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2020年2月、冬の東北巡りをしました。<br />小岩井農場のSLとイルミネーションを見て、乳頭温泉に入り、<br />翌日は田沢湖経由で山形に泊まりました。<br />暖冬で雪が降らないと言いますが、豪雪地帯のこの辺では、存分に雪見が出来ました。<br />最終日は福島県に入り、福島市飯野町のC12と、<br />南相馬市博物館横にあるC50を訪ねました。<br />各地のミニ観光を加えながら、SL探訪の旅行記とします。<br />(小岩井農場は別に旅行記を書いているので割愛します)。<br />

福島のSL2輌(福島市・南相馬市) プラス乳頭温泉郷

10いいね!

2020/02/08 - 2020/02/10

5795位(同エリア11036件中)

旅行記グループ 2020年冬の東北

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ミズ旅撮る人

ミズ旅撮る人さん

2020年2月、冬の東北巡りをしました。
小岩井農場のSLとイルミネーションを見て、乳頭温泉に入り、
翌日は田沢湖経由で山形に泊まりました。
暖冬で雪が降らないと言いますが、豪雪地帯のこの辺では、存分に雪見が出来ました。
最終日は福島県に入り、福島市飯野町のC12と、
南相馬市博物館横にあるC50を訪ねました。
各地のミニ観光を加えながら、SL探訪の旅行記とします。
(小岩井農場は別に旅行記を書いているので割愛します)。

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
交通手段
自家用車
旅行の手配内容
個別手配
  • せっかく旅行記を書いているので、SLだけではなく、<br />ちょっと観光の様子なども書いておきたいと思います。<br />小岩井農場からやって来たのは乳頭温泉郷です。

    せっかく旅行記を書いているので、SLだけではなく、
    ちょっと観光の様子なども書いておきたいと思います。
    小岩井農場からやって来たのは乳頭温泉郷です。

  • かなり昔に一度ツアーで来ているのですが、<br />7つあるうちのどの温泉に入ったのか覚えていません。<br />今度こそしっかり味わおうと意気込んで来ました。<br />一番奥にある黒湯は冬季は閉鎖されています。<br />休暇村と妙乃湯は建物が新しいので却下。<br />おもしろそうなのは「鶴の湯」ですが、<br />受付開始が10時からと遅いので断念しました。

    かなり昔に一度ツアーで来ているのですが、
    7つあるうちのどの温泉に入ったのか覚えていません。
    今度こそしっかり味わおうと意気込んで来ました。
    一番奥にある黒湯は冬季は閉鎖されています。
    休暇村と妙乃湯は建物が新しいので却下。
    おもしろそうなのは「鶴の湯」ですが、
    受付開始が10時からと遅いので断念しました。

  • そうすると残ったのは蟹場温泉・大釜温泉・孫六温泉です。<br />結局、車で行かれる最奥の蟹場温泉に入ることにしました。<br />

    そうすると残ったのは蟹場温泉・大釜温泉・孫六温泉です。
    結局、車で行かれる最奥の蟹場温泉に入ることにしました。

    蟹場温泉 (乳頭温泉郷) 温泉

  • 「蟹場温泉」と書いて「がにば」と読みます。<br />雪がひとしきり降って、歓迎してくれます。<br />温泉に入りたい気持ちを増幅させますね。<br />

    「蟹場温泉」と書いて「がにば」と読みます。
    雪がひとしきり降って、歓迎してくれます。
    温泉に入りたい気持ちを増幅させますね。

  • 受付を済ませると(入湯料600円)、脇の廊下を真っすぐに進みます。<br />そのまま建物の外にある渡り廊下を進んで行きます。<br /><br />

    受付を済ませると(入湯料600円)、脇の廊下を真っすぐに進みます。
    そのまま建物の外にある渡り廊下を進んで行きます。

  • 途中に女性専用の露天風呂があります。<br />なぜなら、蟹場温泉名物の露天風呂は混浴なので、<br />女性が露天に入れないのです。<br />

    途中に女性専用の露天風呂があります。
    なぜなら、蟹場温泉名物の露天風呂は混浴なので、
    女性が露天に入れないのです。

  • 廊下の先には先ず「岩風呂」があります。<br />男女隣り合ったお風呂ですが、狭いです。<br />

    廊下の先には先ず「岩風呂」があります。
    男女隣り合ったお風呂ですが、狭いです。

  • 更に突き当りにも桧風呂があり、<br />こちらはもう少し広いのでゆったり浸かれます。<br />蟹場温泉の泉質は「単純硫化水素泉」です。<br />湯温は53.5度、PH8.6です。<br />蒸発残留物732.6mg/kg、<br />硫酸イオンが443.9mgもある立派な温泉です。<br />

    更に突き当りにも桧風呂があり、
    こちらはもう少し広いのでゆったり浸かれます。
    蟹場温泉の泉質は「単純硫化水素泉」です。
    湯温は53.5度、PH8.6です。
    蒸発残留物732.6mg/kg、
    硫酸イオンが443.9mgもある立派な温泉です。

  • こちらが混浴の露天風呂です。<br />本館の建物から一旦外に出て、除雪された雪道を歩いて行きます。<br />更に急な階段をおっかなびっくり降りると小さな川があり、<br />橋を渡ると見えて来ます。<br />写真の右側から脱衣所に入り、湯船に浸かれるようになっています。<br />一応「混浴」なので、脱衣所も男女あります。<br />衝立の裏側に、何人かの男性が入っています。<br />左側は階段から見えるので、ちょっと遠慮しているようです。<br />

    こちらが混浴の露天風呂です。
    本館の建物から一旦外に出て、除雪された雪道を歩いて行きます。
    更に急な階段をおっかなびっくり降りると小さな川があり、
    橋を渡ると見えて来ます。
    写真の右側から脱衣所に入り、湯船に浸かれるようになっています。
    一応「混浴」なので、脱衣所も男女あります。
    衝立の裏側に、何人かの男性が入っています。
    左側は階段から見えるので、ちょっと遠慮しているようです。

  • 蟹場温泉は乳頭温泉の中で、車で行かれる最奥地点です。<br />路線バスは、この手前の大釜温泉までしか来ません。<br />せっかくなので少し戻って、大釜温泉を見に行きます。<br />

    蟹場温泉は乳頭温泉の中で、車で行かれる最奥地点です。
    路線バスは、この手前の大釜温泉までしか来ません。
    せっかくなので少し戻って、大釜温泉を見に行きます。

  • 大釜温泉です。<br />この手前(蟹場温泉寄り)に、孫六温泉に通じる道があるのですが、<br />見事に雪に埋もれて、人が歩ける状態ではありませんでした。<br />

    大釜温泉です。
    この手前(蟹場温泉寄り)に、孫六温泉に通じる道があるのですが、
    見事に雪に埋もれて、人が歩ける状態ではありませんでした。

  • 小学校の建物を移築したという大釜温泉。<br />今度、訪れる時には入ってみたいです。<br />

    小学校の建物を移築したという大釜温泉。
    今度、訪れる時には入ってみたいです。

    大釜温泉 (乳頭温泉郷) 温泉

  • 大釜温泉からは、雪に霞みながら、「妙乃湯」が見えます。<br />こちらは女性に人気なのだとか。<br />

    大釜温泉からは、雪に霞みながら、「妙乃湯」が見えます。
    こちらは女性に人気なのだとか。

    妙乃湯温泉(乳頭温泉郷) 温泉

  • 乳頭温泉郷は田沢湖から少し北東に行った場所にあります。<br />南下して行くと、雪が治まり、少し青空も出て来ました。<br />白銀の世界が煌き始めます。<br />

    乳頭温泉郷は田沢湖から少し北東に行った場所にあります。
    南下して行くと、雪が治まり、少し青空も出て来ました。
    白銀の世界が煌き始めます。

  • 前方の木々に降り積もった雪が、どさ~っと滝のように流れ落ちました。<br />あれをモロに受けると、ちょっと危ないけれど、<br />その雪煙の中を走るのは素敵です。<br />

    前方の木々に降り積もった雪が、どさ~っと滝のように流れ落ちました。
    あれをモロに受けると、ちょっと危ないけれど、
    その雪煙の中を走るのは素敵です。

  • 最近は、どこでも除雪が完璧なので、<br />こうした真っ白な雪道を走ることが少なくなりました。<br />雪を被った木々の白いトンネルの先には何があるのか。<br />ワクワクするような景色が続きます。<br />

    最近は、どこでも除雪が完璧なので、
    こうした真っ白な雪道を走ることが少なくなりました。
    雪を被った木々の白いトンネルの先には何があるのか。
    ワクワクするような景色が続きます。

  • 唐突に湖に出ました。ここはまだ、田沢湖の東岸です。<br />有名なたつこ像は、対岸にあるので、<br />ぐるっと湖畔を半周しなければなりません。<br />

    唐突に湖に出ました。ここはまだ、田沢湖の東岸です。
    有名なたつこ像は、対岸にあるので、
    ぐるっと湖畔を半周しなければなりません。

  • 漢槎宮(かんさぐう)(浮木神社)です。<br />この周辺には大型の駐車場などがあるようなのですが、<br />この時期はどこも閉鎖中。<br />開いている店も1軒しかありませんでした。<br />あとは一面の雪野原です。<br />

    漢槎宮(かんさぐう)(浮木神社)です。
    この周辺には大型の駐車場などがあるようなのですが、
    この時期はどこも閉鎖中。
    開いている店も1軒しかありませんでした。
    あとは一面の雪野原です。

  • 漢槎宮の横に、「たつこ像」が見えます。<br />

    漢槎宮の横に、「たつこ像」が見えます。

    たつこ像 名所・史跡

  • たつこ像<br />田沢湖の伝説の美少女たつこが<br />かすかな羞じらいを含んで<br />沐浴から上がって<br />何かを待っている<br />そのような乙女心を表現しています<br />作者:船越保武<br />完成:昭和43年5月12日<br />何故か雪が頭の上にのしかかって、<br />両手をたつこの肩に置いているように見えます。<br />お・重そう・・・

    たつこ像
    田沢湖の伝説の美少女たつこが
    かすかな羞じらいを含んで
    沐浴から上がって
    何かを待っている
    そのような乙女心を表現しています
    作者:船越保武
    完成:昭和43年5月12日
    何故か雪が頭の上にのしかかって、
    両手をたつこの肩に置いているように見えます。
    お・重そう・・・

    たつこ像 名所・史跡

  • かまくらで有名な秋田県横手市の東にある錦秋湖に架かる<br />JR北上線の鉄橋です。<br />

    かまくらで有名な秋田県横手市の東にある錦秋湖に架かる
    JR北上線の鉄橋です。

  • JR北上線のユニークな駅「ほっとゆだ駅」です。<br />駅舎の半分は日帰り温泉施設です。<br />浴室内に信号機があり、列車が近付くと黄色・赤色と変わって、<br />列車の接近を知らせてくれます。<br />時間に余裕があれば入ってみたかったのですが・・・<br />

    JR北上線のユニークな駅「ほっとゆだ駅」です。
    駅舎の半分は日帰り温泉施設です。
    浴室内に信号機があり、列車が近付くと黄色・赤色と変わって、
    列車の接近を知らせてくれます。
    時間に余裕があれば入ってみたかったのですが・・・

    ほっとゆだ駅

  • 湯田温泉郷。ここは岩手県です。<br />秋田県の横手市と、湯田の間に県境があります。<br />

    湯田温泉郷。ここは岩手県です。
    秋田県の横手市と、湯田の間に県境があります。

  • 可愛らしい跨線橋の向こうから列車が来ます。<br />

    可愛らしい跨線橋の向こうから列車が来ます。

  • キハ100-43です。<br />「ドラゴンレール大船渡線」と書かれたステッカーが貼られています。<br />北上線は岩手県の北上駅から秋田県の横手駅までの<br />61kmを結ぶ路線です。<br />北上駅からほっとゆだ駅までは、JR東日本盛岡支社、<br />ここから西は秋田支社の管轄となります。<br />開業当初の線路は湯田ダム建設のために錦秋湖に沈みました。<br />

    キハ100-43です。
    「ドラゴンレール大船渡線」と書かれたステッカーが貼られています。
    北上線は岩手県の北上駅から秋田県の横手駅までの
    61kmを結ぶ路線です。
    北上駅からほっとゆだ駅までは、JR東日本盛岡支社、
    ここから西は秋田支社の管轄となります。
    開業当初の線路は湯田ダム建設のために錦秋湖に沈みました。

  • 山形市内に宿泊したので、出発は文翔館の前からです。<br />大正5年に建てられた英国近世復興様式のレンガ造りの建物で、<br />旧県庁舎及び県会議事堂です。<br />以前、入館したことがありますが、数少ない大正時代の建築物で、<br />西洋風の内装の華麗な室内が往時を偲ばせてくれます。<br />

    山形市内に宿泊したので、出発は文翔館の前からです。
    大正5年に建てられた英国近世復興様式のレンガ造りの建物で、
    旧県庁舎及び県会議事堂です。
    以前、入館したことがありますが、数少ない大正時代の建築物で、
    西洋風の内装の華麗な室内が往時を偲ばせてくれます。

    文翔館(山形県旧県庁舎及び県会議事堂) 名所・史跡

  • 東北中央自動車道を南下します。<br />前方に見える山々に日が当たって、素晴らしい眺めです。<br />山形市から福島市へ行くには、以前なら山形自動車道で<br />東北自動車道に入ってから南下しましたが、<br />最近、東北中央自動車道が開通して、<br />福島JCTまで行かれるようになりました。<br />せっかくなので、新しいルートで行ってみます。<br />

    東北中央自動車道を南下します。
    前方に見える山々に日が当たって、素晴らしい眺めです。
    山形市から福島市へ行くには、以前なら山形自動車道で
    東北自動車道に入ってから南下しましたが、
    最近、東北中央自動車道が開通して、
    福島JCTまで行かれるようになりました。
    せっかくなので、新しいルートで行ってみます。

  • 福島市の南東端にある飯野町にある飯野学習センターの横に<br />SLが保存されています。<br />

    福島市の南東端にある飯野町にある飯野学習センターの横に
    SLが保存されています。

  • 低い柵に囲まれたC1260。なんだかちょっと寂しい佇まいです。<br />

    低い柵に囲まれたC1260。なんだかちょっと寂しい佇まいです。

  • 屋根がない割には、状態は良い方。<br />

    屋根がない割には、状態は良い方。

  • C1260は、C12の比較的初期のナンバーですが、<br />C1266が静態保存から復活して、現在は真岡鉄道を走っています。<br />

    C1260は、C12の比較的初期のナンバーですが、
    C1266が静態保存から復活して、現在は真岡鉄道を走っています。

  • C1260。<br />昭和9年3月20日汽車製造。昭和47年5月15日廃車。<br />1975年に廃線となった川俣線の岩代飯野駅の駅前だった<br />飯野町福祉センターに保存されました。<br />福祉センターは、現在学習センターとなっています。<br />道路を隔てた隣には「いいの交流センター」があります。<br />ここが岩代飯野駅のあった場所でした。<br />

    C1260。
    昭和9年3月20日汽車製造。昭和47年5月15日廃車。
    1975年に廃線となった川俣線の岩代飯野駅の駅前だった
    飯野町福祉センターに保存されました。
    福祉センターは、現在学習センターとなっています。
    道路を隔てた隣には「いいの交流センター」があります。
    ここが岩代飯野駅のあった場所でした。

  • 前述の真岡鐡道のC1266は、<br />廃車後は旧川俣線岩代川俣駅前に保存されていました。<br />どこまでも同じ境遇の2輌です。<br />

    前述の真岡鐡道のC1266は、
    廃車後は旧川俣線岩代川俣駅前に保存されていました。
    どこまでも同じ境遇の2輌です。

  • 何が両者を分けたのでしょう。<br />もしかすると、このC1260は、C1266に部品を供給している<br />かもしれません。<br />

    何が両者を分けたのでしょう。
    もしかすると、このC1260は、C1266に部品を供給している
    かもしれません。

  • ため息の出るような足回り。青く見えているのは、柵の網です。<br />

    ため息の出るような足回り。青く見えているのは、柵の網です。

  • 意外にも、運転席は荒れていませんでした。<br />

    意外にも、運転席は荒れていませんでした。

  • 「鷹取工場」と銘の入った圧力計。<br />「鷹取工場」とは、西日本旅客鉄道(JR西日本)の車両工場でした。<br />1900(明治33)年に山陽本線(JR神戸線)鷹取駅の北側に<br />建設されました。<br />蒸気機関車から電車まで、新幹線以外のほとんどの車輛の<br />検修業務を行って来ました。<br />1995(平成7)年の阪神・淡路大震災で被災。<br />閉鎖された後、蒸気機関車の検修業務は、京都の梅小路に移管しました。<br />

    「鷹取工場」と銘の入った圧力計。
    「鷹取工場」とは、西日本旅客鉄道(JR西日本)の車両工場でした。
    1900(明治33)年に山陽本線(JR神戸線)鷹取駅の北側に
    建設されました。
    蒸気機関車から電車まで、新幹線以外のほとんどの車輛の
    検修業務を行って来ました。
    1995(平成7)年の阪神・淡路大震災で被災。
    閉鎖された後、蒸気機関車の検修業務は、京都の梅小路に移管しました。

  • なんとなく、かつての雰囲気が残っている様な気がします。<br />この車体は、川俣線で使用されていた機関車と同型ですが、<br />川俣線を走ったことはないようです。<br />

    なんとなく、かつての雰囲気が残っている様な気がします。
    この車体は、川俣線で使用されていた機関車と同型ですが、
    川俣線を走ったことはないようです。

  • 運転席も、板張りですがきちんと修繕されています。<br />室内はとても綺麗で、管理されていることが伺えます。<br />

    運転席も、板張りですがきちんと修繕されています。
    室内はとても綺麗で、管理されていることが伺えます。

  • 旧川俣線は、福島県福島市の松川駅から伊達郡川俣町の岩代川俣駅までの12.2kmを結んでいました。<br />松川・岩代飯野・岩代川俣という3駅の営業で、<br />1934~1941年の間だけ<br />途中に作られた岩代大久保駅が使われました。<br />飯野町と川俣町は絹織物の産地で、その輸送に使われたのですが、<br />貨物輸送はトラック輸送に変わって行き、<br />1972(昭和47)年に川俣線は廃止されました。<br />松川駅は現在、JR東日本の駅が営業中です。<br />終点には、岩代川俣駅跡の石碑と元川俣駅資料館があります。

    旧川俣線は、福島県福島市の松川駅から伊達郡川俣町の岩代川俣駅までの12.2kmを結んでいました。
    松川・岩代飯野・岩代川俣という3駅の営業で、
    1934~1941年の間だけ
    途中に作られた岩代大久保駅が使われました。
    飯野町と川俣町は絹織物の産地で、その輸送に使われたのですが、
    貨物輸送はトラック輸送に変わって行き、
    1972(昭和47)年に川俣線は廃止されました。
    松川駅は現在、JR東日本の駅が営業中です。
    終点には、岩代川俣駅跡の石碑と元川俣駅資料館があります。

  • 元は緑色に彩色されていたようです。<br />何故か真っ白に塗られちゃったのね。<br />

    元は緑色に彩色されていたようです。
    何故か真っ白に塗られちゃったのね。

  • 荒い塗りのため、諦めていた個体番号が見えました。<br />

    荒い塗りのため、諦めていた個体番号が見えました。

  • 福島市から東に向かい、南相馬市の東が丘公園に来ました。<br />現在地が北側駐車場で、ここからSLのある南相馬市博物館へ<br />向かったのですが、こんなに高低差があるのなら、<br />南側の駐車場に停めた方が良かったと思います。<br />北側駐車場は丘の上にあり、博物館へはひたすら坂を下ります。<br />この地図は南北が逆なので、上が南になります。

    福島市から東に向かい、南相馬市の東が丘公園に来ました。
    現在地が北側駐車場で、ここからSLのある南相馬市博物館へ
    向かったのですが、こんなに高低差があるのなら、
    南側の駐車場に停めた方が良かったと思います。
    北側駐車場は丘の上にあり、博物館へはひたすら坂を下ります。
    この地図は南北が逆なので、上が南になります。

  • ずんずん坂道を下り、ようやく博物館の横にあるSLが見えて来ました。<br />

    ずんずん坂道を下り、ようやく博物館の横にあるSLが見えて来ました。

  • 小型のC12から比べると、C50でも大きく感じます。<br />C50から後はテンダー車だからですね。<br />

    小型のC12から比べると、C50でも大きく感じます。
    C50から後はテンダー車だからですね。

  • さすがに博物館所有のSLなので、説明板が詳しいです。<br />C50103。昭和5年3月13日汽車製造。昭和45年4月9日廃車。<br />走行距離15,962,892km。<br />C50は全部で158輌製造されたのだそうです。<br />C50は1914(大正3)年に日本独自の設計によって製造された<br />標準旅客用機関車8620形の改良型として使用されました。

    さすがに博物館所有のSLなので、説明板が詳しいです。
    C50103。昭和5年3月13日汽車製造。昭和45年4月9日廃車。
    走行距離15,962,892km。
    C50は全部で158輌製造されたのだそうです。
    C50は1914(大正3)年に日本独自の設計によって製造された
    標準旅客用機関車8620形の改良型として使用されました。

  • まるで標本のような、静態保存の「あるべき姿」といった体(てい)に<br />見えます。<br />

    まるで標本のような、静態保存の「あるべき姿」といった体(てい)に
    見えます。

  • 隣に建っているのは、鉄道博物館ではなかった筈ですが、<br />よほどしっかりした管理を受けているのでしょう、<br />ビシッと隙がありません。<br />

    隣に建っているのは、鉄道博物館ではなかった筈ですが、
    よほどしっかりした管理を受けているのでしょう、
    ビシッと隙がありません。

  • 福島の平機関区に所属して24年以上。<br />明治30年に設置された平機関区は、現在のいわき駅で、<br />大正4年からは扇形機関庫を持つ重要な機関区となりました。<br />平機関区から東京方面が電化され、ここから北は非電化区間なので、<br />ブルートレイン特急「ゆうづる」などは、<br />青森から平駅までをC62が牽引し、<br />後は電気機関車で上野駅まで運行していました。<br />当時の平機関区は、大型機関車のC61・C62などが多く活躍し、<br />壮観な眺めだったことでしょう。<br />平機関区は、1970(昭和45)年に廃止されました。<br />

    福島の平機関区に所属して24年以上。
    明治30年に設置された平機関区は、現在のいわき駅で、
    大正4年からは扇形機関庫を持つ重要な機関区となりました。
    平機関区から東京方面が電化され、ここから北は非電化区間なので、
    ブルートレイン特急「ゆうづる」などは、
    青森から平駅までをC62が牽引し、
    後は電気機関車で上野駅まで運行していました。
    当時の平機関区は、大型機関車のC61・C62などが多く活躍し、
    壮観な眺めだったことでしょう。
    平機関区は、1970(昭和45)年に廃止されました。

  • このナンバープレートは、心持ち、下向きに取り付けられています。<br />元々がこういう付け方ではなかったと思うので、<br />博物館移設時の修復で手を加えられたのでしょう。<br />1995(平成7)年 「野馬追の里歴史民俗資料館」開館<br />1999(平成11)年 C50103移設<br />2006(平成18)年 市町合併に伴い、博物館の名称を<br />           「南相馬市博物館」に改称<br />

    このナンバープレートは、心持ち、下向きに取り付けられています。
    元々がこういう付け方ではなかったと思うので、
    博物館移設時の修復で手を加えられたのでしょう。
    1995(平成7)年 「野馬追の里歴史民俗資料館」開館
    1999(平成11)年 C50103移設
    2006(平成18)年 市町合併に伴い、博物館の名称を
               「南相馬市博物館」に改称

  • テンダー(炭水車)もしっかりしています。<br />鋲の跡までが格好いい。<br />

    テンダー(炭水車)もしっかりしています。
    鋲の跡までが格好いい。

  • 運転室の保存状態もいいです。<br />

    運転室の保存状態もいいです。

  • 左は空気圧力計。6.5から8.0がレッドゾーン。<br />

    左は空気圧力計。6.5から8.0がレッドゾーン。

  • 単独ブレーキ弁<br />昭和41年11月<br />製造番号 41020<br />三菱電機株式會社<br />こういうのが「博物館」級?<br />

    単独ブレーキ弁
    昭和41年11月
    製造番号 41020
    三菱電機株式會社
    こういうのが「博物館」級?

  • C50形式<br />内燃○高部(○は判読不明)<br />「後進下り勾配」「前進上り勾配」・・・<br />これこそ貴重品。<br />蒸気機関車は、すべて手作り品の為、性能が微妙に違います。<br />それをうまく制御するために、所々にこうした指標があります。<br />

    C50形式
    内燃○高部(○は判読不明)
    「後進下り勾配」「前進上り勾配」・・・
    これこそ貴重品。
    蒸気機関車は、すべて手作り品の為、性能が微妙に違います。
    それをうまく制御するために、所々にこうした指標があります。

  • ああ、「立入禁止」の文字が悲しい。<br />でも、ああしておかないと、別の場所で見た機関車では、<br />子供たちがあそこからボイラーの上へと移動していました。<br />それを良しとするかどうかは、保管者の理念によって異なります。<br />高知で初めて、機関車の煙突の横や、運転室の屋根の上に<br />たくさんの子供たちが上って遊んでいるのを見て、<br />腰を抜かさんばかりに驚きました。<br />しかし、上から下まで隙間なく鉄の檻に囲まれて、<br />一部の保存会の人にだけ大事にされた綺麗な機関車と<br />どちらが幸せなのか。<br />両方があっていいのだと思います。<br />すべてが巨大な鉄の遊具になってしまっては困るし、<br />大事にされて、長い年月を元の雄姿を留める機関車もあった方がいい。<br />廃棄することも出来ずに朽ちるだけの鉄くずになるよりは、ずっといい。<br />

    ああ、「立入禁止」の文字が悲しい。
    でも、ああしておかないと、別の場所で見た機関車では、
    子供たちがあそこからボイラーの上へと移動していました。
    それを良しとするかどうかは、保管者の理念によって異なります。
    高知で初めて、機関車の煙突の横や、運転室の屋根の上に
    たくさんの子供たちが上って遊んでいるのを見て、
    腰を抜かさんばかりに驚きました。
    しかし、上から下まで隙間なく鉄の檻に囲まれて、
    一部の保存会の人にだけ大事にされた綺麗な機関車と
    どちらが幸せなのか。
    両方があっていいのだと思います。
    すべてが巨大な鉄の遊具になってしまっては困るし、
    大事にされて、長い年月を元の雄姿を留める機関車もあった方がいい。
    廃棄することも出来ずに朽ちるだけの鉄くずになるよりは、ずっといい。

  • ちょっと階段がお邪魔。<br />

    ちょっと階段がお邪魔。

  • 「主連棒」と書いた説明プレート。他の部品にはないのが残念。<br />

    「主連棒」と書いた説明プレート。他の部品にはないのが残念。

  • べったり銀色に塗られました。<br />

    べったり銀色に塗られました。

  • それでもここだけ、微かに個体番号が見られます。<br />

    それでもここだけ、微かに個体番号が見られます。

  • C50は、現存数が6輌という貴重な機関車です。<br />元々158輌しか製造されなかったので、少ないんですね。<br />このC50103は、私が訪ねたC50の最後の車輛になりました。<br />今回は、これでSL探訪の旅を終えます。<br />

    C50は、現存数が6輌という貴重な機関車です。
    元々158輌しか製造されなかったので、少ないんですね。
    このC50103は、私が訪ねたC50の最後の車輛になりました。
    今回は、これでSL探訪の旅を終えます。

  • 一旦はここで旅行記を終えたのですが、<br />真岡鐡道でのC1266の画像があったので、追加します。<br />2007年に乗車した際の物で、古いですが、<br />C11325との重連運転でした。<br />真岡に到着して、切り離された機関車たちは順番に給水を受けています。<br />

    一旦はここで旅行記を終えたのですが、
    真岡鐡道でのC1266の画像があったので、追加します。
    2007年に乗車した際の物で、古いですが、
    C11325との重連運転でした。
    真岡に到着して、切り離された機関車たちは順番に給水を受けています。

  • 準備が整い、再び重連に戻りました。<br />C11325は2019(平成31)年に東武鉄道に売却されました。<br />東武鉄道では、現在C11207が「SL大樹」として運行していますが<br />(旅行記参照)、<br />日本保存鉄道協会から譲渡されたC111をも<br />北海道から受け入れました。<br />C111は青梅鉄道公園に保存されている旧国鉄の車体とは<br />別のものです。<br />「SL大樹」を2輌体制で運行するために、<br />東武鉄道はC11を3輌保有することにしたそうです。<br />

    準備が整い、再び重連に戻りました。
    C11325は2019(平成31)年に東武鉄道に売却されました。
    東武鉄道では、現在C11207が「SL大樹」として運行していますが
    (旅行記参照)、
    日本保存鉄道協会から譲渡されたC111をも
    北海道から受け入れました。
    C111は青梅鉄道公園に保存されている旧国鉄の車体とは
    別のものです。
    「SL大樹」を2輌体制で運行するために、
    東武鉄道はC11を3輌保有することにしたそうです。

  • C1266は単独運行となりますが、<br />がんばって存続して欲しいものです。<br />

    C1266は単独運行となりますが、
    がんばって存続して欲しいものです。

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