2013/10/05 - 2013/10/06
37位(同エリア93件中)
群青さん
この旅行記スケジュールを元に
上信越道の県境のトンネルを抜けて長野県に入った途端、黒く垂れこめていた雲の切れ間から少しづつ陽光が射し込んできた。
進むにつれて空の色も徐々に真っ青の色合いが増していき、信州中野ICを降りたころには雲混じりながらすっかり高原の秋空。
先週の土曜日、僕は北信へ旅に出た。
まずは、数年ぶりに訪れるその場所目指して!!
*この旅行記は、かつてブログに掲載したものを今回フォートラベルに転載しました。
(2020.10.25記)
*追記
旅行記の表紙画像の変更および文章の校正を行いました。
(2022.6.26記)
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
よませ温泉遠見の湯。
山の中腹にある温泉施設。
南西に開けた視界には遮るものは何一つない開放感が味わえる露天風呂。
やや熱い湯ながら、この時期は時折吹く風が心地よくて、それを体感したくなったのだ。よませ温泉 温泉
-
駐車場から見える景色。
中野市街そしてその続きには長野の街まで見通せる場所。
ススキが風に揺れている。
(写真にすると少し空が暗く写っているなぁ・・・)
この温泉は、信州よませ温泉ホテルセランに併設されている露天風呂ゆえ、早めにチェックインを済ませた客が浴衣姿でホテルの建物からやって来る姿もチラホラと・・・
午後3時過ぎ。
ゆったりとした時間が流れる。 -
(画像は借り物)
入場料600円を支払い脱衣場に。
数人の先客がいるようだ。
もう7,8年経つだろうか・・・
馬曲温泉からの帰り道、初めてこの露天風呂に立ち寄ったのは、夏真っ盛りの頃だった。
見下ろす景色がどこを見ても濃い緑一色で、その美しさに圧倒されたことと・・・
それと引き換えにこの温泉の熱かったことを思い出す。
そんな経験があったので・・・
少し構えて足を入れてちょっとビックリした。
何と入りやすい湯の温度 !!
低張性弱アルカリ性高温泉、俗にいう”単純泉”だが、それ故ヘンな癖もなく気持ちよくさらっと入れる心地よさ。
しばし眼前の景色を堪能した後、周囲をキョロキョロしまわして納得。
この温度の心地よさの原因は、加水だ!と。
露天風呂の片隅に、片付け忘れた?と思しきホースが・・・
(源泉温度46.7℃だそうだ)
僕的には、熱くて足がジンジン痺れてくるのを我慢しつつ30秒ずつ入るような湯は苦手なので、絶妙な温度帯に手を加えてくれているのはありがたい。
本当の温泉好きな人から見ると、そんなの邪道かもしれないが・・・
冬は一面銀世界で、スキー帰りの客が多く立ち寄ってその景色を楽しみつつ冷えた体を温めていくらしい。
また、夕方の時刻には西へと傾く夕焼けの風景が見事だろうなぁ・・・
いつかそんな時期、時刻に立ち寄れたら楽しそうだ!なんて思いつつ。
30分くらい気持ちよく堪能し、そこを後にした。 -
10月の陽射しはあっという間にドンドン傾いていく。
暗くなってしまう前にチェックインして、ゆっくり過ごそう!ということで向かったのは今宵の宿。
北志賀高原にある、ホテルホワイトイン北志賀。
ナビを頼りにさほど迷わずに到着。(笑)
ホテルホワイトイン北志賀 公式ホームページ
https://www.whiteinn-kitashiga.com/ホテルホワイトイン北志賀 宿・ホテル
-
重厚感ある建物の構え。
この地域は冬場はスキー客相手の宿として経営が成り立っているのだろう。
玄関付近のスペースも広く取られ、スキー用具を保管しておく場所も十分に確保。
逆に言うと、秋口のような時期はオフシーズンの雰囲気が濃厚に漂っていて、館内はひっそりとしている。 -
当初予約を入れたのはツインの洋室だったはずだが・・・
-
アップグレードしてくれたようで、案内されたのは和洋室の角部屋。
料金は予約時の据え置きでOK!とのこと。
ありがとうございます。(笑) -
先程まで、よませ温泉を堪能してきたばかりだが、まずは宿の風呂を偵察兼ねて入りに行く。
-
他の利用客がいなかったのでとりあえず1枚パシャリ!!
広さは十分。 -
露天風呂は半露天。
というかしっかり建物内に組み込まれ、開口部が広く取られた設計。
スキー場最寄りの宿だもの。
当然だろうな・・・
ちなみにここ、温泉ではなくミネラル泉と謳っております。
風呂上がりに部屋で寛ぎつつ、持参したスパークリングワインを飲みながら夕餉の時間を待つ。 -
夕食はエグゼクティブダイニングにて。
今宵の客は3組6人のみ。
メニューがテーブルの上に。 -
料理に合わせて長野県産のワインを飲もう!ということで・・・
1本目は小布施ワインの白。 -
ポルチーニのタルトタタン。
きのこの香りが濃厚! -
信州サーモンのカネロニ仕立て。
最初から耳馴染みのないメニューばかり(汗)なのだが、とても美味しい! -
さて、困った1皿が出てきちゃったぞ~!!(冷や汗)
信州地鶏のコンフィ。
実は、生卵が苦手でして・・・(汗)
窮余の余り暴挙に出てしまいました。
テーブルの向こうの友人が唖然とした顔していたが・・・
そんなん構ったこっちゃねーし!(苦笑) -
バターナッツのスープ。
やっと少し落ち着いて味わうことができた。
それにしても何なの???この宿。
想像だにしていなかった安定の旨さの数々。
天然酵母のパンで皿を拭うようにきれいに完食! -
2本目のワインを開けることに。
松本平ブラッククイーンの赤。
改めて長野県がワインの産地であることを再認識。 -
海老のカリカリポワレ グレック添え。
メニュー難し過ぎ(汗)
けれど、とても美味しい(笑) -
和牛もも肉のしそ包み焼。
皿に添えられたグリーンのソースを纏わせつつ、至福の思いを噛みしめつつ味わう。 -
デザートはモンブラン。
相当腹がきつかったのだが、「甘いものは別腹!」という言葉の意味が何となく分かった気がする(笑)
地元長野の食材はもちろんのこと、新潟にも近いという地の利を生かした素材の豊富さ。
それに引けを取らない料理の手腕。
これ、完全に『穴場の優れた宿』だ!と ただただ脱帽。
信州ワインですっかりほろ酔い気分。(笑)
幸せな気分に包まれながら就寝。 -
翌朝。
あれだけ満腹になるほど食ったといいうのに・・・
どういうことなんだ!
空腹すぎる(笑)
前日とは打って変わって空は青さがひとしお増し、ぽかんと雲が浮かんでいる。
窓の外は北志賀高原の爽やかな空気と柔らかな陽ざしの朝。
せっかくなので宿周辺を散歩。
オフシーズンの誰もいないスキー場の斜面を歩きながら、秋風に吹かれ、気分爽快。 -
朝食は昨夜とは別のダイニングレストランで。
たった3組6人の客のために、手を抜かずビュッフェスタイルで食材が用意されていたのに感心させられた。 -
せっかくの料理ですもの。
あれこれいっぱい種類を摂らなきゃネ。
最初は洋食のコーナーから選択し、次に和食コーナーからセレクト。
あぁ完全に食べ過ぎだわ!(苦笑)
昼飯抜き確定!! -
食後のコーヒーを頂きつつ、2日目の日程を相談。
北志賀高原からはどの方面に出てもレジャーを楽しめそうで、どこ方面を回ろうか散々迷った挙句、紅葉が始まった志賀高原を散策することに。
チェックアウトするとき、
「今日はこれからどちら方面を回られるのですか?」
と尋ねられたので、志賀高原へ!と答えると
「一沼あたりが紅葉が見事に色づいていますよ。国道沿いにカメラを抱えた人たちが多くみられますのでその辺り見て回るのはいかがでしょうか」
と案内してくれた。
「道の駅 北信州やまのうち」に立ち寄りリンゴをお土産に買い求めてから、国道292号線を登り始める。
木々の色がまだまだ緑が勝る麓の部分から徐々に青さが抜けてゆき・・・
黄色く色変わり始める木々も目立ち始めた。
この辺かな?
と思った頃に、唐突に人の姿が大勢見えてきた。
ゆっくりと車を走らせていたので窓越しに見える沼の景色と対岸の鮮やかな赤い葉のコントラストが見事で・・・
即座にその先にある駐車場に車を停めて、デジカメひとつ持って歩いて向かう。 -
池の近くまで続く遊歩道が敷設されていたのでそちらを歩いてみることに・・・
眼前に広がってきたのはこんな風景。一沼 自然・景勝地
-
水に映る紅葉の色合い、木々の緑、そして紺碧の空と白く浮かぶ雲。
デジカメ写真では、自分の網膜に映し出された色合いを完璧に補完できないのが残念だ!と感じるほど、それはとてもとても綺麗な光景で・・・ -
これだって、十分綺麗な発色をしているとは思うのだけれど、もっとビビッドな赤だった!
この秋、特に9月に入ってからというもの、ここ近年と較べても変な意味での残暑が続かなかったように思う。
9月はかつてのこの時期のように徐々に空気も熱が取れてきて、特に朝晩の空気の冷え込みをハッキリと実感できる日が多かったように思える。
北関東の比較的暑くて有名な地方都市ですら、久々に9月の雰囲気を実感しているのだから・・・
ましてや志賀高原辺りは尚のこと、朝晩と日中の気温差が例年以上に明確だったんじゃないか?
そう想像する。 -
遊歩道をそのまま1.5kmほど登ると旭山の山頂に到達する!と知り、そのまま山坂を登ることに。
高度を増せばもっと見事に映える紅葉を堪能できる!!
と胸ワクワクさせるが、どうも様子がヘン。
木の植生が異なるのか?紅葉しない樹木が多くなってくる印象。
歩いていると予想以上に汗をかく。
タオルを首に巻きたくなるほどの汗をびっしりかいた頃に山頂に到達。
眼下には琵琶沼が見える。
吹き渡る風が涼しく心地よい。
琵琶沼めがけて続けて歩くことに。 -
途中までは来た道を引き返し、一沼方向と琵琶沼方向が分岐する地点で新たな道へ。
あまり足を進める人が多くないのか、山道は狭く草も多少生い茂り、そして遠目に見ていても明らかに不気味な色をしたキノコ類もチラホラと見受けられ・・・正直引き返したくなった。
そんなことを感じ始めたころ、木々の隙間から水面がキラキラ見え始めたので、気力を一気に回復。
現金なもので、単調な山道を歩くことに飽き始めていた僕も、風景の変化を感じると気分が一変するのは何故?(苦笑)
基本的に僕は山の中にいるであろう気持ち悪いものたち(キノコだったり虫であったりそれ以外も含めて)と遭遇するのが苦手なのだ!
そいつらを恐れるあまり、極力足許を見ようとせずにさっさと山道を歩いていたの
だが、同行していた友は非常に好奇心旺盛なヤツ。
あ、そこにスゴイ色したキノコが生えているよ!
あ、こんなところに何々虫(名前忘れた)が!!
とか、僕にとっては要らん報告するものだから・・・
困ったものだ。
琵琶沼には到達したが、どうやら方向違いの場所に来てしまったらしい。
今来た道を引き返すなんて考えるだけで萎え。
どうしようか思案していたら、簡単に舗装された道を歩いてくるおじさんハッケン!!
ということは、その道を行けば駐車場方面へ戻れる???と勝手に納得し、その道を行くことに・・・
紅葉する木々はますますどこかに遠ざかるが、まずは最初の場所へ戻ることが先決。
見立て通り、駐車場近辺まで無事に帰還。
というより、散策する前に僕がきちんと案内標識をチェックしべきだった!
全然不安になるような場所でなかったらしい(汗) -
落ち着いた気持ちでも一度、一沼の紅葉を愛でに。
来た時よりも観光客の数が減っている感じ。 -
小一時間余りの散策の間に、多くの人たちが入れ代わり立ち代わり一沼の紅葉を堪能し写真を撮影し、志賀高原のさらに上へと向かったんだろう・・・!と推測。
1時間ちょっとの間に空の色が変化しているのがわかる。
あんなに青かった空がドンドン雲で埋め尽くされているが、湖面に映る木々の赤がキレイ。
次に向かったのは蓮池の近くにある志賀高原自然保護センター。
ここで散策ルートの情報収集をする予定だったのだが、さっきの一沼周辺でかなりの時間を要し、かなりの距離歩き回ったので結構満足してしまっていた。
で、オリンピック・パラリンピック記念館を見学し、パンフレット類を頂いて、そのままドライブに興じることに。 -
平床大噴泉。
国道沿いからも白く煙が噴き上げる光景は見えるのだが、今まで何度もここを通りかかっているが降りてみたことはなかったので立ち寄ることに。平床大噴泉 自然・景勝地
-
近くにある「ほたる温泉」の源泉はここなのだそうだ。
そして、ほたる温泉と名の通り、近くにはホタルの生息地があって、その季節になると幽玄なホタルの舞いを見ることができるのだとか。 -
そして、とうとう横手山山頂直前で霧雨に変わってしまった。
晴れ渡った日には山頂へ向かってくる道路のくねりや、はるか遠くまで見下ろすことができる地点だが、霧雨で見えない。
残念。
やっぱ、僕は”クラウディー”なんだな!と再認識 。
(同行の友人曰く、
「俺は”晴れ男”だけど僕と連れ立って出かける時はやたらと曇ることが多いから、やっぱお前さんが”曇り男”なんだよ!」
と断定口調で言うので)
渋峠を越えて、ホントはその後、草津白根山の御釜を見る予定だったのだが・・・
その近辺を通りかかった時は完全に雨模様で断念。
晴れのち雨の志賀高原ドライブだったけど・・・
楽しい一日でした。横手山ドライブイン 名所・史跡
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
34