2020/02/08 - 2020/02/08
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たびたびさん
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今回の旅は、豊橋の鬼祭りとそれにひっかけて可睡斎のひなまつりと遠州のフロンティアあれこれを開拓するのが目的。遠州は明らかに浜松が中心だし、これまで奥浜名湖地方の井伊家のルーツを回ればもうおしまいという整理をしていたのですが、袋井、天竜、磐田って、遠州の理解からするとこれは外せない地域じゃないですか。調べれば調べるほどそんなことが分かってきて、妙に膨らんだ感じの四日間の旅。しかし、結果としては期待どおりというか期待以上の内容。どんどん紹介していきますよ~
一日目の袋井ですが、最初に目指したのは法多山。愛野が最寄駅で、ギリギリなんとか歩いて行ける範囲。ちょっと無理筋でしたがやっぱりここを外すのはないですよね。
法多山は真言宗の尊永寺。しかし、それと同じくらい有名になっているのが名物の厄除だんご。これも大きな楽しみの一つです。
仁王門から山の中腹に建つ本堂までの参道は雄大ですが、きれいに整備されていて快適そのもの。その途中に厄除だんごがいい塩梅にあって、本当にちょうどいい。門前町には味噌こんにゃくの名物もあって、これもなかなかよろしいかと思います。
袋井駅に移動して、今度は萬松山可睡斎へ。寺の名前とは思えない名前ですが、ここも列記とした曹洞宗の古刹。室町時代初期、応永年間に開かれ、江戸時代には三河国・遠江国・駿河国・伊豆国の曹洞宗寺院を支配下に収めたという東海大僧録。法多山尊永寺、医王山油山寺と並ぶ遠州三山の1つです。
名高いひな祭りを拝見しましたが、おびただしい数のひな人形を趣のある建物の各所にセンス良く配置して、さすがの見ごたえ。訪ねて来る人を楽しませたいという遊び心を強く感じました。特に、国登録有形文化財「瑞龍閣」に飾られた32段、1200体のひな人形は圧巻。これだけ数が多いと段飾りが散漫になってしまうのですが、中央に二列に並んだぼんぼりがアクセント。建物の見事な絵天井も全体を締めているように思います。
ほか、押し花絵や室内ボタン。傘福の吊るしびな。それから、可睡斎の本堂、僧堂、位牌を治めた霊廟なども惜しげもなく見せていて、総合的なプロデュースが見るものを飽きさせない。評判通り、一味も二味も違う味わい深いひな飾りだと思います。
なお、可睡斎という名前は人質時代の徳川家康の教育を受け持っていたことがある第11代住職、仙隣等膳に関係するもの。浜松城主となった家康と旧交を温めた住職が家康と話しているうちに居眠りをしてしまったという逸話からきているようです。
ところで、東海道の袋井宿は、日本橋から数えても京から数えても27番目。中間点の宿場になります。宿場のあった中心の通りを、どまんなか茶屋から西の「これより袋井宿」の石柱のところまで歩いてみましたが、かつての名残らしきものはほとんどなし。ちょっとがっかりしました。後で調べたら、むしろ東の方が本陣跡とかにぎやかだったみたい。選択を間違えたかなと思います。
ただ、いずれにしても、袋井は歴史的には宿場としての賑わいのほか、周辺にある遠州三山の門前町の形でも栄えた町。両方を見ないとバランスは取れないでしょう。
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東京から、新幹線で掛川まで。そこからローカル線で袋田まで向かいます。まず向かうのは法多山。最寄り駅は愛野です。
小笠山総合運動公園は、愛野駅から法多山に向かう途中。丘陵部を整備した公園なので、愛野駅からだとだらだらと長い坂を上っていく感じになります。しかし、体育館と屋根なしドームの二つの立派な建物が並んでいる光景が見えてくるとけっこう壮観。駐車場もかなり広いです。
ただ、法多山までは、まだ半分も来てないですね。先を急ぎましょう。 -
しばらく何もない道をさらに歩いて行きます。ちょっと頑張りどころですが、何やら見えてきましたよ~
これが名物の厄除けだんごのお店ですね。
ただ、法多山のだんごといっても、かつてはそれぞれのお店で出していたよう。それを、今では組合として一本化されているんですね。 -
まあ、ここではお土産用のだんごを確認しただけ。やっぱり、せっかくなので茶店の方でいただくことにしましょう。
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さらに歩いていくと門前町。食堂を中心にけっこうしっかりした賑わいがありますね。これは予想外でした。
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さて、改めてですが、法多山尊永寺は、萬松山可睡斎、医王山油山寺と並ぶ袋井市にある古刹、遠州三山の一つ。
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神亀2年(725年)、聖武天皇の命により行基が建立したと伝わります。
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ここからしばらくはまっすぐな参道。雰囲気ありますねえ。
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で、その途中にある厄除けだんご。大きい構えですねえ。せっかくなので、先にこちらでいただきましょうか。
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店の外の自動販売機で食券を買って。
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さてと。
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おばちゃんが持ってきてくれるのを待ちますよ~
楽しみ楽しみ。 -
イチオシ
ふむふむ。
筒状のおだんごはたまあに見かけますが、これまで見たタイプはそれを輪切りにして丸い形に近くするもの。しかし、ここのは、細い筒状の形を短く切ってはありますが、むしろそれをそのまま活かして横に並べたタイプ。まあ、筒状のおだんごは機械で作ってるってことなんですが、とことんよく練れていて意外においしいことが多い。ここのもその典型ですね。このもっちりは抜群。本当によく練れていることがよくわかります。そこに無造作に塗ったような餡子。これがまた甘さが程よいし、こんな風に無造作に塗ったことで、餡子がおだんごに寄り添う感じが自然に出てきましたね。うーん。おいしいし、とても理に適った工夫ではないでしょうか。私としては納得感あり。これはすごい。しびれるおだんご。期待をはるかに上回るおだんごでした。 -
すっかり満足して、先に進みますよ~
ここからは上り坂。 -
この上が本殿ですね。
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こちらはバリバリの古刹ですが、本堂始め建物は比較的新しい。どこも抹香臭くはないですね。
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むしろ、名物の厄除けだんごや門前町の賑わいなど、エンターテイメントの要素もけっこう大きいと感じます。
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本殿は鉄筋コンクリートかな。
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両翼に広く張り出した構えも気持ちいいですね。
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再び参道を戻って、これは、本坊。
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玄関先の松の緑も美しいです。
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隣りの紫雲殿で、虫の絵展というのをやっていまして。
では拝見してみましょう。 -
あ~、これは絵天井の絵ですね。
これから設置するんでしょうが、その前に公開というわけです。 -
オニヤンマに
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イチオシ
ムカデ
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赤とんぼに
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テントウムシ
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ムラサキアゲハに
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スズメバチかな。
どれも丁寧に描かれていて、そのリアルさが心地いい。モチーフはお寺の絵天井にはどうなのかなという感じもしなくはないんですが、変にありがたさを醸し出すより、命の輝きをそのまま訴える方が何か伝わるものはあるのかも。かくいう私も、すっかり清々しい気分になれましたからね~ -
門前町まで帰ってきました。
これは、ことぶき茶屋。
ところで、法多山には名物だんごのほかに「おでん」というみそだれのこんにゃくの名物があるんです。門前街に5軒のお店があって、それぞれがその味を競っています。 -
では、店内へ。
ここから、ちょっと食べ比べをしてみましょう。 -
イチオシ
少し粒粒の残ったお味噌はちょっと甘さも感じたりする奥行きのある味わい。これは素晴らしい。いきなりですが、結論から言うとこのお店がナンバーワンだったかな。
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二軒目はよし春。法多山の門前街にある5軒のお店の一つなんですが、この店だけは唯一境内にあります。
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ちょっと古びたレトロ調。
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みそだれのこんにゃくも飾らない存在感がありますね。分厚くてしっかりしたこんにゃくを味噌がうまく包み込んで、なるほどねえ。素朴でちょっとシンプルだけど、やっぱり「うちはこれでずっとやってきましたよ!」みたいなちゃんとお店の主張も感じる味わいです。
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三軒目は坂本屋。
ところで、「おでん」というと、ここではみそだれのこんにゃくのことなんですが、 -
ここはこんにゃくだけじゃなくて、ひととおりのおでんが揃っているのが特徴と言えば特徴かな。
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その分、少しみそだれが他店より薄いような気もしますが、少し多めに掛けていただきました。やっぱり、ここのもこんにゃくの味がよくわかって、まいう~です。
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四軒目は和風レストラン山田。
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本来、ここのおでんは三本セットのメニューなんですが、もうお腹いっぱいと言ったら、一本だけ出してくれました。もうしわけありません。
さて、ここのはちょっと小ぶりかな。しかし、味噌のパンチはなかなか効いています。味噌だけでもぺろぺろ舐めたいくらいのおいしさがあると思います。
味噌の味の方に注意がいってしまったきらいがありますが、こんにゃくの方も少しづつ違います。こんにゃくなら、よし春の固いのが食べた気はするかな。まあ、それぞれですけどね。 -
愛野駅から袋井駅に到着。
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駅のすぐ前には、袋井市観光案内所。
駅前から可睡斎まで向かうバスの時刻を確認します。まだ、時間がかなりありますね。
では、例によって、駅周辺のスイーツチェックをしましょうか。 -
まずは、ふるさと銘菓 いとう。袋井には「たまごふわふわ」という伝統的な料理があるのですが、
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イチオシ
ここでそれをイメージしたのが半熟チーズケーキ。はっきりした黄色がとってもきれいですよね。
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隣りに喫茶コーナーがあって、そっちはぶどうの樹という喫茶店。奥でつながっていて、そちらでいただきました。見た目通りのたまごの香りがしっかり立ったケーキですね。
ちなみに、店内は明るい雰囲気で、おばちゃんたちとか常連さんが多数。しきりにおしゃべりをしていて、地元の憩いの場所になっているように思います。 -
菓子処みやもとも、袋井駅前から少し歩いた大通り沿い。
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しっかりした構えの和菓子屋さんです。
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看板商品は、袋井銘菓の「秋葉纏」という最中。餡子は、黒餡、白餡、ごま餡の3種類。けっこう大きな最中だし、餡子が少し粘っこい感じ。一本食べればもう満足かなと思います。
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マドレーヌ屋もご近所さん。地元でもおいしいと評判のマドレーヌ専門店です。
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いくつか種類がありましたが、私は基本のカップ型のマドレーヌをいただきました。
卵の香りとかがぷーんと立っていて、さすが基本の商品。派手さはないですが、ちゃんと記憶に残る味わいがあるマドレーヌです。
うーん。三つの中ではこれが一番かな。お勧めです。 -
さて、時間が来て。
袋井駅前からバスで可睡斎に到着です。 -
瀬川屋は、可睡斎の門前にある名物「ぼたん餅」のお茶屋さん。名物と聞けば、やっぱりここも気になりますねえ。ということで。。
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イチオシ
注文するとティーバッグを入れた湯のみを渡されて、餅を待っている間に自分でお湯を入れてお茶を準備します。
さて、ボタン餅ですが、餡子ときなこのセット。見た目の可愛さもなかなかですね。お餅のもっちり感も本物だし、甘さも程よい。確かにこれは名物です。 -
なんだかんだで寄り道しましたが、
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これが可睡斎。
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石段に緋毛氈を敷いて、ひな壇ですね。天気がいいので映えますが、まあこれくらいなら驚くほどではないでしょう。
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山門を抜けて
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境内へ。
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ここが入り口ですね。
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建物の中に入ると、まずは長い廊下。
廊下沿いにもひな人形がずらり飾られていますよ~ -
最初の部屋には
書と -
ぽつんと現代風の雛飾り。
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その奥の部屋では、和紙ちぎり絵ですか。
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素人の皆さんが作った作品ですが、
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イチオシ
なかなかどうして。
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迫力があるし、
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この躍動感なんかどうでしょう。
ひな祭りと合わせて楽しむと楽しさも倍になりますね。
ひな祭りの飾りって、だんだん目が肥えてくるとひな人形だけではなんか物足りなと感じるもの。こうして何かと組み合わせた方がずっと味わいは深くなる。有名なひな祭りほど何と組み合わせてあるのかなあとか。そんな視点も楽しいんですよね。 -
一方で、部屋の周囲には長押の上の方まで雛飾り。
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こんなにたくさんのひな人形に見守られての会場です。
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本堂では
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涅槃図や
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御真殿など、きんきら金のお寺の内部の隅々まで御開帳ですね。
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位牌の間には
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円空仏もこんなにたくさん。すごいですね。
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道元禅師を祀る高祖廟も立派です。
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ただ、長い廊下のひな人形ももう少し丁寧に見ないとね。
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窓の外にはこんなお庭も広がります。
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さて、七福神や
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平安時代の
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貴族の暮らしぶり。
多彩さもまあまあかな。 -
現代のひな人形は
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どこかから寄贈されたものなんでしょう。
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それを改めて
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きれいに飾って
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再び命を吹き込む。
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少子化の影響だったりもあるのでしょうか。
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大きなひな祭りでは、そういう再生の場としての役割もだんだん大きくなっているような気がします。
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まあ、人形たちも行き着いた先がここでひと安心というところでしょうか。
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これは、大東司(だいとうす)。トイレです。
昭和12年に建築された男女兼用水洗式トイレ。 -
イチオシ
中央に祀られている日本一の烏蒭沙摩明王像は、高村晴雲の一代傑作。国登録有形文化財にもなっているんですね。
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二階に上がって、宝物殿。
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東海道の浮世絵もまた一興でしょう。
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徳川家康との関係もここではとても重要です。
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さて、先に進みますが
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あれ?
この先はなんでしょう。 -
ほ~。もしかしてこれがメイン会場ですね。
この広間は瑞龍閣。
まずは、天井から吊られた下げもんから。 -
なるほど~
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巻物
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亀
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サンゴ
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打ち出の小づちと
ひとつひとつも豪華な作りですよ~ -
ところで、この建物は昭和12年に建築された、総檜造りの二階建て。安土桃山時代を彷彿とさせる書院造り風です。
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この二階の広間は牡丹の間と菊の間を合わせると100畳の大空間。格天井のデザインも見ごたえがあるし、さすが国登録有形文化財の意匠です。
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そして、そこに、どーんと飾られた
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段飾り。
どうですかこの大迫力。 -
イチオシ
ぼんぼりが二列に並んで、散漫になりそうなひな人形の大群を締めているのも工夫したところかな。
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うーん、いい、いい。
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襖絵の豪華さも何気に花を添えています。
私は、しばらく、この雰囲気に身を委ねて、まさに可睡斎ならではの雰囲気を楽しみました。 -
一階に降りて、今度は小さく区切られた部屋を回ります。
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ここからは、また一気に自由な飾り付けが展開して、
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この感じも
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嫌いじゃないですよ~
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大庭園の方でも屋外のひな人形。
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遠くて、細かいところまでは見えませんが、
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池に浮かんだ船遊びなど、庭の作りをそのままそっくり利用しています。
本来はもっと高邁な意味があるのでしょうが、俗世界の楽しみだってそれはそれでいいでしょう。 -
今度は牡丹の間。
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可睡斎は牡丹でも有名なんです。
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今の時期だと寒牡丹かな。
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ちゃんと技術があって、この時期に合わせて豪華な花を目いっぱい咲かせています。
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イチオシ
白い牡丹の幽玄さいかがですか。
まあ、中国なら牡丹は花の王者。確かに目を奪われる美しさです。 -
ここは作家の作品。
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表情の作り方とか、より人間味のある作品は
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作家ならでは。
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見る側からすると、気持ちを乗せやすい人形たちです。
結局、かなりの見どころがあるひな祭り。ここまでのものだとは思いませんでしたね。大満足のたびたびです。 -
さて、可睡斎の圧巻のひな祭りを見終えて、ちょっと一服。
可睡斎の門前すぐのじぇらーとげんきに寄ってみます。ただ、外観は観光案内所みたいであんまり目立っていないかもしれません。 -
しかし、店内には大勢のお客さん。やっぱり皆さんよくご存じなんですね。
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人気だというボタンの香りのジェラートをいただきましたが、おまけでもうひと味を乗っけてくれるので、ラムレーズンのジェラートも選んでみました。そこまで濃厚ではないんですが、本当にちょうどいい加減。ためらいなくサクサク食べてしまう自然なおいしさを感じました。
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また元気の出たところで。
可睡斎から、今度は萬松山可睡斎、法多山尊永寺と並ぶ遠州三山の最後、医王山油山寺へ。ここはバスがないので、歩いて向かうしかありません。
なかなか遠いですねえ。
やっと山門が見えてきましたが、妙な感じ。なんと、掛川城の大手二之門を移築した門だそうです。 -
寺は大宝元年(701年)に行基が創建。油が湧出したことから油山寺の名前。
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宝生殿、書院、方丈が囲んで
日本庭園風のこの一角が中心なのかと思ったら、 -
境内はまだまだ奥があって広い広い。
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改めて、少し山道的な参道を進みます。
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ただ、遠州三山の他の二つと比べると少し寂れた感じは否めないかな。
ところで、この寺は、天平勝宝元年(749)、孝謙天皇が御眼の病気を患った折、当山の本尊である薬師如来に眼病平癒を祈願。境内を流れる「るりの滝」に加持祈祷を行い、この霊水で御眼を洗ったところ、病気が全快したといいます。
以来、孝謙天皇より勅許を受ける勅願寺となりました。 -
ちなみに、これがるりの滝です。
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山頂に静かに佇む三重塔。この塔は、源頼朝公より眼病平癒のお礼として薬師本堂と共に建立されたもの。
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イチオシ
現在の塔は、安土桃山期の三名塔の一つに数えられ、国の重要文化財に指定されています。
なお、境内が狭くて塔は十分離れて見ることができないので、下から見上げるこのアングルが一番整った姿かなと思います。 -
少し奥の薬師本堂です。
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堂内には、秘仏である本尊の薬師如来を納めた厨子と当山の守護神、軍善坊大権現を祀ります。
屋根からの印象はあまり古そうではありませんでしたが、 -
外陣に入ると、やっぱり歴史を感じますね。
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帰り道、もう一つ気になっていた茶祖栄西禅像へ。なかなか大きくて目を引きましたからね。
中国から日本にお茶を伝えたという栄西禅師。禅師の功績をたたえ、昭和25年に建立されたもの。台座からの高さは約10m。右手にはお茶の製法と効能などを記した「喫茶養生記」。左手にはお茶の種を持っています。 -
さて、再び可睡斎のほど近くに戻ってきて。目に入ったのが、このピーターパンというパン屋さん。ただ、門前ではないので、この場所だと観光客にはちょっと縁遠いかなあ。油山寺に行かなければ気が付いていないでしょう。
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おばあちゃんがやっているお店で、うーん。店内はもうちょっと整理整頓しないとねって感じかな。シフォンケーキをいただきまして、まあ、普通においしい。やっぱり、長年やってきたのかな。このおばあちゃんの腕は確かです。
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可睡斎からまたバスで袋井の市街へ戻ってきて。最後の最後になりましたが、袋井宿の名残を訪ねましょう。
東海道どまん中茶屋は旧袋井宿を偲ぶ施設として建てられたもの。ちなみに、袋井宿は東海道五十三次のまん中なので、東海道どまん中茶屋と銘打ったもの。初代広重の描いた浮世絵「袋井出茶屋之図」がモチーフになっているのですが、周囲は宿場を偲べるものは他に何もない。この建物だけでは逆にさみしい感じも否めません。 -
つまり、どまんなか茶屋から西の「これより袋井宿」の石柱のところまで歩いてみましたが、かつての名残らしきものはほとんどなし。ちょっとがっかりしました。
ただ、後で調べたら、むしろどまんなか茶屋から東の方が本陣跡とかにぎやかだったみたい。選択を間違えたかなと思います。 -
ここから、袋井駅の方に戻りますが、その途中の胡蝶蘭。袋井市役所近くの街の洋菓子屋さんです。大通りに面していますが、観光ルートからは外れるので観光客には縁遠くなるかもしれません。
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いただいたのは、しっかり焼いた濃厚チーズケーキ。まじめに作りましたって感じかな。濃厚だけど穏やかな味わいです。
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そして、晩飯はとりや茶屋。
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鳥の丼と袋井の名物「たまごふわふわ」をいただきました。
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このたまごふわふわは、やさしい味わい。例えば、じゃこでスープを作って、そこに卵を溶かすとこんな味になるんだろうなあという感じ。卵が泡立ったメレンゲみたいに乗っけてある、その見た目がミソなんでしょうね。まあ、そうおいしいものではないかな。。
ただ、一方の鳥の丼もとってもいい。鳥の新鮮なうまさを感じました。 -
もうひとつ最後に訪ねた大門大塚古墳は、古墳時代後期(550年頃)に築かれた横穴式石室を有する円墳。袋井駅から歩いてすぐなので頑張ってみました。日没後でしたが、公園のような場所にこんもりと。街灯が点いているので全く問題なし。直径約25m、高さ約4.5mの規模市内最大級の円墳という説明版もよく読めました。
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今夜の宿は、ホテルセレクトイン浜松駅前。二日目、天竜浜名湖鉄道の旅に備えます。
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