2022/05/29 - 2022/05/29
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mom Kさん
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一人の力は大きい。
一夫さんのお母さん(=叔母)。
この町を訪れたからこそ
あなたにお会いできた。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
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-
昨夕雨の中、旭川入り。
今朝も窓から空のご機嫌をうかがっていた。
降る?降らない?
大事な帽子を非常用ごみ袋でくるみ、傘を差さずに駅に向かう。
小さな雨。
留萌線ホーム。 -
深川は、道も濡れていなかった。
道北バスで西に向かうにつれ、
日差しが強くなってきた。
留萌十字街到着。歩いて5分。ホテルに荷物を預け、いざ、増毛に。
肩は軽い。睡眠十分。空は、青空。
ホテル玄関前で、心整える。 -
先ほどの親切な道北バス運転手さんに尋ねておいた。
増毛行の沿岸バス停の留萌十字街に向かう。
どこかでもタコ公園を見かけたなあ。瀬戸内の島のどこか、、、
どこだったかなあ。
赤がいいのか、形状がいいのか、子供たちに人気なのか
・・・タコのわけを考えながら、バス停へ。 -
私は学んだ。
1.時刻表確認。
2.信頼できる人に尋ねる。
3.重ねて尋ねる。
4.より早めにバス停に着く。
5.待つことを楽しむ。 -
目の前「ぷるも」温水プール
”プールの留萌”からかな。私、賛成。子どもが言ってもおじいちゃんが言っても、
にっこり「行ってらっしゃい」が言える。
「今日、ぷるもに行ってくる!」 -
素手の私。沿岸バスの車内放送に注意していた。どこで降りたらいいかわからない。
今回の北海道ロード旅、Dr.に相談した。「なぜ増毛でなく、留萌なんですか。」という内容のメールが入った。返事に困る。
「どちらにしようか考えたのですが、・・・名前の響きで・・・るもい泊に・・・」歯切れが悪い。
それほど留萌と増毛がちがうのか。建物好きは増毛か。・・・増毛行を入れた。
二人っきりの乗客バスから外を見ながら、「この辺りではないなあ。」と、降りる場所を選んでいた。二つか三つ停留所をやり過ごすと、バスは、ぐるり、戻る方向に走りだした。狙いを付けた。この辺りだ。
「ピンポーン。」降りたのは、私一人、最後の一人。
バスは、走り去った。前か後ろか。さあ、どっちに進む。
向こうで乗用車が止まり、なにか紙包みを下げた人が戻ってくる。
ちかづく。
これだった。 -
二人の女性が、見るからに美味しそうな形状と色のパイをオーブンから取り出している。お客さんは、絶えない。
-
たまらず、買い食いしてしまった。妙齢?の婦人なのに…。町中なのに・・・。
ホテルの朝食が、まだ三分の一は、お腹にありそうなのに。
我慢できなかった熱々。
さて、どっちに行けばいいんだ。 -
津軽藩のテリトリーでしたか。
南部藩に対抗するに、果敢に北を選んだか。
藩士は、全員越年できただろうか。
望んで任地に向かったとは思えない。拝命に抵抗できたはずはない。
と、独りよがりの想像を楽しむ。 -
なんと、頑丈な石造り。
昔、江差の鰊御殿の豪壮さに驚いたことがあったけれど、あれは見事な
木造建築。
これは、これは、行かねば。 -
数年はかかる上、極寒の冬の建設工事を思うと、さらに考えられない。
手が、手が、しばれる。 -
なるほど、のれんたなびく商家。
では、いったい何を。 -
帳場も一つではない。大店。呉服屋さんでした。
-
反物を選ぶとなれば、相手は一人ではない。数反は広げ比べる。
頭の中でお店屋さんごっこ。 -
印半纏の厚手なこと。
-
この明るい縞の藍染は、どこから。この感じは会津じゃない。
そのころ泉州は、盛んだったかもしれないなあ。 -
普通の木綿物は、こんな形。
-
久留米絣 大正時代
私が最初にねだった着物は、祖父母が住んでいた筑後への途中駅
久留米の久留米絣。もっと浅い色で、格子模様の普段着使い。
こちらは、大家の奥様級でしか買えない品。この地なら、なおさらだ。 -
久留米絣 明治時代
藍が深い。
そのころから、久留米絣はブランドだったということか。
ここまで、こんなにたくさん届いていたんだから。
買うことができる人も少なくなかった当時の増毛。 -
店先の床も三和土ではない。徹底している石造り。
-
肩から反物をかけてみたい鏡。
私は、今日、ナイロンコート。裏ボア付きモンペスタイルのナイロンパンツ。
100年前にワープして、驚かせたい。
おなごしさんに雇ってもらえる?
店先には、きっと出させてもらえないよね。 -
愛知県の会社の日本製
-
この柱がどうも引っかかる。基礎部分は古い。途中から、色が上塗りされている。
それも最近。補修工事ならこの下の部分も現在の物のはず。 -
大島紬。モダンな柄。これも100年超えるのかしら。状態がとてもいいけれど、、、。当時もこの色、この柄が主流かなあ。引っかかる。
-
ラベルに目を凝らす。旧漢字。
でも100年超すものには見えない。叔母の着物か祖母の古裂でも見た記憶。
ここの蔵に残されていたにしては・・・。
当時、大島の物までここに? -
2階には、増毛の本間家創業者についての展示紹介。
佐渡のご出身。北前船航路は、ここにも発揮。
この部屋で、彼にまつわる物語をたどる。 -
階下に降りる。
廊下の幅が広い。 -
夏仕様の建具に目が留まる。
-
今より短い夏だったはずなのに。
-
わが故郷の建具職人の親方、御年73歳。腕は現役、とびっきり。
お酒は飲まない。弟子はうんと昔にいなくなった。
跡継ぎなし。
寺社の修復が中心の今。アユ釣りに勤しんでいる。 -
この館の中で、通いや出入りで働く人も入れると、
小さな村の人口に匹敵していたかもしれないなあ。
恐ろしく広い。 -
当主が書家を招いて書かせたという。
-
内部も石をふんだんに使用。
大火で一切を失ったからと、説明書きに。
防火を最優先に考えた建築。 -
見上げる。
-
平成9年まで住居として使用されていたらしい。
そのことにとても感心してしまう。 -
障子とガラスがふんだんで、明るい。
-
床の間があってこそ、家。
と思うのは、私、昔びと?年を取った? -
この机のデザインは、全く実家のとおんなじ。
帰ったら、磨いてあげよう。
祖母の時代の量産品だったか。
案外地味なお暮らしは、商家らしい。 -
いつも、しゅん、しゅん、ちん、ちん お湯が沸いている。
火が絶えない暮らし。 -
ご家族の人数が少なくなっていっただろうに。
もう書生さんやお行儀見習いの時代ではなくなっていただろうに。 -
どこで選ばれ、どこから運ばれたのかなあ。
-
お庭を挟んで、客間が見える。
-
お客様への心配りが造作にも表れていると。
-
このおうちとは比べようもない大きさだったけれど、
実家の大掃除の記憶がよみがえる。大変だ。大変だ。 -
ぼんやりしてしてしまう。
-
私のあとに若者カップルが入ってきて、お店のところですれ違って、
すぐに消えてしまった。 -
だから、ずっとずっと気分は、私一人の、お・う・ち。
静かで、広いけれど、温かみのあるおうちだ。
まだ暮らしの余韻が続いているのかもしれない。 -
お店のエリアから住まいエリアは防火扉で、封鎖できる。
靴を脱いだところに戻ってきた。
ため息ついていたら、受付の女性が近づいてこられ、話しかけてくれる。
玄関の柱のことを尋ねる。
なんと、漆塗りだったそうだ。さすがに原形に修復できず、あのような処置を施したそうだ。
本間家の歴史で気になったところを尋ねると、全てご存じの上、興味深いエピソードも話してくださった。私が彼女の時間を独占して、手を止めさせている。
「受付の方は、今はお客様がいないので。」と言ってくれた。 -
「どうぞ、あちらもご覧になってください。」と導かれ、今度は、靴を履いたままの方へ。
本間家で使用され、保管されていたものが展示されている物置のような部屋。
これはアイスクリーム製造機。 -
まるで銅鏡。
金属の種類は、覚えていない。説明ラベルに目を止めたのに。
毎日おなごしさんが手入れしていたんだなあと思ったことだけ記憶。 -
携帯用時計。
-
お庭を作る、大人の遊び。
こういうのをなんというのかなあ。
名前があったよねえ。
子どもの療法のルーツかなあ。 -
この人だ!さっき2階の家族史を見て、気になった人。
創業者 泰蔵氏の孫にあたる。生母(長女)が亡くなり、父は離縁させられ、
叔父夫婦に育てられる。叔母は、元士族。叔父(長男)も泰蔵氏が亡くなって間もなく、若くして病没。盲目の一夫氏の社会的事業への支援も、叔母がこの増毛からし続けたという。 -
受付の女性が、彼のこと、叔母さんにあたる育ての親になった女性のことを
とても詳しく話してくれた。お嫁入りの様子は、まるでその場におられたように話されるのも微笑ましい。目の見えない一夫氏は、本間家で働く人たちの愛情をいっぱい注がれて育ったという。 -
彼がここでどんな暮らしをし、どんな風に育てられたかも、増毛の町の皆さんが
ご存じというのも素晴らしいなあと思う。
くだんの彼女から出てくるエピソードの豊富なこと。
赤ん坊の時、離された実の父親とは、後年「東京で会えたそうですよ。」と
教えてくれて、私は、ホッとした。
全て館内掲示物やパンフレットの記述にないことばかり。 -
大河ドラマを見ているような映画を見終わったような気持になり、
時間も忘れていた。頭と心の中が一杯。 -
大正時代、お風呂場で使われていたステンドグラス。
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厠の手洗い場所。
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タイルが素敵だ
-
またお掃除を思う。
子どもの頃の父指揮下の毎日曜日の掃除は、トラウマだ。 -
あちらの窓は鉄格子。
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もう半日を過ごした気持ち。何度もお礼を言って、本間家を後にする。
海を見よう。 -
ああ、うっとり。レリーフが欠損してない!
-
現存、ニシン漁の船。
建物に入った途端、魚の匂い。漁の臨場感いっぱい。
ととおいちゃん(子供ころ家族同然だった網元のおじちゃん)の匂いだ。
よく“高い、高い”してもらったなあ。 -
乗り手の番付表みたいなものらしい。
腕1本で生きていく男たちの名前。字までカッコよく見えてしまう。 -
奥まで歩いて、ようやく艫(とも)の部分にたどり着く。
使われた期間が短かったそうで、状態もよく、色も鮮明。
再現じゃない。本物に会えた喜びと満足感。 -
本間家を道の向こうにもう一度眺めやる。
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すぐ海なのにたどり着くのに、寄り道ばかり。
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海は、やっぱりいいなあ。
こどものころの楽しかった思い出は、ほとんど海。 -
4時間あれば、大丈夫と思っていたら、もう半分もない。
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駅が見たい。
あそこは食堂?
なんだか名前も雰囲気も匂い感もなく、こぎれいだけど・・・。 -
映画のセット再現!
-
そうか、ここが高倉健さんの映画「駅」だったのかあ。
テレビで観たかな。
ほんとになんにも知らないで来てしまった「増毛」 -
駅前旅館。今はもう眺める建物のようだ。
-
駅も美しく原形を再現リニューアル。
-
私は、朽ちた枕木に線路の錆の方が、お好み。
-
6年前、つい最近まで現役でしたか。
町の人のその日を思う。 -
ご覧ください。あの窓!
またも溜息。 -
果樹園直営のジャム屋さんにとおりかかった。洋ナシのジャムを購入。
-
とにかく、遠くからでも目に飛び込んできた店舗建物。
「國稀酒蔵」さんへは行かなくっちゃ。急げ。
スパークリング日本酒!?
いやいやここは吟醸酒。(酒飲みでもないくせに)
「あのTシャツもお願いします」 -
階段の横の飾りにも目が行って、
-
開いていれば、お外にも目が行って、
-
バスの時間が迫っているというのに、
-
奥まで行くと、試飲エリア。
お昼の食事どころではなかった。
アップルパイ正解。 -
購入しなかったスパークリング日本酒をお願いする。
どれどれ、う?、なんだか日本酒の味わいをはぐらかされてる感。
(私は、イケル口ではない) -
駅の増毛特産品コーナーで、[ましけ甘えびらーめん]やなんだかんだと購入して、段ボールももらっていた。
国稀酒蔵さんの入口隅っこに置かせてもらっていたのをもちあげて、出たところ、
女将さん?が追いかけてきてくれた。
「お車ですか?」「いいえ、バスでもどります。」
「テープでお止めしましょうか。」「ありがとうございます。こちらは、軽いので大丈夫です。」お酒は、リュックに入っている。
バス停に早めに着く。を守る。向こうに見えるは、國稀酒蔵さん -
バスはやってきた。今度は、乗客は、私一人ではなかった。地元の年配者、数名。
観光客は、おそらく私だけ。 -
よかったなあ。増毛。Dr.おすすめ以上でしたよ。
食べることも忘れていたんだもの。 -
ましけ小学校も見たかった。
國稀酒蔵の女将さん?が「ワークショップもしてるんですよ。」
旧校舎を使って。
今度修学旅行生を迎え入れると嬉しそうにおっしゃっていたなあ。
いい町に出会えた。
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この旅行記へのコメント (9)
-
- mom Kさん 2022/06/07 08:42:54
- お返事②
- Drの繰り返しのご推奨。必ず実行します。増毛の私の近代白地図が、これで少しは埋まってくれると思います。新たな学びと発見に期待が高まります。ご指導、ありがとうございます。
- エフサさん からの返信 2022/06/07 19:21:19
- Re: お返事②
- いえいえ mom Kazuko の旅行記には
すっかり 脱毛です
- エフサさん からの返信 2022/06/07 19:30:40
- Re: お返事②
- 「さん」忘れた ごめんなさい
-
- mom Kさん 2022/06/07 08:38:47
- お返事①
- アップルパイ店の娘さん、お二人の色の白さ、ほっぺのぷっくり、忙しさ全開時間でも丁寧な応対と優しい言葉使い。道産子ここにあり!
段ボールの件、どうしても留萌から北海道産強力粉を送りたかったから。給食でたまりきったグリホサートをもうこれ以上入れるわけにはいきません。北海道小麦頑張れ。もっとグリホサートがないことを全国民に伝えて。私も長く無知だったから。
- エフサさん からの返信 2022/06/07 19:20:08
- Re: お返事①
- ジャップに食わせるんだ かまうこっちゃねぇ
メリケン粉 やばいよやばいよー
パンやケーキの最はてまで残留よ~ん
-
- エフサさん 2022/06/07 06:12:08
- ホッとしました。(この言葉、何回言っただろう?)
- mom Kazuko さんの 旅の重さ を推し量ろうともせずに、軽い気持でご提案してしまった増毛。
でも結果オーライ? 少しホッとしました。
本間家は呉服以外にも色々手がけていたのに、今残っているのは國稀だけ。鰊にまつわる栄枯盛衰、北海道の日本海側のあちこちに残っていますね。
増毛は果樹の生産も盛んで、林檎やサクランボは最北の地。厳しい寒さを耐えて結実する果樹は独特の旨さがあるとか。同地出身の三國シェフが言っていた様な気がします。アップルパイ屋さんはそんな中から生まれた店?
増毛駅も風待食堂もmom Kazuko さんの目は誤魔化せませんでした。昔の真の面影はあまり残っていない様ですね。
駅前の富田屋旅館は只今、寄付金を募って復元中。かなりのダメージだったらしく、どこまで昔が残っているかは判りません。
それにしても段ボール箱とは!!
おみそれ致しました。m(_ _)m
やはりワシは mom Kazuko さんの 旅の重さ を分かっていなかった様です。
- エフサさん からの返信 2022/06/07 07:04:21
- Re: ホッとしました。(この言葉、何回言っただろう?)
- 書き忘れました。
増毛は「駅」以外にもう一つ「魚影の群れ」のロケ地にもなったそうです。見た事ないんですけど‥
- エフサさん からの返信 2022/06/07 07:04:22
- Re: ホッとしました。(この言葉、何回言っただろう?)
- 書き忘れました。
増毛は「駅」以外にもう一つ「魚影の群れ」のロケ地にもなったそうです。見た事ないんですけど‥
- エフサさん からの返信 2022/06/07 07:04:24
- Re: ホッとしました。(この言葉、何回言っただろう?)
- 書き忘れました。
増毛は「駅」以外にもう一つ「魚影の群れ」のロケ地にもなったそうです。見た事ないんですけど‥
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