久里浜霊園の五重塔

2020/02/17 - 2020/02/17

　京急長沢駅のホームから山の頂上に五重塔が見える。駅員に尋ねると子供の頃からあり、小学生の時に行ったことがあるという。また、入れるとも言っている。早速、改札を出て向かった。庚申塚がある坂道を越え、長沢川の川沿いを進むと入口があり、久里浜霊園とある。橋の手前の両側には大きな狛犬が構えている。
　久里浜霊園の五重塔は霊園の墓地がある山の山頂にある。裳階付きの五層の屋根が見える。五層の屋根は上に行くほど大きさと間隔が逓減しているが、塔の各階は同じ広さに見える。裳階がある初階だけが広いようだ。
　こうした建て方ができるのは鉄筋コンクリート造かと思い建物に触ってみたが、ごつごつしていて良く分からない。おそらくは、外観木造であろうか。安芸の厳島神社の海に浮かぶ社殿の柱も漆を塗って巻いた布を固めており、まるで鉄筋コンクリートのようだったことを思い出した。
　久里浜霊園の五重塔は昭和63年（1988年）に建立され、旭硝子の強化繊維を用いているのだという。法隆寺（https://4travel.jp/travelogue/10508560）や海住山寺（https://4travel.jp/travelogue/10433171）の五重塔（いずれも国宝）のように裳階が付いている。法隆寺と室生寺（https://4travel.jp/travelogue/10435657）の五重塔（いずれも国宝）をモデルにしているというが、室生寺の五重塔のどこを真似たのかは見ても分からなかった。単に、法隆寺の五重塔よりは小さいということなのかも知れない。
（表紙写真は久里浜霊園の五重塔）

エリア 横須賀(神奈川)

香炉か。