2020/02/14 - 2020/02/14
8位(同エリア415件中)
かっちんさん
「七条大滝(ななじょうおおたき)」は支笏湖の東側に位置し、樽前山の伏流水を源流とする丸山川の上流にあり、落差16m、滝幅2.3mの大きな滝です。
冬になると滝のまわりの岩盤からしみ出る水滴が凍り、やがて神秘的な氷柱の並ぶ世界に変わり、地元では「氷の宮殿」と親しまれています。
休暇村支笏湖が主催する「氷結した七条大滝鑑賞ツアー」は、支笏湖ビジターセンターの学芸員がガイドとなり、冬の自然の世界を案内してくれます。
スノーシューを履き、雪の積もる森の中や林道をウォーキングすると、動物の足跡や野鳥、木の実、キツツキの穴などに出会います。
「七条大滝」手前にある急な階段は、降り積もった雪が凍る急坂となり、個人だけでは行けない難所です。
ツアーに参加すると、ガイドさんが雪に埋もれた階段をスコップである程度掘り起こしてくれます。
と言っても滑りやすく、手すりを持ちながら慎重に階段を下りると、七条大滝の「氷の宮殿」を鑑賞することができます。
支笏湖畔では、最近オープンした王子軽便鉄道ミュージアム「山線湖畔駅」を訪ねます。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・休暇村支笏湖HP
・北海道ファンマガジン「神秘的な美しさに目を奪われる!支笏湖近くにある七条大滝の氷瀑」
・YAMAP「復路:七条大滝スノーシュートレッキング(第一縦断林道沿い)」
・サロンのHAPPY LIFE「氷の絶景に感動!七条大滝へスノーシュートレッキング♪」
・北海道ファンマガジン「神秘的な美しさに目を奪われる!支笏湖近くにある七条大滝の氷瀑」
・そとあそび「七条大滝スノーシュー」
・piroさんブログ、学舎の風景「苫小牧市立丸山小学校」
・mapio.net「丸山小学校跡地北西、丸山水源の森」
・村影弥太郎の集落気候「丸山」
・井伊影男の植物観察「手稲山山麓で春を探す2」:ツルアジサイ
・森と水の郷あきた「ツルアジサイ、イワガラミ」
・北海道森林管理局「北海道の木」:アカエゾマツ
・サトウビンさんブログ、見て知って北海道「北海道に自生するトドマツ・エゾマツ・アカエゾマツの簡易比較」
・ホーホー村教育研究所、網走の大きな木「エゾマツ・アカエゾマツ・トドマツ」:実の比較
・サントリーの愛鳥活動「コゲラ」「ゴジュウカラ」
・新千歳空港ターミナルビルHP
・鉄道ホビダス「新千歳空港の札幌市電?」
・ウィキペディア「支笏湖」「王子軽便鉄道」「札幌市交通局M100形電車」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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-
支笏湖、七条大滝の地図
「七条大滝」は支笏湖の東側に位置し、樽前山の伏流水を源流とする丸山川の上流にあります。
アクセスは支笏湖から国道453号線を苫小牧方面に南下し、国道276号線とぶつかる手前で東に入る「第一縦断林道」が入口です。
林道のゲートは閉まっているので、ここから約3km先の「七条大滝」までは徒歩です。
宿泊した「休暇村支笏湖」は支笏湖畔の旅館街にはなく、「野鳥の森」近くの高台にあります。 -
「氷結した七条大滝鑑賞ツアー」の案内(休暇村支笏湖HP)
毎年1月下旬から2月の指定日に、氷結した七条大滝を巡るウォーキングが開催されます。
来年2021年の指定日は水曜日と案内されています。
集合場所は休暇村。休暇村支笏湖に宿泊すると参加費が4,500円(スノーシューレンタル料込み)になります。
スノーシューを履き、ガイドさんの案内で雪原の森を歩き七条大滝まで往復します。
私が参加した時は、支笏湖ビジターセンターの学芸員と丸駒温泉のスタッフがガイドとなり、樹木や野鳥の説明を聞きながらウォーキングできました。 -
「七条大滝」の案内図(ビジターセンター展示)
休暇村から車に乗り地図上の「P」で降ります。ここからスノーシューを履き、雪原の森の中を歩きます。
林の中は、冬なので藪こぎなどせずに歩けます。
「七条大滝」へは積雪で凍結した急階段を下りて行くのですが、ガイドさんがスコップである程度除雪してくれます。
帰りは林道を通ります。 -
スノーシュー(駐車場付近)
スノーブーツにスノーシューを履いたところ。 -
王子軽便鉄道の廃線跡(駐車場付近)
明治41年(1908)から昭和26年(1951)まで、王子製紙苫小牧工場と支笏湖畔を結んでいた「王子軽便鉄道」の廃線跡が国道と並行しています。
紙の原料となる木材や発電所建設資材の輸送にあたり、後に一般客の乗車も許されていました。 -
ウォーキングの出発(駐車場付近)
スノーシューを履き、森の中へ入っていきます。
当日の参加者は6名です。 -
丸山水源の森(森のウォーキング)
「丸山水源の森」は、かつて山林事業に従事する丸山集落と丸山小学校があったところで、今はその形跡がありません。 -
ツタのブランコ(森のウォーキング)
太いツタに乗っても切れません。 -
ノウサギの足跡(森のウォーキング)
跳躍歩行するノウサギの足跡は、手前に前足、その先に後足となります。 -
倒木(森のウォーキング)
台風の影響ですね。 -
森の開けたところ(森のウォーキング)
ここに集落があったのでしょうか。
しばし休憩。雪道の歩行は意外と体力を使い、汗をかいてきたので1枚脱ぎます。 -
ふわふわの蕾(森のウォーキング)
春の訪れを感じます。 -
キツツキの穴(森のウォーキング)
木に穴を開けて、中にいる虫を食べた跡です。 -
アカエゾマツの実(森のウォーキング)
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ツルアジサイの果穂(森のウォーキング)
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木の上からツルアジサイが落ちてきたのですね(森のウォーキング)
-
イチオシ
気持ちいい森のウォーキング
先頭は支笏湖ビジターセンターのガイドさん -
何の足跡かな(森のウォーキング)
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そばには乱雑な落ち葉
-
倒木の上に木の実(森のウォーキング)
誰か(エゾリス?)の忘れ物・・・・ -
真っすぐ伸びる林道
森から真っすぐ伸びる「第一縦断林道」に出ました。
この林道を南に進みます。 -
七条大滝への案内板(林道ウォーキング)
林道をしばらく歩き、この案内板から右に入ります。 -
七条大滝の入口に到着
七条大滝を鑑賞するには谷を下りるので、スノーシューを脱ぎます。 -
谷を下りる急な階段(七条大滝)
階段に積もった雪が凍っているので、丸駒温泉のガイドさんがスコップで砕いています。 -
チェーンスパイク(七条大滝)
チェーンスパイクが3人分用意されていたので、女性陣だけ取付ます。 -
階段下り(七条大滝)
手すりを持ちながら階段を慎重に下りるガイドさん。 -
その後ろに続く参加者たち(七条大滝)
ツルツル滑るので必死です。
でも、女性陣はスパイクのおかげで滑りにくい。 -
先頭を行くガイドさん(七条大滝)
雪に埋もれた階段をスコップで掘りおこし、大変な作業です。 -
階段の先に見えてきた七条大滝
-
七条大滝の近くに到着
誰もケガせずに階段を下りられました。
滝の水は冬でも凍らず、豊富な水量が流れ落ちています。
そのまわりの岩壁に氷柱がぶら下がっています。 -
イチオシ
神秘的な氷柱(七条大滝)
岩盤からしみ出る水滴が徐々に凍り、10mほどの氷柱になっています。 -
美しい氷柱(七条大滝)
2月に入り暖かい日もあったので、今日の氷柱の数は少ないそうです。 -
帰りは階段の上り(七条大滝)
手すりにつかまりながら上りますが、それほど怖くないです。 -
可愛い雪だるま(七条大滝)
参加者のひとりが作っていました。
みんなに「頑張れ」と言ってるようです。 -
帰りは林道
林道は歩きやすくなっていたので、スノーシューを履かずに担ぎます。 -
トドマツ(林道ウォーキング)
北海道にはトドマツとエゾマツがあるのですが、それぞれの見分け方を教えてくれました。
枝ぶりが「天までとどけ(上向き)」になってるのが「トドマツ」です。 -
トドマツの樹皮(林道ウォーキング)
滑らかでブナのような樹皮です。 -
エゾマツ(林道ウォーキング)
枝ぶりが下を向いているのが「エゾマツ」。 -
エゾマツの樹皮(林道ウォーキング)
不規則な鱗片状でガサガサしています。 -
エゾマツの実(林道ウォーキング)
-
枝に垂れ下がる実(エゾマツ)
-
イワガラミとツルアジサイ(林道ウォーキング)
二つともよく似ているので、見分け方を教えてもらいました。
「イワガラミ」は白いガク片が1枚で三角状卵形(左)
「ツルアジサイ」は白いガク片が4枚(右) -
小さな「コゲラ」(林道ウォーキング)
日本で一番小さなキツツキです。
冬には木の幹に巣食う虫を捕えるために穴をあけます。 -
イチオシ
綺麗な色の「ゴジュウカラ」(林道ウォーキング)
背は灰青色。目を通る黒線がお洒落。
幹にあいた穴を巣にするのですが、自分では掘れないので、樹洞やキツツキが空けた穴を使うチャッカリもの。 -
復興の森づくり(林道ウォーキング)
平成16年9月の台風18号で根こそぎ倒された支笏湖周辺の国有林を、環境をテーマに社会貢献に取り組む「セブン・イレブン」が基金を募り、復興の森づくりをしています。 -
林道のゲート(林道ウォーキング)
国道に面している林道の入口に戻ってきました。
途中で野鳥観察をじっくりしていたので、時刻は13:00過ぎです。
この後、車で休暇村に戻り解散します。 -
昼食は休暇村でランチ
支笏湖産のヒメマスは地元でしか流通しない稀少な魚なので、「ヒメマス御膳」をいただきます。 -
イチオシ
ヒメマスの刺身(ランチ)
ヒメマスは明治27年(1894)に阿寒湖から移入されたチップ(ヒメマス)の養殖事業が始まりました。
サーモンみたいな味です。 -
ヒメマスの鍋(ランチ)
この後、支笏湖畔まで宿の車で送ってもらい、支笏湖ビジターセンターを見学します。 -
王子軽便鉄道ミュージアム「山線湖畔駅」
半月ほど前(2020年1月25日)、ビジターセンター近くにオープンしたので訪ねてみます。
苫小牧市民は山側に敷設された王子軽便鉄道を「山線」、海側に敷設された苫小牧軽便鉄道(現在の日高本線)を「浜線」と呼んでいました。 -
山線湖畔駅(ミュージアム)
かつて支笏湖畔にあった山線湖畔駅を再現し、王子軽便鉄道の歴史をたどるミュージアムにしています。 -
山線を走っていた鉄道車両の模型(ミュージアム)
4号機関車(SL)がけん引する貴賓客車と貨車。 -
山線のジオラマ
山線は苫小牧から支笏湖までほぼ直線で敷設され、支笏湖から東に発電所建設用の路線もつくられました。
当時の王子軽便鉄道や支笏湖観光施設・旅館などの映像も見られます。
この後、支笏湖から路線バスで新千歳空港へ向かいます。 -
イチオシ
おやっ、札幌市電「千歳飛行場行き」
ここは新千歳空港国内線ターミナルビル3Fにある「市電通り食堂街」。
路面電車の軌道と石畳を感じさせる通路を歩いて行くと、札幌市電M100形のレプリカが停車しています。 -
本物のような運転席(市電通り食堂街)
廃車した電車の部品を流用しているせいか、本物そっくり。
進行方向は食堂のテーブル席ですが・・・ -
夕食は「味噌キッチン」(市電通り食堂街)
北海道の味噌をつかい新鮮素材の魅力を引き出した料理と北海道の麦酒が自慢のお店。
いろんなメニューがあるのでここにしました。 -
イチオシ
注文はホタテの刺身、道産焼きたまねぎ、オムキャベサラダ(味噌キッチン)
北海道の旅の締めを美味しくいただきました。 -
デザートは北海道牛乳ソフト(連絡施設3F)
カフェ「北海道牛乳カステラ」で、こだわりの新鮮な牛乳をたっぷり使用したソフトクリーム。
これから、AIRDO便で羽田空港へ向かいます。
さっぽろ雪まつりから始まった冬の旅6日間を無事終えます。
その後、北海道内は新型コロナ感染者が増え続け大変な事態になりました。
私は幸いにも感染せず、現在過ごしています。
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