瀬戸内国際芸術祭2019を追憶　大島

2019/10/14 - 2019/10/14

「海の復権」をテーマに2010年より３年毎に開催されている瀬戸内国際芸術祭。4回目の開催となった2019年会期は全作品を鑑賞。自ら触れた作品と島風景のアーカイブ。

・本文中は作品番号/作家名/作品タイトル/制作年の順で紹介しています。
・星印の数は独断の「また見たい度」です。

【瀬戸内国際芸術祭2019開催概要】
・会期　107日間
　　春（ふれあう春）4月26日～5月26日
　　夏（あつまる夏）7月19日～8月25日
　　秋（ひろがる秋）9月28日～11月4日
・会場　瀬戸内海の12島と高松、宇野
・総合プロデューサー　福武總一郎
・総合ディレクター　　北川フラム
・アート作品数　213点（公式ガイドブックによる）

エリア 高松(香川)

大島には1996年まで存在した「らい予防法」によりハンセン病患者を隔離、収容してきた国立療養所大島青松園がある。今もハンセン病回復者の方々が生活。厚生労働省が運行する官用船（2019年より一般定期航路化）で島へ渡る。高松港から約30分の船旅。

高松港旅客ターミナルビル 乗り物

この島で亡くなられた入所者が、せめて死後の世界では自由に解き放れるよう願い、1992年につくられた「風の舞」。

大島 (高松市) 自然・景勝地

os01/田島征三/青空水族館/2013
★★★★

os02/田島征三/森の小径/2016
★★★

os03/田島征三/「Nさんの人生・大島七十年」－木製便器の部屋－/2019
★★★★★

今も大島で暮らしているNさんが耕している畑。

os04/やさしい美術プロジェクト/稀有の触手/2019
★★★★

入所者が暮らしていた寮の跡。

os05/やさしい美術プロジェクト/｛つながりの家｝GALLERY15「海のこだま」/2013
★★★

海岸に捨てられていた解剖台。瀬戸内国際芸術祭を契機に引揚げられられ展示。

os06/山川冬樹/歩みきたりて/2016
★★★★★

os07/山川冬樹/海峡の歌／Strait Songs/2019
★★★

島全体に大島青松園の施設が広がる。

os08/鴻池朋子/リングワンデルング/2019
★★★★

os08/鴻池朋子/リングワンデルング/2019
★★★★

os08/鴻池朋子/リングワンデルング/2019
★★★★

os08/鴻池朋子/リングワンデルング/2019
★★★★

os08/鴻池朋子/リングワンデルング/2019
★★★★

os08/鴻池朋子/月着陸/2019
★★★

os08/鴻池朋子/物語るテーブルランナー/2019
★★★★
os09/やさしい美術プロジェクト/｛つながりの家｝カフェ・シヨル
★★★★

社会交流会館。昭和30年代半ばの大島青松園のジオラマや入所者の生活道具などが展示、図書室もある。

os10/クリスティアン・バスティアンス/大切な貨物/2019
★★★★（映像作品、撮影不可）

屋島の戦いに敗れた平家の武者が葬られ、松を植えたと伝わる「墓標の松」。

島の西側にはきれいな砂浜が広がる。

穏やかな今日の瀬戸内。大島を後にする。（大島編おわり）