![岡山県の宇野と香川県の高松を結ぶ宇高航路は明治43年に鉄道連絡船が運行を開始。瀬戸大橋の開通に伴い、国鉄及びJRによる宇高連絡船は廃止。その後はフェリー会社によるカーフェリーの運行は続いていました。しかし、瀬戸大橋の通行料金が値下げされ、フェリー利用客が急速に減少。近年は1日5往復まで便数を減らして四国急行フェリーの1社が運航していましたが、2019年(令和2年)12月16日より休止することになりました。<br />この休止は同年11月になって突然発表されたもので、地元にとっては衝撃が大きく、ぎりぎりまで運航会社と行政との間で休止回避に向けた話し合いが行われましたが、最終的に離島航路ではない本航路に赤字補填のための補助金は受けられないことなどから休止が確定しました。<br />休止まで残すところ3日となった2019年12月13日、宇高航路で宇野から高松へ渡りました。<br /><br />【旅程】<br />宇野港11:50発(四国急行フェリー)高松港12:55<br />※発着時間は時刻表上によるもの<br />](https://cdn.4travel.jp/img/thumbnails/imk/travelogue_album/11/59/07/650x_11590725.jpg?updated_at=1579706799)
2019/12/13 - 2019/12/13
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岡山県の宇野と香川県の高松を結ぶ宇高航路は明治43年に鉄道連絡船が運行を開始。瀬戸大橋の開通に伴い、国鉄及びJRによる宇高連絡船は廃止。その後はフェリー会社によるカーフェリーの運行は続いていました。しかし、瀬戸大橋の通行料金が値下げされ、フェリー利用客が急速に減少。近年は1日5往復まで便数を減らして四国急行フェリーの1社が運航していましたが、2019年(令和2年)12月16日より休止することになりました。
この休止は同年11月になって突然発表されたもので、地元にとっては衝撃が大きく、ぎりぎりまで運航会社と行政との間で休止回避に向けた話し合いが行われましたが、最終的に離島航路ではない本航路に赤字補填のための補助金は受けられないことなどから休止が確定しました。
休止まで残すところ3日となった2019年12月13日、宇高航路で宇野から高松へ渡りました。
【旅程】
宇野港11:50発(四国急行フェリー)高松港12:55
※発着時間は時刻表上によるもの
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 船 JRローカル
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岡山駅から「宇野みなと線」で宇野駅へ。かつて備讃ライナーやマリンライナーとして活躍していた213系電車は岡山周辺で今も現役。
宇野駅 駅
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宇野駅の駅舎はイタリアのアーティスト、エステル・ストッカーによってアート化されています。
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国鉄(JR)宇高連絡船の遺構が宇野駅近くの駐車場の中にあります。
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ここから鉄道連絡船は発着していました。
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産業振興ビルのロビーには国鉄宇高連絡船時代の宇野駅のジオラマがあります。
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折り返し高松へ向かう船が入港しています。
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港周辺の建物には宇野港「連絡船の町」プロジェクトにより連絡船の写真が展示されています。
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むらまつ精肉店に立ち寄り、チキンカツと串カツを購入。ここのミンチカツも美味しい。
むらまつ精肉店 グルメ・レストラン
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高松行のりばへ。宇野港フェリーのりばは駅方面から、小豆島・豊島行き、直島(宮浦)行き、直島(風戸)行き、高松行きの順で並んでいます。
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切符を購入。片道で740円。令和元年10月の消費税増税に伴い10円値上げとなりました。
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出港の15分前ぐらいから乗船開始です。
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客席に座るやいなや、さっき買ったチキンカツにビール。うまい。
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11時50分、定刻どおり直島行きフェリーを横目に出港。
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宇野港をあとにします。
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右手に三井E&S造船のドックが見えます。
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しばらくすると左手に直島と荒神島が見えます。直島は今はアートの島として有名ですが、かつては銅の製錬所があり、直島とその周辺の島々は亜硫酸ガスで緑が失われました。島の地肌が見えるのはその名残りと近年発生した山火事によるものです。
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進行方向右手の先には三井金属鉱業日比製煉所が見えます。
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岡山県と香川県の県境がある大槌島が見えてきました。下り便(宇野→高松)の航路は西寄りで、大槌島を近くから見ることができます。
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瀬戸内海を東西に横切る備讃瀬戸東航路を横断し、南東方向に進路を変えます。瀬戸内海を東西に結ぶ備讃瀬戸東航路はとても交通量が多く、斜めに横断することが危険なため、やや遠回りしてほぼ垂直に横断します。
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備讃瀬戸東航路を横断した直後に撮った写真です。航行する船が多い中、衝突を回避するためジグザクに走ってきたことが分ります(この写真は別の日に撮ったものです)。
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大槌島を背にして高松へ向かっています。
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船内には売店があり、うどんを販売しています。
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うどんを食べます。麺は立ち食いうどんのレベルですが、ダシはいりこが効いた讃岐うどんならではのもの。うどん県の面目を保っています。
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左は豊島、右は男木島。
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前方に源平合戦で有名な屋島が見えてきました。
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女木島が近づいてくると間もなく高松です。
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赤灯台を見て高松港に入港します。
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港内で旋回します。
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ホーサーがピットにつながれます。(O氏の表現を一部借用→お許しを)
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宇野港を出港し、約55分で高松港に到着。定刻より10分近く早く到着しました。
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「乗り納め」の客が多く、車も沢山乗っていました。普段からこんなに乗っていれば休止は免れたのですが。
高松港 乗り物
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この航路は1隻のみの運航で、乗ってきた船はすぐに折り返し13時5分発で宇野に向かいます。
通勤で使っている人々や、瀬戸大橋を通行できない特殊車両の航送など、休止の影響は小さくありません。宇高航路休止後は、宇野から直島経由で高松へフェリー行くことはできますが、時間が長くなる上、船は直通するにもかかわらず人も車も直島で一旦下船してその先の切符を買う必要があり、不便で割高になります(2019年12月現在)。何かしらの形で宇高航路の再開を望むところです。(おわり)
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