2019～2020.1 リスボンで年越し、スペインでお正月 5. トレド　悠久の古都

2020/01/02 - 2020/01/03

実は、スペインは「アルカサル」という漫画を読んで行きたくなった。
舞台となっていたアンダルシアに行きたくて、この旅以前から何度もルーティングを考えていたけれど、見所が多く距離もあるので、フライパンの上と言われる灼熱の夏を除外すると、まとまった休みが取りにくいサラリーマンにはなかなか厳しい。GWやSWは学校あるし、、、、

今回の特典ではアンダルシアはうまく旅程が組めず
ならば漫画では、歴史上いかに重要度の高い地だったか描かれていたので「トレド」に行ってみよう！と。
調べれば先史時代から人が住みローマの属領、西ゴートの首都、ウマイヤ朝イスラムの支配、カスティーリヤ王国、レコンキスタだの世界史の教科書オンパレード。

スペインのカトリックの総本山であるトレドのカテドラルはまさにその歴史の上に建築されている。
とにかく教会そのものの持つパワーが半端ない。さほどの予習もなく入ったので頭をガツンと殴られたような感覚。狭い道幅から垣間見れる外観からは想像できない、教会の中の広さ、歴史、装飾、内装など全てが圧倒的。
今迄訪れた教会の中で一番強いパワーを感じた。

あと、「cuerho」で自分土産買ってきた～。


今回のスケジュール。。。
12/30 月 HND/MUC LH715 1245/1645
　　　　 MUC/LIS TP553 1940/2155　
　リスボン2泊（Hotel　Inn　Rossio）

1/1 水 LIS/MAD TP1014 1315/1530
　マドリード１泊（Francisco I Hotel）

1/2 木 マドリード1350→トレド1423
　トレド1泊（Hotel Sercotel Alfonso VI）

1/3 金 トレド0925→マドリード0958
　　　　　マドリード1030→バルセロナ1315
　バルセロナ2泊（Hotel Catalonia Placa Catalunya）

1/5 日 BCN/
1/6 月上海/関空/羽田 CA840/CA921/NH3824
　　　　1115-0635/0915-1210/1415-1525
　　　　関空→羽田はスターフライヤー♪

エリア トレド(スペイン)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 3.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

マドリー発13時50分、定刻14時23分トレド着。
早速ムデハル様式のトレド駅舎がお出迎え

トレド駅 駅

赤土のスペインのイメージそのままの美しい駅舎。

駅前からタクシーで移動。
駅前に数台待機していました。

早速トレドの街が見えてくる

橋を渡って

門を入る

本日のホテル　アルフォンソビ

最安のプランで1泊2名朝食ビュッフェ付き￥9,667-
他にもっと眺望のいい部屋もある

私が予約したタイミングではトレドのパラドールでも2千円位しか変わらなかったけど、短い滞在時間なので街中にあるこちらのホテルにした。もう1泊あればパラドールにしたかった。

Sercotel Alfonso VI ホテル

ホテルの場所はアルカサルの横
ソコドベール広場から坂を上がってきたところ

アルカサル / 軍事博物館 (トレド) 城・宮殿

トレドを廻るソコトレン
時間があれば乗りたかったな～

トレドの伝統的なお菓子　マサパン　売っていました。
あまり好みではなさそうなのでトライせず。

ソコドベール広場からすぐのサングレ門とセルバンテス像

セルバンテス像のすぐそばにあるサンタ　クルス美術館の前にトレドにあるエルグレコの絵が見れる場所の地図がある

サンタ　クルス美術館
グラナダを陥落し、レコンキスタを完成させスペイン統一を果たしたイザベル1世の命により建てられた、病人や孤児のために1614年に完成した慈善施設。
現在はマドリードのプラド美術館の姉妹美術館でエルグレコの絵が22点も所蔵されているそうだ

サンタ クルス美術館 博物館・美術館・ギャラリー

サンタ　クルス美術館
エルグレコ　無原罪の御宿り

サンタ　クルス美術館

サンタ　クルス美術館

エルグレコはマニエリスムの巨匠と言われているそうで、アンチンボルドも同じそのマニエリスムの画家だそう。
私は・・。好みが分かれるところ。

サンタ　クルス美術館

この美術館の建物のほうにずっと惹かれた。

サンタクルス美術館　2階からの眺望

中庭の回廊

中庭

2階

2階の天井

歴史は深いけれどメンテナンスされていて、とても美しい建物

サンタクルス美術館からすぐのトレド中心
ソコドベール広場。
ここからソコトレンや市バスが出ている。

ソコドベール広場 広場・公園

トレドは鉄製品が有名だそうで、剣や槍などの武器屋さんがそこら中にある。

街中の道は狭く、タクシーが通れるような道も少ない。通れてもこのようにギリギリ。

イスラムのメディナのように、城壁に囲まれ道は狭く迷路のように入り組んでいる。
1日歩いた位では街がどのようになっているのか、さっぱり分からない。

古都トレド 旧市街・古い町並み

このように道が狭く建物が高いので、目印を見つけることが出来ない。私はグーグルマップがないととても歩けない。

丘に出来ている街なので急坂も多く、雪が降ると大変そう。

狭く暗い道を通り目指したのは

トレドのカテドラル
トレドのみならず、スペインカトリックの総本山だそうで、
周りの道からは想像できない位内部はとても広い。
展望台からの眺望でやっとアルカサールと比べてその大きさがわかる。

トレド大聖堂 寺院・教会

入口の向かいにある土産物屋で入場券を購入する。
少し並んで購入。
内部は薄暗い。

天井がとても高く、繊細な装飾が一面に施されている

4つの側廊と22の礼拝堂があるそうで、見ても見ても次の部屋が出てくる感じ。
広大さとパワーに圧倒される。
薄暗く内部が見渡せないので尚更そう感じるのかもしれない。

聖体顕示台

じっくり見学すると2時間近くかかるそうだ。

ゴシック建築もすごいが、壁、柱、屋根のすべてにこのように細かく美しい装飾がなされていて、300年近い年月をかけて完成に至ったということが見て理解できる

バラ窓も美しい

聖歌隊席

とても大きいパイプオルガン

白いマリア像

そして何よりも圧倒的な存在感の主祭壇
約30ｍの高さがあるそうだ

人と比べるとその高さがよくわかる

もともとカテドラルのある場所は、6世紀に西ゴートの大聖堂があり、711年以降はイスラム教の大モスクあったそうだ。
その上にイスラム軍に勝利したキリスト軍が大聖堂を建設したそうだ。

入場料を払っても十分元が取れる。トレドに来たらカテドラルには絶対に来ないと。

スペイン3大カテドラルの一つで、世界で3番目の大きさのゴシック様式の大聖堂だそうだけど、大きさよりも重厚さというのか、内部にいるとひしひしと感じる歴史の重みが凄い。

フェルデナンド3世の時代1227年に着工し、1493年に完成されたそう。

トランスパレンテ(透明天井)

柱と天井の細工

取近く細かい細工

フレスコ画の天井の聖具室には多くの画が飾られている

暗い画のエルグレコ

エルグレコ

正面にあるエルグレコの
キリストの聖衣剥奪

キリスト

ステンドグラス

カテドラルの門

前の広場ではまだクリスマスマーケットが開かれていた。
ジャガイモをスライスしてその場で上げてくれる市役所広場の屋台

3ユーロ位だったかな。
揚げたてで美味しかった。

市役所広場（アユンミエント広場）

大市役所広場の司祭館にあるスペインの国旗と黄と白地のバチカンの国旗

トレドのカテドラルは立場的にバチカンに最も近いそうだ。

岩山に建てられたイスラムのカスバのような薄暗いトレドの街角。

次はサントトメ教会。

サント トメ教会 寺院・教会

オルガス伯の埋葬を見に来た。
写真はとれず、教会自体も見所はない。
その有名な絵を見に世界中から人々がやってくる。
黒と金の不思議な印象の絵

サントトメ教会から先はエルグレコ美術館やシナゴークなど観光名所が並んでいるレジェスカトリコス通りがある　

街全体が博物館と言われるトレドの街並み

タホ川の見える展望台

トレドの街並み

トレドの街並み
建物の一つ一つが古く、歴史がある

教会もシナゴークも入らずに来たのはここ。
大人のヨーロッパで紹介されてCuerho。
来てみたいと思っていた。

クエーリョ 専門店

番組で紹介されていたのはこちらですね。

このお店　本当にかわいい革製品が安い。
ロエベのアイコン的なバッグなどいろいろロエベ調のバッグも多い。
私は１３０ユーロで本革のシンプルな、ショルダー付きのハンドバッグを購入。
とても気に入っている
本当はもう一つ欲しかったけど荷物になるので我慢。

サン・フアン・デ・ロス・レージェス修道院

Puerta Del Cambron

Puerta Del Cambronまできたところでタクシー乗り場まで戻り、タクシーに乗る。

タクシーは遠回りされた気がする
おかげでトレドの街並みをぐるっとよく見れたけど。

展望台に到着

ホテル横のアルカサールと先程行ったカテドラル
カテドラルの大きさがよくわかる

トレドの展望台 観光名所

アルカサル

カテドラル

アルカサルと

全景1

全景2

全景３

日没の時間だけど、ライトアップまではもう少し。

ここでバスが来てしまったので乗る。
そうしないと寒い所であと1時間待つ羽目になる。

バスの車窓から美しく暮れゆくトレドの街並みが見えた

サンマルティン橋

サン・マルティン橋 建造物

バスはビサグラ門、太陽の門を通って街中に入っていく

太陽の門 建造物

ソコドベール広場まで戻ってきた

ライトアップが始まった街を少し歩いてみる

お土産物屋が続くコメルシオ通り

イルミネーションのある通りから一本入ると

トレドらしく狭い急坂の通り

登ったり下りたり、足腰に来る

登ったと思うとまた降りる。

途中にあったスーパーUnide supermercado
で飲み物やお土産の缶詰などを購入。

夕食は決めていなかったのでどこにしようか迷ったけど、
息子の直感で「Asador La Chuleta」というお店に。

またイカリングのフライ

私の注文は牛テールの煮込み。
良く煮込まれていてとても美味しかった。ボリューム大
パンやオリーブ。

息子はイカスミのパエリヤ。
トレドでパエリヤとも思ったけど、初パエリヤ。
かなり美味しかった。ここでパエリヤハマった。
飲み物合わせ全部で50ユーロ程。

ホテルアルフォンソビ

ちょっと香水みたいな匂いがきつい。
まぁかなり安かったので当然でしょう。

Sercotel Alfonso VI ホテル

こんな狭い道

ライトアップされたアルカサル

アルカサル / 軍事博物館 (トレド) 城・宮殿

アルカサルの向かいにあるMirador Del Azor

右側がアルカサル
向かいの奥がホテルアルフォンソビ
手前に公共の駐車場がある
ここでホテルに戻り荷物をまとめて就寝。

同じような写真だけれど、翌朝。
７時頃。朝食まで少し時間があるので散歩。
まだ街は真っ暗。

展望台もよく見えない

Iglesia de San Miguel
カトリック教会と公園

ここで散歩していた犬に息子が吠えられた

建物が興味深い

壁も古い

教会の前

アルカサル

時間になったのでホテルに戻って朝食をとる
ドンキホーテとサンチョパンサ

地下１階のスペース

バーもありくつろげるスペースになっている

さすがにトレド

なんかちょっと怖い感じ

やっぱりくつろげないかも

椅子

トレドは何百年もの間、戦いの場でした。

地下２階の朝食スペース

ここもなんか独特ですね。

ビュッフェスタイル

トルテイーヤ美味しかった。。。
メロンとオレンジも。

チェックアウトして、荷物を預かって貰ってもう一度明るくなった展望台へ。

展望台から見たアルカサル

Mirador Del Azorから見た　

ファネロ通りにかかる石造りの橋とサン・セルバンド城
昨夜は見えなかったタホ川

トレドの街の周りはとても寂しい岩山

もう一度アルカサルを見てから荷物をピックアップ

ソコドベール広場からバスに乗る

太陽の門、ビサグラ門を通りトレドの街とお別れ

ビサグラの門 建造物

トレド駅に到着。
実はまた降りそこなって1停留所先から戻ってきた。

1919年に改装されたネオムデハル様式の美しい駅舎

トレド駅 駅

外側も

内部もモスクのよう

トレド駅

ライトもモスクそのまま

とても駅舎とは思えない

ベンチの

壁面と床のモザイク

ホームもこの通り

屋根

チュニジアのモスクのミナレットによく似ている。

駅の周りは静か

最後にトレド駅を十分に満喫。

トレドからマドリード経由でバルセロナへ
約4時間の長旅
トレド 09：25発　→　マドリード 09：58着
マドリード 10：30発　→ バルセロナ 13：15着

この旅行記へのコメント （6）

• malさん 2021/11/20 21:09:33

  トレド

  Worldさん。はじめまして。
  
  malの旅行記に「いいね」&フォローしていただき、ありがとうございます😊
  
  コロナウィルスが起こしたパンデミックで、海外渡航ができない世の中に自分が遭遇することになるなんて (￢_￢)
  これ以上、コロナがl変異せず収束に向かって欲しいですね。
  
  ここ数年、海外は年に一度、モルディブに行くだけで大満足だったんですけどね、、
  お金とマイルを貯めて頑張っていたのに、最大の楽しみをコロナに奪われてしまいました（ ; ; ）
  2年半自粛生活してきたので、そろそろ限界。
  とうとう国内旅行に手を出してしまいました(苦笑)草津温泉と福井を予約中♪
  そして海外に行けない分、Worldさんをはじめとする4トラの皆さんの旅行記海外編で気持ちの埋め合わせしています。
  
  トレド、素敵な街ですね。スペイン編まだ全て見ていませんが、私はトレドが一番好きかもです。
  
  これからも、どうぞよろしくお願いします。
  

  worldさん からの返信 2021/11/21 08:43:39

  Re: トレド

  malさん　こんにちは　書き込みありがとうございます
  ほんと、コロナが出てきた時は驚きましたが、まさかこんなに長引くとは想像もしていなかったです。　きっと4トラ好きの誰もが欲求不満ですよね。　1日も早く海外旅行に行って心の落ち着きを取り戻したいです（笑）。　まぁ　私もこんな時期でないと改めて国内に目を向けることはなかったかもしれないので、新しい発見ができたことも事実です。　人々の日常と意識、普通を変えたコロナですね。　草津＆福井　Ｅｎｊｏｙ！

• churros　さん 2020/03/07 18:22:48

  ご訪問ありがとうございます

  ！Hola!worldさん、はじめまして。
  私の旅行記にご訪問頂きありがとうございました
  スペインを語る（訪問される）にはアンダルシアは欠かせません
  是非真夏のアンダルシアに挑戦してみてください
  確かに「熱した鉄板の上」と称されるのですが、日陰（sombra）に入ると
  案外涼しいんですよ、１０４℃（摂氏では４０℃）でも私は歩いています
  オテルでシエスタをして午後５時頃から午後１０時（まだ明るいので）散策
  
  歴史に興味があられる様なので、セビージャは特にお勧めです
  セビージャ近郊のコリア・デル・リオは１５００年代、日本のサムライ
  仙台藩士「支倉六右衛門常長」が初めてスペインに上陸した地です
  日本のサムライの血をひく「ハポンさん」と言う方々が大勢居られます
  夏のセビージャは最高ですよ。
  
  churros

  worldさん からの返信 2020/03/07 20:47:12

  RE: ご訪問ありがとうございます

  churrosさん
  
  こんばんは　書き込みありがとうございます！
  ここ２〜３年、アンダルシアのことはずっと調べていて、churrosさんの旅行記もQ&Aも随分前から参考にさせて頂いていたのでメッセージ頂けて感激です♪♪
  私暑いのが苦手で、夏に暑いところは二の足を踏んでしまっていたのですが、夏もアンダルシアの魅力のひとつなんですね。私は夏は避けないと魅力が分からないと本気で思ってました（笑）
  セビージャ、ロンダ、コルドバ、グラナダ、白い村、昔、逢坂剛の小説で読んだスペインの街々にも行ってみたいと思っていますが貧乏暇なしでお金も休みもままならずですが、近いうちに是非行ってみたいと今回の旅でも思いました！
  また旅行記にお邪魔させて頂きますのでよろしくお願いいたします♪
  

  churros　さん からの返信 2020/03/11 12:51:10

  返信muchos gracias

  !Hola!worldさん、返信ありがとうございます。
  
  拙い旅行記で参考になりましたでしょうか？
  初めてスペインに行ったのは、まだ欧州連合（EU)になっていなくて
  ECの時代でした、なので２０数年前になります通貨もペセタで両替も
  大変、物価も高くなってスペインも変わりました。
  
  是非アンダルシアを旅してみてください、暑さにめげずガスパチョで
  体力を付けて、夏のアンダルシアは最高ですよ。
  
  churros

  worldさん からの返信 2020/03/11 19:56:38

  Re: ご訪問ありがとうございます

  旅行記もQ&Aもとても参考になります！！！
  夏のアンダルシア　ぜひ行ってみたくなりました
  シエスタとガスパチョですね♪
  チュニジアに行ったことがあるので、スキピオがいたと言われるロンダやアンダルシアや地中海沿いの街々にも興味があります
  それではまた！