思い出の房総　今回は家族旅　1日目

2020/08/11 - 2020/08/12

妻が外房の勝浦市興津海岸に行きたいと言うので、息子の休日に合わせて1泊2日で行ってきました。

興津海岸は、17年前に亡くなった義父が幼少期の大正末期から家族で避暑に来ていた場所で、当時は、鉄道が手前の勝浦駅までしか開通していなくて、勝浦駅からは馬車を利用して来たと義父がかつて語っていました。
その後、8人兄弟の義父の代になってもそれぞれの家族が夏になると訪れていて、私の妻も幼い頃から家族で毎年訪れ、親戚一同で海水浴を楽しんでいたそうです。
そのような訳で、私も子供が誕生した後の1985年から義父が亡くなるまでのほぼ毎年、義父と一緒に家族で海水浴に来ていて、義父が亡くなった後も、数年おきに訪れている思い出の場所です。

興津海岸は、ＪＲ外房線勝浦駅から2つ目の上総興津駅から歩いて3分位のアクセスのよい場所にあり、両翼を囲まれた湾のようになったところに弓なりに砂浜が広がっていて海水浴場になっています。
この海水浴場は、外房でありながらも、近くにある守谷海水浴場や鵜原海水浴場と違って、波が穏やかでほとんど遊泳禁止にになることもないので、ファミリーの海水浴客に向いています。

今回の旅では、メインの興津海岸の他、行き帰りに「濃溝の滝・亀岩の洞窟」、「誕生寺」、「亀田酒造」、「日本寺」に立ち寄りました。

エリア 勝浦(千葉)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 自家用車 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: 楽天トラベル

息子が運転する車で、用賀インターから首都高速にのり、大橋ジャンクションから山手トンネルを通って「東京湾アクアライン」に向かいます。

右手に羽田空港の管制塔が見えます。

頭上には着陸態勢に入った飛行機が見えます。

飛行機で旅がしたい・・・。

「東京湾アクアライン」の川崎浮島入口です。

対岸の千葉県木更津市との15.1km間を結んでいます。

途中、「海ほたる」でトイレ休憩です。

「海ほたる」です。

駐車待ちをしています。

海ほたるパーキングエリア 道の駅

3階の駐車場は満車です。

「海ほたる」の建物の中央部分は、階段とエスカレーターで吹き抜けになっています。

フロアガイドです。

最上階の5階へ。

川崎方向のオブジェです。

川崎方向のオブジェです。

川崎方向の先端部分は花壇があり、花がきれいに咲いています。

普段は車に乗って行動することはないので、たまに来ると珍しく感じます。

東京湾を挟んだ向こうに富士山が見えています。

「東京湾アクアライン」の川崎側約9.6kmは、海底トンネル（東京湾アクアトンネル）になっています。

白く小さく見える三角形は、海底トンネル換気用の「風の塔（川崎人工島）」です。

木更津方向の眺め。

「東京湾アクアライン」の説明です。

「海ほたる」がある人工島は、0.6kmの長さがあるそうです。

木更津側4.4kmは、「アクアブリッジ」と呼ばれる橋梁になっています。

木更津方向のオブジェです。

川崎方向の眺め。

遠くに「東京スカイツリー」が見えます。

「海ほたる」から「アクアブリッジ」を抜けて、鴨川方向を目指します。

途中、君津市の「濃溝（のうみぞ）の滝・亀岩の洞窟」に立ち寄ります。
木更津からは車で40分位の場所にあります。

ここに来るのは初めてです。

メインの駐車場は満車で、待ち列が出来ています。

この辺りは「清水渓流広場」といいます。

濃溝の滝・亀岩の洞窟（のうみぞのたき・かめいわのどうくつ）は、千葉県君津市笹（清水渓流広場）にある亀岩の洞窟内を流れる滝である。正式名称の濃溝の滝は洞窟から50メートルほど下流に存在する。
＊Wikipediaより

「亀岩の洞窟」の看板です。

江戸時代前期に、水田耕作のために作られた洞窟である。洞窟内に亀に似た岩があることが確認され、亀岩の洞窟と名付けられたとされる。
亀は北極星の分神であるとされ、北極星の別称である妙見菩薩が宿るとされるため、北辰妙見洞とも称される。
＊Wikipediaより

話題になっている、洞窟に朝陽が差し込み、水面に反射してハート形に見えるのは、3月の春分の日と9月の秋分の日の前後の時期だそうです。

写真で見てもとても幻想的ですね。

「亀岩の洞窟」の看板を先に進んでいきます。

通路の傍らには「濃溝の滝・亀岩の洞窟」を解説した看板がたくさん並べられています。

爽やかな風が通り抜ける木立の中を抜けると・・・。

「濃溝の滝」があります。
場所は、「濃溝の滝・亀岩の洞窟」の少し下流にあります。

同じ名前の滝が2つあってややこしいですが、「亀岩の洞窟」が評判になる過程で、洞窟内を流れる滝を含めて「濃溝の滝」と紹介されたことから、その名が有名にになってしまったもので、実際はこちらが正式な「濃溝の滝」なのだそうです。

これが正式な「濃溝の滝」です。

上から眺めるだけで、滝の近くまで下りていくことはできません。

「濃溝の滝」の少し上流にも別の滝があります。

あまり段差がない滝なので「まぼろしの滝」なのでしょうか。

「幸福の鐘」が設置されています。

この場所の一段下に「濃溝の滝・亀岩の洞窟」があります。

「幸福の鐘」を下るとこの場所に着きます。

向かって左側に「濃溝の滝・亀岩の洞窟」があります。

「濃溝の滝・亀岩の洞窟」は、「川廻し（かわまわし）」という工事で人工的に造られた洞窟の景観です。

「川廻し」とは、蛇行した川のくびれの部分をトンネルや切通にして流れをショートカットする工事のことで、古い川の跡地を水田にしたのだそうです。
主に、水田に利用できる平坦な土地が少ない、上総丘陵や新潟で行われたそうです。

掘った後の岩が亀に見えるということで名付けられたという、とても分かりやすい名前の洞窟です。

洞窟内の3段ある岩の内で一番上が「おんぶ亀」、その下の淵が「黄金の淵」、その下の岩が「黄金の亀」で、一番下にあるのが北辰菩薩なのだそうです。

濃溝の滝 自然・景勝地

ズームアップ。
洞窟の奥の光が美しいです。

この洞窟の上を「房総スカイライン」が通っています。

川の下流方向です。

深さはとても浅く、川底には泥がたまっていてヌルヌルしています。

来る時とは違った道を通って戻ります。

ここは「川廻し」をする以前は川が流れていた場所のようです。

ずっと整備された木道が続きます。

ここでは、初夏には「ほたる鑑賞」、秋には「紅葉」も楽しめるようです。

写真の中央辺りの高くなった場所が、出入口になっています。

これで「濃溝の滝・亀岩の洞窟」の観光は終了です。
これから興津海岸に向かいます。

鴨川市を経由して、13：30頃に興津海岸に到着しました。

近くの有料駐車場に車を止めて、直ぐに昼食です。

お店は、昔から興津海岸を訪れるときには必ず利用している「松葉屋飯店」です。

JR上総興津駅前の通りを海岸に向かって進み、突き当たって直ぐ右側にあります。

松葉屋飯店 グルメ・レストラン

ショーウインドウに昔懐かしい料理のサンプルディスプレイされています。

ご当地B級グルメ「勝浦タンタンメン」の幟が立っています。

店内の様子です。

いわゆる街の中華屋さんです。

店内の様子です。

レトロな飾り物があります。

麺類・ご飯類のメニューです。

義父がいつも食べていたのは、チャーシューメンでした。
海で泳いだ後は、少ししょっぱいラーメンが食べたくなるものです。

一品料理のメニューです。

「餃子」です。

ここのは、皮がもっちりとしていてとても美味しいんです。
1皿8個で立派な一品料理です。

私が注文したのは「勝浦タンタンメン」です。

ひき肉と甘味がある玉ねぎがたくさん入っていて、見た目よりも辛くありません。

第10回Ｂ－１グランプリでゴールドグランプリを受賞しています。

妻が注文した「鳥そば」です。

息子が注文したのは「海老チャーハン」です。

子供のころから何時もこればかり食べてます。

昼食を終えて、JR上総興津駅まで行ってみます。

写真の中央、道路の突き当りが駅です。

駅舎の全景です。

昔から全く変わっていません。

駅の入口です。

上総興津駅 駅

入口手前の左側に池があり、その中にはフラミンゴの像が置かれています。

かつて近くにあって2001年に閉園したレジャー施設「行川アイランド」にいたフラミンゴを意識したものかもしれません。

切符売り場の窓口と改札口です。

近距離きっぷ料金表です。

山手線内まで1,980円です。

ちょうど電車がホームに入ってきました。

時刻表です。

停車する電車は、特急電車を除くと、上下線とも1時間に1本程度です。

駅から海岸に向かいます。

写真の島のようなものは海岸の左側にある「天徳山」です。
堤防の内側に漁船置き場もあります。
この時期は、伊勢海老の「エビ網漁」が盛んで、夕方5時に漁船が一斉に網を仕掛けに出航します。

漁船置き場から眺める興津海岸です。

この漁船置き場の近くに、30数年前には老舗旅館「青海楼」があって、そこを常宿にしていましたが、その後の閉館に伴い、やはり近くの民宿に変更していました。
現在では、興津海岸に宿泊できる施設は民宿を含めて無いそうです。

海岸沿いを通る道路です。

駐車することはできません。

堤防を越えて海岸に出てきました。

弓なりに砂浜が広がっています。

今年は、新型コロナウイルス禍によって、残念ながら千葉県の海水浴場は全て開設されていて、ここ興津海水浴場も例外ではありません。

通常なら、浜辺は毎朝清掃されて、海藻が残っていることはないのですが・・・。

興津海水浴場 ビーチ

海に向かって左側の「天徳山」方向です。

子供が小さい頃は、砂浜を掘って「お城」を造ったり、濡れた砂を丸めて固めた「お団子」を作って遊んだものです。

広い砂浜です。

かなり前のことですが、堤防を造ったことが影響して、一時は砂浜が激減した時期もありましたが、対策により改善しています。

持参したビーチパラソルです。

風が強くて、飛ばされないようにするのに大変でした。

引き潮のタイミングだったので、海岸の右側に磯が出ているのが見えます。

波がとても穏やかなので、幼児でも安心して遊ばせることが出来ます。

恒例では、ファミリーの利用が多いのですが、今回は若い人のグループが多いように感じました。

「天徳山」方向です。

ジェットスキーの営業もしています。

海に少しだけ入ってみます。

磯にやってきました。

磯からの眺めです。

寄せる波が穏やかなので、磯でも安心して遊べます。

磯からの眺めです。

磯には「モクズガニ」がいました。

子供と一緒に夢中になって捕った昔が懐かしいです。

磯から戻り、少し早いですが今日の宿に向かいます。

宿泊するのは、小湊（鴨川市内浦）にある旅館「安房屋」です。

道路を挟んだ目の前に「鴨川ホテル三日月」が建っています。

宿泊プランは、別館・魚村（地魚懐石コース）+鴨川ホテル三日月プランで、料金は16,500円/人です。

私は、東京都在住者なので「Go Toトラベルキャンペーン」の適用対象外です。

旅館 安房家 宿・ホテル

フロントです。

フロントの横に応接セットがあります。

写真は、翌早朝撮ったものです。

フロントの前の壁には、ウミガメの剥製が飾られています。

宿泊する客室は、フロント横の階段を上った2階です。

廊下の突き当りの部屋です。

ドアを開けると正面が洗面所で、左側にトイレ、右側に客室があります。

こちらが、イスとテーブルが置かれた「広縁」付き8畳間の客室です。

「床の間」もあります。

ホテル三日月の「展望風呂」と「スパ三日月」の利用案内です。

この旅館の宿泊客は、無料（スパ三日月はタオル代300円が必要）で利用できます。
今回の宿泊を決めた理由の一つです。

ホテル三日月のサンダルが目印で、履いていくとチェックなしでお風呂に直行できるそうです。

旅館「安房屋」の利用案内です。

チェックインは15：00、チェックアウトは10：00です。
玄関は、保安のために23：00に施錠されるので、過ぎる場合には連絡が必要です。
ホテル三日月で買物などをした場合は、その場で現金で精算するようにと書いてありますが、売店ではクレジットカードが使えました。

夕食前に、早速「展望風呂」で一風呂浴びてきます。

正面から見たホテル三日月です。
数年前に一度だけ宿泊したことがあります。

とても大きく立派なホテルです。

三日月シーパークホテル安房鴨川 宿・ホテル

エレベータで「展望風呂」がある10階へ。
フロントではチェックなしでした。

エレベーターに「海上納涼船（有料）」の案内があります。
8月1日から8月20日まで、小湊漁港で20時から15分間花火が打ち上げられていて、それを海上からから見ることが出来るようです。

私たちは、夕食の開始時間を遅くしたので、花火を見ること自体をパスです。

10階エレベーターホール前の「展望湯上りラウンジ銀河」です。

窓際にいくつか金ぴかの置物がありますが、豪華というよりは少し悪趣味な感じがしないでもないです。

男性用風呂「天の川」の入口です。
利用時間は15：00～24：00と6：00～9：00です。

建物の反対側にもお風呂があり、夜と朝とで女性用と入れ替えになるようです。

金無垢の風呂「開運の湯」があったので入ってきました。

写真は、ロビーに飾られている宣伝パネルです。

最上階なので眺めがよく、露天風呂もあっていいお風呂でした。

旅館の窓からの眺めです。

ホテル三日月は、道路を挟んで目の前です。
就寝時に車が通る音が少しうるさかったかな。

18：45、夕食の時間です。

夕食の場所は、「安房屋」の3軒隣の地魚懐石「魚村（さかなむら）」です。

地魚懐石 魚村 グルメ・レストラン

個室での夕食です。

宿泊とセットになった「地魚懐石料理」が提供されることになっています。
これも「安房屋」を選んだ理由です。

先付けです。

太刀魚の南蛮漬け、枝豆、いかの塩辛です。

太刀魚は、刺身や塩焼では食べますが、南蛮漬けを食べるのは初めてです。

エビスビールです。

メニューです。

コース料理は、この地にしては良い値段かな？

一品料理のメニューです。

デザート、ドリンクのメニューです。

焼酎のメニューです。

銘柄日本酒のメニューは撮り忘れました。

2品目は、刺身の盛り合わせです。

伊勢海老、ハタ、メジマグロ、スズキ、シマアジです。

伊勢海老の身が甘味があって美味しいです。

日本酒は、地酒の「腰古井」純米生酒をいただきます。

おしゃれな竹のアイスボックスで冷やして提供されます。

これはオプションの「アワビの刺身」です。
房総に来たら伊勢海老とアワビは外せません。

肝醬油で食べると、風味が増して一層美味しいです。

３品目は焼物で、ワラサの「さんが焼き」です。

「さんが焼き」とは、アジ、サバ、イワシなどの青魚に薬味の味噌、ショウガ、ネギ、シソなどを加え、包丁で粘り気が出るまで細かく叩いて作った「なめろう」を焼いたものです。

4品目は揚げ物で、「太刀魚、ワラサとナスの天ぷら」です。

揚げたてで提供されます。
抹茶塩につけていただきます。

5品目は煮物で、「鯛とごぼうの煮つけ」です。
甘辛く煮てあってとても美味しいです。

その後に、ご飯、刺身で出た伊勢海老の頭が入った味噌汁、おしんこが出ました。

最後はデザートで、「柚子のシャーベット」です。

適量で美味しく、大満足の夕食でした。

夕食を終えて「安房屋」に戻る途中、ホテル三日月のイルミネーションが光っていてきれいでした。

客室に戻った後、ホテル三日月の「噴水ショー」が始まり、窓から眺めました。
とてもきれいでした。

これで1日目は終了です。

最後までご覧いただきありがとうございます。