いに右に進んでいくと、最初の「ウポポイ」の行き先表示がありました。
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進行方向右側に蒸気機関車が展示されています。
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D51形-333号機でした。
第2次世界大戦中に貨物輸送のために大量生産された蒸気機関車で、「デゴイチ」の愛称で知られています。
私が小学生の頃、田舎を走っていた蒸気機関車も同形でした。
懐かしい。 -
「松浦武四郎」の碑。
江戸時代末期から明治初期にかけての探検家で、蝦夷地(北海道)を調査するなかでアイヌの人々と出会い、アイヌ民族の生命と文化を守るために尽力したのだそうです。 -
「松浦武四郎」の碑の隣にあるのが「ポロトミンタラ」。
白老観光協会が運営する情報発信拠点です。 -
入口です。
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風除室に大型コインロッカーがあります。
料金は、駅のロッカーよりも200円安い300円です。
ここでの利用もありかも。
利用する場合は、営業時間が8:00~18:00なので要注意です。 -
アイヌ文様のTシャツ等、お土産の売場もあります。
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「ポロトミンタラ」のロゴマークを見ながら木製の門をくぐって進みます。
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右手のJR室蘭本線を電車が走っています。
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駅からゆっくり歩いて10分位で「ウポポイ」に到着。
「ウポポイ(民族共生象徴空間)」とは
私たちの国の重要な文化でありながら存立の危機にあるアイヌ文化の復興・発展の拠点として、また将来に向けて、先住民族の威厳を尊重し、差別のない多様で豊かな文化を持つ活力ある社会を築いていくための象徴となる空間です。
*「ウポポイ」パンフレットより
入口はもう少し先。 -
歩行者専用入口です。
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実際の入口までのアプローチが長いです。
左手が駐車場です。 -
入口です。
天気が良くなってきました。 -
入口を入ると「いざないの回廊(アイヌ語で「カンカン」以下同じ)」が続きます。
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コンクリートの壁に木々や動物が描かれ、森にいるような感覚が得られるように工夫しているようです。
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「ウポポイ」のメイン施設が見えてきました。
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「いざないの回廊」です。
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「いざないの回廊」です。
7月に開園したばかりですので周囲の木々がまだ育っていませんのでまだまだですが、数年たって木々が茂るようになると森の感覚をイメージできるようになるのでしょうね。
今後に期待です。 -
「いざないの回廊」です。
ここを抜けると次の施設です。 -
その前に、にわか作りの施設があります。
検温と・・・。 -
除菌の場所でした。
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ここは「歓迎の広場(ウウェランカラブ ミンタラ)」です。
飲食施設があります。
写真は、カフェ「ななかまど」です。 -
お店で買ったものをオープンエアーで周囲の景観を楽しみながら食べることが出来ます。
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こちらは、カフェ「リムセ」です。
カフェ リムセ グルメ・レストラン
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「エントランス棟(ホシキアン チセ)」です。
入場口は、写真左側です。 -
ズームアップ。
存在感のある建物が「国立アイヌ民族博物館(アヌココロ アイヌ イコロマケンル)」です。
中央にも入場口はあるのですが、現在は使用していないようです。
新型コロナウイルス感染症対策?ウポポイ (民族共生象徴空間) 美術館・博物館
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ここには他に、インフォメーション、休憩室、レストラン、フードコートなどがあります。
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こちらはフードコートです。
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出店している「ヒンナヒンナキッチン炎」です。
ヒンナヒンナキッチン 炎 グルメ・レストラン
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フードコートのメニューです。
テイクアウトもできるそうです。 -
フードコートの客席です。
アイヌ模様の装飾がきれいです。 -
こちらはレストランの焚火ダイニング・カフェ「ハルランナ」です。
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こちらは「インフォメーション」です。
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「インフォメーション」の内部です。
休憩スペースがあります。
開設して間もないのでとても綺麗です。 -
入場口です。
左脇にチケット売場があります。 -
チケット売場(フンタ ホク ウシ)です。
*入場料
大人 1,200円 年間パスポート2,000円
高校生 1,000円 年間パスポート1,000円
中学生以下は無料
*開園時間
火~金 9:00~18:00
土日祝 9:00~20:00 季節によって時間延長・短縮があります
*閉園日
毎週月曜日(祝休日の場合は翌日) -
入場しました。
「国立アイヌ民族博物館」を右手に見て、左に進みます。
博物館は予約制で16:00まで満席でしたので、仕方なく17:00入館を予約しています。 -
「ポロト湖」に向かって進みます。
「ポロト」とは、アイヌ語「大きな湖」の意味だそうです。 -
振り返ってみる「博物館」です。
とても縦長の建物です。 -
左に行くと「体験交流ホール(ウエカリ チセ)」ですが・・・。
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「ポロト湖」に向かって右に進みます。
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「ポロト湖」沿いの通路を進みます。
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ズームアップ。
湖越しに藁葺き屋根の家が見えています。 -
湖に架かる橋を渡ります。
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見えてきたのは「チキサニ広場(チキサニ ミンタラ)」です。
ここには屋外ステージがあります。 -
見えてきたのは「工房(イカラ ウシ)です。
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通路の傍らには「池」が作られています。
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「工房」入口です。
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14:00から「木彫(オッカイ カラペ)」の実演見学が始まっています。
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入口正面にアイヌの小刀(マキリ)が飾られています。
束の象嵌と鞘の彫物が素晴らしいです。 -
舞台の上で「木彫」の実演と解説が行われています。
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「木彫」の実演。
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「木彫」の実演。
「小刀(マキリ)」の束に彫刻しています。 -
舞台奥に展示されているアイヌ民族衣装です。
独特の模様が美しいです。 -
「アイヌ工芸に見られる様々な技法」の案内ボード。
切る・削る、刳る(くる)、編む、織る、彫る、曲げる、穿つ(うがつ)、嵌める(はめる)があるそうです。 -
アイヌ工芸品の展示。
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アイヌ工芸品の展示。
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アイヌ工芸品の展示。
「ござ編み機」です。
編み糸に石の重しをつけて引っ張っています。 -
アイヌ工芸品の展示。
「魚皮靴(チェプケリ)」です。 -
アイヌ工芸品の展示。
「刀(エムシ)」です。
吊り下げる「刀掛け帯」の模様も素晴らしいです。 -
アイヌ工芸品の展示。
「首飾り(タマサイ)」です。 -
繊細な細工が美しいです。
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アイヌ工芸品の展示。
「小箱(ポイスウオプ」です。 -
アイヌ工芸の展示。
左から「花矢(ヘペレアイ)、「矢(アイ・イソノレアイ)」です。 -
「工房」の奥には、「伝統的コタン(テエネ カネ アン コタン)」があります。
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アイヌが伝統的な漁に使用する「丸木舟」が展示されています。
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かなり大きな「丸木舟」です。
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アイヌの伝統的楽器「ムックリ」の演奏が始まります。
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「ムックリ」の演奏です。
素朴な音と響きが心にしみます。 -
沢山の観客が音色に耳を傾けています。
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次は「丸木舟」操船の実演・解説です。
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この「丸木舟」を湖に浮かべます。
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スタッフがマイクを使って解説しながら操船します。
写真のように舟の左側だけを櫂で漕いでいるのですが、舟は曲がることなく真っ直ぐに進んでいます。
櫂をうまく操作することで可能なのだそうです。 -
アイヌの昔の家屋(チセ)が再現されているので見に行きます。
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家屋(チセ)の建設についての説明。
木で骨組みを作り、茅で屋根を葺いた後に壁を葺いて完成です。 -
家屋(チセ)の内部を観ることが出来ます。
新型コロナウイルス感染対策で入場制限があるので、入場するまで10分くらい待ちました。 -
入るのは「ポロ チセ」です。
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中に入りました。
正面が北で「神窓」が設けられています。
大きな木で梁が組まれています。
*この辺りからかデジカメが電池切れになり、スマホの写真になっています。 -
家屋中央に設けられた「囲炉裏」です。
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天井の構造が良くわかります。
写真左下部分は「宝物置き場」だそうです。 -
東側の写真です。
窓が2つ設けられています。
窓は北と東とで3つだけです。 -
家屋(チセ)の見学を終えて、「博物館」の横を通って「体験交流ホール(ウエカリ チセ)」に向かいます。
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「体験交流ホール」では、アイヌ伝統芸能「シノッ(アイヌの歌・踊り・語り)」を上演しているのですが、15:30の回は高校生の修学旅行客で満席なので、16:30の回まで待つことになりました。
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待つ間に、「体験学習館(ヤイハノッカラ チセ)」で15:30開始の「仕掛け弓」の実演・解説に参加します。
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入口を入ると通路の両側に「講習室」が並んでいます。
一番奥の右側が会場です。 -
会場は観客で一杯です。
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スタッフは「丸木舟」を実演した方と同じでした。
写真左側にあるのが「仕掛け弓」です。 -
熊が「仕掛け弓」から伸びた紐に引っ掛けると、矢が発射されます。
見事命中。 -
「ウポポイ」のPRキャラクター「トゥレッポん」です。
アイヌの生活とかかわりがある「トゥレプ(オオウバユリ)」にちなんでいるそうです。 -
こちらは「体験学習館別館」です。
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ここでは、ドーム型スクリーン映像体験「カムイ アイズ」の映像を見ることが出来ます。
アイヌとつながりが深い動物「カムイ」が見ている世界をドーム型スクリーンで180度のパノラマ映像が体験できます。
臨場感のある映像が迫ってくるので迫力があります。 -
アイヌ伝統芸能「シノッ」が始まる16:30までまだ時間がるので、一旦「歓迎の広場」に出て、来るときに気になっていたカフェ「リムセ」のアイスクリームを食べに行きます。
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入場口で「再入場券」を受け取ってから外に出ます。
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「白い恋人ソフトクリーム」(税込400円)を食べました。
硬めのクリームで濃厚感がありました。 -
再入場したらちょうど時間になったので「体験交流ホール」に入りました。
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館内案内では2階席もあるようです。
内部の写真撮影は禁止なので「踊り」の写真はありません。
「館内案内図」の上側の舞台の後ろにある幕が開くと「ポロト湖」が正面に見えて素晴らしい景色でした。 -
予約時間の17:00少し前に「博物館」1階入場口に到着。
1階には他にミュージアムショップがあります。
17:41発の札幌行きの列車に乗るので見学時間があまりありません。 -
5分前に入場できたのでエスカレーターを上って2階にある展示室へ。
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エスカレーターを上がったところが「パノラミックロビー」です。
確かに外の眺めが良いです。 -
展示室入口は一番奥です。
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展示室の案内図です。
奥(上)が基本展示室で手前(下)が特別展示室です。 -
「導入展示」では映像が入口まで案内。
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基本展示室を入って直ぐの展示です。
円形に並んだケースに6つのテーマの代表的な資料を展示してあるそうです。 -
アイヌの儀礼の一つで、ヒグマなどの動物を殺してその魂であるカムイを神々の世界に送り返す祭り「イオマンテ」の祭具の展示です。
見応えがあります。
これが一番の展示物かな。 -
こちらは、衣食住、音楽や舞踏など、アイヌ文化の特色や地域差を紹介する展示です。
混んで無いのでゆっくり見学できます。 -
「木幣」です。
ヤナギやミズキなどの木皮を剥ぎ、外側を削って房のようにしたもので、神に捧げたり「家を守るカムイ」として家に祭ったりするものだそうです。 -
「刀(エムシ)」の展示。
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アイヌ民族衣装。
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家屋(チセ)に敷くござ。
模様がきれいです。 -
「伝承されてきた楽器」。
写真は、「トンコリ」と呼ばれる弦楽器の一種だそうです。 -
アイヌ民族衣装。
どれを見ても綺麗な模様です。 -
弓と矢です。
アイヌの弓は木の幹をそのまま曲げたものです。 -
地図と年表が連動する映像展示もあります。
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アイヌの伝統的漁具です。
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アザラシの皮で作った防寒着です。
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現代を生きるアイヌの仕事を紹介する展示です。
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この展示は、釧路近くの厚岸湖で出土した「板綴船(いたとじぶね)」だそうです。
丸木舟に板を綴じて舷側を高くすることで、より大きな舟となり海を越えた広範囲な交易が活発になったのだそうです。 -
1番大きいのが底板で、長さ566㎝、幅60㎝、厚さ2㎝あります。
こんな小さな舟で海を越えた? -
隣の特別展示室へ向かいます。
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特別展示室では、開館特別記念展「サス イシリ (私たちが受け継ぐ文化~アイヌ文化を未来につなぐ~)」が行われています。
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「外から見たアイヌ文化」の展示。
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「生活圏と海を越えた交流」の展示。
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現代のアイヌ伝統工芸品の展示。
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現代のアイヌ伝統工芸品の展示。
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現代のアイヌ伝統工芸品の展示。
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現代のアイヌ伝統工芸品の展示。
時間がないので、特別展示室の見学はサクッと終了。 -
「博物館」の見学を20分位で終えて、急いでJR白老駅へ。
10分もかからず駅北口に到着。 -
自由通路にある臨時改札口です。
発車時刻案内に、私が乗車する18:41発特急北斗15号札幌行きが表示されています。
コインロッカーに荷物を預けてあるので、この改札口からは入場しません。 -
駅舎の改札口に到着。
荷物をコインロッカーから出します。 -
券売機前の床にある絵タイルです。
「旧白老村役場」が描かれています。 -
こちらは「旧白老駅舎」です。
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駅舎内からも「ウポポイ」に向かう自由通路に連絡することが出来ます。
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改札が始まったので、改札して2番ホームに到着。
駅名標の隣に「ウポポイ」の看板が並んでいます。
PRに力が入っているのが窺えます。 -
特急北斗15号が入線してきました。
往路同様に自由席にしましたが、乗客はまばらでした。 -
18:47、定刻にJR札幌駅に到着しました。
これからホテルにチェックインし、夕食に向かいます。
最後までご覧いただきありがとうございました。札幌駅 駅
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この旅行記へのコメント (2)
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- cacahさん 2020/11/06 23:23:09
- ウポポイ綺麗ですねー!
- ローマ人さん
こんばんは~ウポポイ拝見させていただきました~
施設が広くて綺麗で、見ごたえたっぷりですねー!
パスポートがかなりお得なんですねー!
ムックリの演奏も聴けて良いですね♪
今度来年行ってみたいと思います~( ´∀`)
レポートありがとうございました😊
- ローマ人さん からの返信 2020/11/07 10:56:33
- コメントありがとうございます
- cacahさん、こんにちは。
ウポポイの旅行記をご覧いただき、またコメントいただきありがとうございます。
旅行計画時にネットの評判を見て迷った末に訪れたウポポイでしたが、評判とは大違いで、素晴らしい施設の中でアイヌの暮らしを体験できるプログラムにも参加することが出来、僅かながらもアイヌ文化に触れることが出来ました。
当初は雨模様だった天候も、ウポポイに到着したあたりから晴天になり、十分に楽しむことが出来たので、訪れた甲斐がありました。
今後ともよろしくお願いいたします。
ローマ人
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