至福の猫三昧 (=^・^=) キプロス島　2020・冬 その２

2020/02/12 - 2020/02/12

いつもは寂しい一人旅の私、今回は友人Ａさんとの女子２人旅でキプロス島巡りです。

2月10日(月)　　関空発深夜便にてキプロスへ
2月11日(火)　　ラルナカ空港着→ニコシア（４連泊）
2月12日(水)　　ニコシア観光、Ａさんと合流
2月13日(木)　　ファマグスタ観光
2月14日(金)　　パフォス観光
2月15日(土)　　トロードス観光→リマソール（泊）
2月16日(日)　　リマソール観光→ラルナカ空港より帰国
2月17日(月)　　夕方関空に帰着

エリア ニコシア(キプロス)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 同行者: 友人
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

2月12日（水）　３日目

時差ぼけのせいか早朝４時に目が覚めてスマホ遊び→それから二度寝してしまい、予定より大幅に遅れて９時過ぎからニコシアの町歩き開始です。

まずは市内交通のヘソ・ソロムウ広場（Solomos Square）に向かいます。アパートからこの広場までは徒歩で２km＝約２5分、旧市街から微妙に離れているのがネックですが、広さ・設備と宿泊代金との兼ね合いを考えると充分許容範囲。

ソロムウ広場にあるバスターミナルからキプロス共和国内の主要都市とを結ぶインターシティ（高速）バスが発着しています。

"ここでキプロスの概略説明。

キプロス島は地中海に浮かぶ島で、広さは日本の四国の半分程度の大きさですが、島の南側・約２／３がギリシャ系住民の「キプロス共和国」、北側の１／３が「北キプロス・トルコ共和国」でこちらはトルコ系住民の国になっています。

南側はＥＵ加盟国で通貨もユーロを使用、しかし北側・北キプロス・トルコ共和国は　1970年代に起こったギリシャ系住民とトルコ系住民との人種間紛争や領土問題が絡んだ「キプロス危機」以来、全国連加盟国193か国の中　トルコ以外の国からは国家として認められていない国連未承認国です。
"

南北の両国を分ける国境線は今も　グリーンライン（国連が引いた緩衝地帯）として国際連合キプロス平和維持軍（UNFICYP）が管理していて、ニコシア（ギリシャ語：レフコシア）は世界で唯一の「分断された首都」となっています。

キプロス島はギリシャ神話の女神アフロディーテが生まれた伝説が残るように元々ギリシャ～ローマ時代からギリシャ系住民が住まう島だったのが、十字軍の時代を経てテンプル騎士団やヴェネツィア共和国の領土になり、その後は長い間オスマン・トルコの支配を受け、オスマン帝国の衰退に乗じた大英帝国がキプロスを併合し（南側のキプロス共和国は今もイギリス連邦加盟国）、その位置的重要性からあちこちの国に取られたり取り返されたり----を繰り返してきた島です。

ちなみに海を挟んだ東側はシリアとレバノンで、例のゴーンさん(笑)のお住まいからほど近い場所にあります。

それではＡさんの到着まで１人歩き、聖ヨハネ教会に向かいます。この教会に着く前に市内に点在する教会を拝観しながら町歩き。こちらはトリピオティス（Trypiotis）教会、ビザンチン様式の建築です。内部も煌びやかで写真撮影もＯＫでした。
聖ヨハネ教会は17世紀に建てられギリシャ正教の大主教座となった高位教会ですが、内部は残念ながら撮影禁止。併設のビザンチン美術館も同様です。ここには聖人を描いた多くのイコン画が収蔵されていました。

教会拝観の後は、お土産品購入。私はネスプレッソ・コーヒーを愛飲していまして、ここのコーヒーカプセルはＥＵ内では日本よりもかなり安く購入できるのです。NESPRESSOのWEBサイトからキプロス内にあるショップを検索、地図で場所を確認してコーヒーのために新市街までお散歩、めでたく１０箱をお買い上げ。

お買い物の後はまた町歩き、水曜日は城壁沿いの広場に野菜市場が立っていたので　巨大なキャベツ等の野菜や果物を見物、ふむふむ～。

時計を見ると12時前、慌ててソロムウ広場に戻り　バスでやってくるＡさんを待ちます。

Ａさんは私と同じエミレーツ航空でキプロスIN、空港から直接ニコシアに移動してこられるので到着は１２時頃予定とのこと、バスターミナルで待っているとＡさんが私を見つけてくれて「あっ、むうさん見っけ～」とお声がけ(#^.^#)　
これで無事に合流です。

Ａさんと一緒にひとまずアパートに戻り荷物を置いてティータイム、１時間ほど休憩して１４時前から２人で北キプロス側のニコシア観光です。

キプロス共和国（以下：南キプロス）から　北キプロス・トルコ共和国（以下、北キプロス）に入国するにはパスポートが必要、グリーンライン上にクロスポイント（パスポート・コントロール）が設置されていて　現在は２４時間自由に通行可能になっています。現在は南キプロス⇔北キプロス間でのパスポート出入国印は廃止されましたが、北キプロス出入国の際はパスポートがスキャンされて出入国データの管理が行われています。

北側のニコシアに入り、ギルネ門にある観光案内所で地方都市行きバス停留所の位置と時刻を確認。

ファマグスタ（Famagusta、トルコ語；Gazimagusa）やキレニア（Kyrenia、トルコ語：Girne）行きバスが30分に1本有ることを確認して一安心　セリミエ・ジャーミィを見学します。

この寺院は元はキリスト教の教会（聖ソフィア聖堂）だったものをオスマントルコによってモスクに改修されたため、当初教会内部を飾っていたステンドグラス（聖書の場面を描いたもの）や宗教画・祭壇画は全て取り払われ、ステンドグラスも幾何学模様の色ガラスに交換されました。

教会信徒がミサの際に座っていた椅子も外されて絨毯が敷かれ、私たちが見学する際も靴を脱いでモスクの内部を拝観します。

モスク見学のあとは町歩き・・・・・お腹がすいたよーっ！　

機内食を食べたあとのＡさんとすきっ腹の私、適当なカフェに入って軽食でも～と思ったけど、お腹にたまる料理は無いとのことで仕方なくケーキを注文。う～ん　このケーキの味、私が子供の時に食べたマーガリン製のクリスマスケーキにそっくりだ～(;^ω^)　「Ａさん、これ食べてみて」「まずそうだから要らない」

むむむっ、ケーキの大半を残すのはお店の人に悪いから、半分食べてもらおうと思ったのに～。仕方なくケーキを少しづつ食べるも　80％を残して撃沈。やっぱりケーキは日本が最高レベルだよね、で意見が一致しました。
甘いケーキで血糖値を上げたので元気になり、町歩きを続行。あらら、町中いたるところに猫ちゃんが♪　みんな人懐っこくて可愛いにゃあ～。

猫たちにおやつを上げながら（日本から「猫用ささみ細切りおやつ」を持参）ぶらぶら歩き、嘗ての隊商宿ビュイック・ハンを見物します。時刻は１７時前、建物内のお土産物屋はもう殆ど閉店していて　お店の人の姿も無し。「イラッシャイ、安イヨー」の声も掛からないので　ゆっくりとお店をウィンドーショッピングして回ります。

この色合いがトルコ風でエキゾチックなんですよね、Ａさんと「やっぱりトルコっぽいよねー」と言いながら写真撮影タイムです。

陽も落ちてきたのでそろそろ南キプロスに戻りましょうか、辛うじて開いていた両替店でユーロ→トルコリラに両替、2020年２月のレートは２０ユーロ＝１３１トルコリラ（ＴＬ）でした。

猫ちゃん達との遊びに時間を取られつつ南キプロスに再入国しアパートに帰着、部屋で少し休憩してアパート近くのレストランで夕食です。

今夜の晩御飯は宿から徒歩１０分ちょいの　Syrian Arab Friendship Club Restaurant。

シリア料理との事ですが、メニューを見るとトルコ料理とよく似ていますね。

前菜に葡萄の葉で包んだピラフ（ドルマ）とサラダ、メインはピタパンで包んで食べるチキンのグリル、飲み物はＫＥＯビールを注文します。

２人で料理をシェアして会計は約２５ユーロ、めちゃお手頃価格です。

アパートに戻って　日本から持参したワインで二次会開催。前にも飲んで美味しかった　Baron Philippe de Rothschild（ＮＶ）なのに、この日はどうもイマイチなお味でした。う～ん、なんで？　シャンパングラスが無くてウィスキー用グラスでがぶ飲みしたのが　いけなかったのだろうか？　

何はともあれ、ほろ酔い気分でお風呂に入ってリフレッシュ、各自の部屋で就寝です。