2020/01/25 - 2020/01/26
558位(同エリア12728件中)
かっちんさん
瑞浪市(みずなみし)は室町時代の創業といわれている美濃焼を中心に発展してきた商工業都市です。
市の南部にある陶町(すえちょう)大川には陶磁器の巨大モニュメントがあり、ギネス認定された「世界一の茶つぼ」と「世界一の美濃焼こま犬」を見ることができます。
土岐市駄知(だち)町は岐阜県の東濃地方に位置しています。
駄知は日本で最大生産の陶の産地として栄えた町で、今も、どんぶり生産日本一の町として知られている美濃焼の里です。
町内には、90余りの窯元、釉薬など原材料や、型、生地を作る工場、商社などが多くあります。
窯元の煙突が焼き物の町らしい駄知の風情となっています。
そして、長い間、陶業を支えてきた駄知鉄道(のちの東濃鉄道駄知線、大正11年~昭和49年)は土岐市駅と駄知町を結び、現在廃線跡をサイクリングロードとして整備されています。
今日の午後は瑞浪で五平餅を昼食にし、「世界一の茶つぼ」と「世界一の美濃焼こま犬」を見に行きます。
次に駄知を訪れ、町並みを散策します。
翌日は多治見の陶製おひなさま作りを体験します。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・瑞浪市HP「瑞浪市プロフィール」
・現地案内板「世界一の茶つぼ」「世界一の美濃焼こま犬概要」
・瑞浪市観光協会「世界一の茶つぼ 豊穣の壺」「世界一の美濃焼こま犬」「陶与左衛門窯」
・土岐市窯風の里HP、「駄知窯風の里マップ」
・千古乃岩酒造HP
・土岐市「中馬街道」「土岐市市章」
・土岐市観光協会「マルホン製陶所(すりばち館)」
・マルホン製陶所HP
・日本電気協会中部支部、中部のエネルギーを築いた人々「駄知陶業中興の祖・籠橋休兵衛」、PDF
・日本マンホール蓋学会「土岐市のマンホール」
・歩鉄の達人「廃線探索 東濃鉄道駄知線」
・ウィキペディア「駄知駅」「屋根神」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
お昼は五平餅の「あまから」(瑞浪駅近く)
ここは人気の店で、昼時は順番待ちになります。 -
くるみ入り五平餅(あまから)
一人前は1串110円が6本。
東濃地方の五平餅は、だんごに丸めて串に刺し、食べやすくしています。
製法は上米を炊いてよく潰し、野生くるみ・胡麻等を砂糖醤油で混ぜてあまからい「たれ」を調味しています。
味は絶品です! -
陶片の塔(瑞浪駅前)
瑞浪は美濃焼の町です。 -
明智駅前行きバス(瑞浪駅前)
世界一の「茶つぼ」と「こま犬」を見に行くため、瑞浪駅前から明智駅前行きのバスに乗り、大川へ向かいます。
バスは1時間に1本の頻度で走っています。 -
バスの案内表示(車内)
東鉄バス(東濃鉄道)の明智線に乗っています。
画面では、とうてつバスの乗客は動物たちですね。 -
大川バス停
瑞浪駅前から18分で大川に到着。
ここは瑞浪市陶町(すえちょう)大川です。 -
「美濃焼こま犬」のお出迎え(大川)
-
「中馬ハナノキ街道」案内板(大川)
「中馬(ちゅうま)街道」は、信州、美濃、三河、尾張を結んだ商いの道。
「中馬」とは、江戸時代前期に信州方面の農民が農閑期に自分の馬や牛で荷物を運ぶ賃稼ぎを行っていたことに由来します。
現在国道363号が「中馬ハナノキ街道」と呼ばれています。
世界一の「茶つぼ」と「コマ犬」までは、大川バス停から歩いて400~500mほど。 -
イチオシ
世界一の「茶つぼ」(大川)
高さ5.4m、直径4m、世界一の大きさを誇る茶つぼは、粘土32tを使用した陶土鉄釉一体成形の焼き物です。
10,000束の薪を燃料とし、300時間(約13日)をかけて焼成し、地元住人延べ12,000人の協力のもと、1年間の製作期間を経て平成11年(1999)に完成しました。 -
焚き口跡(茶つぼ)
茶つぼはこの場所で焼成し、焼成後に窯のまわりを壊しています。 -
窯の煙突(茶つぼ)
-
ギネス登録の茶つぼ
平成11年(1999)5月2日に「世界一の茶つぼ」としてギネス認定されました。 -
イチオシ
次は世界一の「美濃焼こま犬」(大川)
高さ約3.3m、総重量15t、世界一(ギネス認定)の「美濃焼こま犬」は、大川窯4代目羽柴与左衛門景度の作品をモデルに、地元の人々の力の集結により生まれました。
5,000束の薪を燃料とし、273時間(約12日)をかけて焼成し、制作に延べ1,000人、延べ183日をかけて平成2年(1990)に完成しました。
「ふるさと創生1億円資金」を利用しました。 -
焚き口跡(こま犬)
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巨大な足跡(こま犬)
夜になると、巨大なこま犬が付近を歩き回ってるのかも・・・ -
子供たちの作品(大川)
八王子神社への参道に展示されています。 -
中馬街道に佇む石仏(大川)
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陶 与左衛門窯(すえ よざえもんがま)の登り窯(茶つぼの近く)
陶器を焼く文化を後世に残すべく、平成17年(2005)に築窯された六連房の登り窯です。
年1回毎年秋に5日間昼夜を問わず町民のボランティアの皆さんの手で焼き上げます。
では、巨大モニュメントをあとにし、瑞浪駅にバスで戻ります。 -
駄知へ行くバス路線
瑞浪駅前から東鉄バスで駄知へ向かいます。 -
終点の駄知バス停
瑞浪駅前から20分で到着。
ここは東濃鉄道駄知線の「駄知駅」があったところで、現在は東鉄バスターミナル・バス車庫になっています。
「駄知駅」は旅客と陶磁器製品を扱う駄知町の中心駅だったところで、地元では当駅を西駅(隣の東駄知駅を東駅)と呼び、現在も地名の通称として使用されています。 -
駄知「窯風の里(かまかぜのさと)」マップ
駄知バスターミナル(西駅)の近くに「千古乃岩酒造」、南山に「すりばち館」があります。
では、町の散策に出発します。
駄知町内には設置された案内図があまりなく、このマップを下記URLから入手しておくと便利です。
https://www.city.toki.lg.jp/fs/1/3/4/9/0/_/kamakazenosato6.pdf -
造り酒屋「千古乃岩酒造」(西駅近く)
清酒「千古乃岩(ちごのいわ)」は、仕込水に超軟水(硬度7)を使用しており、ゴクゴクいけてしまうくらいの柔らかい飲み口の日本酒です。
焼き物の一大生産地、土岐市・多治見市周辺は、分厚い粘土質の地盤が広がり、地下水がその層を通ることによって天然のフィルターの役割を果たし、軟水の中でもとりわけ軟度の高い軟水になります。 -
黒い板壁前の郵便ポスト(千古乃岩酒造)
赤いポストがアクセントになっています。 -
飾り瓦(西駅近く)
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デザインマンホール(西駅近く)
中央に土岐市の市章、まわりに地場産業の陶磁器・市の花キキョウをデザインした土岐市のマンホールです。
市章は土岐市の頭文字である「土」を図案化したもので、窯焼く煙と温泉の湯煙をもって市の表徴としています。 -
風情のある路地(西駅近く)
壁のトタンに色づいた赤サビがほどよく風情を感じさせます。 -
旧町名の「駄知町 西駅」(西駅近く)
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お洒落な建物「丸高商店」(西駅近く)
スクラッチタイルの外壁と、2階の青い窓枠がお洒落。 -
駄知鉄道の廃線跡(西駅近く)
昭和49年に廃止された線路は現在サイクリングロードになっています。 -
東鉄バスのバス停が集合(駄知車庫)
廃止になった路線のバス停でしょうか? -
屋根神様(西駅近く)
岐阜県や愛知県などで見られる屋根の上に祀られた祠です。
この屋根神様は軒下に祀られています。 -
旧駄知駅構内跡かな(西駅近く)
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里の窯風「すりばち館」
マルホン製陶所の「すりばち館」に到着。
昭和20年(1945)に築造された手造りレンガ煙突、すり鉢の窯、作業場などが保存されています。 -
「すりばち館」
明治43年(1910)創業のマルホン製陶所。
昔ながらの伝統の技を受け継ぐ「すり鉢」はすり鉢市場の60%の生産量を誇っています。
「すりばち館」の開館は、金・土・日の10:00~16:00。
今日は土曜日なので見学ができました。 -
無造作に並べられたすり鉢(すりばち館の玄関前)
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炭窯(すりばち館)
今から約70年前に炭窯として造られた窯で、10日に1回の割で窯に火を入れていました。
その後、重油窯として活躍しました。 -
炭窯と作業場(すりばち館)
木造のモロ(作業場)は昭和初期に建てられた建物です。 -
大正時代のすり鉢(すりばち館)
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現在の染付すり鉢(すりばち館)
何世紀にもわたり、庶民の日常的な調理道具となってきたすり鉢。 -
日本一の大すり鉢(すりばち館)
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昔の暮らしの展示(すりばち館)
隣の建屋に来ています。 -
すり鉢製造の道具(すりばち館)
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イチオシ
美しい彩りのすり鉢(すりばち館)
山芋を擦りおろしたくなるすり鉢。
マルホン製陶所のすり鉢は、全国の6割を占めています。
この建屋ではいろんな種類・デザインのすり鉢を展示しています。 -
昔の配電盤(すりばち館)
ナイフスイッチと電流計が取り付けられています。 -
駄知「窯風の里」マップ
西駅の東側・北側の案内図です。
すりばち館をあとにし、東側の山の斜面にある「三和アチハ」の煙突を通り、町の中心部を流れる不動川沿いの製陶所の景色を眺めます。 -
屋根神様
この屋根神様は屋根の上に祀られています。
消火器庫なので、火伏の秋葉神社を祀っているのでしょう。 -
陶土の採取地跡??(山の斜面)
昔、陶土を採取していた形跡があります。 -
隆成(たいせい)製陶所(山の斜面)
現在使われているガス窯の煙突です。 -
窯風の里「三和アチハ」(山の斜面)
駄知の町を見下ろせるところです。 -
イチオシ
窯のレンガ煙突(山の斜面)
昭和48年(1973)に築造した「三和アチハ」の煙突です。
ここで丼や皿を焼いていました。 -
満開になった「ロウバイ」(山の斜面)
-
貝殻が付着したような「西窯橋」(不動川沿い)
山の斜面を下り、不動川に架かる「西窯橋」に来ています。
この橋から「カネ正製陶所」の高い煙突が見えるはずなのですが、見当たりません。
恐らく老朽化し撤去されたものと思われます。 -
昔の料亭のような建物(白山橋手前)
西窯橋を渡り、商店街の続く「休兵衛街道」の通りを北へ進み、五叉路のあたりです。
休兵衛とは、駄知陶業中興の祖「籠橋休兵衛」のことで、窯業機械化の動力となる「駄知町営電気」、「駄知実業銀行」、原料・石炭・陶磁器輸送に必要な「駄知鉄道」など3大事業を成し遂げています。 -
製陶所の建物と窯の煙突(白山橋から)
不動川に架かる白山橋からの眺め。 -
穴窯(駄知公園近く)
白山橋を渡り、駄知公園へ向かって急な坂を登ると、途中に穴窯が見えます。
例年10月に行われる「どんぶりまつり」では、みんなの作品を薪で焼きます。 -
イチオシ
窯のレンガ煙突「山一製陶所」(穴窯近く)
レンガ煙突が奇麗に残されています。 -
イチオシ
石積みの家(永代橋から)
山一製陶所から不動川への坂道を下りると永代橋があります。
不動川に面した石積みの家が佇んでいます。 -
イチオシ
お洒落なバルコニー(永代橋近く)
欄干の飾りは両端に擬宝珠(ぎぼし)。真ん中の柵はローソクが並んでるみたい。 -
藤本内科医院(県道69号沿い)
玄関ポーチのあるレトロな洋風建築です。 -
藤本内科医院(県道69号沿い)
駄知の散策を終わり、多治見行きのバスに乗り、中央線で土岐市へ移動します。 -
夕食は「みそ煮込みうどん」(土岐市)
今晩の宿「ホテルルートイン土岐」の近くにある和食麺処「サガミ」で夕食。
みそ煮込み+揚げもち2個+チーズセットを美味しくいただきます。 -
陶製おひなさま作り体験(多治見)
翌日の午前中、ヴォイス工房で、だるま型のおひなさま手作り講座を体験します。
1回目は形作りです。 -
だるま雛体験(ヴォイス工房)
陶土をこねて、お内裏雛(男雛、女雛)の原型を作ります。 -
だるま雛体験(ヴォイス工房)
顔かたち、髪型、着物、小道具などを形作ります。
三人官女、ぼんぼりも作ります。
この後、焼成してもらい、2週間後以降に色付けに再度訪れる予定です。 -
できあがればこんなお雛様(ヴォイス工房)
これはお手本のお雛様。
色付けしたら再度焼成し完成します。
これで東濃の旅3日間を終え、川崎へ帰ります。
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