2020/02/10 - 2020/02/10
69位(同エリア2536件中)
かっちんさん
冬の北海道を代表する風物詩になっている「小樽雪あかりの路」は、今年(2020年)で22回目を迎えます。
市内の小樽運河、小樽芸術村、手宮線跡地に雪あかり会場が設置されています。
「小樽運河」は大正12年当時、北の玄関口として賑わった小樽港の船から荷揚げ用に造成されたところ。
この運河の水面にロウソクの灯りがゆらぐガラスの浮き玉が浮かび、運河沿いの散策路に並ぶスノーキャンドルと雪あかりのオブジェが、訪れる人を幻想的な世界に誘い込みます。
「小樽芸術村」では、旧三井銀行小樽支店が無料公開されており、地下の貸金庫の外壁に発生する結露を受けるタイル貼りの回廊と死角をなくす合わせ鏡が珍しい構造です。
また、芸術村の中庭には「マジック・クロック」という複数の球がいろいろな経路を通り永遠に動き続ける「動く彫刻」があり、感動しました。
「手宮線跡地」は明治13年、北海道で最初に開通した幌内鉄道(後に国鉄手宮線)の線路跡地で、雪のオブジェと小さな灯りが「路地裏の銀河鉄道」としてよみがえらせてくれます。
「小樽雪あかりの路」は、小樽出身の作家・伊藤整の詩集「雪明りの路」にちなんで命名されました。
会場設営はのべ2000人を超えるボランティア・スタッフが活動し、イベント期間中は毎日、一つひとつのキャンドルに火を灯し、時折り火が消えるたびにまた灯す地道な作業がイベントの原動力になっています。
2月のほぼ同時期に開催される「さっぽろ雪まつり」はダイナミックな雪像や氷像などアートの世界を楽しむことができ、「小樽雪あかりの路」は雪あかりの灯る幻想的な世界に溶け込むことができ、対照的な冬のまつりになっています。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・小樽雪あかりの路HP、公式ガイドブック
・小樽学「小樽の意匠(5)小樽雪あかりの路」
・小樽観光案内所スタッフブログ「第17回小樽雪あかりの路」
・小樽市へようこそ、おたる文学散歩「伊藤整詩集 雪明りの路」
・小樽芸術村HP
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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夜の気温はマイナス2.9℃
時刻は17:21。
気温は-2.9℃となり、しんしんと冷え込み、雪がちらついています。 -
イチオシ
夕闇にロウソクの光がゆらめく小樽運河(浅草橋から)
最初に「雪あかりの路」会場になっている運河を眺めます。
約200個の「浮き玉キャンドル」が運河に浮かび、ローソクの火がゆらめいています。
当日16:30頃から「浮き玉キャンドル」一つひとつに火を灯し、おもりを付け、ワイヤーにつなげて運河に流しています。
ロウソクは5時間ほどもちますが、風や雪で消える場合、ボートに乗り点火しなおすそうです。
「浮き玉キャンドル」は、ガラスの浮き玉の上部を切り欠き、中にロウソクを入れて灯し、降り注ぐ雪で消えないように金具の屋根を付けています。
小樽がかつて鰊場の時代から、ガラスの浮き玉は網の位置を確認するために用いられてきました。 -
「小樽雪あかりの路22」ポスター
2020年は2月9日~16日に開催。
雪あかりのロウソク点灯時間は17:00~21:00。
今日は2月10日(2日目)です。 -
「小樽雪あかりの路」アクセスマップ
市内のメーン会場は3ヶ所あり、「運河会場」から「小樽芸術村会場」、「手宮線会場」の順にまわり、小樽駅に戻ります。 -
スノーキャンドルが灯る運河の散策道(運河会場)
運河沿いの「小樽運河ふれあいの散策道」を浅草橋から中央橋まで歩きます。 -
イチオシ
雪あかりの灯る運河と倉庫群(運河会場)
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ガス灯と倉庫群の「小樽雪あかりの路」(運河会場)
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スノーキャンドル(運河会場)
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アイスキャンドル(運河会場)
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氷結もみじ(運河会場)
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アイスキャンドルが照らす赤い実(運河会場)
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雪の教会(運河会場)
ここから雪のオブジェが並びます。 -
エゾシカのお宿(運河会場)
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花束を持つ彼女(運河会場)
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雪だるまのお家(運河会場)
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今年の干支ねずみ(運河会場)
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可愛いぶたの夫婦(運河会場)
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ニョロニョロ(運河会場)
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雪だるまのかまくら(運河会場)
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運河に佇むレンガ倉庫(運河会場)
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アイスキャンドルのピラミッド(運河会場)
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アイスバケツを載せた雪だるま(運河会場)
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ハートのベッド(運河会場)
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雪あかりの灯る運河と倉庫群(中央橋から)
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長いつららが伸びるレンガ倉庫(運河会場)
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次は小樽芸術村会場
ここは、中庭、旧三井銀行小樽支店、似鳥美術館、ステンドグラス美術館など歴史や芸術に囲まれた会場です。
ここではアートと雪あかりの優しい光の融合が楽しめます。 -
雪あかりのアート(中庭)
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不思議な「マジック・クロック」(中庭)
ニューヨークの"Rock Stream Studio"が制作した「動く彫刻」。
アーチストは”George Rhoads”。
動きが面白くて、皆さんここからなかなか離れません。 -
イチオシ
球の移動(マジック・クロック)
最初に丸い球を高い位置までリフトで上げ、そこから複雑な経路をころがり降りてきます。
その経路は複数あり、球同士が衝突することがなく、永遠に動き続けています。 -
高い位置を動く球(マジック・クロック)
球が落ちるとゴングにあたりカーンと鳴ります。 -
くるくるを落ちる球(マジック・クロック)
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ジャンプ台を飛び跳ねる球(マジック・クロック)
四角い台に球が落ち、飛び跳ねている瞬間。見えますか?
NHK-Eテレの幼児向け番組「ピタゴラスイッチ」みたいです。(孫とよく見ています) -
旧三井銀行小樽支店(小樽芸術村会場)
昭和2年建築の鉄骨鉄筋コンクリート造の「旧三井銀行小樽支店」。
正面の外壁に石積みの5つのアーチを連ね、軒に彫刻を施したルネサンス様式の建物です。
「小樽雪あかりの路」期間中(2/8~11)は、11:00~19:00まで無料公開し、「あったマルシェ(さまざまなショップ)」が開催されています。(通常は入場料500円) -
美しい内観(旧三井銀行)
内部は吹き抜けに回廊が巡り、天井に石膏彫刻の模様が飾られています。 -
ステンドグラス(旧三井銀行)
ベルギーのソフィー・バラ教会の窓を飾っていたステンドグラスです。
「キリストの生涯」「聖母マリアの生涯」をテーマとした場面が光の紙芝居のように展開されています。 -
支店長室(旧三井銀行)
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セイコー置時計(支店長室)
大正12年~昭和11年に製造されたセイコー社製の振子式置時計。
一度のゼンマイ巻きで8日間動きます。 -
厳重な金庫(旧三井銀行)
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金庫の人孔(旧三井銀行)
金庫扉が故障した場合の緊急出入口(人孔、じんこう)が金庫の横壁(支店長室)に備わっています。
従業員が内部で作業を行う大金庫には必ず非常用の出入口が作られています。 -
地下の貸金庫(旧三井銀行)
貸金庫は当時、要人や身分の高いお客様が主に利用されていました。
金庫扉が二重になっています。一つ目の金庫扉の内側は貸金庫室とそのまわりに回廊があります。 -
貸金庫室(旧三井銀行)
貸し出し用の金庫棚が新しくされているほかは、ほとんど建設当時のままです。
貸金庫室にも人孔が設けられています。 -
貸金庫室の周りはタイル貼り(旧三井銀行)
貸金庫は地下にあるので、壁が冷えて夏は結露が発生するので、結露を受けるタイル貼りの回廊が設置されました。
ただし、回廊の作りだと死角ができてしまうので、防犯のための合わせ鏡が設置されています。
回廊のどこにいても人が映り込む不思議な鏡です。 -
イチオシ
雪あかりの路「手宮線会場」
日銀通りを歩き、手宮線会場に来ています。 -
スノートンネル(手宮線会場)
トンネル内に手宮線レールとその先にスノー滑り台が見えます。 -
踏切跡(手宮線会場)
日銀通りと交差する踏切跡。 -
手宮線跡地(手宮線会場)
昭和60年(1985)全線廃止になった手宮線。
この跡地が歩けます。 -
氷の卵(手宮線会場)
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雪だるまのお出迎え(手宮線会場)
この会場には雪や氷のオブジェが並んでいます。 -
イチオシ
雪だるまの家族(手宮線会場)
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ロマンチックなハートのワックスボウル(手宮線会場)
恋人同士が記念写真を撮る姿を見かけます。 -
熱々のお餅とじゃがいも(手宮線会場)
町内会の人たちが無料で提供しています。
熱々のお餅やじゃがいもが寒くなった体を温めてくれます。 -
星の舞い降りるキャンドル(手宮線会場)
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煙突の家(手宮線会場)
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美味しそうな木の実(手宮線会場)
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イチオシ
灯台と船(手宮線会場)
のように見えるのですが・・・ -
雪の御殿(手宮線会場)
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寒そうなうさぎ(手宮線会場)
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小樽の花火(手宮線会場)
「小樽雪あかりの路」では、各々特徴のある3つの会場をまわり、楽しむことができました。
この後、小樽駅から札幌へ移動し、今晩は東横イン「札幌すすきの南」に宿泊します。
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