2020 箱根 富士屋ホテルへ

2020/09/21 - 2020/09/22

2020年9月シルバーウィークはキャンプ予定でしたが、
全国的に混雑が予想され遠出が億劫になり直前にとりやめました。
どこにも出かけないつもりでしたが、連休前夜になって
地元旅行代理店のサイトで富士屋ホテルの空室を見つけてしまい
つい予約してしまったのでした。

宿泊した箱根の富士屋ホテルは2年間の休業を経て2か月前に
新装オープンしたばかり。従業員の皆様の素晴らしい対応は健在でした。
改修で変わった部分と変わらない部分を確認しながらの2日間。
とっても有意義で楽しい滞在となりました。

※2016年お正月の富士屋ホテル宿泊記
https://4travel.jp/travelogue/11098609
https://4travel.jp/travelogue/11098613

エリア 宮ノ下温泉(神奈川)

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

2020年9月21日(月)　4連休の3日目です。
東名で御殿場へ向かい箱根入りするつもりが、東名渋滞情報を見て
急遽西湘バイパスへ向かうもこちらも激混みで続く箱根新道も渋滞。
やっとのことで芦ノ湖が見えてきたのは家を出てから2時間半後でした。

途中の道の駅も混雑で入れず、箱根やすらぎの森でトイレ休憩。
箱根町の施設のようです。
駐車場のトイレをお借りして少し敷地内を散歩します。

箱根やすらぎの森 公園・植物園

駐車場からすぐに森のふれあい館が見えてきました。
こちらは入館料が必要です。手作り体験など行っているようでした。
お子様連れが多数見えていたようです。

森の中を散策路が伸びています。
湖畔を歩く道やアップダウンのある池や森をめぐる道があって
真面目に歩けば結構な運動になりそうです。

思いがけずマツムシソウにも会えました。

こちらはホトトギス？
のんびりできる自然いっぱいの森でした。

30分ほどの休憩を経て再び渋滞の車列に連なります。
7月に宿泊した箱根ホテル前を通過。
こちらでランチを食べようかなんて話していたのですけど…
それどころではなかったですね。

2020年7月初旬に箱根ホテル宿泊した旅行記
https://4travel.jp/travelogue/11633330

箱根ホテル　富士屋ホテルレイクビューアネックス 宿・ホテル

来ている人(車)に対して駐車場のキャパシティが少ないことが
この渋滞の原因なのかなぁ…
そういえば、子供の頃家族でやはり秋分の日に箱根に日帰りで
来た時も、大渋滞にはまったなぁなんて思い出してました。

ようやく一の鳥居です。この時点で14時。
ここから芦ノ湖を離れて国道一号線で箱根を下っていきます。

幸い、その後はスムーズに走り、14時半に富士屋ホテルに到着しました。
特徴ある花御殿をお庭から眺めてまた来れたことに感謝。

富士屋ホテル 宿・ホテル

コロナ禍でバレーパーキングサービスはなく、エントランスで荷物を
下ろして案内された場所に車を停めます。
B１階のショップ入り口の目の前の駐車場に車を停めました。

こちらはメインダイニングの前です。
回り込んでメインエントランスへ

メインエントランスから赤絨毯の敷かれた階段を上ったサンパーラーです。
前より明るく広く感じます。

チェックイン後、施設の案内を受けながら客室へ向かいます。
フロント後方にあるメインダイニングThe Fujiyaは元の場所と同じですね。
今回、朝夕食ともこちらでいただく予定です。

フォレストウィングに入るとホテルの歴史を見ながらの廊下が続きます。
こちらの建物は改修されたので、以前と変わっていると思います。
4年前に宿泊しているのですが、覚えがなく…(＾＾;

エレベーターホールも以前の記憶なし(^^;
広いホールで、荷物の多いゲストが何組か一緒になっても
密な感じはなかったです。消毒液も完備。

フォレストウィング5階のツインルームです。
広さや雰囲気は以前と似ている気がします。
障子や木製の家具など和の印象です。

カプセル式のコーヒーマシンは以前はなかったですね。
カプセルはコーヒー、紅茶、お茶がそれぞれ２つずつ。

バスルームです。
こちらの湯舟には源泉が出るのでお部屋で温泉を楽しめます。

窓側から見たお部屋。
エアコンカバーも気が利いています。
収納もたくさんあり、書き物机もしっかりしたもの。
夫曰く、「ワーケーションしてくださいって感じだな…」
それいいね！疲れたら温泉でのんびり…

机の上にあった文箱も尾長鶏の模様が入っていい感じ。
ヘレンケラーが愛でた鶏ですね。

ベッドもゆったりでとても寛げる部屋でした。

障子を開けると箱根登山鉄道が行き来する様を見ることができました。

さて、それでは館内探検へ！
ホテル廊下にあった見取り図をチェックして出発

フォレストウィング2階のゲストラウンジ。
夜(夜中に近い）は結構人をお見掛けしましたが
たまに談笑する方がいるくらいでいつも静かで空いていました。

サイドの壁は本棚になっています。

奥に座って入り口側を見たところ。

こちらはゲストラウンジとなりのホールですが
この日は会議室としての使用がなかったようで
開放されていました。

本棚の蔵書を見て回るのも楽しかったです。

ホテルの歴史を知るのに最適なコーナー。
長逗留するならきっと手に取るでしょう。

箱根に関する本もいろいろあります。
図書館大好き人間なので、かなり気に入ってしまった。

ラウンジ前にはセルフのソフトドリンクが用意されています。
各種コーヒーやジュースなど。
コップ、蓋ともにペーパー製なのがエコフレンドリーですね。

続いて花御殿地下1階のインドアプールへ。
どなたもいらっしゃらなかったけど、ドア外からこっそり撮影。
この上にロッカールームがあるようです。
天然温泉のプールというから次の機会には利用してみようと思います。

プールの奥にジムがあります。
長期滞在の方には嬉しい施設ですね。

そしてホテル・ミュージアムへ

以前よりずっと広くわかりやすい展示室になっていました。

こちらのホテルを物語る数々の品が展示されています。

以前の資料室は狭くてごちゃごちゃしていた記憶があるので
整然と並んだ書物や資料に感動。

夫が着ているウェアが上下セパレーツの館内着です。
ゲストエリアのみ着用可能です。

これらは以前の資料室にもあった記憶が・・・

こちらの写真も見た覚えがあります。

ゆっくり展示を楽しめる施設に生まれ変わっていました。

外に出て西洋館の入り口付近です。
西洋館は1906年建築の双子の洋館です。

本館方面を見ます。
サンパーラーが張り出していますね。

本館は1891年、明治時代の建築です。ここは以前通りに見えます。

西洋館の後ろに少しだけ見える建物が、今回宿泊している
フォレストウィングです。
最も新しい建物で1960年建築、今年改修されました。
最上階の６階にスパ施設があります。

そして花御殿。1936年建築。
外観もすてきですが、客室も花の名前が付けられ、内部にもその
モチーフが使われて間取りもいろいろ。
15年以上前に1度宿泊したのですが、すっかり忘れてしまいました。

外に出て併設のベーカリー・カフェ「ピコット」へ。
パンはほとんど売り切れでした。

ベーカリー&スイーツ ピコット 専門店

いただいたのはフレンチトースト富士屋風。
ソフトクリーム無しを注文したはずなのですが…
ほとんどの方がソフトクリーム付きを注文されるのでしょうね。
美味しくいただきました！

ベーカリー&スイーツ ピコット 専門店

お部屋に戻って6階の大浴場へ！
とってもスタイリッシュなお風呂でした。半露天風呂もあります。
ｐH7.6のナトリウム塩化物泉です。
加温加水循環消毒ありですが、広々快適なお風呂でした。

6階は男女別大浴場と中央にはスパ施設があります。

夕食は20時からメインダイニング　The Fujiyaで。
間際予約だったので時間は選べず20時からでした。

メインダイニングのほか、カジュアル洋食をレストランカスケードで
いただけます。また、和食は別館の菊華荘でとなっています。

ザ・フジヤ グルメ・レストラン

窓際の席に案内されます。
私は辛口のジンジャーエール、夫は3種のワインペアリングを
お願いしました。

アミューズです。
セロリのムース　青リンゴのジェルと蟹が載っていて
爽やかな味わい。

虹鱒のマリネにセルヴェル ド カニュ

クリームチーズのロールにディルのソースがよく合います。
濃厚だけど爽やかな一品でした。

スープはコンソメスープとの二択で
栗のポタージュをチョイス。
ほのかに甘くて美味しい。

魚料理は
甘鯛の鱗焼きにポロ葱のブレゼ　白ワインソースです。
鱗パリパリで優しい味のソース。

巨峰のソルベでさっぱりと口直し

メインは国産牛フィレ肉のポワレ
ジロール茸のフリカッセ　赤ワインソース　でした。
お肉が柔らかくておいしいです。ジロール茸とジャガイモの
グラタンも美味でした。

ティラミスにフランボワーズのクーリ
洋ナシのシャーベットを添えて

ティラミスは甘さ控えめで大人の味でした。

小菓子（キナコのマカロン、チョコマドレーヌ)とともに
コーヒーをいただいて、大満足な夕食を終えました。

メインダイニングもこちらのホテルを象徴する様々な特徴があり
過去に館内ツアーで教えていただいているので、それらを確認しながら
食事を楽しみました。

夜の館内を散策しながらお部屋へ戻ります。
フロント前のすてきな階段。
こちらも以前通りかな。

フロントは位置が変わり少し広くなった気がします。
彫刻が見事でした。

尾長鶏も健在でした。
ヘレンケラーが愛でた鶏です。

フロントに向かい合うようにマジックルームがあります。
ここも依然とあまり変わらない気がします。
重厚な雰囲気はそのまま残っています。

右手にサンパーラー。
回転ドアを通って外に出ます。

ライトアップされた花御殿や西洋館を見て部屋へ戻りました。
西洋館背後のフォレストウィング最上階（大浴場）の明かりが
よく見えます。

翌朝、久々の晴れの朝です。
（関東はずっとぐずついた天気が続いていたので）
箱根のちょっと涼しくて乾いた空気を気持ちよく感じました。

今朝はお部屋のバスで源泉入浴。
源泉は60度と熱いので、早めにお湯を張って冷ましてから入浴しました。
やわかくていいお湯です。

朝の喫茶室。
こちらでも軽食や甘味をいただけます。

フロント全景。
「至誠」の言葉通りこちらのホテルの従業員の皆様は
今回も素晴らしい接客でした。

フロント奥の窓側にラウンジがあります。
以前、こちらは売店があったと思います。
売店は地下1階に移りました。

8時半ごろ朝食へ。
メインレストランで洋食をいただきます。
和食の場合は敷地外の道路を渡ったところにある菊華荘へ。

柱の下部にある鬼の形相は、従業員をいつも見ているぞと
いう意味だったかと…

選べるジュースは私はスムージーにしました。
夫はオレンジジュース。
ドレッシングを２種から選んでサラダをいただきます。

夫はアメリカンブレックファストでマッシュルーム入りオムレツ
を選んでいました。
私はペストリーブレックファストにしてみました。
フレンチトースト、パンケーキ、ホットケーキに
クリーム、ジャム、ハチミツ、メープルシロップを付けて。
ハムと温野菜も別皿できました。

食後はお庭を散歩します。約５０００坪もあるそうです。

少し階段を上った場所に幸福の丘がありました。

水車小屋もあってこちらは昔懐かしい雰囲気。

結構アップダウンがあるので一巡りすると
いい運動になります。

温室では胡蝶蘭が大量に育てられていました。

ホテル創業者の銅像ですね。

多種多様な樹木が植わっていて四季を通じて楽しめますね。

もう1軒のレストランの名前（カスケード）の由来かな？
と思われる滝もありました。

庭の出入り口にはこんなポストも。
ちゃんと1日１回は集荷があるようです。

11時少し前にチェックアウトしました。
こちらの入り口は以前と変わらないですね。

最後に花御殿の姿を目に焼き付けて。
楽しかった富士屋ホテル滞在終了です。
突然来てしまいましたが、相変わらずの親しみやすく丁寧な接客と
パワーアップしたホテル施設を楽しみ、大満足な滞在でした。

帰り際、ピコットでお買い物。
大人気のカレーパン、内容充実どっしりとしたキッシュ、
夫が朝食で食べて気に入ったぶどうパンなどを購入し
帰宅後も富士屋ホテルの余韻に浸りました。

この旅行記へのコメント （2）

• olive kenjiさん 2020/10/17 23:16:12

  空想旅行へのご招待ありがとう

  クラッホテルシクだいすきbatfishさん　こんばんは
  
  キャンプの予定が、空室を見つけたので、つい予約をしてしまった。
  凄いことをおっしゃいますね。それも今回が初めてではないと。
  
  富士屋ホテルが2年間の改修工事後で再オープンしたばかりだとは知らなかったです。
  素晴らしいホテルとは知ってはいましたが、今回の旅行記でじっくり詳細を見させて頂きました。結論はため息が出るばかりです。
  
  ソーシャルディスタンスで間隔を空けてなんて、このホテルには無用。もともと空間が広くソファーなどの距離が開いているので、それって何の世界ですよね。
  本棚のあるホテルっていいですね。batfishさんが本をとっている姿が目に浮かびます。
  お料理も気品のあること、銀食器がカチカチとお皿に当たる音が聞こえます。
  ヘレンケラーと鳥のお話は教養がないので存じませんが、あの文箱が欲しい～
  
  私にはご縁がないホテルかと思いますが、でも空想旅行するのは大好きです。
  舞台は1950年代、アメリカ軍将校やセレブ達がロビーにたむろし、白いブレザーに白いハットのパイプ姿の紳士が、華麗なマダムにお声を・・・・
  
  空想旅行から覚めたら、夜なのに珍しく紅茶とトーストが食べたくなりました。
  失礼します。いつかは富士屋ホテルですね。素敵な旅行記有難うございました。
  

  batfishさん からの返信 2020/10/18 10:30:51

  RE: 空想旅行へのご招待ありがとう

  olive keji さん　こんにちは！
  一番乗りでのご来訪、ありがとうございます！！
  
  > クラッホテルシクだいすきbatfishさん　こんばんは
  > キャンプの予定が、空室を見つけたので、つい予約をしてしまった。
  > 凄いことをおっしゃいますね。それも今回が初めてではないと。
  
  キャンプ→富士屋ホテルと真逆の休日になってしまいましたが
  goto の恩恵もありこれも何かの縁かと思い切りました(＾＾;
  
  > 富士屋ホテルが2年間の改修工事後で再オープンしたばかりだとは知らなかったです。
  > 素晴らしいホテルとは知ってはいましたが、今回の旅行記でじっくり詳細を見させて頂きました。結論はため息が出るばかりです。
  
  おそらくは東京オリンピックをあてこんでの改修だったと思われます。
  2020年7月中旬オープンだったので…
  あるといいのにと思っていた大浴場（スタイリッシュですてきなんです！）
  が新設され、ゲストラウンジもでき、より一層魅力的になりました。
  ホテルにとっては期待した集客（外国人）に恵まれず不運と思いますが
  その分、私どもにとっては落ち着いた雰囲気で安心して利用できました。
  
  > ソーシャルディスタンスで間隔を空けてなんて、このホテルには無用。もともと空間が広くソファーなどの距離が開いているので、それって何の世界ですよね。
  > 本棚のあるホテルっていいですね。batfishさんが本をとっている姿が目に浮かびます。
  > お料理も気品のあること、銀食器がカチカチとお皿に当たる音が聞こえます。
  > ヘレンケラーと鳥のお話は教養がないので存じませんが、あの文箱が欲しい?
  
  レストランは改修前と変わらずすてきな雰囲気のままでした。
  食事もとっても美味しく、やはり富士屋と思ってしまいました。
  私どもは貧乏性であちこち見て回りお上りさん丸出しでしたが
  ほとんどのゲストはゆったり自室で過ごされていたようです。
  館内はレストラン以外空いていてコロナ禍にあることを忘れていました。
  
  > 私にはご縁がないホテルかと思いますが、でも空想旅行するのは大好きです。
  > 舞台は1950年代、アメリカ軍将校やセレブ達がロビーにたむろし、白いブレザーに白いハットのパイプ姿の紳士が、華麗なマダムにお声を・・・・
  > 空想旅行から覚めたら、夜なのに珍しく紅茶とトーストが食べたくなりました。
  > 失礼します。いつかは富士屋ホテルですね。素敵な旅行記有難うございました。
  
  ぜひぜひ、こちらにいらした時には富士屋ホテルへ(＾＾)
  回し者ではありませんが、olive kenjiさんにはおすすめしてしまいます。
  奈良ホテルや十和田ホテルと同様、楽しめると思います！
  旅行記を見ていただき、あたたかいメッセージをありがとうございました。
  
  batfish
  
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