2020/08/30 - 2020/08/30
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xiaomaiさん
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旧暦7月15日は中元。台湾の多くの町ではそのための飾り付けがなされている。観劇のついでに台北の下町「大稻埕」の様子を見てきた。また、天気がよかったため、淡水河のサンセットも眺めてきた。
この旅行記以前の大稻埕旅行記
https://4travel.jp/travelogue/10655537(2012/3)
https://4travel.jp/travelogue/11632448(2020/7)
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前々日、前日と訪れた基隆で大雨に遭い、台北の青空に心も晴れ晴れ。
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大稻埕にある永楽市場の外の中元の飾り付け。人がいないように見えるけれど、この日もとても暑く、皆日陰にいる。
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大稻埕を訪れると、皆が行く霞海城隍廟。1821年に廈門の人々が台湾に移住した際、お連れした城隍爺の神像を陳金絨が艋舺八甲庄(現在の台北万華区)に祀ったのがそもそもの始まり。狭い店の中にお祀りするのはよくないとの意見が信徒から出て、1856年に有力者の寄付にて廟を建設。その後、改築や修築を重ねている。
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ここはいつ行っても、多くの参拝客がいる。
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城隍老爺のほか、城隍夫人、月下老人が祀られている。ここは城隍老爺の廟であるけれど、月下老人に結婚相手や恋人を探すのを手伝ってもらうためにお参りに来る人が多い。
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画像中央を走るのは迪化街。
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この日は14時半から歌仔戲(Taiwanese Opera)を観た。演じたのは1929年に結成された明華園の天字戲劇團。明華園総団のほか、天、地、星、辰、日、月、玄、黄などの下部劇団がある。これらの中で特に活発に劇場公演をしているのは天と日(歌仔戲は廟会など屋外で演じられることも多い)。家族を中心に芝居をしていて、主要な役は陳一家が務めることが多い。もちろん、外部から入団した役者も少なからずいる。
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劇場は永楽市場のあるビルの9階。そこからはこのような景色が望める。違う窓からは淡水河も眺められる。
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観劇を終え、再度城隍廟へ。参拝客の足は途絶えない。
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菓子や金紙などのお供物
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金ピカの城隍爺
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熱心に祈る人が多く、内部で撮影するのは気が引けた。
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迪化街を散策。旧暦の正月前になると、年越し食材の購入に訪れる人が多い。
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祭祀用品の店
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作り手が減少し、価格はどんどん上がっている。
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かつて台北でもっとも栄えた地域であったため、美しい建築が多い。
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高麗人参、霊芝、燕の巣などの高級食材を売る店。
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同じようなものを売る店が軒を並べる。
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ナッツ系
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乾燥させた龍眼やナツメ
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一番手前にあるのは愛玉ゼリーの材料。ナツメ、木耳、ひまわりの種など。夜市やコンビニで売られている愛玉ゼリーは、ゼラチンなどの凝固剤が含まれているため、弾力性が強いけれど、本来の加工法で製造されたものはそれほど弾力がなく、作った次の日には水気が出てきて、数日経てば液体になってしまう。
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商いでうまくいった人が建てた建築物。
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以前は漢方薬店だった合勝堂。元々は迪化街144号と146号がその店舗であったけれど、水漏れ、アリ被害などの問題があり修築し、146号のみを店舗にした。1階の前方は店舗で、後方は倉庫、2階と3階を生活スペースとしていた。ここはテレビドラマの『雙城故事』(2018)、『老姑婆的古董老菜單』(2020)の撮影現場となったところで、それらを観た人たちが多く訪ねてくる。ただし、「私人住宅非請勿進」(個人住宅であるため入らないでください)と書かれている。入り口から中を覗き込むことしかできない。
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入口上部にも非常に凝った飾り付けがある。
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17時になると、入口が閉じられた。築100年以上の建物であるから、入場料を払ってでも内部見学をしたいと思うのだけれど、個人住宅であればそうはいかない。
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迪化街には他にも多くの歴史的価値の高い建物が多い。
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外部はそのままにし、中をリノベーションして、ショップやレストランにしているものが多い。
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地区の中元普渡祈福平安法会。地区の皆で廟で普渡(先祖や無縁仏の供養)をし、ここに移動して食事をする。道路を一時的に占拠してしまうけれど、予め警察当局に使用願いを出せば認められる。最近は台北ではほとんど見られなくなったけれど、同じように路上で結婚披露宴をすることもあった。屋外会場でここまで縦長いのは滅多に見られない。一番後ろが厨房になっていて、そこで多くの人の食事が用意される。この日は多分数百人分。
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日本植民地時代、企業家や政治家として大いに活躍した辜顯榮の故居。1920年ごろの建造で、台北市の古跡に指定されている。
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戦後は有名な栄星合唱団が使用し、1964年以後は栄星幼稚園として使われている。
辜顯榮が出身地である鹿港に建てた豪邸はこちら→
https://4travel.jp/travelogue/11637537 -
その後、日が暮れてきたので、大稻埕埠頭へ。
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スマホでの撮影はもちろん、本格的なカメラでシャッターチャンスを待つ人が多い。
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撮影者だけでなく、浪漫なひと時を過ごそうとする人たちも。
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イチオシ
ここで撮影すると、台北もこんなに美しかったんだと毎回思う。
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台北の夏はとても暑いけれど、空がきれいな時が多く、良い画像を撮りやすい。冬は雨や曇りの日が多い。
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天水宮で歌う人あり。1人だけで古い歌を何曲も続けて歌っていた。歌うのが上手いからこそ、このようにできるのだろう。ジャイアンだったら、誰も見向きをしない。
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19時近くになり、街へ戻る。
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迪化街には台南の名店「度小月」もあった。
台南の「度小月」についてはこちら→
https://4travel.jp/travelogue/11633813 -
永楽市場の中元ぼんぼりにあかりが灯り、いい感じ。
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本来ならば、中国人、韓国人、日本人、その他の外国人旅行客が多く訪れる場所。今夏は外国人の姿がほとんど見られない。
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南京西路にあった鍋貼(簡単に言えば、日本の焼き餃子)のチェーン店「八方雲集」で鍋貼とワンタンスープを食べた。1998年の創業で、古い店ではないけれど、地元民の利用が多い。2008年には香港にも営業拠点を設け、現在では鍋貼と水餃子を提供する台湾2大チェーン店の1つになっている(もう1つは四海遊龍)。あちこちにあるし、価格設定も低めなので、台北に来られた際は利用されてもいいかもしれない。空腹を満たした後、バスでのんびり帰宅した。
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