
2020/01/12 - 2020/01/12
231位(同エリア3679件中)
よよさん
漠然と1度は行ってみたいと思っていたヘルシンキ。昨年秋に旅の猛者である友人2人よりヘルシンキ旅の体験談聞くうちにもう興奮してしまい・・・2人と会った後もヘルシンキへの思いは強くなるばかり、恋だわ・・・我慢できずに当時予定したブタペスト行きをキャンセルして、ヘルシンキ行きの航空券、ブッキングでホテルを押さえちゃいました。
予習を兼ねてお正月休みにかもめ食堂を再度観て「やはりいい。」と唸りました。と、同時にギリギリで村上春樹の「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」にもフィンランドがでてくることに気づいてしまいました。(1度読んでたのに覚えてなかったし、本も実家にある。)これは読むしかないでしょ、と急いでネットで古本(ここ大切。)を注文し、出発の三日前から読み始め、当日成田空港で読了。そんなわけで下調べは不十分ながら気持ちはかなり盛り上がって出発しました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
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本日は朝から本格的な雨…こればっかりはしょうがないのであまりネガティブにならずに出発しよう。
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トラムに乗って初めに向かったのはカイヴォプイスト公園。バルト海を眺めるも風と寒さで震えあがり早めに引き上げました。でも雨はずいぶん小止みになってきました、よかった。
カイヴォプイスト公園 広場・公園
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グーグルマップでかもめ食堂を検索。トラムでも行けるようですが、日曜の公園や町をゆっくり歩くのもいいなあと徒歩で行くことにしました。
寒くてもベビーカーで散歩している人が多かったです。小さい子供は大体スキーウェアみたいなつなぎを着ていてかわいかったです。 -
何の実でしょうか。真っ赤でかわいかったです。
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あの大好きな映画のかもめ食堂がここに!おお!
どうやら2月中旬までは休業中みたいです。ネットでこの情報を知ったときはとても残念に思ったのですが、実際お店を目の前にしたら本当はこの寸止め感がいいのかもしれないなあと思いました。映画の核心部分となる場所であの素敵な世界観とちょっとでも違うものを感じてしまったら興ざめしてしまうかもしれないから。頭の中で思い出して遠目で見てるくらいがいいんだ、きっと。ラヴィントラ かもめ 地元の料理
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映画の中の飲んだくれおばさんのように窓にはりついて店内をじーっと眺めました。トンミヒルトネンが座ってた場所はあの辺だ、とか。
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さて、今度はトラムに乗ります。時間調整なのか少し停車しています。最初は私しかいなかったから写真を撮ってみました。かもめ食堂を見たばかりだから気分は片桐はいり扮するミドリです。
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次に向かったのはカンピ礼拝堂。こちらは2012年に完成した木造建築の礼拝堂。宗教的なものではなく安らぐ場なのです。珍しい形は、まげわっぱのように木を曲げて作られているそうです。高度な技術なんでしょうね!私のわっぱ弁当箱もこれを機に「カンピ君」と名付けて、職場でお弁当を食べるときに少しでもヘルシンキを思い出して楽しい気持ちになろうと思います。
中は高い天井、木のぬくもりが素敵でそしてとても静か。日常と切り離されたような雰囲気です。空調の音や入ってくる人の足音や衣擦れの音すら響いてしまうくらい。皆さん音をたてないように静かに座っています。私も20分くらいじーっと座ってみました。せっかくだから何も考えないことを頑張ってみましたがこれって難しんだよね。「次どこ行こう。」とか「何食べよう。」とか知らないうちに頭に浮かんできちゃうのです。小池龍之介さんの本にあったように「今、ここに」頑張って意識を戻そうとはするけど…だから念仏のように「今、ここに集中」とずっと心で唱えていました。うちの近くにもカンピ礼拝堂があったらいいな。
この後ちょうどオープンしたカンピセンターへ。マリメッコで小さなお皿一つとKマートでお菓子やらのお土産を購入。カンピ礼拝堂 寺院・教会
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荷物を置くためと休憩にいったんホテルに行きます。ちゃんと拠点となる場所があるっていいな。貧乏弾丸ばっかりだからしみじみ思うよ…
乗車車両がこれまでと違ったのでホームの景色も違う。うどんっていうのがインパクトがあったので思わず写真を撮りました。うどんもフィンランドにかかればアートなデザインに!香川のうどん脳もかわいいけど。 -
このあとはマーケット広場に行ってみましたが天気のせいなのかあまりお店が出ておらず。サーモンとか食べようと思っていたんだけどな…17時までに見たいところがあと2か所あったので、時間を気にしながら急ぐのもなんだし、ええい!このまま観光優先だ!と覚悟を決め、トラムに乗り込みました。
こちら、ぜひ行ってみたいと思っていた一つテンペリアウキオ教会。テンペリアウキオ教会 寺院・教会
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氷河時代の岩をくりぬいて作られた1969年完成の教会です。1930年に建設が始まってけれど第2次世界大戦でとん挫していた時期もあるそう。歴史に翻弄され長い年月を経て完成に至ったとは感慨深いですね…
ふわー!なんて美しいんでしょう。岩の壁を見ていたらこの間見てきた名古屋城の石垣も思い出しました。ガラス窓は自然光が入るから晴れた日の早い時間に来たら明るくてまた雰囲気違うんでしょうね。 -
パイプオルガンも岩の壁といっしょに設置されてます。ここは音響効果も素晴らしいようなので聞いてみたいです。至近距離でパイプオルガンを見られるのもこの教会ならではなのかな。
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天井は木だと思ったら銅板だそうです。2階に上ってしばらく天井だけをずーっと見ていたらすいこまれそうな気持になりました。
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さて次に向かったのはアテニウム美術館。(写真は別日に撮ったものなので実際はもっと暗くなっていた…)
入場料17ユーロ。結構高し。小さなシールをもらって洋服に着けてチケット替わりです。私はノースフェフェイスのグラムダッフルをリュック仕様にして街歩きで使っていたのですが美術館関係はリュックは預けないといけないんですよね。ロッカーに入れたりクロークに預けるのは結構めんどくさいので忍ばせておいたディーンアンドデルーカのトートバッグにリュック毎がさっとしまってしまいました。グラムダッフルは軽くて小さくなるので便利です。裏技ってほどじゃあないけど…アテネウム美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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この絵は!と思ったらやっぱりモディリアーニでした。海外の美術館はフラッシュをたかなければ写真は撮れるし、せかされることなく至近距離でも見られるしいいなあと思います。
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有名な絵は押さえておきましょう。ヒューゴシンベリの「傷ついた天使」。初め見たときは人物ばかり見ていてあとから再生のシンボルのスノードロップをしっかり見るのを忘れた!と引き返してじっくり鑑賞しなおしました。
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エーロヤルネフェルト「賃金奴隷」。女の子の疲れ切った表情と手前の男の人の肩と腕がすごくリアルだったのが印象的でした。
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アクセリガッレンカッレラ「レンミンカイネンの母」。私は勉強不足でよく知らないのですが国民的叙事詩「カレワラ」の一幕だそう。川底のばらばらになった息子の遺体をつなぎ合わせ蘇生させるシーン。
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おっとこれはゴッホ!精神状態ギリギリの天才画家のこの筆致にはやっぱり引き込まれるものです。
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ヒューゴシンベリ「死の庭園」。
このほかにも素敵な作品がわんさかありました。すごく大きいやたらリアルな宗教画は見ていて疲れてしまうのだけど、こちらはだれもが好感を持つ見やすい作品が多いように思いました。17ユーロの入場料にも納得。 -
窓からはスケート場で遊ぶ子どもたちが。
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建物内部も美しくうっとり。
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美術館をあとに、ああ、シナモンロール食べよう、と思い立ちカフェエスプラナードへ。ほかのパンもとてもおいしそうだったけど迷ってはならないと即、オーダー。
日本でシナモンロールというと、フォションやシナボンで食べるふんわり温かいものを思い描きますが、フィンランドのシナモンロールは生地がしっかりしています。そういえばかもめ食堂でもシナモンロールを作るときに最後ぎゅっと端っこをおさえてましたね。一生懸命咀嚼しながらシナモンの香りや生地のおいしさを堪能。すっごいおいしい!という強烈な印象はないものの癖になりそうな魅力…近くのおじいちゃんがコーヒーマシーンからお代わりを注いでいたので「あ、いいんだ!」と私も2杯目を。この大きさでコーヒー一杯はつらいから良かったです。こうやってかなり高齢のおじいちゃんもカフェに来ているのを見るとほんとに素敵だなあと思います。カフェ エスプラナード カフェ
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すっかり暗くなったのでホテルに戻りますが、シナモンロールで今はお腹がいっぱいだけれど何か夜ご飯用に買っておこうと最後に向かったのがデパートのストックマン。
ここでちょうどバイオリンを弾いている人が。曲は大好きなシンドラーのリスト。この曲は弦楽器に合うよなあ。足を止めて最後まで聞きました。ストックマン 百貨店・デパート
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デパ地下グルメを買いに行きます。
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こちらはパンのコーナー。
ぐるぐる回ってパスタにしておきました。それぞれの売り場ごとに番号札があって順番に対応してもらえるシステム。これなら公平でオーダーしやすい!容器の大きさを選んで指差しでオーダー。私が「フォークをください。」と言うとおばちゃんは、はっと気づいたような顔をして「温めますね。」とわざわざレンジ用の容器に入れ替えてチンして袋にいれてくれました。この袋が保温力が高くて食べるときにもまだ温かくてびっくり。ここでもおばちゃんの対応も本当に優しくて気持ち良かったです。 -
夜の中央駅も見納め、さみしいなあ。
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地下鉄の写真を撮っていなかったなあとパチリ。真っ赤でかわいいし、自転車も載せられるのがいいなあと思います。
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ホテルに戻り、またサウナに入ってほっと一息。あまりお腹はすいていないけど買ってきたパスタを食べました。結構おいしかったです。水はタリンで買ったもの。(安いから)
先ほど聞いたシンドラーのリストが印象的だったのでユーチューブでソチ五輪のリプニツカヤの演技を見てちょっと泣く。私は次はポーランドに行くべきかと考えたり。
ヘルシンキ最後のしっとりしたいい夜でした。スカンディック ハカニエミ ホテル
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Kマートで買ったもの。マスタード屋でしょうか、私は。ははは。
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スカンディック ハカニエミ
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