2020夏・ご近所さんこんにちは！ポタリング（パート２：比布町編）

2020/07/15 - 2020/07/15

コロナ謹慎から、徐々に動き始めるという意味で始めたご近所ポタリングの第二弾です。

前回は和寒の北隣の剣淵町が舞台でしたので、今回は南隣の比布町へ向かいます。

ただ、和寒と比布とは、旧国名でいえば天塩国と石狩国との違いがあり、その途中では、天塩川水系と石狩川水系の分水嶺としての塩狩峠を越える必要があり、最終的には旭川市域にも立ち寄っていることもあり、今回に関しては、ポタリングというより、サイクリングの範疇かな？とは思いますが…。

勿論、今回のメインは、町域に二つあるSSL5（2021年春に廃止予定の宗谷南線上の5駅の総称（筆者の造語））の視察です。

南北の比布駅が消えてしまう、そんな現実にまだ向き合えない自分がいます…。


因みにこの旅は、いよいよ翌日から開始予定の本格的な夏旅に向けての切符購入がもう一つの目的でありました。和寒の最寄で切符が購入できる最寄り駅は士別か永山で、距離的には士別の方が近いのですが、今回は、比布旅の延長として永山で購入することにしました。

（表紙：比布跨線橋から眺める南比布駅（MPS)。この風景も間もなく見納めとなります…。）

エリア 上川・東神楽(北海道)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 徒歩 バイク
• 旅行の手配内容: 個別手配

では出発。
目的地が近郊なので、出発時刻も10時前と遅めです。

和寒駅 駅

毎度、旅の安全を祈願する町域南寄りの国道40号線沿いに鎮座されているお地蔵様。

ファッションが色々と変わるので、今日はどんなお姿？なんて眺めるのが楽しみでもあります( ´∀｀ )。

で、1時間もかからないうちに、和寒・比布町境の塩狩峠に到着。
ケロアスちゃんを記念撮影。

塩狩峠 自然・景勝地

塩狩峠の案内板と比布のカントリーサイン。

坂を下ってしばらく進んだところにあった養鶏場。

数年前に廃業してしまいました…。

いまでは、鶏舎も完全に撤去されてしまい…。

夏草や　鶏（にわとり）どもが　夢の跡

蘭留の跨線橋を越えて…。

いつもとは違う、裏道側で蘭留駅を目指しましょう。

千鳥ホームの蘭留駅。

下りホーム側が沿線に続く防風林と一体化している風情がステキ( ´∀｀ )。

で、いつものサイクリングロードを経由して…。

KPS（北比布駅）に到着。

因みにこれを空港コードで捉えると、豪州・ニューサウスウェールズ州のケンプシー空港を指すらしいよ。

北比布駅 駅

KPSホームの様子。

南線では貴重な片面板張りホーム駅の一つなんだけど…。

逆に廃駅後の撤収作業は楽そうだな、とまた自虐的にかんガエル…。

このようなローカル駅で、線路に対して垂直にホーローが設置されている駅は案外少ないように思う。

ケロ・アングルで記念撮影をしておこっと。

あと何回来れる（撮れる）かな…。

KPSの駅ノート。

鎖で固定されて厳重な管理。

駅ノートを持っていく人の気がしれないが、JR北海道関係者が勝手に撤去していることも考えられるので、どのような経緯でこうなったのかも気になる…。

時刻表の様子。

この駅は普通列車でも通過するのが多いですね。

運賃表の様子。

暫くは、駅ノートを眺めて過ごしましょう。

色々と紆余曲折があったようで…。

そういや、前書き込んだ時の駅ノートとは全く違っているような…。

2020年4月18日、という日付に反応。

この前日に、札沼線が急遽前倒しラストランとなりました。

もしかすると、この方も、札沼線旅の延長でこちらを訪問されたのかな、なんて思いつつ…。

そして、2020年5月6日にも反応。

もしかするとこの方は、本来の札沼線のラストラン目的で来道されていたのかもしれませんね…。

殆どが鉄道マニア・駅マニアの方々の書き込みの中で、こうした地元由来の方の書き込みを見つけるとホッとしますね。

74歳の方がわざわざ書き込んで下さっている思いに、頭が下がります。

で、私の訪問日（7月15日）の直前の書き込みの方はこんな感じ。
やはり、北線の廃止予定駅を含めて訪問される方が多いようですね。

で最後に、私も書き込みを…。

書いているうちに寂しくなってしまったので、最後は泣きケロ〆…(;´Д｀)。

で、線路沿いのサイクリングロードを再び走り始めます。

線路沿いなので、タイミング次第で簡単に撮れるのが嬉しいですね( ´∀｀ )。

で、比布駅に到着。

比布駅の駐輪場は屋根付きで立派なので、ここを見る度に自転車マニアの和寒町民には羨ましくなってしまいます。

数年前にリニューアルされた比布駅舎。
もう完全に見慣れてしまいました…。

比布駅 駅

駅舎内に新設されたピピカフェも、頑張っていてくれて嬉しくなりますね。

ピピカフェ比布駅 グルメ・レストラン

駅に町のパンフを置いているのも良いですね。
こういう普通のことが、和寒町では出来ていないな…(;´Д｀)。

さて、本当はこの日、少しでもJRの支援をと思い、まずは比布→MPS、MPS→永山、永山→比布と乗車予定だったのですが、11時52分に比布始発の旭川行き、って、MPSを通過してしまうことが判明。

急いで自転車でMPSまで移動して、12時24分MPS発に乗車しようかなとも迷いましたが、これだと、カエルりに永山からMPSを停車する列車が暫く来ないので、この日の帰宅が大分遅くなってしまいます。

最悪、カエルりは、自転車を取りに、比布→MPSを歩こうかなとも思ったのですが、それも無駄だなと結局この日はJR乗車を諦めてしまいました。

もう少し南比布に停まる列車が多かったらな…(~_~;)。

で、比布始発のこの子が待機していたので、恨めしそうにパチリ。

比布始発で、途中駅通過とか、あり得ないな…。
よりによって、”ナヨロ”号だし…。

宗谷本線上で、こういうサボが見られる区間は今となっては貴重なのですが…。

まあ、MPS視察を諦めれば、別に永山まで単純往復でも良かったんだけど、それでは、KPSは視察した一方で、MPSが無視となって失礼ですしね。

という訳で、再び自転車に跨り出発。

途中、国道沿いのセコマにてこちらを購入。

やっぱりこの時期の定番と言えばこれだよな…。
同じセコマでも、ホットシェフのない和寒の店舗ではカエルないので、余計に比布のセコマではこれを買いたくなります。

サンマ蒲焼重のお値段は、税込で518円ですが、ここでは、怪しげなクーポンを利用して…。

最近はセコマのガチャでよく当たる、幾ら以上買うと幾らのペコママネー（セコマの電子マネー）が貰える、というクーポンがあるのですが、率を計算すると、今のところ、一番高レートなのは、税込500円以上の購入で70円分のペコママネーが貰える、というやつですね。500円ギリギリの購入で、14％戻って来る、という計算になります。（但し、電子マネーが戻ってくるのは翌月。）

で、国道40号線と、宗谷本線との比布町南側における交差地点、比布跨線橋（北側は蘭留跨線橋）へ。

ここからそのままMPSが望めます。そのうち見られなくなりますので、表紙に採用させて頂きました。

丁度、下り列車がやって来るタイミングに間に合いました。

旭川11時30分発のなよろ1号のようですね。
この子が比布を出発してから、先程の比布始発の旭川行きが出発することになります。

勿論、この子は快速なので、MPSは通過です…(~_~;)。

南比布駅 駅

MPSの板張りホームの支柱に立てかけて、ケロアスちゃんを記念撮影。
ケロアスちゃんが初めて比布町にやって来たのは、二年前の北海道胆振東部地震の時です。あの時もこの沿線で、いち早く宗谷本線が動き始めていたことに勇気を貰ったな…(;'∀')。

数年前に建て替えたばかりのMPS駅舎、というか、待合室。

まさか、その数年後に駅がなくなってしまうことになろうとは…(;´Д｀)。

で、停車さえしてくれていれば、本日乗車予定だった子を恨めし気に見送っていきましょう。

さいなら～。

乗りたかったよ～(-_-;)。

で、名残り惜し気に先程購入したさんま蒲焼重を、炎天下のMPS板張りホームに座り込んで頂く筆者の様子。

うーん、うんみゃい！　

食べ終わっても、まだ後続の旭川行きがやって来るまでは20分以上待たなければなりません。まあ、これに乗っても良かったんだけど、上述の通り、カエルりに時間的なロスが大きくなってしまうため、翌日から本格的な旅が控えていたこの日は、早めにカエルりたいこともあって諦めてしまいました。

以前は和寒→旭川間において、この駅で分割すると20円安くなったんですけどね…。今では逆に20円高くなってしまいます…(;´Д｀)。

MPSでは、いつの間にやら、駅ノートが消えてしまいました。
廃駅まで残り半年余り、もう再設置されることはないのかな…(~_~;)。

MPSは、国道との交差地点の間近にあるという意味でも、バスと鉄道との乗り継ぎが便利な駅でもありました。

バスの本数は比較的多いので、案外便利だったんですけどね。
利便性からかんガエルと、今回のSSL5の中で、個人的に一番残念に感じるのも、MPSの廃止なんです。

因みに、本当はこのバスが永山駅傍を通過してくれるなら、MPSから上述の12時24分発に乗り、カエルりはバスで戻る、ということも可能な筈なんですが、実はこのバスは国道40号線沿いをずっと走行する一方で、JR線路はMPSから旭川方面は南に大きく迂回し、国道39号線沿いを走行しますので、永山駅からはかなり遠くなってしまうんですね…。

で、旭川・比布市町境に跨る比布トンネルが見えてくる手前で左折。

男山公園を迂回する形で、石狩川沿いのサイクリングロードへと向かいますが、その途中にはこんな名所も。

こんな看板、今まで無かったよな。
地獄に通ずる穴なんですって。
おお～怖っ。

上川アイヌのことにも思いを馳せつつ、約2週間後に訪問することになるウポポイ（白老にこの月オープンしたばかりのアイヌ民族共生象徴空間）のことも思い出しながら…。

石狩川河畔のサイクリングロードへ。
ここの取付き部分が今までダート（砂利道）だったんですが…。

おやっ、いつの間にか舗装されているではないか！

ケロアスちゃんはダートには弱い子なので、短距離とはいえパンクしないかハラハラしていたんですが、ここが舗装されるとかなり快適に走行できますね。

で、北海道の母なる河、石狩川河畔へ。

同じ石狩川でも、空知や石狩管内で眺めるのと、上川管内で眺めるのとでは川幅が全然違いますので、雄大な石狩川のイメージで眺めてはいけません( ´∀｀ )。

で、この日は石狩川河畔を走らずに、そのまま川を渡り、怪しげなダートを経由して…。

今度やって来たのはこちら。

北永山駅ですね。

ここは来春以降も別に廃止される訳ではないですが…。

そういえば、実は旭川～士別間で唯一、個人的にはまだ一度も乗降したことがないのがこの駅なんです。

こうして自転車で訪問することは時々あるんですけどね…。

北永山駅 駅

この駅は、意外とホームも長くて…。

待合所も広々としています。

ここは旭川農業高校の学生さん達が通学で利用されていますので、学校が存続する限りは駅の廃止が議論されることもないかななと思われますが…。

少子化の時代にあっては、学校の存続自体が厳しくなってくる時代でもありますので、そういう意味では予断を許さないとも言えそうです。

この駅の運賃表の様子。

時刻表の様子。

この駅も通過列車は多いですが、SSL5程ではなさそうですね。

もうすぐ名寄側の隣駅が変わってしまいますね…(~_~;)。

駅傍にあるバス停。

首を傾げて、ファンキーなお姿です( ´∀｀ )。

さて、北永山駅傍には、知られざる名所が一つあります。

それがこちらのお店。

わがままじぃじぃ グルメ・レストラン

おやきが一番人気なんですね～。

ただ、私的にはケロケロスポットの一つとしての認識なんだケロ～( ´∀｀ )。

他にもいろんなことやってますけど、随所にカエルさんが見られるんだケロ～。

お店の方がいらっしゃらないときは、センサーの前で手を振りましょうね。
（但し、この日は定休日でした…(~_~;)。）

ウェルカムケロケロさん。

前足3本指、後足3本指、というのが味わい深いケロ。　

どのメニューもリーズナブルですね。

営業時間はこんな感じ。

定休日に不定休があるのも要注意だケロ。

という訳で、最後に永山新川を渡って…。

宗谷本線上の貴重な有人駅の一つ、永山駅に到着。

永山駅 駅

ここで、いよいよ翌日からの北海道東日本パスをゲットです。

このお値段でこのフリー切符を購入するのも、令和になってからも初めてのことです。

永山駅待合所も、ソーシャルディスタンシング。

有人駅ならでは、の、ホームに気軽に立ち寄れない雰囲気も、宗谷本線上では逆に貴重だな…。（但し営業時間が短いので、夜は可能になりますけど…。）

フリー切符は翌日からの使用ですので、本日はホームに入ることが出来ませんが、そんなときに限って、こんな子が停まってたよ(^^;)。

遠巻きに今一度眺めてから、さいなら～。

で、切符を購入する以外の目的は特にないので、永山駅を出発します。

おっと、その前に儀式（？）をしておかねば。


買ったぜ、北海道東日本パス！

で、カエルりにもう一度MPSに立ち寄り…。

南比布駅 駅

比布駅を遠巻きに眺めつつ…。

比布駅 駅

今度は駅北側傍の踏切にて、この子がやって来たのでパチリ。

と思って、行く末を眺めていたら…。

ん？対向にやって来たのは？？？

おおっ、先程の紫水ちゃんではないか！

わざわざ会いに来てくれんたんだね～( ´∀｀ )。

紫水ちゃん、さいなら～。

そのうち、乗りたいな～。

で、目下の心配事は…。

だんだんと雲行きが怪しくなってきた…(・_・;)。

カエルりも再びKPSにも立ち寄ります。

北比布駅 駅

上述の私の書き込みの後、同日にもう一人いらしていたようですね。

SSL5が迎える最後の夏。
どの駅も最後の悲し気な賑わいを見せてくれることでしょう…。

今一度、KPSホームに立ち寄って、本日の惜別の敬礼をしてから出発です。

さて、ここからは少しルートをカエルて…。

比布の開拓の歴史を見守り続けてきた名木があります。
スポット登録させて頂いたので、皆様も是非、近郊にいらした際は立ち寄ってみて下さいね～( ´∀｀ )。

駒止めのナラ 名所・史跡

詳細はこちらで。

おっと、こちらにも解説がありました。

先程、比布駅で頂いた観光パンフを眺めつつ…。

イチゴの町としてお馴染みの比布ですが、実は町の形もイチゴ型なんですよ！

JRで走っていると、和寒・剣淵の更に向こう側のイメージの士別とも、実は市町境を接しているんですねぇ～。

てか、士別町ってなってるけど、士別市からクレーム来ないのかな(^^;)？

この日、実はもう一つ行きたいところがありまして…。

でも、自転車ではこっちには入れませんよ('◇')ゞ。

高速道路の下を通過して、と思っていると、雨が徐々に本降りになってきた…。

逃げ場がないので、暫く高速道路の高架下で雨宿りすることにしたよ…。

この日行きたかったもう一つの場所。

それはこの林道を登って、展望台に行きたかったんですね…。

でも、この先は山道。
このような天候でテンションも完全に下がってしまったので、この日は諦めました。

まあ、近くだから、天気を選んでいつでも来られるしね。

で、少し雨が小康状態になったので、戻ってみると…

おや？そもそもこの先は道路が乾いているな…。
ピンポイントで狙い撃ちされて雨が降っていた模様。

でも、雲の流れを見ていると、この先はこちらの方の進行方向もヤバそうだな。

先を急ぎましょう。

で、予想通り、蘭留駅を通過する頃には、雨脚が再び強くなってきた…。

ので、ここでも雨宿り目的で蘭留駅に立ち寄っていくことにします。

蘭留駅 駅

蘭留駅運賃表の様子。

新運賃では、蘭留での分割も出来なくなってしまったな…(;´Д｀)。

待合室内で憩っているうちに…。

完全に本降りとなってしまいました。
予報では雨降るって聞いてなかったよ(-_-;)。

という訳で、サロベツさんを見送る時間も出来た訳でして…。

さいなら～、約3週間後に再会しましょうね～( ´∀｀ )。

で、しばらくすると少し日も照ってきて、雨も小康状態に。

まだ降り続いてはいますが、翌日に備えて早くカエルりたいので、もう出発しましょう。

予想通り、天気は徐々に回復し、塩狩峠に近づく頃には完全に雨も止みました。
雨中の峠越えは避けたかったので、まあ良かった良かった…(;^ω^)。

塩狩峠 自然・景勝地

で、塩狩パークのおトイレに。
「ムーンリバー」のBGMを期待して入ると…。

ん？何も聞こえない…。
これも経費削減の一環なのか？？？

公衆電話もめっきり見なくなってきたよね…。
ここもそのうち撤去されたりしてね…。

で、本日の比布旅の最後の立ち寄り先となった塩狩パークを出発。

塩狩峠を越えると和寒町域に入ります。

この日は、JR宗谷本線沿いの各駅を永山まで全て立ち寄ったので、最後に塩狩駅にも立ち寄っておきましょうね。

丁度、この子がやって来るタイミングだったよ。
長野政雄氏の顕彰碑の前を通過する、キハ40＆54ちゃん。

長野政雄顕彰碑 名所・史跡

で、一応塩狩駅にも立ち寄り…。

この駅も存続が危ぶまれている駅なんです。
皆さま、是非、利用して下さいね！
（観光客的視点からは、この駅の傍に宿もあります。）

塩狩駅 駅

で、何とか明るいうちに峠を下ることが出来、お地蔵様の前で無事帰還できたことへの感謝と、翌日以降の旅の安全を祈願する筆者の様子。

自転車のサドルは三脚代わりになって、自撮りには便利だな( ´∀｀ )。

てな訳で、翌日からはいよいよ、本格的な鉄道旅としては令和二年初となる旅に出発することになりますが、やっぱり気になるのはコロナだよね…。

まあ、ここまで感染が広がってしまえば、もう正直どうしようもないよね。

和寒駅 駅

で、この日の夜、PCをいじっていると、某ショッピングサイトのルーレットが大当たり。1000円分のギフト券が当たったよ～( ´∀｀ )。

翌日からの旅で何か良いことがありそうな予感を胸に、本旅行記はこれにて終了させて頂きたいと思います。最後までご閲覧下さり、どうも有難うございました。