2020/02/11 - 2020/02/11
15位(同エリア338件中)
かっちんさん
「札幌芸術の森」が昭和61年(1986)に開園して以来開催している、冬の人気イベント「かんじきウォーク」。
7.5ヘクタールの野外美術館には、現代を代表する彫刻家の作品、64作家74点の彫刻が展示されています。
雪原の中の彫刻たちは、頭に雪を載せたり、半分埋もれていたり、ユニークな姿を見せてくれます。
普段は歩けないコースでも昔ながらの「かんじき」なら可能で、さらさらした雪の散策が楽しめます。
2020年の開催期間は1月18日~3月15日に開催。(但し新型コロナウィルス感染予防のため2月29日で中止)
今日は札幌市営地下鉄真駒内駅からバスで「札幌芸術の森」へ移動。
施設内にある野外美術館の「かんじきウォーク」に参加し、雪原の中の彫刻たちを鑑賞します。
次に、ひばりヶ丘駅へ移動し、「旧馬場牧場の石造りサイロ」を見学します。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・札幌市「真駒内地域」「姉妹都市交流:ポートランディア」
・札幌芸術の森HP、かんじきウォークパンフレット、「収蔵品データベース」
・札幌芸術の森野外美術館ガイドパンフレット:彩霞燈、ユカタンの女、夏引、幼いキリン・堅い土
・北海道、アズーロ日記&茶太郎「札幌 芸術の森2~野外美術館」
・土木ウォッチング「環境造形『隠された庭への道』(札幌芸術の森 野外美術館)」
・日本仮設の情報BOX「札幌芸術の森-円錐壁-」
・隠居人はせじぃブログ、楽天版じぶん更新日記「北海道芸術の森・野外美術館」:人物1000
・札幌散策「札幌芸術の森 野外美術館」:グスタフ・ヴィーゲランの作品5点、
・水青の部屋「芸術の森」:若きカフカス人への追幻想譜
・日々にあらたに!「再び札幌芸術の森」:夏引、幼いキリン・堅い土
・MATCHA「魅力的なアートが74作品も! 札幌芸術の森野外美術館」:異・空間
・日本大百科全書「李禹煥」「こだま」
・札幌&大通公園観光情報ガイド「【旧馬場農場のサイロ】ひばりが丘団地にあるランドマーク」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス 私鉄
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
かんじきウォーク(パンフレット)
毎年1月中旬~3月中旬に「札幌芸術の森 野外美術館」で、「かんじきウォーク」が開催されます。
冬の期間は野外美術館の入館料が無料となり、かんじき使用料500円が必要(4/29~11/3入館料は700円)。
冬ならではの彫刻散歩が楽しめます。 -
真駒内駅
札幌市営地下鉄南北線の終点「真駒内(まこまない)駅」に到着。 -
札幌オリンピック記念時計塔(真駒内駅前)
真駒内は、開発経緯の異なる住宅地と真駒内公園、陸上自衛隊等で構成され、札幌冬季オリンピック会場の主会場(1972年)となるなど、特徴的な歴史を有するところです。 -
「札幌芸術の森」へのアクセス
真駒内駅前から中央バス「空沼線・滝野線」で「芸術の森センター」へ向かいます。
乗車時間は15分ほど。 -
「芸術の森センター」に到着
昼間の時間帯は30分おきに運行しているので便利です。 -
芸術の森センター
この建物で「かんじきウォーク」の受付を行い、かんじき(500円)と長靴を借ります。 -
かんじきを履いたところ(センターのロビー)
北海道のかんじきは、さらさらの雪でも前進しやすいように、つま先部分が反り上がっています。
かんじきの履き方は写真付の説明書を見ながら、自分でかんじきの縄を長靴にくくりつけて履きます。 -
野外美術館の案内図
彫刻家の作品は、64作家74点の彫刻が展示されています。
全部まわるのは大変なので、案内図の左半分(アップダウンのある丘陵地)を散策します。 -
天に昇れるような彫刻「昇」(センター前)
縞模様が天に向かって昇っています。
では、西洋の城壁のような石垣の上から野外美術館に入ります。 -
城壁横のスロープ
かんじきを履いていると坂道でも昇れます。 -
イチオシ
風でそよぐ白い雲の彫刻「雲の牧場」
ヨットの白い帆のような雲は、風が吹くとぐるぐる回ります。 -
蝶ネクタイのような彫刻「ウィグ」
-
ベンチに座る女性の彫刻「ふたり」
清々しい雪原の中で物思いにふけっています。 -
彫刻「そりのあるかたち」
反りながら倒れずに立っています。 -
雪道の続く彫刻「白い門」
「白い門」は、世界文化賞を受賞した彫刻家ダニ・カラヴァンの作品「隠された庭への道」のひとつ。
全長300mの谷あいの沢に「門」・「丘」・「日時計」・「泉」・「円錐」・「水路」など7つのエレメントの環境造形があります。
「門」をくぐると両側に小さな「丘」があり、その先に進みます。 -
「日時計」の広場(隠された庭への道)
塔の影が日時計になるのですが、地面の時計板が雪で覆われていてよくわかりません。 -
「7つの泉」と「円錐」(隠された庭への道)
今は泉の上に雪が積もっていますが、春になると泉が湧き出ています。
円錐を山に見立て、その下の山麓に泉が湧き出ているみたいです。 -
「水路」と「二番目の門」(隠された庭への道)
この先、山道を登ると「隠された庭」があります。 -
「水路」と「円錐」(隠された庭への道)
「二番目の門」から振り返ると、「水路」の先に「円錐」があり、さらに「湧き出る泉」があります。
水の流れを表現した作品のようです。 -
静かに立つ人の彫刻「人物1000」
鉄板でできた人。
1000の意味は、1000人、1000年、1000の個性・・・? -
円い輪の彫刻「池の反映」
水面の波紋でしょうか。 -
目がいっぱいある彫刻「目の城'90」
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大木のような彫刻「ダイナモ」
ダイナモとは発電機のこと。
エネルギーを作り出す力強さが隠されているような・・・ -
女神像の彫刻「ポートランディア」
札幌市の姉妹都市ポートランド(アメリカ合衆国オレゴン州)との提携30周年を記念して設置されたポートランドパビリオン。
その中心にあるのはレイモンド・カスキーによる女神像「ポートランディア」です。
札幌とポートランドは、両市とも開拓者によって開かれた都市であり、ほぼ同緯度で風土が似通り、そして札幌は開拓当時多くのアメリカ人の指導を受けて発展した、などの理由で昭和34年(1959)に姉妹都市提携が結ばれました。 -
雪原を駆け抜ける女性ランナーの彫刻「走行世界」
寒さに負けず走っています。 -
イチオシ
高い高い、アハハ・・・の彫刻「母と子」
ノルウェーの彫刻家グスタフ・ヴィーゲランの作品5点のうちのひとつ。
人生のなかのさまざまな場面を表現しています。 -
何してるのかな・・・彫刻「木の枝をすべりぬける少女」(グスタフ・ヴィーゲラン作)
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組体操の彫刻「トライアングル」(グスタフ・ヴィーゲラン作)
人間トライアングルです。 -
愛してるよ・・・彫刻「男と女」(グスタフ・ヴィーゲラン作)
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よ~し・・・彫刻「腰に手をあてて」(グスタフ・ヴィーゲラン作)
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新雪の雪道
かんじきだと、サクッサクッと気持ちよく歩けます。 -
三枚板の彫刻「関係項」
韓国の李禹煥(りうかん)の作品で、「関係項」は物と物との関係性を喚起させるもの。
鉄板と石が関係するのですが、雪の下に石が隠れています。
三枚板は二枚の一部を切り欠いて作られたものですね。 -
雪と波の重なる彫刻「波の重なり」
じっと見ていると、大きな犬小屋から顔を出すワンちゃんに見えます。 -
女性弥勒菩薩のような彫刻「ミロク'89-1」
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花崗岩で作られた彫刻「鳥になった日」
人間が鳥になれたようですね。 -
彫刻「ウレシクテ アノヨト コノヨヲ イキキスル」
スンテレス・スチール・コールテン鋼を使った作品。
この箱に入れば、あの世から帰って来れるのでしょうか? -
ふくろうを肩に載せた彫刻「彩霞燈」
木の精霊を擬人化した女性像が、木々の中に静かに立ち、知恵の神ふくろうをたずさえて、迷い人をやさしく見守っています。 -
雪に埋もれる三人像の彫刻「若きカフカス人への追幻想譜」
真ん中に彫刻家中原悌二郎の代表作「若きカフカス」をイメージした作品を置き、両側に別の人物像と対比させています。 -
空を見上げる女性の彫刻「ユカタンの女」
ユカタン半島のマヤ遺跡でみつけた一片のレリーフに感じた、消えゆくものの哀れさと、なおも存在を主張し続ける魅力が、女性像に託されています。 -
御影石に反射する風景の彫刻「ひとNo.16-1」
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牛の頭らしき彫刻「夏引」
夏引とは鎌倉時代の名牛の名前。
そして夏引のもう一つの意味である、夏につむぐ繭の糸のように力強さと繊細さをあわせもっています。 -
どこでもドアみたいな彫刻「交叉する赤錆の壁」
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イチオシ
青空を飛ぶ蝶のような彫刻「うつろひ」
ステンレスの支柱をつなぐワイヤーが美しい曲線を描いています。 -
二つの板が競い合う彫刻「挑発しあう形」
稲田石とコールテン鋼を使った作品。
大きくて平たい板と先の鋭い細い板が、どちらが強いかお互いに挑発してあっているのかな? -
宇宙人が来た~みたいな彫刻「こだま」
「こだま」とは樹木に精霊が宿ること。
二本の樹木の膨らみに精霊が宿っている作品です。 -
赤ちゃんキリンの彫刻「幼いキリン・堅い土」
動物園のかたい土の上で生まれたキリンの宿命。
不安げに遠くを見つめる表情から幼いキリンの緊張感が伝わってきます。 -
イチオシ
赤い建物の彫刻「異・空間」
ステンレス・スチール、マグネットを使った作品。
赤い建物の中に逆三角形のマグネットが先端だけで立っています。
これは磁石の反発しあう力を利用しています。 -
イチオシ
あーんと口を開けた彫刻「のどちんこ と はなのあな」
見えますね。のどちんこが・・・ -
あかんベエの彫刻「ベエが行く」
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雪道で役に立った「かんじき」
歩きやすかった「かんじき」に感謝。 -
帰りの真駒内駅行きバス
芸術の森をあとにし、真駒内駅に戻ります。 -
地下鉄専用1日券「ドニチカ」
「ドニチ」と「チカ」を掛け合わせた「ドニチカ」は、土日・祝日に地下鉄全線が乗降できます。
次の目的地の地下鉄東西線「ひばりが丘駅」へ向かいます。 -
ひばりヶ丘駅周辺の地図
「旧馬場農場のサイロ」は、ひばりが丘駅から徒歩5分の、ひばりが丘団地の西集会所近くにあります。
ここは札幌市厚別区厚別中央です。 -
イチオシ
夕陽を浴びる「旧馬場農場のサイロ」
昭和2年(1927)に建てられた高さ9m、直径6.15mで当時最大規模の石造りのサイロです。
種畜生産と乳製品の加工を目的に馬場和一郎が建設したサイロです。
「さっぽろ・ふるさと文化百選」に選定されています。 -
馬の風見鶏
さすが馬の農場です。 -
当時最大級のサイロ
サイロに使われている石は「札幌軟石」です。
この後、「さっぽろ雪まつり」最終日夜のライトアップを見に行きます。
雪のない「札幌芸術の森」も次の機会に訪れたいと思います。
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