青春18きっぷ新潟紀行・その4.佐渡汽船【ときわ丸】乗船記(新潟～両津)後編。

2020/03/11 - 2020/03/11

第156部-686冊目　4/8

皆様、こんにちは。
オーヤシクタンでございます。

青春18きっぷ‥
さて、次はどこへ行こうか検討していたところ、新潟へ行って新潟市内・佐渡ヶ島・咲花温泉に泊まる3泊4日のコースを組みました。

本編は、佐渡汽船「ときわ丸」で時化の日本海を航海して佐渡へ向かいます。
拙い旅行記ですが、ご覧頂けたら幸いです。

表紙画像‥佐渡汽船.ときわ丸に飾られていた絵。

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令和2年3月10日～13日 3泊4日

3月11日(水) 第2日目-3　晴れ
佐渡汽船:ときわ丸.両津行
新潟.12:35～両津.15:10

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支出‥0円

エリア 佐渡島(新潟)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 船
• 旅行の手配内容: 個別手配

皆様、こんにちは。
新潟-両津航路に就航する、佐渡汽船「ときわ丸」5,380tです。
これから、この船で佐渡ヶ島.両津に向かいます。

佐渡汽船 カーフェリー 乗り物

12:30
出航5分前です。
神聖なる出航の儀(単に眺めるだけ)に参列する筆者。

12:35
レッコー。
出航の合図と共に、ホーサーがビットから外されました。

※レッコー‥出航の合図でレッツゴーの略。
※ホーサー‥係留用ロープ
※ビット‥係留用鉄杭

ゴゴゴゴォー
巨大な船体が離岸していくのですが‥

離岸作業を開始して、数10m前進したところで‥

あれれ？
再び、ホーサーがビットにつながれましたよ。

ややっ！
左舷船尾を大きな防舷材にあてていますよ。

おぉ、これはすごい！
防舷材にあてた船尾を支点に、ホーサーをとって固定した状態で回頭していますよ。

これ、東海汽船'さるびあ丸'が新島を出航する時に見たことがあります。

船首をバウスラスターで離しながら、船尾を支点に時計回りに回頭しています。

再び、ホーサーがビットから外されました。

護岸と船体が90度の状態になりました。

信濃川の河口付近で、全長125mの巨大な船体を回頭させるのは至難の技ですね。

「信濃川」
甲武信ヶ岳の長野県側斜面を水源に長野県内では千曲川、新潟県に入ると信濃川となる全長367kmの本邦最長の河川であります。

回頭が完了しました。
パチパチパチ‥

新潟よ。
さらばじゃ。

明日、戻ってくるけど‥

港外は‥
うわぁ、時化ていますね。
これは、揺れるぞ。

12:55
新潟→両津・67.2km/2時間30分の船旅が始まりました。

時化の日本海を見たくて、展望ラウンジへ
さぁ、荒波に挑みますよ。

13:00
あっ！
晴れてきたのですが‥

ドーン！
船首に波があたって‥

パシャパシャパシャ‥
船首にあたった波が窓にかぶります。
しかし、これはまだ序の口です。

画像でお伝えできないのは残念ですが、動揺しています。
船は前が一番揺れるんです。

前方を監視する筆者。
なんとか、船酔いしないでいます。

船体が、下がって‥

ドドド．ドーン！
ブァシャーン！

おぉ！
これはデカい！

ビシャビシャビシャ．

うわぁ！
船体が上下しています。
すごい揺れです。

時化ていますね。
発達した低気圧の前線によって、海が荒れているんです。

ドドドドーン！
ザバザバザバーン！

波の谷間に命の花が～♪
ふたつ並んで咲いている～♪
兄弟船は親父のかたみ～♪
鳥羽一郎さんの'兄弟船'が頭を過り始めました。

ドドドドォー
ときわ丸は航海速力19ノット(約35km/h)で、佐渡海峡を航行しています。

甲板にも波しぶきが被ります。
さすがに誰もいませんね。

ザバザバザバ‥
ド.ドーン！

顔やカメラに波しぶきがあたる‥
カメラが壊れないように祈る。

今、船がどうなっているか‥
こんなイメージです。

※船内に飾ってあった、ときわ丸の絵画です。

奮発して1等にしたので、ちょっと寝ましょう。
のんびり、昼寝できるのも船旅の醍醐味です。
20分ほど寝て‥

※自席は奥の角ですが、カメラが置けないので、手前で撮影しました。

再び、展望ラウンジへ‥
操舵するフリをする筆者。

いい年した、オッサンが何してるんだか‥

ザバザバザバ‥
おっ、これはくるぞ！

船体が浮かびあがり‥

バーン！
ドドーン！

ビシャビシャビシャ

船体がジェットコースターのように下がり、船首にぶち当たった波が砕け散ります。
これぞ、日本海！

13:47
あっ！
あれは‥

両津を13:15に出航した、ジェットフォイル「ぎんが」ですね。

悪天候航行時、ジェットフォイルは船長が波を目視し、操縦桿横にあるデプスコントロールレバーを手動操作して、高波を乗り切って航行するそうで、ベテランの船長と言えどもプレッシャーとの闘いになるそうです。

続いて、フェリー同士の反航です。

あっ！
来ましたよ。

ズームしてみましょう。
両津を12:40に出航した「おけさ丸」です。

おけさ丸 グルメ・レストラン

おぉー、来た.来た。
おけさ丸も動揺しています。

13:52
反航します。

ボオォォー
～と、汽笛を鳴らすと期待しましたが‥

汽笛は鳴らさず、静かに反航しました。

さよならぁ～
明日、頼むよ。

ドドドドォー
ザバザバーン！

あっ！
前方、かすかに佐渡ヶ島が見えてきましたよ。

ぼんやりと寛ぐ筆者。
せっかくの1等船室。
寛がないと勿体ない。

14:40
佐渡ヶ島.姫崎沖を通過。

ハァー♪佐渡へ♪ハ♪アリャサ♪
佐渡へと草木も♪なびくよ♪
ハ♪アリャ♪アリャ♪アリャサ♪
民謡'佐渡おけさ'が頭を過り始めました。

両津湾に入ると、波が穏やかになり、揺れもなくなりました。

15:00
両津港に入港します。

日の丸掲揚。

君が代は
千代に八千代に
さざれ石の
いわおとなりて
苔のむすまで～♪

神聖なる接岸の儀(単に眺めるだけ)に参列する筆者。

桟橋が近づいて来ました。
接岸体制に入ります。

最終の接岸体制に入りました。
あぁ、楽しい船旅が終わっちゃうよ～

ホーサーがビットにつながれました。

15:08
接岸完了。
パチパチパチ‥

名残惜しいですが、下船しましょう。

あっ！
カーフェリー三姉妹だ。
佐渡汽船のカーフェリー「おけさ丸」「ときわ丸」「あかね」をモチーフにした姉妹キャラクターです。
最近、交通系美人キャラが増えましたね。

萌え～

「佐渡汽船両津港ターミナル」
ターミナルには、佐渡汽船窓口・新潟交通佐渡(バス)のりば・タクシーのりば・売店・喫茶・食堂などがある佐渡ヶ島の玄関口です。

のりば食堂 しおさい 両津店 グルメ・レストラン

海上時化で、新潟16:00と両津19:30の出航便は欠航が決まりました。
欠航になるスレスレの海況で、なんとか佐渡に着けてラッキーでした。

ようこそ佐渡へ。
船が揺れましたが、あっという間に着いてしまいました。

本編は、ここまでとなります。
拙い旅行記をご覧下さいまして、誠にありがとうございました。

つづく。

この旅行記へのコメント （4）

• Akrさん 2020/08/31 10:12:12

  揺れましたねえ

  オーヤシクタンさま
  
  こんにちは。Akrでございます。
  
  どんだけ揺れるか楽しみにしてましたが予想通り揺れましたね。
  私もこの位の波高での航行を体験しました。仕事だったんですが、お客がみな船酔いしてしまい、両津に着いたら全員真っ青でした。そういえば私は酔い止めも飲まずに行って全く酔わなかったのでもともと船には強いのかなあ。
  
  信濃川河口にある新潟港での回頭は見事な操船ですね。ある程度、岸と船体を離してから再び繋いで回頭する技術だったんですね。長年、佐渡汽船に乗っていましたがこんなやり方だったとは。勉強になりました。
  そしてこの海況でもジェットフォイルは就航するんですね。ジェットフォイルは高波に弱いイメージがあったので意外でした。
  
  私が乗った事があるおけさ丸が現役だったのは救いです。やっぱり白い船体のほうが佐渡汽船らしいなあって思います。当時は直江津～小木や寺泊～赤泊航路なんかもありましたね。やはり今でも両津港入港時は佐渡おけさが流れるんですか？
  
  やっぱり船旅いいですねえ。
  
  -Akr-

  オーヤシクタンさん からの返信 2020/08/31 23:36:49

  RE: 揺れましたねえ

  Akr様、こんばんは。
  オーヤシクタンでございます。
  
  低気圧の日本海‥
  やっぱり揺れました。
  佐渡汽船は、だいたいあの位の波高でも運航となるようで、20年ほど前にも「おおさど丸」で経験しているんです。
  たしか、その時は乗務員時代でした。
  今のように船が好きではなかった頃なので、船室で丸くなって寝ていた記憶があります。
  
  あの海況でもジェットフォイルは就航していました。
  ジェットフォイルは跳ねると聞きました。
  それこそ、ジェットコースターに乗っているような感じでしょうか？
  これ幸いなことに、ジェット船では時化にあったことがないのです。
  私が乗った次の便は欠航となったので、なんとか佐渡に渡れて良かったです。
  
  そして、おけさ丸‥
  平成初期のバフリーな船です。
  これは帰りに乗りますので、ご期待頂けたら幸いです。
  佐渡汽船、経営が厳しく、寺泊-赤泊航路は廃止。
  直江津-小木航路は数年前に、外国製高速タイプの新造船を導入しましたが、採算が合わないらしく、この新造船を売却して、直江津-小木航路はジェットフォイル一本化すると佐渡汽船は提案したのですが、この新造船、地元自治体が資金援助をしており、自治体は反対姿勢です。
  
  
  あっ！
  そう言えば、両津港入港時の佐渡おけさ、流れていませんでした。
  昔は佐渡おけさが流れて活気がありましたね。
  今回は静かでした。
  
  佐渡に行ったら、朱鷺の郷や尖閣湾・真野酒造に佐渡金山の観光と言いたいですが、観光はまったくせず、温泉民宿に泊まるだけです。
  次回もご期待頂けたら幸いです。
  
  ありがとうございました。
  
  オーヤシクタン。
  

• サーディンさん 2020/08/29 20:04:56

  佐渡汽船　いいですね！

  オオヤシクタン様
  
  いつも楽しく旅行記を拝見いたしております。
  
  佐渡汽船、私は４５年ほど前に乗船しました。
  上野駅から「Ｌ特急とき」に乗り家族旅行で佐渡汽船に乗船した昔のことを思い出します。
  ジェットフォイルのまだ就航していなかった時代、フェリーの２等が結構混雑していた記憶があります。
  船内で佐渡ヶ島の方と話しをし、昔はトキが沢山島にいて捕まえて食べた話を伺いました。美味しかったそうです。
  帰りは家族とは別に、急行寝台「天の川」秋田発上野行きＥＦ５８牽引（新潟でＢ寝台増結）に乗り新潟から始めて乗る寝台車を楽しんだ日のことを思い出しました。
  当時の上野駅は朝、東北、上越など各地からの夜行列車が次々と到着し、ホームを渡り歩いて興奮気味になった若き日のこと思い出します。この時代を知っている者としては、今の鉄道は興味の対象が激減したように思います。
  
  館山旅行記、書いてみました。ご覧いただきありがとうございます。旅行記に乗せたい画像を記録することが結構大変なことを感じました。その後箱根にも行きました。箱根登山鉄道は復旧し通常ダイヤで運行されていました。９月の予約も入れました。離島や海外への旅行が厳しい状況なので近場を楽しみたいと思います。航空運賃がここまで下がるのかといった価格帯を目にしますが、予約はためらってしまいますね。
  
  旅行記これからも楽しみにしています。どうぞよろしくお願いいたします。
  
  サーディン
  ※今日も竹芝に向かうさるびあを眺めていました。
  
  
  
  
  
  

  オーヤシクタンさん からの返信 2020/08/30 09:02:48

  Re: 佐渡汽船　いいですね！

  サーディン様、おはようございます。
  オーヤシクタンでございます。
  
  ４５年年前と言ったら、上越新幹線がなく、Ｌ特急.ときや急行.佐渡が新潟へのアクセスだった時代ですね。
  フェリー２等の混雑‥
  青函連絡船や東海汽船など、当時のフェリーは混むことが多かったですね。
  ２等大部屋は早い者勝ちでしたから、よい席を確保する為、みんなダッシュで船に乗り込む光景がよく見られました。
  その当時、私は５歳でしたから、船に乗ることはありませんでしたが、当時の写真などと今を比べると、船は大型化し、快適になりました。
  そのかわり、船内で和気あいあいと見知らぬ人同士が話をすると言った光景は減ったような気がします。
  
  そして、秋田発上野行きＥＦ５８牽引の急行寝台.天の川‥
  52cm幅３段式B寝台の10系でしょうか？
  朝、上野駅に着くと東北、上越など各地からの夜行列車が次々と到着し、賑やかだった時代ですね。
  今の朝６時台の上野駅地平ホームは列車が停まっていません。
  本当に寂しくなりました。
  
  館山旅行記‥
  東京湾フェリー拝見しました。
  船旅の救世主‥G○RO袋が東海汽船と同仕様になっていましたね。
  東京湾フェリーも揺れる時は揺れるので、配備されているのでしょう。
  
  コメントを頂き、ありがとうございました。。
  今後も。よろしくお願い申しあげます。
  
  オーヤシクタン。