軽鉄旅。'20春18きっぷ二泊三日(終)松本から甲府、そして家路へ。

2020/03/22 - 2020/03/22

「軽鉄旅。'20春18きっぷ二泊三日(4)姨捨駅は途中下車がおススメ」の続き
https://4travel.jp/travelogue/11613536

私は鈍行大好き18きっぱーだけれども

・乗り鉄か？いやいや朝から晩まで乗り続けるガッツはない。
・撮り鉄か？細かいことは苦手でカメラはコンデジかスマホ。
・呑み鉄か？うん？これはもしかしたら当てはまるかも？

どれも誠に中途半端な「軽鉄」だ。
今回は上越線～飯山線～篠ノ井線～中央本線をユルくユルく乗って歩いて観て呑んでの旅をした。どうか最後までお付き合い下され。

エリア 長野

この旅の最終日の朝、身支度整えチェックアウト。荷物をフロントに預けて松本城見物に出発。グーグルマップを使ったらなぜか全然違う方向に歩いていた。いけないね、ツールに頼ってばかりだと自分の判断能力が低下する、と小平選手の前で反省。

８時前とあってナワテ通りには人の姿がない。

なわて通り 名所・史跡

四柱神社も静まり返っていた。聞こえるのは鳥の声。

四柱神社 寺・神社・教会

するとそこへ…。巫女さんが朝のお勤めに。「おはようございます。」とご挨拶。いやー、いい時に来たなぁ（おっさん）

四柱神社 寺・神社・教会

そして松本城！国宝！テンション上がる。

国宝松本城 名所・史跡

だがしかし…。ゆるせん、コロナ！無料くらいじゃ釣り合わん！

国宝松本城 名所・史跡

…でもありがたく入る。黒門より入城！

おお～。３０年ぶりくらいの松本城。

忍者さん参上！

国宝松本城 名所・史跡

若侍も登場！松本城について熱心に説明してくれた。
「マスク姿で申し訳ない」と謝ってくれたけれど、悪いのは貴方ではない！

国宝松本城 名所・史跡

漆の黒が青空に映えてますね！と言ったら「よく見て下さいました！」と。

松本城の漆は毎年秋に塗り替えるのだけれど、それが落ち着いて黒さが増すのがこの時期なのだとか。

しかもこちらは東向きなので上る朝日に照らされて本当に美しい。黒を美しいと表現することってあまりないと思うのだが、本当に本当に美しかった。

ずーっと見上げていられる。

黒門の脇に植えられていた「宇宙から帰ってきたツツジ」

この角度だと北アルプスとのコラボで撮れるのだけれど今日は雲が多くて残念。

国宝松本城 名所・史跡

ぐるっと西側に回り込む。梅の花と。

国宝松本城 名所・史跡

柳の新緑と。
ところで今年は暖かい冬だったけれど、この日もすでにソメイヨシノがチラホラ開花していた。１８きっぷは今日使ってもまだ一枚あるので、桜と松本城の競演も見たいと思った。

国宝松本城 名所・史跡

城内を一巡りしたので駅に向かう。

大名町大手門井戸 名所・史跡

夜中に飲んだの酔い覚ましの水はとても美味かった。この水でコーヒーを淹れたら最高だろう。松本、いいね。

大名町大手門井戸 名所・史跡

ホテルで荷物をピックアップして松本駅。これに乗れば一気に帰京できるけれどもちろんしない。もったいない。

松本駅 駅

１８きっぱーに評判の悪いロングシートの211系。なぜかトイレの脇だけにあるクロスシートに座る。

その理由はコレ。
歩いてのどが渇いたので先ずは軽い感じのチューハイ。

上諏訪駅手前で諏訪湖がちらりと見えた。

茅野駅で特急待ち合わせ。ホームの売店で弁当を思案するが飲物だけにしておく。

茅野駅 駅

その理由は小淵沢駅にあり。

小淵沢駅 駅

これですよ。

丸政 中央本線小淵沢駅構内そば店 グルメ・レストラン

山賊は人から物を「取り上げる」→「鶏揚げる」で鶏のから揚げ。それが蕎麦にドーンと載ってる。食べた率直な感想、おっさんには明らかなカロリーオーバーはもちろんだけれど、一緒に食べるってのが？？？かき揚げ天のように汁と馴染むわけではないし、とにかくデカくて邪魔。あと唐揚げが冷たいのが致命的。

コレは別々に食べよう。揚げたて唐揚げで一杯やって〆に蕎麦がいいと思う。

丸政 中央本線小淵沢駅構内そば店 グルメ・レストラン

食べ終わって駅舎をウロウロすると小淵沢駅開業115周年記念展をやっていた。

小淵沢駅 駅

私の場合、今回の旅で初めてSLに乗ったわけだけれども、考えてみたら電気機関車の牽く列車に乗った記憶もほんの少し。

小淵沢駅 駅

いいねぇ。マニアではないけれど、こういう風景は。

小淵沢駅 駅

小淵沢駅には展望台もあるので上ってみる。

小淵沢駅 駅

売店で買ったワインで山見酒。雨が降る予報は出ていないけれど雲が多い。晴れていると富士山も見えるそう。

小淵沢駅 駅

反対向き。八ヶ岳もかすかに見える程度。下には小海線。

小淵沢駅 駅

３０分待ちで次の列車に乗車。

日野春駅で下車。

日野春駅 駅

お目当てはグーグルマップで偶然見つけたオオムラサキセンター。この地域が生息数で日本一なのだそう。

日野春駅 駅

駅を出たら右に歩く（道順はオオムラサキセンターのＨＰ　http://oomurasaki.net/　を参照）

オオムラサキセンター。屋根がオオムラサキセンターのデザインになっている。

北杜市オオムラサキセンター 美術館・博物館

はっきり言って穴場。

北杜市オオムラサキセンター 美術館・博物館

「かはく」とかの展示とまともに比較したら気の毒。

北杜市オオムラサキセンター 美術館・博物館

でもこういうのは細かく作りこんで頑張っていると思った。

北杜市オオムラサキセンター 美術館・博物館

もちろんオオムラサキについての展示も、

標本も豊富。

オオムラサキセンター 公園・植物園

全国で採取されたオオムラサキが展示されている。

オオムラサキセンター 公園・植物園

山歩きするとよく目にするアサギマダラ。日本から台湾や香港をも往復してしまう「旅する蝶」として有名。

オオムラサキセンター 公園・植物園

全体的に見れば地味っちゃ地味。だけれど個人的にはツボな展示が多かった。
例えば「擬態」についてめちゃめちゃ詳しい展示があるとか。

北杜市オオムラサキセンター 美術館・博物館

チョウ屋？バリバリチョウ屋？大明神？

北杜市オオムラサキセンター 美術館・博物館

決めなおしたら、オオムラサキ、ヤバいらしい。

北杜市オオムラサキセンター 美術館・博物館

特別展。昆虫は人類を救う！

北杜市オオムラサキセンター 美術館・博物館

昆虫苦手の人は見ちゃいけないヤツ！

北杜市オオムラサキセンター 美術館・博物館

土産コーナーでもウケた。オオムラサキの幼虫Ｔシャツ。しかも４齢５齢…。需要あるのか…。

北杜市オオムラサキセンター 美術館・博物館

オオムラサキセンター内にある「生態観察施設　びばりうむ長坂」・
夏になるとこちらでオオムラサキの野外展示があるようなのでまた１８きっぷで訪ねたい。

北杜市オオムラサキセンター 美術館・博物館

いやー、４２０円でたっぷり楽しませて頂いた。またもや電車一本飛ばしちゃったよ。ということで駅に戻る。帰りはこの遊歩道を行くことに。

北杜市オオムラサキセンター 美術館・博物館

下車した日野春駅とお隣の長坂駅は観察自然歩道で結ばれている。距離は１０キロにもおよび、１８きっぷで来るなら一泊してゆっくりと歩いてみたいな。

日野春駅 駅

というわけで日野春駅に戻ってきた。松本城の件よりもこの駅からの画像の方が多くなってしまったよ。

日野春駅 駅

ところでホームにあった名所案内に「甲斐駒ヶ岳」がさらっと書かれているのだか…。

日野春駅 駅

雲で見えにくいけどはるか遠くの「コレ」ですよ？
たまたま下りたお婆ちゃんが「名所？ほいじゃ行ってみようかの」とか思ったらどうするんだろうか？（ないない）

日野春駅 駅

などとアホなことを考えていたら列車が入線。さよなら日野春、また夏にね。

日野春駅 駅

で、サクッと甲府駅。このあたりから旅疲れと背中のリュックの重たさもあり（後を考えずに長野駅でワインを買った）、撮影頻度が激下がり。

甲府駅 駅

そのリュックはコインロッカーにデポして身軽に武田神社を目指す。善光寺と同じで道はまっすぐだけれどもゆるーく上り坂。

武田通り 名所・史跡

日本の誇り、大村智先生の記念学術館が途中にある。案の定コロナ休館中で実に残念。

３０分くらいかけてやっと到着。体が重いのは体力低下？呑みすぎ？両方？

武田神社 寺・神社・教会

桜はもう一息だった。

武田神社 寺・神社・教会

武田神社は初訪問。しかし歩き疲れてもう帰りたくなってた。

武田神社 寺・神社・教会

水琴窟「底に小さな穴をあけたカメを土中埋め、わずかな水を流す。水は穴から水滴となって落ち、カメの中で反響し、琴の音にも似た澄んだ音を地中に響かせる一つの音文化の極致である。」

武田神社 寺・神社・教会

この竹筒に耳を当てるとたしかにキーンというきれいな音色が聞こえた。

武田神社 寺・神社・教会

このあと躑躅ヶ崎館跡をぐるっと一回りしたけれど、画像的にパッとしないので割愛。信玄公に叱られそうなので、パスした宝物殿も含め、次回は身体がフレッシュな状態で伺いたい。

武田神社 寺・神社・教会

帰りはバス。雨がぱらついてきた。
行きも乗ればよかった。

南口にある山梨県議会議事堂。重厚感がある。

山梨県議会議事堂 名所・史跡

現金が足りなくなったのでATMを求め歩いていたら。
オリンピックはどうなってしまうのか。コロナの馬鹿野郎。

オープンカフェ まるごとやまなし館 グルメ・レストラン

１７時前だけれども疲れたし腹も減ったのでこちらで頂きます。
昨年の「′19夏　18きっぷでちょこっと登山その１　飯盛山（めしもりやま）の花たち」
https://4travel.jp/travelogue/11608853
で、たまたま入ってクリーンヒットだった「呑み食べ処　いらっしゃい」をリピート。ここはおススメ。

いらっしゃい グルメ・レストラン

あの時も刺身が美味かったけれども、今回も頼んだ鰤がすごかった。デカい、分厚い、美味い。これで450円。海なし県のクセに猪口才な（失礼）と思っていたら県内の友人から「山梨県はマグロの消費量が日本一」で刺身にはうるさいと。激しく納得だった。

いらっしゃい グルメ・レストラン

色々食べて満足。でもメニューある「ブーチュー」なるドリングが気になりググったら「ワイン＋焼酎」だそうで…。この場合、焼酎のワイン割なのかワインの焼酎割なのか、どっちだろう？

いらっしゃい グルメ・レストラン

腹いっぱいで駅に戻る。甲府なら東京は遠くないから余裕だね。

甲府駅 駅

信玄公にちゃっちゃと帰ることをお詫びしつつ…。

コンビニでドリンクを買ってクロスシートで快適に反省会で〆。
最後は尻切れトンボ気味だけれども、お付き合いいただきありがとうございました。