2020/02/16 - 2020/02/29
37位(同エリア147件中)
youさん
2020年5月、新型コロナウイルスの感染拡大が未だ世界的に続いています。今から6か月前の2019年11月に、チュニジア旅行でローマ遺跡を多く見てきました。そのこともあり、暫くぶりにローマへ行きたくなって、11月末に2020年2月中のローマ行き航空券とローマのホテルを、その流れで予約してしまいました。
2020年2月に入って、クルーズ船でのコロナ騒動が報道されるようになりましたが、出発日の2月16日時点で旅先のイタリアでの感染者数は3人と報道されており、これなら日本国内よりも安全だろうと判断してイタリアへの旅に出発しました。
ところが、その後イタリア国内でのコロナ感染者数が急激に拡大して、北部地域では移動制限が出る事態になってしまいました。旅の途中では、その様な報道に注視しながら移動しましたが、幸いに列車のキャンセルや遅延の影響を受けたものの、2月29日に無事帰国することができました。
帰国後は、念のため自主的に14日間は自宅にて隔離生活をし、3月末までは外出等を控えていました。全世界で未だに感染拡大が続いていることや、国内においても緊急事態宣言が発せられる事態になっていることなど考えると、2月の中旬出発とは言え、今回のイタリアへの旅行判断は慎重さを欠いていたと反省しています。
この新型コロナウイルス騒動が一日も早く収束すること、被害を受けられている方々の回復を切に願っております。また、現在、感染者らの治療に当たられているドクターやナース、および医療従事者皆様の奮闘に感謝いたします。
旅程は下記。
2月16日 羽田→ミュンヘン経由ローマ。 ローマ滞在 4泊
2月17日 バチカン博物館と大聖堂
2月18日 オスティア・アンティカ遺跡
2月19日 ローマ市内散策
2月20日 ローマ→サンマリノ 2泊
2月21日 サンマリノ散策
2月22日 サンマリノ→リミニ散策→ボローニャ 泊
2月23日 ボローニャ→フレンツェ 2泊
2月24日 フレンツェ散策
■2月25日 フレンツェ→オルヴィエート 2泊
2月26日 チヴィタ・ディ・バニョレージョ
■2月27日 オルヴィエート→ローマ 泊
2月28日 ローマ→フランクフルト経由
2月29日 羽田
この旅行記は、オルヴィートを掲載します。
表紙の写真は、オルヴィートの街中に建つモーロの塔からの眺望。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
コロナ騒動直前のイタリア旅(5)---チヴィタ・ディ・バニョレージョ編からのつづきです。
2月25日 12時過ぎ フレンツェからオルヴィエートに到着。
オルヴィエートの宿は、駅から徒歩5分の Hotel Picchio (朝食込み70ユーロ)。ここに2泊します。
部屋はこんな感じで、本館とは道を隔てた離れの戸建て住宅です。 -
13時 宿に荷物を置き、オルヴィエートの観光に出かけます。
ホテルで頂いたオルヴィエートの地図です。
オルヴィエートは、チヴィタ・ディ・バニョレージョと同じように、古代ローマ以前に丘の上にエトルリア人が築いた要塞都市で、現在約2万人の人達が暮らしています。
丘の西側部分が古い街が広がっている地域です。 -
崖の上までケーブルカーで行き、崖上の駅前に停車していたミニバスに乗って街の中心にあるレプブリカ広場にやってきました(チケットはケーブルカーと共通1.5ユーロ)。
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広場に面して、サン アンドレア教会、八角形の塔、市庁舎が並んでいます。
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サン アンドレア教会の中に入ります。
椅子に座ってここに来られたことを感謝し、その他もろもろを祈ります。 -
こちらはブルーの帯を締めているルルドのマリアさま。。
昨年6月にルルドにて初めてお目にかかりましたが、ここで再会できました。コロナ感染患者さんの回復と騒動の早期終息をお願いしました。 -
レプブリカ広場に通じているメインストリート。
左側の柱廊はサンタンドレア教会の壁を利用して作られているアーケード。お花を売るお店があったり、ベンチなども備えられていて、街の人達の憩いの場でもあるようです。 -
古い街が残っている丘の西側地区に向かいます。
猫ちゃんだけが歩く石畳の脇道を歩きます。いい中世の街の雰囲気で~す。 -
中世に建てられた家が丘の斜面にも並んでいます。
オルヴィエートの街は大地が隆起した凝灰岩の丘上に広がっており、街を囲む周囲の崖が自然の城壁となっています。 -
古い家の屋根を修理している人達がいます。長い年月が経過すれば雨漏りもするでしょう。古いテラコッタの瓦を取り換えているようですが、現代的の生活をしながら、中世の景観を維持するのは大変な事なんでしょう。
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崖沿いの道を歩きます。
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崖下にも古い家が並んでいます。
古代エトルリア時代からの長い歴史を持つ美しい街ですねぇ~。 -
こちらも。
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崖下に広がるのどかな風景です。
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中世の建物に洗濯物が下がっています。古い建物なのに今なお人々が普通に暮らしているのです。
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丘の最西端に来ました。
左側の鐘楼のある建物はサン・ジョヴェナーレ教会。1004年に創建されたオルビエートで最も古い教会です。
教会手前の崖には、洞窟が見えています。古代エトルリア時代には墓地あるいは住居などに使われていたものかも知れません。youの推測です。。 -
西側の断崖からは美しいウンブリアの田園風景が広がっています。
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こちらも。
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こちらも。
崖下にも新しい住宅地が広がっています。 -
中世の家々を眺めながら~
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石畳の道を歩きます。脇に咲く花・・・中世の家にお住いの方が手入れされているのでしょう。旅人を癒してくれて感謝で~す。
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イチオシ
路地裏を探索しています。
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こちらも。
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イチオシ
猫ちゃん ボンジョルノ~~
ニャーゴ~返事が返ってきました♪。 -
洗濯物が並ぶ中世の家・・・
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路地裏を探索しています。
トンネルの上を見上げれば・・・眺めの良さそうな小部屋があります。 -
イチオシ
こちらも。
それにしても、どの通りにも観光客はいませんねぇ~ -
イチオシ
古い塔も並んでいます。
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レプブリカ広場に出てきました。
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広場から脇道を歩きポポロ宮に来ました。
12世紀の建物で、かっての執政長官の館です。 -
奥にモーロの塔が見える通りを進みます。
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モーロの塔に上ってきました(4ユーロ)。新設のエレベータがあり最後に少し階段を使って楽々と上れます。
塔の天辺には時を知らせる鐘があります。 -
塔の天辺の展望台からの眺望。その1。
右側の塔はレプブリカ広場に面している八角塔です。 -
イチオシ
塔の天辺の展望台からの眺望。その2。
西側方向。絶景~絶景。。。。 -
イチオシ
塔の天辺の展望台からの眺望。その3。
大聖堂側。 -
塔の天辺の展望台からの眺望。その4。
ポポロ宮側。 -
オルヴィエートの特産でもある陶磁器のお店を覗きます。
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こちらも。
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オルヴィエートの大聖堂(ドゥオーモ)に来ました。
白黒パターンの外壁を有する荘厳な大聖堂です。 -
大聖堂の正面。
モザイクが光り輝いてとても美しいファサードです。うっとりしてしまいます。 -
右扉横の壁面彫刻です。
人間の始まりの創世記から最後の審判まで、聖書の話が左から年代順に彫られています。 -
大聖堂の中に入ります(4ユーロ)。
13~14世紀半ばにかけて建造された歴史ある大聖堂で、屋根を支えている白黒バターンの柱廊にはクラックが入っているものもあり、鉄リングで補強されています。 -
翼廊にある礼拝堂の一つ。
壁面には見事なフレスコ画が見られます。 -
こちらは、入って右側翼廊の奥にあるサン・ブリツィオ礼拝堂です。
この礼拝堂の天井や壁面には、ルカ・シニョレッリ作のフレスコ画が描かれています。フレスコ画のメインテーマは最後の審判で、天井中央にイエスが描かれています。 -
サン・ブリツィオ礼拝堂の右側壁面のフレスコ画です。
天上の諸聖徒(左下)と、選ばれた者が天国に召される場面(右下)が描かれています。 -
サン・ブリツィオ礼拝堂の左側壁面のフレスコ画です。
地獄に堕ちた者の追放(左下)と、地獄に堕ちた者(右下)の場面が描かれています。
持参している双眼鏡で見ると凄い迫力で迫ってきます。 -
左翼廊奥の礼拝堂入口の上部あるパイプオルガン。
イタリアで一番大きいといわれており、5500本ものパイプが使われているそうです。 -
コルポラーレ礼拝堂に来ました。この礼拝堂は、一旦ドゥオーモ広場に出て左側翼廊入口から入ります。
こちらの壁面にも見ごたえのあるフレスコ画が見られます。 -
ドゥオーモ前広場にある時計塔。
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木工作品が並ぶ路地裏を歩きます。
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メインストリートに出てきました。
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メインストリートをケーブルカーのある駅方向に歩きます。
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脇の広場にひっそりと建つセント・アンジェロ教会。
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17時頃 足長の影が石畳の道に延びています。陽が西に沈みかけた中世の道を、一人さみしく歩きます。
それにしても、人通りが少ないですね。コロナ感染拡大で外出自粛の影響でしょうか。 -
メインストリートに続く並木通りの奥に城壁のゲートが見えてきました。あのゲートの左側にケーブルカーの駅があります。
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駅前広場を横切った先、サン・パトリツィオの井戸へ行く道の左側窪地に神殿跡があります。
解説版によればエトルリア時代(紀元前8~紀元前1世紀ごろ)に造られたベルヴェデーレ神殿とのことです。 -
2月27日 8時過ぎ オルヴィエートで宿泊しているホテル前の通りです。ご覧の坂道の先にオルヴィエートの城壁が見えています。この日は、午後ローマに戻る予定で、それまでは再び崖上の街をブラブラします。
フロントに荷を預けて、坂を上って崖上に向かいます。 -
中世の時代からあったであろうご覧の石畳の道をホテル前から上ってきました。
目の前に街に入る堅牢な二重のメインゲートがあります。ホテルからここまで約15分ほど。時間的にはケーブルカーに乗って来るよりも効率的かもしれません。 -
崖上につくられた公園をブラブラしています。
公園の城壁からの眺望。その1。
左手の崖上に円筒形の建物が見えていますが、あれはサンパトリツィオの井戸です。
井戸のすぐ右隣は凄い崖ですから、相当深く掘り下げないと水は出ないと想像できますが、昔の人は頑張って掘たのですねぇ。 -
崖上公園の城壁からの眺望。その2。
水平に伸びてるラインはイタリア新幹線の線路で、時々赤い列車が高速で通過してゆきます。 -
崖上公園の城壁からの眺望。その3。
右側の先がローマになります。 -
イチオシ
旧市街をブラブラします。その1。
擦り減った石畳・・・中世の雰囲気に浸りながら~ -
旧市街をブラブラします。その2。
こちらも擦り減った石畳・・ -
旧市街をブラブラします。その3。
2日前に歩いた小道ですが、光の加減で中世の街の表情が変わります。 -
南側崖上の中世の街を時間までスケッチしました。
テラコッタの屋根瓦が並ぶ家々・・途中からちょっと面倒になり手抜き状態ですが、オルヴィエートのお気に入りの風景を目に焼き付けることができました。
コロナ騒動直前のイタリア旅(7)---オスティア・アンティカ遺跡編につづく。
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この旅行記へのコメント (2)
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- pedaruさん 2020/05/02 14:19:01
- オルビエート
- youさん チビタに続きオルビエート、旅の達人と同じコースを私も歩いたと思うと誇らしい気分です。ほんとに中世はこんなだったのですね。瓦屋根を直している様子も貴重です。コロナの影響でしょうか、人が少ないですね。もっとも私の時も人は少なかったですけどね。
pedaru
- youさん からの返信 2020/05/02 23:09:50
- RE: オルビエート
- pedaruさん こんばんは。
ハイ 崖上のオルヴィエートの街も中世のまま残されているようで、素敵な街ですよね。
チビタもこの街も、pedaruさんの旅行記を拝見して行き先を決めました。この場を借りてお礼申し上げます。
イタリア北部で、コロナの感染拡大が爆発的になって、外出制限が出たのが2日ほど前だったこともあり、人も少なくて中世の雰囲気を存分に味わうことができました。
ただ、you的には、人のいないゴーストタウンのような街よりも、人々が行き交い、地元の人との出会いがある方が思い出の多い旅になる気がします。
多分、pedaruさんも、人との出会いがある方が、ロマンテックなフィクション(本当はノンフィクションだと思っています)が書ける旅になるように思います。期待しています。
you
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