定番・伊東への小旅行　１日目（小田原城・真鶴・熱海梅園）

2020/02/02 - 2020/02/03

ちょっと息抜きしたいとき、我が家が決まって訪れるのが伊東です。このところ家事に追われて忙しかった妻の慰労も兼ねて、久々に伊豆半島へ１泊ドライブに出かけました。

定番コースを辿る極めてシンプルな行程ですが、写真枚数が多いので、初日と２日目の２回に分けて旅行記にまとめました。

《経路》
２月２日（日）　横浜ー小田原ー真鶴ー熱海ー伊東（泊）
２月３日（月）　伊東ー大室山ー御殿場ー横浜

エリア 伊東温泉(静岡)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

朝９時前、自宅を出発。横浜青葉ICから東名に乗ります。

首都高横浜北西線の開通は３月２２日予定であと少し。羽田や成田行きの空港バスはこれを利用することになるのでしょうか？

丹沢の向こうに富士山が顔をのぞかせています。この旅は富士と向き合う２日間になりそうです。

「70代を高齢者と言わない街」。どういう意味？
恐ろしい町があったものです。

厚木ICで降りて小田原厚木道路へ。

富士山が迫ってきます。

最近、友人がこの区間で覆面パトに捕まったと言っていたので、安全運転で。

早川を越えると、

小田原厚木道路終点です。

小田原駅東口駐車場に車を停めて、小田原城に向かいます。
新幹線からいつも見える城ですが、見学するのは実は初めて。

お堀。ミヤコドリでしょうか？

こちらはカモメ。

小田原城学橋です。予習してこなかったのでこの橋に騙されました。正面入口はまだ先なのに、この橋を渡って二の丸に出てしまいました。

学橋から望む隅櫓と馬出門。

こちらが正規登城ルートの馬出門。二の丸から逆に歩いてやってきました。ここから出直し。

改めて門をくぐると、天守閣が見えます。

枡形の左手に内冠木門（うちかぶきもん）。この先は馬屋曲輪という広場になります。

馬屋曲輪を進むと、銅門枡形内仕切門が見えてきます。

住吉橋を渡って、

内仕切門に入ると、左手に銅門（あかがねもん）がそびえています。
この門が二の丸正門。

小田原城 銅門 名所・史跡

銅門の内部は特別公開。石段を登れば期間中、無料で見学できます。

本丸東堀跡
植えられているのは菖蒲の花でしょうか？

ボランティアガイドが近づいてきて、５分で済むので説明を聞かないかとおっしゃるので伺ったら、１５分くらい続いたように思います。こっちがボランティア？

この石段を登ると、

常盤木門です。本丸の正門。

小田原城 常盤木門（SAMURAI館） 名所・史跡

本丸天守閣、見上げる威容。
3重４階の天守櫓に付櫓、渡櫓を付した複合式天守閣。現在の天守は1960年（昭和35年）に復興されたもので、地上38.7m、鉄筋コンクリート造です。

小田原城 名所・史跡

石段を登ったところにチケット売り場があります。
一般（大人）510円、シニア料金の設定はありません。

１階は常設展示室１で「江戸時代の小田原城」。
全国「天守」高さ比べが目を惹きます。
１位：大阪城、２位：名古屋城、３位：島原城、４位：熊本城、５位：姫路城、６位：小倉城ときて、７位が小田原城です。
島原城や姫路城の順位に意外感があります。

ちなみに、８位：広島城、９位：福山城、１０位：若松城。

九州・山陽地方の城が多いのは、参勤交代でお互いに競争意識が働いたからでしょうか？

二の丸二重櫓鯱瓦

三ツ葉葵紋瓦
いうまでもなく徳川将軍家の家紋。文政４年（1821年）の天守修築に関連して製作されたと考えられています。

シアターではドラマ仕立てで小田原城の歴史などが紹介されています。興味深いのでじっくり拝見。

２階は常設展示室２「戦国時代の小田原城」。
甲冑の展示など。

５階は常設展示室３「小田原城天守再現」です。建物は４階建てなのに、内部は５階構造？
江戸時代に天守にまつられていた摩利支天像の安置空間が再現されています。

天守型厨子
摩利支天像が納められていた厨子で、小田原城天守を姿を模したもの。

摩利支天像

圧巻は、最上階の高欄付き廻縁（復興時に付け加えられた）からの眺望。

南西は、豊臣秀吉が北条氏を包囲した際に約80日間で築いたとされる石垣山城（一夜城）方面。

南は、真鶴半島とその奥にうっすら見える伊豆半島。

その少し左（東側）に伊豆大島。光る海が美しい。

東は、三浦半島。

北は、丹沢山地と大山（右端）。
じっくりと眺めを楽しみました。

展示内容や眺望は、入場料＠510円に十分見合う価値があります。

予約した昼食時間が迫るので、急ぎ足で報徳二宮神社に参拝。

報徳二宮神社 (小田原市) 寺・神社・教会

二宮金次郎像
「昭和三年、昭和天皇の即位御大礼記念として、神戸の中村直吉氏が寄進したもので、制作者は三代目慶寺円長、材質はブロンズ。その後、これと同じ像は全国の小学校などに向けて約一千体制作されたが、戦時中、すべて供出に遭い、現在残っているのはこの一体だけである」そうです。

でも、私の小学校には、戦後もまだ残っていたけど。

二宮尊徳翁 (二宮金次郎) 像 名所・史跡

小田原城を反時計回りにぐるっと回って、

馬出門土橋（通称：めがね橋）に出ます。
ここが正規の正面入口です。

小田原城は整備が行き届き、展示や解説も充実していました。英語や中国語の解説を増やせば、海外観光客も十分満足できると思います。

意図したわけではありませんが、駐車時間はぴったり1時間58分、料金550円でした。

小田原から国道135号線を辿り、

真鶴道路方面に向かいます。

真鶴漁港が見えます。

真鶴港 名所・史跡

お昼は人気店、うに清です。予約の10分遅れ、12時過ぎに到着。

うに清 グルメ・レストラン

日曜日でもあり賑わっています。予約必須。
うに清はたしか２度目のはずですが、前回の記憶が全くありません。

２階座敷からの眺め。相模湾の向こうに丹沢と大山。絶景です。

運転があるのでお酒は飲めないし、昼間から舟盛りという気分でもないので、一人前から注文できる磯料理の竹と梅を注文して二人でシェア。
素材が新鮮でどれも美味しい。景色を楽しみながら１時間かけてゆっくりと味わいました。接客スムーズ、コスパ良好。

午後１時過ぎ、真鶴を後にして熱海ビーチライン経由、熱海梅園を目指します。
熱海城のシルエット。

熱海銀座はさすがの人出。どのお店も行列ができています。

熱海銀座商店街 市場・商店街

１時間弱で熱海梅園駐車場に到着。満車表示が出ていましたが、それほど待つことなく駐車できました。

熱海梅園正面入口
普段は入場無料ですが、１月１１日から始まった梅まつり期間中は、混雑対策のため大人300円。市内宿泊者は100円に割引されます。

熱海梅園 公園・植物園

まだ５分咲きといったところでしょうか。

それでも株によっては満開。

梅は花が小さいので、桜のような豪勢さはありません。

清楚なところが梅の持ち味。

園内を流れる初川。

熱海梅園内初川清流 自然・景勝地

奥には梅見の滝と呼ばれる滝があります。

梅見の滝 自然・景勝地

園内に59品種472本の梅が植えられているそうです。白梅や

紅梅。

蝋梅はバラ科の植物。梅とは無縁。

他にもスイセンや

ツワブキなど。

カンザクラは満開。たくさんのウグイスが飛び交っていました。

澤田政廣記念美術館は、梅まつり期間中は逆に入場無料。
館内は写真撮影禁止。こんな風習はいい加減やめてほしい。

澤田政廣記念美術館 美術館・博物館

当たり前だけど屋外は撮影可。

澤田政廣（さわだせいこう）って知りませんでしたが、高村光雲の孫弟子、文化勲章も受賞した日本彫塑会の重鎮だそうです（故人）。

梅園橋から園内を見下ろすと、桃源郷のような世界。桃じゃなくて梅だけど‥。

未開紅（みかいこう）

白加賀（しろかが）

鹿児島紅（かごしまべに）

八重寒紅（やえかんこう）

呉服枝垂（くれはしだれ）

冬至梅（とうじばい）

韓国庭園もあります。

韓国庭園 公園・植物園

大盃（おおさかずき）

咲き乱れる白梅・紅梅。

作曲家・中山晋平の別荘も移築されています。入場無料。

「てるてる坊主」「肩たたき」「シャボン玉」などの童謡や「波浮の港」「東京行進曲」「東京音頭」などを作曲しています。

中山晋平記念館 美術館・博物館

瀟洒な邸内には、作曲に使用したピアノや、直筆の譜面、当時のレコードなどが展示されています。

記念館庭園にはヒマラヤ原産の黄花亜麻（きばなあま）という珍しい植物が‥。

梅園七名木の一つ、根なし梅。
昭和４７年の台風で倒れ、それを起こした際に根元が半分幹から裂け、根が切れてなくなったことから「根なし梅」と呼ばれているそうです。

梅見の滝の手前の橋は、梅園五橋の一つ香浮（こうふ）。

満開の未開紅。

この日は大道芸も披露されています。
芸達者な猿まわしの猿。

青軸（あおじく）

十郎（じゅうろう）

七名木の一つ、貫一・お宮の梅。
こちらは寛一、品種は十郎。

こちらはお宮、品種は紅千鳥。一輪だけ花を咲かせています。

野梅系（やばいけい）

皇室献上梅の八重寒紅。

熱海梅園も１時間以上かけてじっくり鑑賞しました。

国道135号線を再び伊東方面へ。上り車線は帰路の渋滞が繋がっていますが、下りは快走です。

午後４時、今宵の宿・東急ハーヴェストクラブ伊東に到着、我が家の定宿です。メンバーではありませんが、様々なご縁で宿泊できています。
日曜日の夜だというのにこの混雑。

ホテルハーヴェスト伊東 宿・ホテル

部屋はスタンダードタイプの洋室。約40平米、定員4名なので広さは十分。

夕食は「かっぽれ」。この店には30年前から通っています。

和食かっぽれ グルメ・レストラン

だけど今回は10年ぶり。いつの間にか綺麗になりすぎて、観光居酒屋っぽくなったのが少し残念。

時間が早かったので空席が目立ちますが、家族連れなどであっという間に満席。予約はしておいた方が安心です。

なまこ酢、水菜と豆腐サラダ、ゲソ唐揚げ、金目鯛煮付け、かりんちょ（伊東の地魚）の焼き物を二人でシェア。どれも文句なく美味しい。

生ビールに土佐鶴300ml。妻は零一。
ベテランスタッフの接客はストレスフリーで申し分ありません。

シメはまご茶漬け。醤油と薬味で味付けした小アジのたたきの茶漬け、伊東名物。天然ワサビと海苔をトッピングしていただきます。海苔は少なめが正解。

値段は昔と変わらず、良心的。

ゆっくり酒と料理を味わって、１時間半ほどで切り上げます。

松川遊歩道は竹灯篭でライトアップ。

松川遊歩道 名所・史跡

イルミロマン・ジャパネスクと呼ぶそうです。

こんな提灯も。

妻をホテルまで送って、

私一人で近所のカラオケに。

一人カラオケで２時間。30曲ほど歌ったでしょうか。

リクエストはリモコンで選択するのですが、歳なので歌手名、曲名とも思い出せない。歌いたい曲は分かっているのに、四苦八苦。曲選択に気分が削がれて、歌は疎かに。昔の歌本のほうが良かった。

ホテルに帰って風呂に入り、部屋に戻って、コンビニで仕入れておいたウィスキーで飲み直し。

最近はシングルモルトばかりなので、ジョニ黒なんて学生時代以来かも。昔は、中元・歳暮にウィスキーを贈る習慣がありましたが、親父が飲まないので一人で片付けていました。

遅い時間なのに風呂も混んでました。頑張ってるな、東急！

この旅行記へのコメント （2）

• ねもさん 2024/12/17 21:10:22

  カラオケ

  beanbagさん　以前の旅行記に失礼します。
  beanbagさんが一人カラオケとは、ちょっと、いや正直にいえばかなり意外です(ﾟ-ﾟ)
  たしかにカラオケが始まったころは、歌詞が記載された本を見ながら歌ってました。あれは結構大変じゃありませんでした？　今のように、歌詞のここだよというサインが流れるようになって、ずいぶん楽になったような😅
  
  私もこのころまでは年に何回かカラオケしましたが、コロナ禍ですっかり(>_<)　コロナ禍でも国内旅行はしまくったのですが(笑)

  beanbagさん からの返信 2024/12/21 10:57:04

  RE: カラオケ

  ねもさん
  
  コメントありがとうございます。
  
  おっしゃる通りカラオケは趣味というほどのものではありません。
  カラオケボックスに行ったのも数えるほど。ただ、昔はたまに家族で行ったことはあります。最近では孫とカラオケを楽しむことも。
  
  でも音楽は大好きでジャンルにこだわらず、ありとあらゆる音楽を楽しんでいます。
  その延長で蓼科の別荘にも安上がりに通信カラオケを楽しめる装置を設置しました。一人で滞在中の夜、お酒を飲んで一人でカラオケすることは月に数回あるでしょうか。周りはほとんど無人状態ですので、大音量でやっても誰の迷惑にもならないので安心です。
  
  ただ、歳とともに声が出なくなっているのを痛感します。そろそろ卒業時期かな？
  
  冬場はどの山に登られるのでしょうか。旅行記楽しみにしています。
  
  beanbag