2013年夏 北海道帰省中の小旅行 増毛までのサイクリングと輪行

2013/08/11 - 2013/08/11

2013年夏北海道への帰省中の小旅行で増毛までサイクリングした時の記録です。
本当は幌延駅に車を置いて稚内までオロロンラインをサイクリングして輪行で戻って来ようと思ってましたが、この日は朝からあいにくの雨。天気予報では今日の稚内方面の天気は悪化方向、雨のオロロンラインなんて辛いことしか思いつかなかったので、サイクリングは中止で遠別から引き返すことにしたのだが、南下するに従って天候は回復。短い距離ではありますが留萌から増毛までサイクリングすることに。
予定外だったけど廃駅前の増毛駅と増毛駅～留萌駅間の輪行を楽しむことができ、いい一日になりました。

エリア 増毛・雨竜(北海道)

• 旅行の満足度: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: JRローカル 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

2013年夏 帰省中の小旅行。
今日の予定は、幌延駅までドライブし、車を置いて稚内までサイクリングし、稚内から幌延までは輪行で戻ってくるというもの。バイクでは何度も走っているオロロンラインだが自転車では初めてで、上陸前から楽しみにしていた。
早朝旭川を出発し北上するも雨がどんどん酷くなってくる。天気予報を確認すると本日の稚内方面の天候は悪化傾向。基本的に辛いのは嫌なのでサイクリングは中止、涙を飲んで引き返すことに。
写真は遠別の道の駅。

道の駅 えんべつ富士見 道の駅

日本海沿いを南下していくと腹も減ってきたし、せっかくだから雲丹でも食っていこうということで、小平町の「なぎさ」で3色丼。この辺は積丹と違って比較的リーズナブルなお値段で美味しいウニが食べられます。美味し（このお店はもう今はやってないらしい）
そうこうしているといつの間にか雨が止み留萌の天気予報はいい方向。ちょっとくらいなら自転車乗れるかも！

留萌駅まで戻ってきました。
雨は完全に止んで道も乾いてる、っていうかこのあたりは最初から降ってない感じ。これは行ける。
時間はあまりないので遠くまでは行けないが、ここからポタるなら増毛くらいが往復でもちょうどいい距離。ということで行先は増毛に決定！
車から自転車を降ろしていざ出陣じゃ！
帰り雨だと辛いので、念のため輪行袋も持っていこう。

留萌駅 駅

海沿いにしてはアップダウンも少なく、日本海沿いを快調に南下。
雲は依然として厚いものの少し青空も覗いてる。そうなるとがぜん暑くなってきた。冷たいものが食いたい！

走ること1時間ほどで増毛駅に到着。
この時点では確か廃駅は決まってなかったと思うんだけど、何れにせよ時間の問題だということで、しっかり記念写真を。
残念なことに自分は映ってない。
（その後、留萌本線留萌～増毛区間は2016年12月に廃線となりました）

増毛駅 駅

とりあえず冷たいものが欲しいので、カフェ「鰊船」でアイスを頂きます。あーおいしい。
ここは昔の大きな倉庫を利用したちょっとした博物館のようになっていて、その昔このあたりが鰊漁で賑わった当時の鰊船が展示されています。

増毛町の魅力は何よりも古い建物が大事に保管されているというところ。地理的に不便で開発が進まなかったのが幸いしたのか、北海道ではすっかり失われた明治期～昭和初期の面影を残す街です。

旧商家丸一本間家 名所・史跡

写真好きには堪らない風景がごろごろしてます。
ちなみにこの写真を見てわかる通り、私は写真の心得ゼロです（笑）

増毛駅に戻ってきました。
増毛駅は言わずと知れた留萌本線の終着点（当時）。このように素朴な車止めがそれを物語っています。
もう何年かするとこの駅もなくなっちゃうんだろうなあ、と鉄っちゃんでもないのに物憂げに浸っているといい考えが浮かびました。
そうだ！汽車に乗って留萌まで戻ろう。輪行袋持ってきてよかった！

次の留萌方面の電車の時刻を確認するとあと30分くらい。
素早く自転車を分解し輪行袋に詰めて汽車に乗る準備をします。

しばらくして汽車が到着しました。
乗客は意外にも普通の観光客や地元民が多く、鉄臭がするのはごく少数。今思えばまだ具体的に廃線時期が定まる前の平和な風景でした。

「ぞうもう」と読んであやかりたいという人も多いらしいですねーはははははは
ええ。もちろん駅名が入ったグッズをたくさん買わせていただきましたよーはははははは

前から。
土手盛り砂利敷きのホームが愛おしいです。

いよいよ乗車します。
自転車はこのようにBOX席とベンチ席の隙間に押し込みます。
乗客はBOX席半分埋まってる程度。

ベンチ席はこの通りガラガラ。。。。
JR北海道の厳しい経営状況が偲ばれます。

しゅもんべつ駅を通り、

車窓にはずっと日本海、

雑草と、電線と、ときどき家屋と日本海、天気がいいと最高の景色なんだろうな・・・・(4トラの幾多の皆さんの旅行記のおかげで最高の景色も拝見しています。ありがとうございます。）

そうこうしている間にあっという間に留萌の街が見えてきました。

留萌駅到着。
あっという間の乗車体験でしたが留萌本線が好きになりました、っていうか鉄道好きの気持ちがちょっと解りました。

留萌まで乗った汽車。あれから7年、もう、このホームに汽車が着くことはない。

天候に左右された自転車行でしたが、偶然にも増毛～留萌間輪行という最初で最後の素晴らしい体験ができました。

JR留萌本線 乗り物