『志国・土佐』に行くき！　　その５　はたして『旅運（たびうん）』は、あったのか？　

2020/07/23 - 2020/07/24

旅には『運』がある。

作家の沢木耕太郎は「旅に出ると、予測しないことに出くわし、楽しい思いをしたり、逆にがっかりすることもある」と言う。

確かにそうだ。
旅行社のパッケージじゃなく、個人の旅にはトラブルがつきものだ。
良いこともあれば、思わぬ事故や盗難に遭ったり、予定が進まずスケジュールがグタグタになったり、悲惨なことも多々ある。
自分の単純な勘違いで、乗り遅れや乗り間違いなどはいつものこと。
それでも見知らぬ土地で、思わぬ親切や、優しさに出会ったら心が和む。


氏は「予期しないことが起きたとき、むしろ楽しむことが出きるか」と続き「面白がる精神が必要だ」とする。

海外となると、中々“心の余裕”が持てない。
とても達人の足元にも及ばない。
それでも、見知らぬ人との出会いや『旅の幸（好）運』を祈る。



はたして凡人に、今回の“高知への旅”に『運』はあったのか？

エリア 高知市(高知)

• 交通手段: 高速・路線バス JR特急 徒歩

高知まで戻ってきました。

高知駅前停留場 駅

土佐三志士の像を見て、

土佐電を見ながら

路面電車(とさでん交通) 乗り物

駅からさらに南へ

三大ガッカリ名所と

はりまや橋 名所・史跡

言われるようですが、

でも、それなりに観光客に人気？

ブラブラ歩いて、

鏡川の天神大橋までやってきました。

古い料亭を通り過ぎ、

角を曲がると、旧山内家下屋敷

旧山内家下屋敷長屋 名所・史跡

今宵のお宿です。

『三翠園』

三翠園 宿・ホテル

竜馬がお出迎え

ロビーは、広く開放感いっぱい

歴史を感じます。

部屋はコンパクトな洋室

荷を解いて、ひろめ市場へ

ひろめ市場 グルメ・レストラン

人気店だそう

色々なお店で

カツオのたたきをいただきます　(^^♪

夕食後は、ゆっくりホテルの大浴場へ

天然温泉です。

翌、２４日の早朝ー


おはようございます。

バイキング式の朝食です。

高知らしい料理も

カタクチイワシの名物“どろめ汁”

今日は、高知市内を観光予定だったが、

朝からも豪雨で、高知城も桂浜への観光も断念・・・


とりあえずブラブラ高知駅に向かう。

駅前の“旅広場”で雨宿り

こうち旅広場 名所・史跡

幕末志士社中

「龍馬伝」幕末志士社中 美術館・博物館

坂本家のセットが観れる。

隣で何やら催しが

有名なのかな？

美味しそうだが、大雨でお客がいない…

時間をつぶし、駅に向かうと・・・

高知駅 駅

高知県のＪＲ全線が止まっている！？

実はこの後、大歩危駅まで行き『四国まんなか千年ものがたり』に乗るべく、チケットも購入していた。

ところが、肝心の土讃線が不通で駅員さんは「いつ運転が再開されるか分かりません・・・」とのこと。

私は、観光も鉄道旅も諦めた。


高速バスのターミナルに駆け込む。

ところが、夕方の便まで満席だ。
（このままでは、明日の仕事に間に合わない・・・）


再度駅に戻ると、駅員さんが「阿波池田行のバスを１台出します」と言う。

私は、迷わず代替えバスに飛び乗った！
（でも、阿波池田駅からその先はどうする？）


雨粒がフロントグラスを叩き、強風がバスの腹を襲う。

やっとの思いで、嵐の四国山脈を突き抜ける。

池田の町が見えてきた。

我々は、無事に着いたことを喜んだ。

阿波池田駅 駅

残念ながら『志国土佐・時代の夜明けものがたり』も『四国まんなか千年ものがたり』も、本日は運休になった。

とりあえず、コンビニ弁当を購入して

特急列車に乗り込む。

出発を待ちます。

ふと、隣のホームを見ると

停まっていました！

『四国まんなか千年ものがたり』

本来なら、乗車する予定だった

はたして、今回の旅に『運』は、あったのか？

大きなトラブルもなく、無事に帰ってきたことと、明日の仕事に間に合うこと。

それで良しとしましょう。
（『四国まんなか千年ものがたり』の乗車は、次の機会に）

四国路に別れをつげ、列車は瀬戸大橋を渡り本州に帰ってきた。




ひどい嵐にあったけど、まだ少し『旅運（たびうん）』が残っていたかな。





　　　　　　　　　　　　　　（おしまい）

瀬戸大橋 名所・史跡