2023/05/22 - 2023/05/23
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いいちゃんさん
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5月22日(月)は苫小牧港から大洗行きのフェリーに乗ります。
苫小牧へは帯広から日勝峠を越え、二風谷を経由して日高自動車道で苫小牧に戻ります。
ここでは二風谷から始まり、苫小牧でフェリーに乗って、翌5月23日(火)に大洗に着き、旅を終えます。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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萱野茂二風谷アイヌ民俗資料館です。
国道から山側に入ります。
小さな資料館で博物館の方が充実していますが、萱野茂ゆかりということで立ち寄りました。
萱野茂は二風谷に生まれ、アイヌ文化、アイヌ語の保存、継承に努めたアイヌ初の国会議員です。 -
萱野茂が収集した民具が展示されています。
萱野茂を有名にしたのは、1993年に提訴された「二風谷ダム建設差し止め訴訟」です。
基本的には敗訴するのですが、この判決の中でアイヌ民族が先住民族として初めて認められました。
この後、差別的な法律とされる北海道旧土人法が廃止され、アイヌ文化保護を目的としたアイヌ文化振興法が制定されます。 -
生活用具
これら民具は、アイヌである萱野茂が収集した資料になります。 -
民族衣装
収集された資料は国から重要有形民俗文化財として指定されています。 -
ユーカラを語る場合に謡の拍子をとるレプニと呼ばれる道具
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オヒョウ(北海道に多いニレ科の木)などの木の内皮の繊維で作られた糸
アイヌの織物であるアツトゥシは、この糸で織られます。 -
2階は世界の先住・少数民族の生活・工芸資料
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二風谷ダムに立ち寄ります。
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二風谷ダム
沙流川水系沙流川の中流部に設けられた北海道開発局のダムです。
堤高32m、堤長550m、堤体積273,000m3のコンクリート重力式ダムです。
流域面積1,215km2、総貯水量2千7百万m3で、治水、灌漑、上水道、工業用水、発電を利用目的とする多目的ダムです。
二風谷ダムは1997年に完成しますが、計画から完成まで24年を要したダムです。 -
二風谷ダム湖
ダムが建設される二風谷地区はチプサンケと呼ばれるサケ捕獲のための舟下ろし儀式を始めとしてアイヌ文化が伝承される重要な土地、聖地とされてきました。
このため地元のみならず道内のアイヌから強い反対運動があり、萱野茂らの訴訟も起こされました。 -
ダムの管理所は何処でも立派です。
このダム事業ではアイヌ民族の先住性を問う契機となりました。
この結果、アイヌが日本人という民族とは異なる先住民族として認知され、アイヌ文化の保護育成事業へと繋がって、今日に至っています。
この間、四半世紀における出来事、つい最近の事です。
国道237号線を南下し、日高自動車道を経て苫小牧に戻ります。 -
苫小牧に着いて「海の駅ぷらっとみなと市場」に立ち寄ります。
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水産物が買えます。
野菜も買えます。 -
飲食も出来ます。
大規模な所ではありません。 -
苫小牧フェリーターミナルに向かいます。
苫小牧西港、RO-RO船(フェリーのように斜路(ランプ)を備え自走で車両を収納することが出来る貨物船)でしょう。 -
オレンジのRO-RO船の先がフェリーターミナルです。
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15時30分、苫小牧フェリーターミナルの駐車場に到着です。
もう多くの車両が待機していました。
本日の走行距離は230㎞でした。 -
苫小牧フェリーターミナル
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乗船手続きカウンター
もう乗船手続きが始まっていました。 -
苫小牧西港から出向するフェリーです。
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2階の待合室
左奥に売店があり、北海道のお土産が買えます。 -
ゲート1の前の待合室
自衛隊の方もおられました。
大洗からの便にも自衛隊の車両が乗り込んでいました。 -
「さんふらわあ ふらの」はこちらから乗船します。
徒歩と車両の同乗者はこちらからの乗船です。
かなり長い通廊だったようです。 -
奥が八戸向かう「シルバープリンセス」、手前が仙台・名古屋へ向かう「いしかり」です。
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「いしかり」と乗船する「さんふらわあ ふらの」です。
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さんふらわあ ふらの
船尾のハッチが開いています。
大洗から乗船した「さんふらわあ さっぽろ」と同型船です。 -
「さんふらわあ ふらの」の車両待機駐車場です。
16時、これからも乗船する車が来ますが、大洗からよりも少ないようです。 -
苫小牧西港に停泊するRO-RO船、船尾のハッチが開いてランプ(斜路)が見えています。
手前にぎっしりシャーシが置かれています。 -
16時30分、乗車の案内があり、待機します
駐車場から動いたと思ったらランプの手前で待機します。 -
シャーシを置いたトラクタが下りていきます。
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自転車も乗船します。
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原付オートバイも乗り込みます。
原付2種です。 -
大きな荷物を背負って原付バイクも乗り込みます。
こちらは原付1種です。 -
17時25分、ようやっと乗船することが出来ました。
一番下の1階のデッキで、くしくも大洗から乗船した位置と同じでした。 -
乗船券
部屋はデッキ5、5階です。
この下は車両甲板になります。 -
スーペリアの和洋室、窓付きです。
ベッドが二つと布団が二組です
大洗からの便よりも部屋が船首に近かったせいか、振動・音とも少なめだったような気がします。
しかし、隣の音が聞こえてきました。 -
救命胴衣も4人分です。
この部屋を2人で使用するときは1/2人分の料金が付加されますが、A&Bの期間は不要となっています。
ちなみに今回はA期間でした。 -
トイレとシャワー
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船から見た苫小牧フェリーターミナル
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ホーディングブリッジが離れて18時45分定刻に出港です。
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サイドスラスターを使っての離岸です。
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苫小牧の街の背後にある山々が見えます。
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係員が手を振って見送ってくれました。
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「いしかり」と「シルバープリンセス」に見送られて出港です。
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RO-RO船にも見送られて出港です。
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北海道電力の苫東厚真火力発電所です。
飛行機で千歳に降りるときこの上を飛ぶので最初に見えます。(見て)北海道に「来た」と思ったものです。
3基165万kwの環境保護団体から目の敵にされている石炭火力発電所ですが、北海道には無くてはならない重要電源です。
同発電所は、苫小牧東部(開発)地域に立地しています。
同地域は大規模国家プロジェクトとして計画されますが、思うように企業が進出しません。
苦肉の策が国家石油備蓄基地でしたが、プロジェクト全体は縮小されます。
二風谷ダムの目的の一つがここへの工業用水の供給です。
この2月、名古屋の河村市長が水は余っているので撤退するとしていた徳山ダムからの導水事業の計画を認めて非難を浴びました。
しかし、水を使わなくてもダムの(増え続けてしまった)建設費を払い、管理費は出し続けなければなりません。
ジレンマです。
二風谷ダムの工業用水も余っていると言われます。 -
苫小牧西港を出ます。
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今夜は「連れ」が本調子でないので、海の駅から西港までの間にあったセイコーマートで買ったとんかつ弁当が夕食です。
自販機で買ったこの旅最後のサッポロビールです。 -
朝、陸地が見えました。
雨が降っています。 -
7時15分、金華山沖を通過です。
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金華山灯台です。
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朝も、セイコーマートです。
飲み物は自販機の北海道牛乳です。 -
内航船が見られました。
追い抜いたのか、追い抜かれたのか?
大洗から苫小牧までは17時間45分ですが、苫小牧から大洗までは19時間15分です。
潮流・黒潮の関係でしょうか? -
10時55分、塩屋崎を通過です。
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塩屋崎灯台
激しい雨です。 -
何も食べないと力が出ないので、昼は船内のレストランで頂きます。
きつねうどん600円、キーマカレー700円です。
メニューはこの程度しかありません。 -
13時30分、大洗港に入港です。
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大洗磯前神社の大鳥居が見えました。
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15日に苫小牧へ出港した岸壁が見えてきました。
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大洗タワーが見えます。
もうすぐ「さんふらわあ ふらの」を下船します。
久しぶりの北海道で、道東となると20年ぶりになるでしょうか。
霧に出会うことの多かった旅でしたが、写真こそ多くは撮れなかったものの北海道の広々とした自然の中を走ることが出来ました。
宿も庶民的な宿から高級な宿と様々でしたが、それぞれ楽しい宿でした。
「連れ」の体調不良もありましたが大事に至らず、予定を消化することができて全走行距離1,624㎞を走り切りました。
とても良い旅となりました。 -
定刻の到着14時ですが13時45分に着岸です。
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14時10分、車両への乗車がアナウンスされます。
中央は大洗フェリーターミナル、戻ってきました。 -
14時35分、苫小牧への到着が少し遅かったので、ようやっと下船です。
この後、東京まで約200㎞を走りますが、旅行記はここで終わりです。
ありがとうございました。
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