2020/05/14 - 2020/05/25
28位(同エリア306件中)
j-ryuさん
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- 旅行記935冊
- クチコミ0件
- Q&A回答8件
- 1,745,135アクセス
- フォロワー228人
☆5/25に新型コロナウィルス緊急事態宣言が全国的にようやく
解除されました。
それまでは多くの4トラ仲間も大好きな旅行はおろか
不要不急の外出も自粛され、さぞストレスが溜まったことでしょう。
私は自然豊かな福島県の田舎住まいだし
旅行記のネタ元も山野草や山&滝など自然素材ばかりなので
不幸中にもストレスがたまるほどの大きな影響は受けなくて済みました。
とは言え、私の住む地域は風光明媚な観光地では無いし、
田園風景や里山ばかりで正直言って旅行記になるような
歴史文化も絶景もありません(^^;)。
でもそのありふれた田園風景でも撮りようによっては
けっこうドラマチックに見せることができます。
その一つが田んぼに水が張られた時季にだけ見られる
夕映えの水鏡です。
きっと皆さんのお住まいの地域にも『灯台下暗し』で
埋もれたネタがまだまだあるかも知れませんよ。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
-
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 撮影地点Map (Google Earthに加筆)
今回紹介する撮影ポイントを地図に表記しました。
どれも我が家から車で5,6分ほどの近場です。 -
☆第1撮影ポイント (国土地理院2019年台風19号河川氾濫情報空撮に加筆)
https://www.gsi.go.jp/BOUSAI/R1.taihuu19gou.html
町内の里山から釈迦堂川越しに隣り村の田んぼの夕映えを撮りました。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第1ポイント)
午後、里山から見下ろした隣り村の田んぼ。
昼間はどうってことのないありふれた田園風景です。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第1ポイント)
撮影日(5/14)の日没は18:40頃。
昼間のありふれた田園風景が茜色に染まってきます。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第1ポイント)
茜空の山並みは奥羽山地。
奥羽山脈の山々の多くは標高1000mを越えますが
この辺りは高くても1000mほどと
奥羽山脈の中ではかなり低い山並みです。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第1ポイント)
田んぼが水鏡となって夕映えを映すのは
田植えの前後の3週間ほど。
早ければ田んぼにくまなく水が行き渡らないし
遅ければ田植えが終わり稲が生長し水鏡にならなくなります。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第1ポイント)
青田波の水田も趣がありますが
やはり一番美しいのは水鏡に映り込む夕映えでしょう。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第1ポイント)
観光地でもなければ、有名ビューポイントでもありませんが
この時期だけ有名観光地にも負けない絶景に大変身。
でもこの美しい夕映えの水鏡田を撮影しているのは
毎年私だけ。
たぶん地元の人もキレイだとは思うのでしょうが
当たり前の景色なので、わざわざ写真を撮ろうとまでは
思わないのかも。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第1ポイント)
松尾芭蕉は奥の細道で白河の関を越え
『風流のはじめや奥の田植えうた』と詠んでいます。
季節もちょうどこの頃、芭蕉もおそらくこの美しい
夕映えの水鏡田を見たのではないでしょうか。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第1ポイント)
でも芭蕉が歩いた当時の田んぼはこのような幾何学的に整備された田んぼではなく、田んぼ1枚1枚はかなり小さかったと思います。
実際私が子供の頃はこの田んぼもこんなに立派じゃありませんでした。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第1ポイント)
奥の細道に記述には
「...あぶくま川を渡る。左に会津根高く、右に岩城・相馬・三春の庄」
まさにこの風景だと思いますが
会津根とは今で言うところの奥羽山脈のこと。
この山並みが分水嶺で山の向こうは会津地方で日本海水系、
こちら側は太平洋水系の中通りです。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第1ポイント)
撮影しているこの里山と水田の間には釈迦堂川が流れていて
冬にはたくさんの白鳥が飛来します。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第1ポイント)
夕方から翌朝まで釈迦堂川で休んだ白鳥たちの多くは
昼前には飛び立ち向こうの田んぼで落穂などをついばみます。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第1ポイント)
里山のほとんどは樹木に覆われているので
展望は良くありませんが1か所だけ樹木のない
開けた場所がありそこが絶好のビューポイントです。 -
☆朝焼けの釈迦堂川の白鳥と里山(ふれあいの森) 2016/1 撮影
天栄村側から釈迦堂川の白鳥と当町の里山(ふれあいの森)を望んだ構図です。 -
☆釈迦堂川の白鳥と里山(ふれあいの森) 2017/2 撮影
冬場はまさに冬枯れネタ枯れの季節ですが
毎年白鳥がその窮場を救ってくれます。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第2ポイント)
(国土地理院2019年台風19号河川氾濫情報空撮に加筆)
https://www.gsi.go.jp/BOUSAI/R1.taihuu19gou.html
左上が市街地、緑が里山(雑木林)。黄色は稲刈り前の水田です。
次のポイントは上記の里山(ふれあいの森)から車で2分ほど。
釈迦堂川に架かる借宿橋(かりやどばし)坂上のポイントです。 -
☆夕映えの釈迦堂川桜並木
この夕映えポイントは今年の4月に紹介した
◆福島・四季・彩々・Part,85・春さくら色で紹介した
桜並木を見下ろすポイントと同じです。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第2ポイント)
今まさに夕日が奥羽山地に沈むところです。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第2ポイント)
この日は水鏡と夕晴れの絶好のコンデションでした。
水鏡が美しいのは2週間くらい。
その中で夕焼けと水鏡が揃うのはありそうで
そうはありません。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第2ポイント)
でもこの日は贅沢だけど晴天すぎかな。
雲が少しあったくらいが夕焼けはキレイだと思います。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第2ポイント)
-
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第2ポイント)
いつもなら飛行機雲の1本や2本はあるものですが
ここにも新型コロナウィルス緊急事態宣言が影響して
上空を飛ぶ飛行機が激減。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第2ポイント)
私的にはお気に入りの絶景ポイントなんですが
ここでも私以外に写真を撮っている人に出会ったことがありません。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第2ポイント北)
上記のポントと道を挟んで北側のポイントからも撮影。
ちょうど真ん中の黒い帯が道路です。 -
☆奥の細道~夕映えの那須連峰と釈迦堂川 (第2ポイント) (2018/11撮影)
この夕映えの水鏡田 (第2ポイント)から坂道を下ると
釈迦堂川に架かる借宿橋(かりやどばし)です。
この橋の上からは那須連峰と釈迦堂川の夕焼けがキレイな
ポイントなのでもう何度も訪れているお気にいりのビュースポットです。 -
☆奥の細道~夕映えの那須連峰と釈迦堂川 (第2ポイント) (2016/11)
上記とこの写真の撮影が11月なのは偶然ではなく必然です。
当たり前ですが夕日の沈むポントは毎日少しずつ移動していて
那須連峰の茶臼岳辺りに夕日が沈むのが11月だからです。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第2ポイント北)
こちらの田んぼは水が張られていますが田植えはまだなので
水鏡が一番美しいタイミングです。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第2ポイント北)
当町は丘陵地帯にあり水源のほとんどを羽鳥湖からの用水路に
頼っています。
限られた水を万遍なくいき渡せるには時間がかかるからなのか
福島県でも特に田植えの遅い地域で、
羽鳥湖用水を利用する田んぼの多くはGW後から田植えが始まり
遅い田んぼだと6月始め頃になることもあります。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第2ポイント北)
-
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第2ポイント北)
これらの田んぼの下には釈迦堂川が流れていますが
田んぼは丘陵地帯にあり川の水を上手く利用できず
羽鳥湖用水路が完成するまでは水の確保に苦労しました。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第2ポイント北)
-
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第2ポイント北)
2011年の東日本大震災で当町は震度6強の激震に見舞われ
羽鳥湖用水路があちこちで壊れ完全に修復されるまで
2年ほどお米が作れませんでした。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第2ポイント北)
説明がなかったら水田とは思わないでしょうね。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第2ポイント北)
-
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第2ポイント北)
この夕映え第2ポイントから2kmほど北に
『奥の細道』にも記述がある『かげ沼』があります。
鎌倉時代の悲話伝説に由来する鏡沼は、別名「かげ沼」とも呼ばれ、
現在はわずかに小さな沼と芭蕉像&記念碑が田園の中にひっそりと残っています。
古い文献によれば、この沼には蜃気楼が起きると言われ、
芭蕉も「奥の細道」の中で、
「かげ沼という所をいくに、今日は空曇りて物影うつらず」と、
期待した"物影"が見られなかった心残りを記しています。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第2ポイント北)
蜃気楼??
私もこの地にうん十年住んでいますが
アスファルト道路の蜃気楼は夏場によく見ますが
田園地帯の蜃気楼など残念ながら一度たりとも見たことがありません。
そりゃ、芭蕉がたった1度訪れたくらいでは蜃気楼は見られないのは当然かも。
でも蜃気楼は見られなかったかも知れませんが
当時も夕映えの水鏡は美しかったはずです。
ただ奥の細道の記述の通りであるとすれば
『今日は空曇りて』とあるので
残念ながら夕映えの水鏡も見られなったでしょう。
代りに私が一句詠んでもいいのですが
せっかくの絶景が台無しになるので
無粋なことはやめておきましょう(^^;)。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第2ポイント)
『鏡沼伝説』とは
鎌倉時代。都の若武者・和田平太胤長(たねなが)は、時の執権・北条時政の悪政を改めんと討伐を企てました。
しかし、策謀は事前に発覚し、胤長は遠く奥州岩瀬の地へ流されてしまいました。鎌倉に残された胤長の妻・天留(てる)は、夫への慕情耐えがたく、夫の跡を追ってひとり奥州へ。
幾日も歩き続け、ようやく鏡石へとたどりついた天留を待っていたのは、夫の非業の死でした。悲嘆に打ちのめされた天留は、もはや生きる望みはないと、沼に身を投げたのです。
この時、彼女が胸に抱いていた鏡は、今でも水底から哀しげな輝きを放ち続けているといわれています。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第2ポイント)
ちなみに我が家の昔の住所(大字)は江戸時代以前から
『鏡田』と呼ばれていました。
きっと昔から水田の水鏡が美しい村だったのでしょう。
由緒ある地名を意図も簡単に現代風の味気ない地名に変更してしまうのは
いかがなものかと思います。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第2ポイント)
桜並木のシルエットが水鏡に映り込んでいます。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第2ポイント)
このポイントが素晴らしいのは景色そのもののポテンシャルがいいからですが
他にも電柱電線が1本もなく、ましてや街灯も1基もありません。
山奥ならともかくここは街から車で5分ほどの郊外。
なのに人工物が一切ない奇跡的な場所です。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第2ポイント)
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☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第2ポイント)
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☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第2ポイント)
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☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第2ポイント)
ワイドだと那須連峰が分かりにくいですが
少しズームアップするとその淡麗な山容がくっきり見えてきます。
那須と言うと栃木県のイメージですが那須連峰は栃木福島の県境の山々なので
那須連峰の北側は福島県ってことになります。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第2ポイント)
那須連峰は太古に甲子旭岳から南東方面に順に噴火しはじめ、
茶臼岳は有史以来、数度の噴火歴があり、
とくに1410年の噴火では死者180名余もの大被害を引き起こしたそうです。
直近の噴火は1963年(昭和38)で、山頂西側の溶岩ドームからは現在も噴煙を上げています。
中央の冨士山型の山が茶臼岳で無風なら当町からも噴煙が夕日に染まって見えますがこの日は見えませんでした。
当町から茶臼岳は35kmしか無いのでもし噴火でもすれば降灰は免れないでしょうが釈迦堂川の源流は那須連峰ではないので
火砕流や融雪泥流などの被害は無いとみられています。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第2ポイント)
中央の富士山型の山が茶臼岳(1915m)です。
茶臼岳は那須連峰の主峰で単に那須岳と言うと
この茶臼岳を指します。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第2ポイント)
上記、『国土地理院2019年台風19号河川氾濫情報空撮』でも分かるように
この水田は昨年10月の台風19号で氾濫し
水田の殆どが水没してしまう被害に遭いました。
それでもめげずに今年もこうして稲作をするのですから
新型コロナウィルスくらいでヘコタレテなんていられません。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第2ポイント)
-
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第2ポイント)
一見、長閑で平和な景色ですが
この辺りは平成以降でも8.5水害、東日本大震災、台風19号被害と
立て続けに自然災害に見舞われてきました。
さらに福島第一原発事故もありました。
それでも不平も言わずコツコツ頑張るんですから
東北人って寡黙で粘り強いな~と実感します。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第2ポイント)
でも今回の新型コロナウィルスだけは今までにない災害。
田舎なので都会ほど影響は大きくありませんが
見えない敵は怖いですね。
この科学の進んだ現代で未知の疫病が世界を震撼させるなど
想像もしていませんでした。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第2ポイント)
-
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第2ポイント)
-
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第2ポイント)
これらの山々の山麓は私がいつも山野草などを撮影している
マイフィールドの一つです。
これらの山々は分水嶺なので日本海系の植物も
太平洋系の植物も見られるのが特徴です。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第2ポイント)
天栄山や権太倉山の向こうに羽鳥湖があり
途中に隈戸川を経由させるものの日本海水系の水を
太平洋水系のこちらまで導水するのですから
先人の努力が現在の発展につながっているのですから
頭が下がります。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第3ポイント)
(国土地理院2019年台風19号河川氾濫情報空撮に加筆)
https://www.gsi.go.jp/BOUSAI/R1.taihuu19gou.html
この写真で氾濫しているのは阿武隈川です。
右端の乙字ヶ滝も滝ごと水没しています。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第3ポイント)
第1ポイント&第2ポイントの水田は川沿いにありましたが
第3ポイントは丘陵地帯でなだらかな棚田が広がっています。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第3ポイント)
日没前、西日にアヤメが照らされていました。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第3ポイント)
こちらはキツネアザミ(狐薊/キク科キツネアザミ属)。
キツネアザミは本州以南の日本、朝鮮・中国・インド・オーストラリアなど温帯に広く分布しており、古代に農耕と共に日本にも渡来した史前帰化植物であると考えられている。農耕放棄地や農地の周辺などに生育する越年性の1年草本であり、4月の終わり頃から70~80cm程度の花茎をもたげ、紫色の頭花を多数形成する。 -
☆黄金色の棚田 (2017/10撮影)
第3ポイントはなだらかな棚田が広がり
秋に黄金色に輝く景色もまた素敵です。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第3ポイント)
この辺りの棚田は町内でも標高の高い地点だからか
田植えももっとも遅い場所で
写真で黒く写っている個所はまだ水が張られていない田んぼです。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第3ポイント)
上空には横一線の不気味な雲がかかっていました。
天気予報によればこれは寒冷前線の雲で
ここから北の東北はほぼ晴れ、
ここから南の北関東は雨だったようで
ちょうど天気の境目ってことです。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第3ポイント)
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☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第3ポイント)
当町は町の東端を阿武隈川が
西端を釈迦堂川が流れその中間にあるなだらかな丘陵地帯です。
町の中心地(役場)の標高は277m、
一番低い所で255m、一番高い所でも297mしかありません。
でもそのわずかな標高差が美しい風景を作り出しています。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第3ポイント)
福島市の夏の最高気温は全国TOPクラス。
標高が低く盆地なので日中の熱がこもりやすい地形なんです。
全国ニュースでは福島市の気温がいかにも福島県の気温のように
発表されますが、福島県内でも福島市周辺が異常に高温で
当町の最高気温とは4,5度差があり -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第3ポイント)
福島県の天気や気温が全国的に発表される場合は
気象台のある福島市の天気が公表されます。
でも福島市は中通りの一番北ですが
阿武隈川の下流域に当たり標高は66m、
中間の郡山市は標高245m、
一番南で阿武隈川の源流域に当たる白河市の標高は360mもあります。
福島市との標高差はなんと300m。
中通りの南北では気温差が5℃ほど違うのはざらで
特に真夏に福島市の最高気温は35℃を越えたり
熱帯夜も多い地域です。
でも当町は標高が277mもあるので
福島市の猛暑日になったとしても
せいぜい真夏日止まりだし
熱帯夜も年に1度あるかないかです。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第3ポイント)
標高差300mと言えば
大阪あべのハルカス (300m )や横浜ランドマークタワー(295m)に
匹敵します。
それだけ標高差があれば気温が違うのは当然です。
福島の夏は暑いイメージですが
それは福島市周辺だけのことで
福島県民でも真夏の福島市は暑すぎて行きたくありません(^^;)。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第3ポイント)
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☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第3ポイント)
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☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第3ポイント)
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☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第3ポイント)
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☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第3ポイント)
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☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第3ポイント)
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☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第3ポイント)
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☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第3ポイント)
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☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第3ポイント)
上記の棚田から左手にパンすると
やはり那須連峰が望めます。
安達太良山も見えるには見えますが
那須連峰ほど近くには見えないし
会津磐梯山は山頂のほんの少ししか見えません。 -
☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第3ポイント)
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☆奥の細道~夕映えの水鏡田 (第3ポイント)
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☆奥の細道~夕映えの乙字ヶ滝
※乙字ヶ滝ルートMap (Google Earthに加筆)
乙字ヶ滝は福島県須賀川市と玉川村の境にあり、那須連峰を源流とする阿武隈川がこの地で石英安山岩質凝灰岩の断層をつくり、滝が乙の字の形をして
流れ落ちることから「乙字ヶ滝」と呼ばれ、阿武隈川本流唯一の滝です。
滝の落差は4、5mほどですが、水かさが増すと100mの川幅いっぱいに落下するようすから小ナイヤガラの滝ともいわれ、「日本の滝100選」に選ばれています。
地元民ながら100選は選ばれたのはどうかな?と思いましたが、
おそらく滝そのものの立派さより
松尾芭蕉が訪れ俳句を詠んだ歴史&文学的価値が加味されたのでは推測します。
「日本の滝100選」にしては昼間観る滝は少々ガッカリ滝ですが、
実は乙字ヶ滝は観光客がいなくなった夕景がお薦めです。 -
☆奥の細道~夕映えの乙字ヶ滝
乙字ヶ滝は玉川村側から望むのが一般的で
無料の駐車場やトイレも整備されています。
滝を向いて松尾芭蕉&曽良の石像が立っています。
※『曽良随行日記』の現代訳
須賀川市のHPより
http://www.city.sukagawa.fukushima.jp/rekisi/bashou.html
元禄2年(1689年)陰暦4月29日(現6月16日)乙字ケ滝29日は珍しく快晴であった。
十時ごろ須賀川を発って石河の滝(乙字ケ滝)に向かった。
滝壺のやや下流は床滑になっており、其処は徒歩で渡れるのだが、
この日は水量が多くて渡れなかった。やむなくさらに下流の渡舟場を渡り、
1キロも上に登って滝の南岸に着いた。滝の水かさが増しており、
阿武隈川の川幅いっぱいが滝となっている豪快な眺めであった。
石河滝を見てから、芭蕉と曽良は再び道を引き返し、小作田村に入った。
小作田村は阿武隈川東岸の宿場で「馬次」であった。
ここで阿武隈川に別れ、山間の街道を守山へと向かったのである。 -
☆奥の細道~夕映えの乙字ヶ滝
翁(芭蕉)は『さみだれの滝降りうづむみずかさ哉』と詠んだと
曽良の『俳諧書留』に記されいますが
芭蕉はお気に入りでは無かったとみえて『奥の細道』には記載されていません。
奥の細道に記載されている須賀川での句は
『風流の初やおくの田植うた』
『世の人の見付ぬ花や軒の栗』
その他、須賀川では句会が何度も行われ、何種かの句を残しています。 -
☆奥の細道~夕映えの乙字ヶ滝
滝は基本的には当たり前ですが観瀑地点の柵の内側から見ますが、
大きな声では言えませんが、ここは柵を乗り越えた滝のまん前。
大雨や長雨の後はこの当たりも水没するので無理ですが
柵から下をのぞいて岸の岩盤が見えていれば滝の目の前まで降りて来られます。
降りる場所は芭蕉像がある少し手前の柵を乗り越えます(^^;)。
もちろん安全は自己責任です。 -
☆奥の細道~夕映えの乙字ヶ滝
現在は滝周辺は滝壺へ降りるのも、遊泳も禁止です。
でも私が小学生の頃までは学校にプールがなかったので
許可された川や池で泳ぐのがふつうでした。
しかし、さすがに乙字ヶ滝は水流が複雑で危ないので遊泳厳禁でしたが
中学生くらいになって少し泳げると生意気になって
肝試しとか、度胸試しと称して滝壺で泳ぐのがカッコいいとされていました。
しかし、水難事故が後をたたず何人もの小中学生が犠牲になっています。
滝の傍らにはいくつも小さな慰霊碑があり、それを見るとふと昔を思い出します。
良くも悪くも、昔の子供はワイルドでした。(合掌) -
☆奥の細道~夕映えの乙字ヶ滝
-
☆奥の細道~夕映えの乙字ヶ滝
乙字ヶ滝に限らずですが、滝の多くはその成り立ちからして
山間部の谷間にあることが多く、地平線や水平線に沈む夕日との共演が見られる滝はほんのわずかだと思います。
この乙字ヶ滝は平地にある滝なので、比較的条件はいい方だとは思いますが
それでも直接的な夕日とのコラボは見られません。
滝の位置からすると地平線ははるか向こうで手前の森に隠れてしまうからです。
なので夕日狙いではなく夕焼けを狙うしかありません。 -
☆奥の細道~夕映えの乙字ヶ滝
でもこの日は天気が良すぎて滝の上空に雲が全くありません。
雲があるとその雲に夕日が当って茜色に染まります。
その茜色が水鏡に映るので滝全体が夕焼けに染まるのですが
全然夕焼けに染まってきませ。 -
☆奥の細道~夕映えの乙字ヶ滝
カメラを縦位置で撮影すると
横置きよりは赤みがましてきます。
水量が多いとこの辺りも滝壺の一部になってしまいます。
悠久の年月が石英安山岩質凝灰岩を侵食し、
一部は甌穴になっています。
甌穴とは岩盤の窪みに岩石や砂利が入り、そこで水流によって石が回転ししだいに側面が削られ、やがて丸い穴になった状態を指します。 -
☆奥の細道~夕映えの乙字ヶ滝
夕映えにはなりませんでしたが
夕闇せまる滝もシックで美しいもんです。
ただ暗くなるほどに滝の轟き音が
ゴーゴーと怖いほど響いてきます。 -
☆奥の細道~夕映えの乙字ヶ滝
これだけそばで撮影していると
上流で大雨が降ったりダムの放流があったら
滝が津波のように襲ってくるかも
などと想像してしまうビビリーオジサンです(^^;)。 -
☆奥の細道~夕映えの乙字ヶ滝
既に日没は過ぎていますが
日没後に空全体が茜色に染まることもあるので
日没後も期待したのですが
染まらないままで終わりです(--〆)。 -
☆奥の細道~夕映えの乙字ヶ滝
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☆奥の細道~夕映えの乙字ヶ滝
落差そのものは知れたものですが
阿武隈川本流の全水量が一気に流れ落ちるので
滝の真横はもの凄いで迫力です。 -
☆奥の細道~夕映えの乙字ヶ滝
-
☆奥の細道~夕映えの乙字ヶ滝
この日は最後まで夕映えは見られなかったので
2015/07/16、18に撮った写真をご覧ください。 -
☆奥の細道~夕映えの乙字ヶ滝
上空に雲があるとその雲が夕焼けに染まり
水鏡に映り込むので美しい夕映えの滝になります。
今回は残念でしたが乙字ヶ滝まではは我が家から
車で10分くらいしかかからないのでまた出かけたいと思います。
これで◆奥の細道~夕映えの水鏡田はお仕舞いです。
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
そして『いいね』もありがとうございます。
せっかく全国的に新型コロナウィルス緊急事態宣言が解除になったのに
東京は一旦一桁になった新規感染者がふたたび二桁になり
東京アラートとやらを発令。
う~ん、アラートだけじゃ効果はあまり期待できないかもね。
再び休業要請をすれば保証が必要だし
さすがの東京もそうそう大判振る舞いはできないか・・・。
結局、生真面目な人はいつも割を食う感じ。
何かいい対策はないものですかね~・・・・(--〆)。
ではまた。 j-ryu
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