志布志を自転車で観光　観光案内所は神でした！

2020/01/04 - 2020/01/04

フェリーさんふらわあに揺られて大阪から志布志に到着！
フェリーが特別ダイヤだったので、日南線に乗りたいけれど9:30発には間に合わず、次の13:12発までどうしよう…

そんな時に手を差し伸べてくれたのが、志布志駅の観光案内所！

迷えるノープラントラベラーよ！レンタサイクル(無料)を授けよう！！

とっても丁寧な観光案内所ご指導の下、志布志駅周辺の寺・ラーメン・庭園・武家屋敷・湧水・文化財センター・鉄道公園をぐるりと回るちょっと欲張り自転車旅行記です。

エリア 大隅半島（鹿屋・垂水・志布志・肝属）(鹿児島)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 3.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満

フェリーターミナルからJR志布志駅に来ました。歩くとちょっと距離がある。

志布志駅 駅

駅は無人駅。ただし駅舎の一角にある(というか駅窓口が閉じてしまったのでメインかもしれない)観光案内所には人がいました。
観光案内所の中には各地の観光パンフレットや鉄道の昔の写真が並んでいました。

レンタサイクルがあるというので聞いてみると、利用申し込み書を記入して免許証のコピーを取って終了。この後いろいろ周辺の案内をしてくれたのでそれに従って巡っていきます。

ででーん！
今日の相棒ママチャリです。3段変速付きでフレームもしっかりしているし新しい自転車です。これタダでいいの？神かよっ！
ご厚意で荷物も預かってもらって身軽にサイクリングに出発！

手渡された街歩きマップを頼りにまずは大慈寺へ。
観光案内所(以後、長いので"神"と呼ぶ)曰く、かつては地域一帯に広い敷地を持った立派なお寺であったが明治になって「廃仏毀釈」で廃寺になってしまったという。

大慈寺 寺・神社・教会

"神"によると勢力が大きかったからか廃寺後すぐに現在の位置に規模は小さくなってしまったものの復活したらしい。それほど地域の信仰が厚かったのだ。言われなければ気が付かなかったな。前知識があると面白みが増しますね。
この仁王像は廃寺時に埋められたものを発掘して建てられたらしい(県指定文化財)。

小さいながらも枯山水があった。

"神"がとってもおすすめの昼食どころ。マルチョンラーメン本店。
年始なので他はまだやってないかもだけどここは開いてるよとアドバイス。やたら知ってて当然みたいな紹介の仕方でしたが、そんなにすごい店なのか？と思いつつ入店。

マルチョンラーメン 志布志本店 グルメ・レストラン

なんだこのトロフィーは！
2019年10月に開催されたNYラーメンコンテスト準優勝だと！？ニューヨークで開催された日本のラーメン9店舗が競ったもののようだ。

スープを一口飲んだらわかったよ、これおいしい。独特だけどトゲが無くアメリカ人にも受け入れられやすい味だと思う。
あと、チャーシューが美味。チャーシューだけ買いに来る人もいました。
店内はそこそこ混んでいましたが、回転が速いのでほとんど待ちませんでした。

自転車でちょっと漕げば、かの有名な志布志市役所志布志支所。

たぶん志布志で一番有名な観光スポットはここでしょうね笑
下に地名の由来が書かれているので読んでね。

次の目的地に向けて進んでいくと洋館が現れました。
旧東郷医院だそうです。

市内にはいくつか湧水があってここもその一つ。
全国を放浪した種田山頭火の碑が立っていました「飲まずには通れない水がしたたる」
雑味のない味でした。この後、地元民がボトルに水を汲みに来ていました。

さて、この辺りにはかつて山城があったとかで武家屋敷が残っているそうです。
"神"によると民家に紛れてて場所がかなりわかりにくいけど公開している庭園もあるよ、とのこと。事前予約が必要なものもあるので注意。

天水氏庭園 公園・植物園

1件目。天水氏庭園へ。ここは門と上の写真の看板があるのでわかりやすい。

庭ですね。

高級住宅街の庭って感じですかね、そこまで広くはない。

つづいて鳥濱氏庭園。

ちなみに入口はこんな感じ。上の写真のレリーフは生垣に埋もれていて分かりづらい…

庭ですね。
ぶっちゃけ他の民家と広さとか雰囲気が変わらないので、不法侵入しているみたいで落ち着かない。手入れがされているからなおさら…

武家屋敷。
この奥にお城の入口があった。看板のところまで進んでみる。

ここもちょっとわかりにくいんだけどね。
"神"曰く、お城好きがたまに来て登って堀とか見学に来るらしい。ポケットガイドもあるけど山城なので歩くの大変、見学コースは90分だからね…とそこまでおすすめされなかった。"神"は気遣いができる。

平山氏庭園。ここは看板があるのでわかりやすい。

平山氏庭園 公園・植物園

廃仏毀釈の前はお寺だったらしい。解説の看板によると仏教要素が散りばめられているようだ。

高齢者と子供を交通事故から守ろう！
よくできていてちょっとびっくりしました。

さて、自転車を国道沿いにすっ飛ばして埋蔵文化財センターにやってきました。
"神"曰く、ジオラマがあって山を登らなくてもお城を楽しめるという。入館無料。

ここも場所がちょっとわかりにくいが、お菓子屋さん「玉味」の角を曲がるとよいとの"神"のお告げで助かった。

旧石器から近代にいたるまでの出土品が展示されている。土器や勾玉。

江戸時代に志布志の大商人は密貿易をしていたようだ。舞台となったこの屋敷は表向きは2階建てだが裏は3階建てという凝った造りだ。
志布志は当時から港町として栄えていたらしい。琉球経由で中国にもルートがあった。

そして目玉の志布志城ジオラマ。4つの山城から形成されており、シラス台地特有の切り立った斜面を利用し防備を固めている。
これを散策しようとは思わないな…

駅へ戻る途中、最後に立ち寄ったのが鉄道記念公園。
"神"のおすすめスポット。

志布志鉄道記念公園 公園・植物園

昭和14年生まれのシゴハチことC58。志布志で役目をディーゼルカーに譲り、ここで余生を過ごしています。ライトアップの電飾がすごそう。

で、そのSLの後ろにつながれているのがキハ52。後輩のディーゼルカーに役目を譲り先輩のSLと余生を過ごしています。

ここ志布志は今でこそ日南線の終点ですが、かつては大隅線、志布志線があり、3路線の乗換駅でした。この丸い噴水跡は転車台があった名残と"神"が教えてくれました。

ちょっと時間があったのでのぼりが立ち並ぶ神社にお参り。この八坂神社は街の繁栄と海上安全のため建てられたそう。

踏切から日南線を望む。
ちょっと線路がうねうねしていないか…

最後に駅前の種田山頭火の句碑へ。市内各地に14の碑があるようです。

あっという間に13時。自転車を返却して"神"にお礼。
鹿児島方面へはバスの方が便利だよと教えてくれましたが、ここはあえてのんびり鉄道で行きますと伝えると、行ってらっしゃいと見送ってくれました。
神様ありがとう。

志布志駅 駅

ここからは日南線でのんびりGO。