2020/07/31 - 2020/08/02
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群青さん
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この夏の旅を計画していた6月初めは、コロナ禍も一時収まりかけていた時期。
ここ数年、日本全国を覆い尽くすようだったインバウンドも、海外からの来訪者が閉ざされ、観光熱が一気に激減したこの時期だからこそ、旅先にと選んだのが金沢。
4年前のツアーで訪れた際に不満の残った金沢観光をリベンジしたい気持ちと、「本来の金沢の姿に今年の夏は会える」んじゃないか!
と勝手に期待して(笑)
宿を押さえてから1ヶ月以上、どんな旅をしようか?どこに行こうか!
そんな間に、一度は収まりつつあったコロナウィルスの感染拡大の第2波到来!!
一度は根本的にこの旅を諦めようかと真剣に悩んだけれど・・・
ない智慧を振り絞って、できる限りの対処を施して、リスクを取りつつ、すべて自己責任の名のもとに行くことに。
withコロナの渦中での旅、しかも夏旅ということもあり、相当、行き先を厳選した旅となってしまったが・・・
無事に帰宅して1週間以上経った今となっては、かなりユルユルのスケジュールにしたのは正解だった!
と実感。
今までの自分のスケジュールの組み方とは違う旅をしたことで、見えてくるものがかなりたくさんありました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
北陸新幹線を使えば、高崎から金沢へはたった2時間。
だのに、今回の旅は車に乗って行くのだ!
一度下火になったはずの新型コロナウイルスの感染が拡大し始めたとあっては、とてもじゃないが公共交通機関を利用しての旅は怖い。
それに車中ずっとマスク着用っていうのもしんどい。
だったら、こまめに休憩を挟んで4~5時間かけてののんびりドライブの方が気分は楽。
上信越道松井田妙義ICから高速に乗り、最初の休憩はこちら。
横川SA。横川サービスエリア 道の駅
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朝食代わりの醬油ラーメン。
最近、旅に行く初っ端でラーメンばっか食っている気がする(苦笑)
サービスエリアのフードコートは朝7時前では閑散。
味は普通。 -
途中、妙高PAで休憩を挟んで北陸道へ。
名立谷浜SAに到着したのは9時過ぎ。
予定より快調に来ている!名立谷浜サービスエリア 道の駅
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北陸道親不知IC付近。
トンネルをぶち抜けて、道路が一瞬、海へと飛び出す区間として有名ですよね?! -
新潟・富山県境の親不知子不知の天下の剣を連続するトンネルで越えて、いよいよ富山県へ。
有磯海SAに到着したのは午前10時をちょっと回った頃合い。
薄気味悪いほど順調な行程。
さて、このまま金沢に行っちゃうよ~!!(笑)有磯海サービスエリア (上り線) 道の駅
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北陸道を金沢東ICで降りて、後はひたすらナビ通りに金沢市内へ。
最初の目的地への到着は11時20分。
市営の香林坊地下駐車場に車を停めて、そこから歩くことに。
金沢到着早々にまずは腹ごしらえ。
ガイドブックに載っていた店を目指すと、お昼ちょっと前の絶妙なタイミングだったせいか席が空いていたので、この店にすることに。割烹 むら井 グルメ・レストラン
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割烹むら井というその店は、スペース的に仕方ない部分があるとはいえ、三密そのもの。
甘えび天丼を注文。
有名な歌手やタレントのサイン色紙が壁一面に重ねて貼られるほど、有名な店なのらしい。
揚げたての天ぷらはやはり美味しかったのだが、ちょっと現在の状況下で食すには落ち着かない感が拭えなかった。 -
鞍月用水が流れるこの界隈は「せせらぎ通り」と呼ばれていて、通り沿いには雰囲気ある店が何軒も。
さて、最初の目的地である長町武家屋敷跡に向かいましょう!鞍月用水 名所・史跡
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旧加賀藩士高田家跡。
早速、敷地内に入ってみましょう!旧加賀藩士高田家跡 名所・史跡
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修復された長屋門。
厩も併設され、仲間(ちゅうげん)と呼ばれる奉公人も門番として駐在していたのだとか。 -
説明書き
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そのまま通りに沿って北上すると見えてきたのがこちら。
金沢市足軽資料館。金沢市足軽資料館 美術館・博物館
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藩政時代の足軽長屋が2棟、この地に移築され保存されているのだとか。
中を見学することが可能。
早速、見てみましょう。 -
足軽長屋、高西家。
外観は至って質素ですが・・・ -
説明書き
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中は意外と言っちゃなんだが(汗)、ちゃんとした設え。
十分、昭和の時代の平屋建ての家屋にも通じるような・・・ -
と思っていたら、こんな説明書きが。
ふむ、確かに一戸建て住宅の原型として通じているわけですね。 -
再び大野庄用水に沿って南下してくると見えてきたのがこの建物。
武家屋敷跡野村家。武家屋敷跡野村家 名所・史跡
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立派な構えです。
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入場料を払い、手指消毒を行ってから建物の中へ。
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天正11年(1583年)、前田利家が金沢城に入城した際に直臣として従った野村伝兵衛の屋敷跡。
以後、明治4年の廃藩まで十一代にわたって前田家に仕えた由緒ある家柄なのだとか。 -
奥の間。
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上段の間。
総檜造りの格子天井に、紫檀、黒檀材を使った細工造り。
畳下は桐板張りと、金に糸目を付けず普請したのだとか。 -
庭園。
緑濃き庭、縁側の下に池があり、鯉が泳ぐ。 -
2階は茶室なのだとか。
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靴下のまま階段を上がると
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控えの間から見下ろす庭園の風情。
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茶室。
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再び階下へ。
さりげなくも贅を極めた感がそこかしこに。 -
野村家の展示資料館。
「鬼川文庫」と呼ぶらしい。
この部分だけ冷房完備。
しばし清涼なひととき。 -
武家屋敷跡野村家を辞し、再び散策。
それにしてもこの静けさとはどういうことだろう?
全然人がいないというわけでもないのだが、コロナ以前の様相とは明らかに次元の異なる劇的変化なのでは? -
こんな狭い界隈にも、金沢ふらっとバスは乗り入れているから・・・
金沢の観光は歩きとバスの併用でカバーできるのは強みだと思う。 -
大野庄用水の流れ。
江戸時代、物資の運搬、防火、城下町防御、灌漑などいろんな利用のされ方をしたらしい。
絶えることなくきれいな水が流れる光景が、金沢の美しさ・清々しさを一層引き立たせているに違いない。
夏の暑さに焼かれていると、水のある風景はまさに一服の清涼剤。大野庄用水 名所・史跡
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この通りは車の通行が不可のエリア。
狭い路地、両側は土塀を巡らせた風格ある邸宅。 -
この街とともに年輪を重ねてきたであろう木々。
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ところどころ、こうして茶屋があったりして、それなりの賑わい。
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いかにも金沢らしい・・・
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夏の陽射しがじりじりと身に熱いが・・・
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こうした古い街並みをそぞろ歩きしていると、時代をタイムスリップしたような錯覚になり、しばし暑さをも忘れてしまう。
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土塀、石垣の説明書き。
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ホント、それにしても観光客少ないなぁ~
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車を停めた香林坊地下駐車場に戻って来た。
穂テイルのチェックインまで若干の余裕があったので、駐車場の上に建つ大和という百貨店でしばし休憩。大和 (香林坊店) 百貨店・デパート
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8階のレストラン街から見下ろす風景。
いしかわ四校記念公園の緑が眩しい。
その向こうの高台は金沢城公園。いしかわ四高記念公園 公園・植物園
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抹茶あずきのかき氷で涼しさを味わう。
15時のチェックインを済ませ、しばし今宵の宿の部屋で涼んでから、次の散策の準備。 -
前回4年前の観光の際にはコースに組み込まれていなかった金沢城公園。
念願かなって初めて訪れることができた。
大手門から入城。金沢城公園 玉泉院丸庭園 名所・史跡
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金沢城・兼六園の案内板
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関東の7月はほぼほぼ雨ばかり。
いつもの年の7月ならば、適度に夏の暑さにも慣れ、少しバテ気味さすら覚えるのが常なのに・・・
2020年の不順な夏のせいで、この空の青さは身に沁みて堪える。
とはいえ、北関東内陸のムワっとした熱気とは異なるカラッとした暑さなので全然マシ!(笑) -
地図で見ていただけでは実感が伴わなかったが・・・
やはりこの場所は城跡だけあって、徐々に起伏を感じてくる。
坂の上に見えてきたのは河北門。金沢城公園 玉泉院丸庭園 名所・史跡
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金沢城の実質的な正門と呼ばれる河北門は、宝暦の大火(1759年)によって一度焼け落ちた後、安永元年(1772年)に再建。
明治15年に撤去されたあと、約130年の時を経て平成22年(2010年)に再建。 -
午後4時前後の時間帯だと五十軒長屋・橋爪門総櫓などを写そうにも逆行過ぎて綺麗に写せず終い。
翌朝の散歩の際の楽しみに残しておいて、まずは五十間長屋の内部の見学をしよう! -
橋爪門をくぐります。
金沢城公園 玉泉院丸庭園 名所・史跡
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くぐり抜けて城の内部。
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ところが・・・
何と、16時を過ぎてしまっているではないか!!
中を見学したい旨を伝えると、建物の閉館が16時半だけどそれでも良いか?
と尋ねられたので、了承の上、見学することに。
旅に出ると時間の感覚がどうもおかしくなる。金沢城公園 玉泉院丸庭園 名所・史跡
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二の丸跡地での発掘調査の様子が見えた。
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五十間長屋の1/10縮尺模型
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五十間長屋の復元は平成13年(2001年)。
鉛瓦、海鼠塀に特徴を持つ建物。 -
要所要所に案内板があるので時間をかけて見学したかったのだが・・・
駆け足での見学だから致し方ない。 -
菱櫓の構造の説明模型。
釘を用いず木組みだけで組み立ててしまうんだから、かつての大工の技量・技術って末恐ろしい! -
こうした複雑極まりない形の構造物だって、お手の物だし・・・
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いやぁ、我ながら時間配分を失敗した!
と反省。
とはいえ、見られただけでも大満足。 -
かつての金沢城の中枢部だった二ノ丸の案内板。
これもいつの時代にか復元されるのだろうか・・・
僕が生きている間には実現しないとは思うが、どうなんだろう。 -
金沢城は石垣の見本市みたいな場所だ!
と何かで聞いたことがある。
実に見ごたえある場所が多く、しかも時代によって石の積み方が異なるさまを見ることが可能だからスゴイと思う。 -
石垣を破壊して作られた煉瓦造りのトンネル。
江戸幕府が終り、明治の時代になると金沢城は明治政府の陸軍の所管となり、かつての城の構造物は壊され、その跡地に次々と軍用施設が建設された。
このトンネル自体も、旧陸軍によって明治から大正にかけての時代に弾薬庫が建設された際に作られたのだとか。 -
鶴丸倉庫。
幕末の時代に造られた武具土蔵。
明治以降は旧陸軍が被服湖として使用。金沢城公園 玉泉院丸庭園 名所・史跡
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石川門へ。
金沢城公園 玉泉院丸庭園 名所・史跡
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それにしても何とスゴイ梁なのだろう・・・
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石川門石垣の案内板。
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確かに石垣の積み方が異なっているね!
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石川門外観。
このまま橋を渡ってしまえば兼六園の桂坂口なのだが・・・
明日の朝のお楽しみ!ということで(笑)
城内に引き返しましょう!! -
ジリジリと夕方の太陽に灼かれ、暑さに馴れてない体にはズシンと堪えるので、しばし休憩。
鶴の丸休憩所に入る。金沢城公園 玉泉院丸庭園 名所・史跡
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ガラス越しに見える五十間長屋・橋爪門続櫓と緑の芝生のコントラストが美しい!
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密を避けるように十分に間隔を開けて設置された椅子類。
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休憩所の一角には映像を用いた案内スペースも用意されていた。
汗も引いて、少しだけ元気も回復したので散策続行! -
緑の濃くなる方へ足を進めると・・・
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整然と組まれた石垣や歩きやすい遊歩道が設置された一角に到達。
金沢城公園 玉泉院丸庭園 名所・史跡
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玉泉院丸庭園。
前田家二代藩主利長の正室の玉泉院が屋敷を構えたことに由来する場所で三代以降の歴代藩主が造園を続け整備されたのだとか。
平成27年(2015年)、江戸時代末期の姿を元に再建。 -
池の中で舟遊びでもしたのでしょうか・・・
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鼠多門に到着。
明治期の焼失以来136年ぶりに再建され、つい先日(2020年7月)から見学可能に! -
石垣の復元の案内板。
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尾山神社へと架かる鼠多門橋から見る鼠多門。
そぞろ歩きはまだまだ続きます。
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この旅行記へのコメント (4)
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- ムロろ~んさん 2020/09/07 11:37:48
- 金沢ぞぞろ歩き(^_-)-☆
- 初めまして、ムロろ~んと申します。
金沢へ行かれた旅行記を拝見しました。
私も何回か金沢へ旅したことがあるのですが、歴史ある魅力な街で面白さを感じますよ。
武家屋敷はまだ行ったことがなくて、機会があれば行ってみたい訪問地でもあります。
そうそう、私も昔ですが高速バスに乗って上信越道と北陸道を通ったのでPAやSAに寄る際に必ずグルメスポットに行ってました。
普段は飛行機利用する旅が多いので魅力に感じたんですよ。
横川SAも広くて良かったという印象があります。
フォローさせていただきました。
今後とも拝見させていただきたいと思いますのでよろしくお願いします。
ムロろ~ん(-人-)
- 群青さん からの返信 2020/09/07 21:34:40
- Re: 金沢ぞぞろ歩き(^_-)-☆
- ムロろ~んさん
コメントありがとうございます&フォローありがとうございます。
こちらこそどうぞよろしくお願いします。
金沢は今回2度目でしたが、帰って来たらまた行きたいと思えるような魅力ある街ですね。
見どころがたくさんあることと、時間をかけて巡ってもまったく飽きがこなくて時間を忘れてしまいます。
だから敢えて目的地を欲張らず選んで楽しむことにしましたが、次行く時はまだ訪ねていない場所を!と考えています。
旅の道中に見つけた食べ物って、どうしてああ美味しそうに見えるのでしょうかね(笑)
横川SAの上り線側は、「峠の釜めし」で有名なおぎのやの経営なのですが、釜飯を買い求める行列が凄くてビックリしました。
ちょうど夕飯時に差し掛かる時間帯というのもあったと思いますが・・・
その地ならではの名物って、やはり知名度も人気も凄いもんだな!と改めて感じた次第です。
-
- pedaruさん 2020/08/12 05:53:17
- 金沢
- 群青さん おはようございます。
車で金沢、順調に到着、コロナの影響でしょうか?観光もこの時期、本来の街並み、雰囲気など、江戸時代を味わえたのではと推察します。
昔私が行った金沢城は新しい建物は全くなくて、一部白い塀に物見の建物だけがあって、物足りない前田百万石の城でした。
今では門をはじめ、大きな建物も新築されて、私としてはうれしさ半分、がっかり半分です。
藩の重役とは言え、野村家の邸宅は、藩主もこれまでかとも思える豪華さ、加賀百万石の力を見た感じです。看板の文字が独特で、普通に見ればかなり下手な字だと思いますが、なにか訳があるのでしょうか?例えば、超有名人か、政治家など・・・
武家屋敷の静かな通り、素敵な佇まいです。いつの間にか観光客の歩きやすいように石畳になっていましたが、私としては昔ながらの自然の舗装を守ってもらいたかったですね。だいいち、見るからに安っぽい、大きな声では言えませんが(笑)。・・・
群青さんの旅行記、詳しく説明されて、今の金沢が手に取るように分かりました。
pedaru
- 群青さん からの返信 2020/08/12 20:14:44
- Re: 金沢
- pedaruさん こんばんは。
コメントありがとうございます。
4年前と今回、これほどまでに様変わりするものなのか?
と驚かされるほど、他の観光客に翻弄されずじっくりと金沢を堪能することができました。
コロナウイルスの再びの流行の中での観光とあって、予測しがたい部分も多々あり。
どうスケジュールを組むべきだったか!を考えると、正直この形での旅が正解だったのだろうかと考えなくもないですが・・・
ともあれ、帰宅して1週間が過ぎ、体調的に特に何の変化もないので無事に行ってこられただけでも良しとすべきなんだろうと感じます。
>今では門をはじめ、大きな建物も新築されて、私としてはうれしさ半分、がっかり半分です。
その感覚、よくわかります。
人を魅了し続ける観光地は、絶えず何らかの変化が続き、観光客がより過ごしやすいよう改善されたり、新たな建物や見どころが増えて魅力も増す一方で、時にあまりにも変わってしまった光景を知って一抹の寂しさを覚えるなんて経験、自分にも確かにありますもの。
逆に何も変わらない観光地は、いつしか色褪せ人々から忘れられ、より寂しい姿を晒してしまっている場所も数えれば多々あるように感じます。
本当はあまり劇的に変化しておらず、じっくり見て気づいた!くらいの変化の方が良いのかもしれませんね(笑)
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