2020/07/23 - 2020/07/23
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アジア好きの晴れおじさんさん
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山形県民を対象とした「泊まって元気キャンペーン」を利用して、かねて泊まってみたいと思っていた温海温泉の萬国屋に一泊することにしました。
温海温泉は山形県鶴岡市の南端にあるので、新潟県の村上市にもほど近い位置にあります。藩政時代、鶴岡市は庄内藩、村上市は村上藩の領地だったので、ともに城下町。この二つの城下町を夫婦で巡った旅の記録です。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
-
二日目早朝、未明に雨音が聞こえていたけれど、雨はほぼ上がった様子。
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午前5時、前日妻が絶賛していた一階の庭園露天風呂に一番乗り。
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岩を配した露天風呂はかなり広く、純和風の趣き。特に深さ90センチの立ち湯は快適で、とても気に入りました。
この露天風呂は男女入れ替え制。現在、チェックインから午前0時までは女性専用時間で、男性専用時間は午前5時から午前10時までとなっています。
なので、朝寝坊をすると男性は入りそびれてしまいますが、この露天風呂に入らない宿泊は、クリープを入れないコーヒー(古過ぎですね)、牛肉を入れ忘れたスキ焼(?)のようなもの。ぜひ入るようしてください。 -
さて、朝食。
庄内浜に上がった真鯛を使った鯛茶漬けとアラ汁がメイン。 -
鯛めしを一杯目は鯛の刺身で、二杯目は出し汁をかけたお茶漬けで食べるスタイルで、アラ汁と合わせて真鯛を存分に味わうことが出来ました。私的には、二重丸の高評価。
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妻が売店でお土産を買う間、私は奥のロビーで中庭を観賞。
さすがに、いい雰囲気の旅館でした。 -
散策を兼ねて、少し遠回りして駐車場に移動する途中、飲泉所や
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足湯を見つけました。
次回来た時に足を浸すことにして、そのまま駐車場に移動、車を走らせました。 -
まず向かったのは、鼠ヶ関漁港(ねずがせきぎょこう)。
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奥に、名勝「弁天島」があります。
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厳島神社に参拝。
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龍の壁絵が見事。
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灯台まで散策するとしましょう。
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灯台脇には、小さな金毘羅神社が建っています。
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灯台の台座に腰かけて、日本海を暫し観賞。
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粟島が見えます。
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水平線の中央に船影。
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ズームアップ。
※私のコンデジは光学40倍、電子ズームを使えば80倍までズームできます。 -
帰りに浜のお母さん方の店で干物を買いました。
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次は、鶴岡市の中心、鶴岡城跡へ。
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現在、建物や門は残っていませんが、藩政時代はこんな風だったとのこと。
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荘内神社(しょうないじんじゃ)。庄内藩の代々の藩主を祀っています。
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コロナ感染防止のため、手水の柄杓を撤去して花を浮かべ、目で観賞するようにした花手水。なかなか洒落た計らいですね。
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拝殿
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宝物館
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中には、庄内藩ゆかりの武具が展示されています。
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鉄砲
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槍
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鎧兜
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酒井忠次公の兜と面具の複製。大鹿角の脇立がド迫力。
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次は、グーグルマップを頼りにカトリック鶴岡教会天主堂へ。
ここは、私も妻も初めて訪れます。 -
信者でない人も自由に中に入れるようになっていました。
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中央祭壇のキリスト像も立派ですが、今回ここに来た目的は、左脇の副祭壇に立っている
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これ。
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アベ・マリア像ですが、普通のマリア像ではないんですね。
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日本で唯一の黒い(褐色の)マリア像。
なぜ黒いかについては、いくつか説があるそうですが、旧約聖書のソロモン雅歌にマリアの顔が栗色だったとあるからとも言われているようです。 -
このマリア像は、1903年に献堂記念としてフランス・ノルマンディー州のデリブランド修道院から寄贈されたもので、なんと木製だとのこと。
衣服の皺の感じまで精緻に表現されていて、美術品としても実に素晴らしい仕上がりですね。妻と共に、20分ほども鑑賞してしまいました。 -
窓絵も素晴らしい。
窓絵はステンドグラスとは異なるもので、薄い透明な紙に描いた壁画をガラスで二重に挟んであるとのこと。これも、日本で唯一、ここだけで見られるとは驚きでした。 -
同上
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同上
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同上
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出入口の上にはパイプオルガン。これまた繊細なデザインですね。
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異教徒(仏教徒)ながら、荘厳な雰囲気に包まれて心が洗われる思いでした。
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次は、庄内藩の藩校へ。
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この藩校は1805年に庄内藩九代藩主酒井忠徳公が創設しもので、「致道館」(ちどうかん)と名づけられましたが、論語の一説に由来するとのこと。
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なので、孔子を祀る聖廟があります。
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孔子像
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講堂
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荻生徂徠が提唱する徂徠学を教学としたとのこと。
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荻生徂徠は、こんな顔のおじさんです。
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藩主がお成りの時にお入りになった御入間(おいりのま)。
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庄内藩の石高は15~18万石ほどだったそうで、石高5万石ほどだった昨日の村上藩とは格違いの重厚な雰囲気が漂っていました。
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車窓から、大正天皇の即位を祝って建設した「大宝館」や
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「旧鶴岡警察署庁舎」など文明開化期の擬洋風建物を眺めながら
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庄内観光物産館へ
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中のレストランで遅い昼食を摂りました。
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麦切り天ざる。
麦切りは庄内地方特有のうどんで、コシが強く、秋田の稲庭うどんに勝るとも劣らない旅行者必食の逸品。冷水でよく締められていて、旅のシメに最適でした。
完
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この旅行記へのコメント (2)
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- yamayuri2001さん 2020/08/17 17:03:59
- 晴れおじさん、こんにちは。
- 麦切り!美味しいですよね。
私も何度か食べたことがあります。
本当に腰が強くて、美味しいです。
いつもの年は、横浜高島屋で6月2日の横浜市民の日に
紅花の山形路と言う山形の物産展を開催するのです。
そこで、麦切りを買うのですが、今年はコロナで
その物産展がありませんでした。
でも、朗報はありました。
この間、横浜市役所に行ったときに、何と板そばを提供しているお店を
見つけました。
横浜と山形の関係は、推測ですが
洋光台や港南台などの開発をしたときに
沢山の山形の人が出稼ぎでやって来て、
横浜の住宅街を整備してくれたからだと思うのですが・・・
その様な噂をお聞きになったことはありませんか?
yamayuri2001
- アジア好きの晴れおじさんさん からの返信 2020/08/17 17:48:58
- Re: 晴れおじさん、こんにちは。
- yamayuri2001様
コメント有難うございます。
出稼ぎについては、よく分かりませんが、東京や横浜に山形県出身者やその子孫の方がかなり沢山住んでおられるのだろうと思います。
私の場合も、東京に3人、横浜に1人叔父や叔母がいました。うち、2人は他界しましたが、従兄弟がいて、ルーツである山形に愛着を感じているようです。
山形の食べ物は何でも美味しいといっても過言でないと思います。
山形ファンになっていただけたら、とても嬉しいです。
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