2020/06/09 - 2020/06/15
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walkingmanさん
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京都一周トレイルの1回目を歩いたのは3月半ばのこと。2回目を歩こうとしていた矢先、コロナウィルスが広がり緊急事態宣言が発令された。家でじっとしている間に、4月5月とトレッキングに最高の季節が通り過ぎてしまいました。やっと動けるような雰囲気になったのは6月、梅雨の季節に突入です。梅雨が過ぎれば酷暑の夏。歩き旅には最悪の季節をむかえます。
せっかくはじめたトレイルを中断するのは悔しい。真夏になる前になんとしてでもゴールしたい。梅雨の晴れ間をぬって、歩くことにしました。とにかく、終点の苔寺までたどりつかなければ…。
トレイル2日目は蹴上からケーブル比叡駅まで、3日目はケーブル比叡駅から大原の戸寺まで歩きました。
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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2トレイル日目は粟田神社からケーブル比叡駅まで歩きます。
8時30分、粟田神社をスタートです。 -
国道1号線を15分程歩き、古いトンネルをくぐります。トンネルにはねじりマンボというかわった名前がついている。
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インクライン。先程のトンネルの上は運河になっていて、琵琶湖と京都の町を結んでいるのだけれど、途中、水路が途切れる部分がある。そこは船が通れないので、積み荷をいったん陸上にあげなくてはならない。でもそれは面倒。
そこで水路と水路をつなぐように線路をひいて台車を設置、その台車の上に船を乗せて、船を荷物ごと運ぶ仕組みになっている。荷物を積み替えるより合理的。当時としては画期的な施設だったらしい。線路は複線になっている。かなりしっかりした設備です。 -
ねじりまんぼのトンネルを抜けてからはそれなりに静かで緑もある。インクラインのある公園のような一帯をぬけたところにあるのが日向神社。
日向神社は元伊勢だそうで、伊勢神宮と同じように内宮と外宮があるだけでなく、奥の方には天の岩戸まであるという。 -
天の岩戸はいかにも人工的に四角に穿たれた穴。中を通り抜けできるが、10mほどの短くて、かつ狭い空間で、神秘的なかおりはしない。
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日向神社の奥から本格的な山道にかわります。この木の根道は美しいですね。
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地層がむき出しになっている。堆積してできた岩盤の地層が褶曲で斜めに露出している。硬そうに見えるがポロポロと割れ崩れる地層。
京都一周トレイルではけっこういろいろな種類の地層がでてきます。 -
歩き始めて2時間。大文字山の山頂に着きました。標高466m。
本来の京都一周トレイルコースは山頂には上らないのですが、ちょっと寄り道しました。
五山の送り火で有名な大文字。その火床がどうなっているのか見てみたかったのですが、山頂に火床はありません。 -
山頂から少し下がったところに大の字の火床がありました。ここからは京都の市街地が一望できます。市街地から大の文字が見えるのだから、逆からも眺めがいいのは当たり前。
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二本の枕木のようなコンクリートのところに火床が設けられるようです。写真に写っている細長い道は大の字の第三画部分。下方にむかって火床が並び、それにそって道がついている。最後のはらいの部分でやや湾曲しているのがわかります。
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大の字の一部を下から見上げるとこんな感じ。わりと急な階段です。
この日、近くの幼稚園児が散歩に来ていました。小さな子供たちがこの階段を上がってきたなんてすごい。" -
大文字山からは京都一周トレイルの道標がないので、階段を下りてから適当に歩いたら、八神社の横にでた。すぐ隣は銀閣寺。このあたりは数か月前に来たので見覚えがある。
なんとなく感がはたらいて、この後、無事にトレイル路に戻れました。 -
八神社からしばらくは、哲学の道を通り住宅街を歩いていたが、また様相が変わりどうやらこの先山道になる様子です。
ここで水を補給しておかなければ自動販売機はなさそう。でも、周囲に見あたらず。ふと左側の擁壁の上を見上げるとそこは病院でした。病院ならロビーに自動販売機はあるはず。
右手にあった階段を使って病院へ。無事に自販機を見つけて水を買うことができました。予想通りこの先は自販機はなかったので、寄り道してでも病院にむかったのは正解。" -
病院から30分程で瓜生山頂。お堂がったのでお詣りしていこうと思ったら、元勝軍地蔵とありました。山の上のお堂は管理が大変だからでしょう、肝心の地蔵様は麓に移されたらしいです。
瓜生山の標高は301m、標高差200mをあがってきたことになります。午後の時間帯になってからの上りはつらい。大きく一息つきます。まだ本格的な暑さではないが、ムシムシした感じがたまらない。
久しぶりのトレッキングに腿がだるい。コロナウィルスの影響で外出を控えていたこともあり、全体に筋力が落ちた感じがします。
" -
上りの山道が続きます。足が痛いよ~。
木々が木陰を作ってくれて、それでいて暗くないのはありがたい。 -
人家もない山の中にぽつんと鳥居。鳥居の先に下る道があるのでその奥に社があるのでしょうが、今は寄り道する気力がない。
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"14時10分、水飲封陣の跡とある石碑のところにでました。
南北朝時代の戦場跡だそう。こんな山の中の狭い場所で戦争が。数百人の軍勢が対峙できるような場所ではありません。「やあやあ我こそは…」と名乗りをあげるような一騎打ちででも戦っていたのでしょうか。
そんな想像も楽しいが、今はとにかく前に進むことだけを考える。いい加減、疲れていたのです。
このあたりは緩急を繰り返しながら高度をあげていく区間です。 -
さらに20分程進むと浄刹結界と書かれた碑。ここから先は比叡山延暦寺の神聖領域です。
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結界の碑のちかくに顔が崩れた石像。石の囲いで守られ、松ぼっくりの飾りがある。大切にされている様子がうかがえます。
その一方、誰の仕業か、崩れたお顔に目と口がペンで書き足されている。笑ったような表情になっていて、ここの雰囲気にはそぐわない。 -
倒木で迂回路が設けられているところがありました。ここ以外にも倒木は多く、トレイルコースのあちこちで見られました。
道は比叡山にむかってどんどん上る。時刻も15時を過ぎると、疲れて座り込みたい気分に。ゴールは近いというのに…。
とにかく今は、足元をみつめて一歩一歩すすむだけ。 -
ケーブルカーの駅が見えてきました。今日のゴールがすぐそこに。
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15:20、ケーブル比叡駅到着。距離は15㎞、標高差のぼり1320m、くだり680mでした。
大文字山まで上り、そこから下り北白川の住宅街へ。再び山道に入り上りはじめ、緩急をつけながら高度を上げていく。最後にグイっと斜度があがってケーブル比叡駅って感じのコースでした。 -
ケーブルカーで麓の八瀬へ下ります。そこからはバスで四条河原町へと出て2日目が終了。
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日付は変わって京都トレイル3日目。前回の続きでケーブル比叡駅から大原を目指します。
八瀬からケーブルカーで比叡駅まで上がります。乗客が僕だけだったので、本当はいけないんでしょうが、一緒に乗車した係の方に話しかけて疑問をぶつけました。
「ケーブルカーってロープで牽引して動かすだけなのに、どうしてハンドルがついているの?」回答「これはハンドルではなくブレーキなんです。車のハンドブレーキと同じで非常時や長時間の停車時に使うもの。私たちは安全確認のために乗車しているのであって運転はしない。すべて山頂側の指令室で操作しているんです」「じゃあ操作する方は始発前に麓から歩いて比叡駅まで上るのですか?」「そこは自動運転。回送車にして係員だけ乗車して移動するんです」
なるほどねえ。自動で動くのなら、無人運転で乗客を乗せた方が人件費削減ができるように思うが、それはそれでトラブルが起こった時に恐い気もする。 -
ケーブル比叡駅のそばにひとつめの道標がありました。ここまでは「東山〇番」という表示だったのが、ここからは「北山〇番」とかわります。京都一周トレイルと称していますが、大きく、深草(F)、東山、北山、西山の4つのパートの連なりなのです。
標識にしたがって、延暦寺の根本中堂の方へ向かいます。ゆるやかな坂を進みます。 -
10分程歩いた地点から、トレイルコースをはずれて大比叡にむかうことにしました。大比叡とは比叡山の山頂です。トレイルコースは延暦寺の境内をかすめるように続くのですが、せっかくなので比叡山の山頂に立ってから、延暦寺にむかうルートをとることにしました。
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20分で大比叡に到着しました。標高848m。ほとんどが舗装で険しい道ではありません。山頂周辺は木がまばらに立っていて展望がいいというわけではありません。テレビ局の中継基地が建っていったりして、人工的でもある。
頂上に立ったという満足感はありましたが、わざわざ遠回りしてくるほどのことはなかった。 -
大比叡から山道を下ると延暦寺の境内に至ります。苔むした石塔がでてきて、いい雰囲気。このままお詣りせずに進むのはもったいない。ということで、ここからは寺院見学。
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延暦寺には多くの伽藍があります。まず目に入ったのが東塔と阿弥陀堂。
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次に修復中の根本中堂。すぐそばのブースで入場料を払います。どうやら正式なチケット売場ではなかったようで、「どうして最初に境内に入ったところで入場券を買わなかったのですか」と咎めるように言われてしまった。そう言われてもチケット売場に係員がいなかったのだから仕方がない。
参拝者のほとんどはケーブルカーか車利用なのでそちらに近いチケット売場を利用するのだと思われますが、トレッキングルートはそこを通らない。ルートに近いチケット売場は閉まっていました。おそらく、休日や観光シーズンのみ開けているのだと思われます。自分たちが売場を閉めておいて、その咎めるような言い方はないだろうとちょっとプリプリ。 -
根本中堂では不滅の法灯を拝見しました。中二階風な建物の構造とかも興味深かったけど、内部は撮影不可。
根本中堂のあとは大講堂を拝見します。こちらの見どころは親鸞や栄西など、ここで修業し、のちの多宗派を興した高僧の像。 -
延暦寺は大きく根本中堂をはじめ主要な建物がある東塔地区、釈迦堂のある西塔地区、さらには横川地区に分かれています。
東塔地区から西塔地区へ歩いて移動します。気持ちのいい参道を歩きます。 -
浄土院。案内図に伝教大師御廟と書かれていたので、ここに最澄さんが眠っておられるということですね。ある意味延暦寺で最も神聖な場所。
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"西塔地区。常行堂とにない堂は同じ形の建物が左右対象に並んでいます。その先には釈迦堂の大きな建物。
西塔地区は東塔地区と違って訪れる人が少ないようです。コロナの影響で参拝者が少ないとはいえ、僕一人しかいないというのはある意味贅沢。" -
西塔地区を見学したあとはトレイルに戻ります。延暦寺の横川地区も見学したかったけれど、こちらまで足をのばすとトレイルコースからは随分はずれてしまうのです。
ここはまだ延暦寺内でしょうか、石仏が並んでいて、おだやかな気持ちになれる道。 -
玉体杉。西塔地区と横川地区の中間地点。ここは眺望もひらけ、休憩にはいい場所。
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木の根道、最高。
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横高山の山頂に到達。標高は767mです。
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水井山山頂。標高794m。
このあたりは同じような標高の山が続きます。つまり、上って下っての繰り返し。水井山までの途中に、ハッとする急な上りがあって、多少気を使いました。 -
自転車禁止のマーク。この山道をマウンテンバイクで走ろうという人がいるのだろうか。
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歩きやすい気持ちのいい道に見えるけれど、実は急な下り坂。けっこう滑る。足元に注意しなければならずうつむいて歩いたので、せっかくの景色が楽しめない。
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数日前の雨で水が流れている。小石や枯れ枝も多くて、あまり好きじゃない下り。
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長いくだりがようやく終わり、やっと里にぬけました。
人家の間をちょっと歩いたら、いきなりバス停が。本日のゴール、戸寺です。時刻は15時40分。
戸寺からは京都駅や四条河原町などの中心部にバスがでています。ただし1時間に1本程度。また、反対方向のバスに乗れば10分程で大原にも出られるけれど、さすがにこの時間からじゃあ観光は無理。素直に河原町へとバス移動。
京都トレイル3日目は距離12.5㎞、標高差のぼり630m、くだり1120mでした。ケーブル比叡駅からちょっとのぼって比叡山山頂。そこからはこまかく上下し山や峠を越え、最後に一気にくだって大原(戸寺)というコースでした。
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