2019/12/07 - 2019/12/07
412位(同エリア1607件中)
まみさん
今年2019年にレッサーパンダの赤ちゃんが生まれたことをきっかけに、初めて訪れることになった富山市ファミリーパーク(略して「富山ファミパ」)。
12月から営業時間が10時から15時半までとずいぶん短縮されてしまいますが、レッサーパンダたちがみんな昼寝してしまったら、待っているだけではつまりないですし、動物園通いをするようになって、他の動物にも関心が高まってきたので、この動物園にはほかにどんな飼育動物がいるか、公式サイトでチェックしておきました。
当園は規模はそれほど大きくなく、私の関心をひいた動物はそれほど多くなかったのですが、営業時間が短縮されているので、かえってちょうどよいと思いました。
そんな中で、とりわけ興味を持ったトップは絶滅が危惧されているニホンライチョウ、次にツシマヤマネコ、それから国の天然記念物に指定されているニホンカモシカです。
私のふだんの生活では野生動物と出会うことはほとんどないし、これらの動物たちの生息地には縁がないので、たとえ絶滅危惧でなく、十分生息数がいても、動物園で飼育されていなければ、もともと見る機会はない動物たちばかりです。
でも、動物園通いをするようになり、動物園以外でも図書館やテレビやネットで現代の動物たちの事情やニュースを拾うようになったことではじめて、ニホンライチョウやツシマヤマネコのことを知りました。
なので、動物園で飼育されているのなら、ますます見ておきたいと思うようになったのです。
ちなみにニホンカモシカの方は、我が地元の埼玉こども動物自然公園(略して「埼玉ズー」)で会ったときに、その神々しさに感動して気に入っている動物です。
ところが幸か不幸かといえば、圧倒的に幸運なのですが、一番目当てのレッサーパンダの赤ちゃんたちは、10時半近くに到着して、リンゴのおやつタイムである14時からのごっくんタイムが終わっても、おなかいっぱいになって眠くなるどころか、元気いっぱいだったので、ごっくんタイムの後は他の動物たちを見に行こうと思ったのに、離れがたかったです!
なので、飼育動物がそれほど多くないのに、3分の1くらいは見に行けませんでした。
もっとも、ニホンライチョウとツシマヤマネコはどちらも見に行くことができました。
ニホンライチョウは、トイレ休憩でレッサーパンダ舎を離れた時に、じっくり見に行きました。
実は、ニホンライチョウを初めて見ることができたのは、先週の栃木の那須どうぶつ王国です。
このとき初めて気づいたのですが、富山ファミパと那須どうぶつ王国は、今年2019年3月15日から、ライチョウの保護増殖事業の一環として日本全国でライチョウの公開展示を始めた5園のうちの2園でした。
(残りの中には我が家からずっと近い上野動物園もあったのは、脇に置いておいて。)
これまで保護活動として飼育していても動物園はみな非公開で、いまでも非公開のところが大半でしょう。
なので、2週続けて貴重な機会でした!
もっとも、ニホンライチョウの生態を知るために飼育されているスバーバルライチョウとの見分けはよくわからず、先週の那須どうぶつ王国では、大きさの違いかなと思った程度でしたが、当園にはもっと詳しい解説がありました。
ツシマヤマネコのやまとくんはぎりぎり見られました。
なにしろツシマヤマネコとアムールヤマネコがいる展示場は、帰りに通って帰ろうと思っていたニホンライチョウ舎沿いの園路と正反対のところにあったからです。
途中で閉園時間が過ぎてしまったら、自然林の中のコースをショートカットして帰りの園路をあきらめるか、あるいはヤマネコ口から出て、バス停のある東口まで無料エリアを突っ切って大急ぎしなければならないかと思いました。
でも、実は閉園時間ちょっと過ぎてしまったのですが、ツシマヤマネコとアムールヤマネコを見た後、ニホンライチョウ舎沿いの園路まで戻って東口に出ることができました。
閉園時間ぎりぎりだったので、トイレ休憩のときに外したシンリンオオカミの方は見に行けなかったですが、ちょろっとニホンツキノワグマとか、ホンシュウジカとか、カピバラとか、フンボルトペンギンとか、見ながら帰ることができました。
ちなみに、キリンとグレビーシマウマとアムールトラは、東口から入ってすぐのところだし、レッサーパンダ舎に向かうショートカットのとんぼの沢の小道の手前にあるので、先に見ることができました。
当園でもレッサーパンダが、それも赤茶たちが1番目当てでしたが、それが達成されれば、他の動物たちの写真収穫がある方が嬉しいものです。
そして当園は解説も多かったので、じっくり読んでいられなかった分は、写真を撮って、帰宅後に写真整頓の最中にじっくり読むことができました。
なお、今回の旅行記シリーズでは、富山ファミパのレッサーパンダ特集はこの前の旅行記にまとめたのですが、写真枚数のバランスから、レッサーパンダのアンコちゃんの子育て日記の写真は、こちらの旅行記の末尾にまとめしました。
<レッサーパンダの赤ちゃん目当てでハシゴした北陸2園の動物園の旅行記のシリーズ構成>
□(1)鯖江前泊サバエシティホテルと福井鯖江グルメと道の駅での買い物とまだまだ見頃だった西山公園の紅葉
□(2)富山前泊アルファーワンホテルと富山グルメと富山みやげとまだまだ見頃だった動物園の里山の紅葉
□(3)西山動物園:小雨がちで室内展示でもレッサーパンダの赤ちゃんたちをほぼ独り占め!
□(4)富山市ファミリーパーク・レッサーパンダ編:令和兄弟はずっと起きていて短縮営業でも充実の初訪問
■(5)富山市ファミリーパーク・日本の絶滅危惧種のニホンライチョウやツシマヤマネコも楽しみで
富山市ファミリーパークの公式サイト
https://www.toyama-familypark.jp/
<タイムメモ(全行程・富士市ファミリーパーク詳細)>
【2019年12月5日(木)】
17:33 東京駅始発の新幹線ひかり523号に乗車(自由席)
(折り返し運転の到着が遅れ車内整備なしに発車)
(2分遅れですむ)
19:44 米原駅に到着(ほぼ定刻)
19:56 米原駅からJR特急しらさぎ61号に乗車(自由席)
20:50 JR鯖江駅に到着
21:00 タクシーでサバエシティホテルに向かいチェックイン(670円)
21:30-22:25 ホテル1階併設の「よしみつ」で夕食
【2019年12月6日(金)】
07:15 起床
08:00-08:30 ホテルの朝食バイキング
08:50 チェックアウト
09:00-16:30 西山動物園に開園から閉園まで
(13:45-14:00 道の駅でレッサーグッズの買い物)
(14:00-14:45 道の駅でカレーうどんランチ休憩)
16:40-17:10 道の駅で福井みやげの買い物
17:15 ホテルに戻り預けた荷物を受け取る
17:30-17:35 タクシーでJR鯖江駅に向かう(690円)
(みどりの窓口で帰りの北陸新幹線の指定席を1時間前に変更)
17:50 JR特急しらさぎ11号金沢行きに乗車(指定席)
18:47 金沢駅に到着
19:02 北陸新幹線はくかた576号に乗換え(指定席)
19:24 富山駅に到着
19:30-19:45 駅隣接のみやげ屋で富山みやげの買い物
20:00 駅前下見の後でアルファーワンホテルにチェックイン
21:30-22:30 ホテル1階の居酒屋「金剛」で夕食
【2019年12月7日(土)】
07:20 起床
08:05-08:35 ホテルの朝食バイキング
09:05 ホテルをチェックアウト
09:10 コンビニに寄った後、富山駅の3番バス停に到着
09:20 富大附属病院行き(16番系統)のバスに乗車
(地元の交通系ICカード以外は不可/460円)
09:45 ファミリーパーク前の停留所に到着
10:00 富山市ファミリーパークに入園(冬期開園10:00)
10:00-10:05 キリン・アムールトラ★
10:20-12:35 レッサーパンダ
(とんぼの沢の道を通ってアクセス)
(12:05 屋外はロッポくんからハナちゃんに交代)
12:35-12:40 トイレ休憩(芝生食堂は12月から休業)
12:40-13:00 ニホンカモシカ・ニホンライチョウ★
13:05-13:10 スバーバルライチョウ★
13:10-13:30 レッサーパンダ
13:30-13:35 スバーバルライチョウのごっくんタイム★
13:35-14:50 レッサーパンダ
(14:00~レッサーパンダのごっくんタイム)
(14:30-14:40 屋内展示場前のベンチで写真チェック休憩)
14:50-14:55 バードハウス★
15:05-15:10 ニホンカモシカ(里山生態園)★
15:15-15:20 ツシマヤマネコ・アムールヤマネコ★
15:25-15:30 ツキノワグマ・ホンドジカ★
15:30 カピバラ・フンボルトペンギン★
15:30すぎ 富山市ファミリーパークを出る(冬期閉園15:30)
15:53 富山駅行きのバスに乗る
16:25頃 富山駅に到着
(降車場は駅向かいのエクルホテル近く)
16:40-17:40 駅ビルの「会津旬料理 八兆屋道の蔵」で夕食
17:55 ホテルに預けた荷物を受け取った後、富山駅へ
18:15 富山駅から北陸新幹線かがやき14号に乗車(指定席)
19:59 大宮駅に到着(定刻)
21:20頃 帰宅
※これまでの動物旅行記の目次を作成済。随時更新中。
「動物/動物園と水族館の旅行記~レッサーパンダ大好き~ 目次」
http://4travel.jp/travelogue/10744070
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
富山市ファミリーパークの園内マップ写真に回った経路と写真が撮れたレッサーパンダ以外の動物に星印を書き込んだもの
東口から入園し、まずはキリン・シマウマ・アムールトラを見学した後、その裏手のとんぼの沢から山の中の散策路を登り、1番上にあるレッサーパンダ展示場へ向かいました。
レッサーパンダの写真は、この前の旅行記「晩秋の北陸レッサーパンダの赤ちゃん詣(4)富山市ファミリーパーク・レッサーパンダ編:令和兄弟はずっと起きていて短縮営業でも充実の初訪問」にまとめました。
https://4travel.jp/travelogue/11580255
ここから1番近いトイレは芝生食堂の隣にあり、トイレ休憩のついでにニホンライチョウとニホンカモシカを見た後、シンリンオオカミは後でいいやと思ったので、見損ねてしまいました。
レッサーパンダのごっくんタイムが終わった後、15時近くになってしまっていたのですが、バードハウスでオオワシとニホンコウノトリ、里山生態園でニホンカモシカ、ホンシュウジカを見ながら、ヤマネコ口の近くのアムールヤマネコやツシマヤマネコをめざしました。
その後、ヤマネコ口から出て、無料エリアから東口に回った……のではなく、芝生広場まで戻った後、まだ見学者がいるからと自分に言いわけをし(苦笑)、主要園路沿いに東門に戻りました。
戻るついでに、園路沿いに展示場があったツキノワグマとホンシュウジカの写真は撮れました。
東門前の広場に戻ってきたら、まだ見学者が何人もいたので(苦笑)、カピバラやフンボルトペンギンの写真を撮ってから、出口に向かいました。 -
東門から入ってすぐのところにあるチリーフラミンゴの展示場
曇天だったので水の色は深緑になってしまいましたが、水に映った姿も意識して撮りました。 -
そしてミニサバンナのアミメキリンとグレビーシマウマが見渡せるキリンテラス
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キリンたちのプロフィール
レッサーパンダにもハナちゃんがいますが、キリンもハナちゃんとキュウタロウくんでした。
2019年12月現在、ハナちゃんは4才、キュウタロウくんは3才と、まだ幼いカップルでした。
それぞれ私が行ったことがあるみさき公園・のいち動物園出身。 -
テラスのすぐそばでごはんを食べていたキュウタロウくん
ツノが内向きっぽいくので、キュウタロウくんと推定。 -
奥で組み木をなめていたようだったのは、ハナちゃんかな
キリンはその気になればからだの模様でも個体判別ができるはずです。
他園の飼育員さんのトークで、その模様は、母親に似ると聞いたことがあります。 -
ミニサバンナのグラントシマウマたちの紹介
素敵な紹介があったけれど、個体判別は全くできませんでした(苦笑)。 -
シマウマの魅惑のおちり
シマウマは、地肌は真っ黒なのです。
なので、背中に見えている黒いところとしま縞模様の黒い部分が地肌。 -
シマウマはオスメス分けられていたらしい
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ミニサバンナのすぐ左隣にあったアムールトラの展示場
2面あり、こちらは向かって左側。
このように柵越しで見るようになっていましたが、柵のすぐ前から見学できて、トラたちが奥にいるので、ズームすることで柵を消した写真が撮れました。 -
向かって左の展示場にいたのはヤマトくん
たしかツシマヤマネコもヤマトくんでした。
のんびりした性格で、人が大好きなのか~。 -
トラらしいポーズでじっとこちらを見ていたヤマトくん
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あくび~!
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ふわわわーっ!
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あああーっ!
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そして、何事もなかったかのような、おすまし顔に戻る
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向かって右の展示場は……
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アムールトラのミーちゃん
ヤマトくんより年上です。 -
ゆっくり歩き回っていたミーちゃん
紹介がなかったら、そしてもし同居していたら、個体判別はできそうにないです。 -
どことなくミーちゃんの方が精悍そう!?
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抜き足差し足@
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できれば見たかった、アムールトラのごっくんタイム
でも12月から当園の営業時間は10時から15時半と短縮されていたので、あきらめました。
寝室で見るようなので、迫力はあるけれど、写真は撮りにくいだろうと、自分を慰めました。
このあとは裏のショートカットでレッサーパンダ展示場に向かい、トイレ休憩が取りたくなるまでずっとレッサーパンダに張り付いていました。
裏のショートカットを含め、道々紅葉撮影もした時の旅行記はこちら。
「晩秋の北陸レッサーパンダの赤ちゃん詣(2)富山前泊アルファーワンホテルと富山グルメと富山みやげとまだまだ見頃だった動物園の里山の紅葉」
https://4travel.jp/travelogue/11575540
富山っ子レッサーパンダ特集の旅行記はこちら。
「晩秋の北陸レッサーパンダの赤ちゃん詣(4)富山市ファミリーパーク・レッサーパンダ編:令和兄弟はずっと起きていて短縮営業でも充実の初訪問」
https://4travel.jp/travelogue/11580255 -
12時40分頃、ニホンカモシカ展示場へ
レッサーパンダを見学していた途中で、一度トイレ休憩を取り、その足で、トイレ側に近い方にいるニホンカモシカとニホンライチョウだけは先に見に行くことにしました。
そうしてよかったです。
レッサーパンダのごっくんタイムが終わった時には15時近くになっていたので、残り30分でこちらのニホンライチョウたちと、園の反対側にいるヤマネコたちと、両方を見るのはとても無理だったろうと思います。 -
オレンジ屋根のバックヤードの手前にあった「カモシカ体験ゾーン」
カモシカが生息する岩場を再現したもので、足跡やカモシカの痕跡もあるそうです。
カモシカには平気でも、人間にはきつい地形であることが実感できたでしょう。
私は時間がないので、体験しませんでした(苦笑)。
それに私には、人間には平気なはずの里山のショートカットの道もきつかったですからね。 -
ニホンカモシカ展示場の様子
写真が撮れそうなカモシカたちは柵の手前にいたりしたので、柵が残った写真しか撮れなかった個体もいます。 -
カモシカ展示場の様子
タケコちゃんやシカコちゃんは遠すぎて、写真は撮れませんでした。
もしかしたらカモシカ舎の裏手まで回れば、撮れたかもしれませんが、確かめていません。
マツコちゃんとセイジくんは撮れました。 -
ニホンカモシカについての解説と飼育員さんのメッセージ
動物に好き嫌いをなくして食べるようにするのって、難しそうです。 -
こっち見ていたマツコちゃん
卵型のお顔がなんて可愛らしいんでしょう。 -
あらあら、けっこういたずらっこさん?
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すぐ近くまでやってきたマツコさん
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柵の外に舌を伸ばして、落ち葉を取ろうと一生懸命だったマツコさん
柵の中にも落ち葉はたーくさんあったのに、外の手の届きにくい方がおいしく見えるのかな? -
セイジくんは背中を向けたまま
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カモシカってどんな動物?
カモシカ展示場のそばに解説ボードがたくさんあったので、写真を撮ってきて、あとでゆっくり読むことにしました。
そういった写真も時々旅行記に掲載してきましたが、学習目的のためこの旅行記では掲多めに載せめことにしました。
カモシカは目の下の眼下腺で可愛らしさが増していると思います。
ほとんど単独生活のようです。
食事と休憩が昼夜を問わずというのは、知らなかったです。 -
日本に生き残ったカモシカ
ニホンカモシカというからには日本固有種だと思いますが、日本固有種の哺乳類は他の国と比べても多く、多様他種な生き物が日本に生息していたということは初めて知りました。
でもいま、絶滅の危機に瀕している日本固有種は多いです。
外来種によって日本固有種が駆逐されてしまうことは、植物でも動物でもあります。
特に動物の場合は、日本にいない動物をペットにして、それを無責任に野生に手放すことは絶対やめてほしいものてず。 -
カモシカと人との関わり
昔は狩猟の対象だったといっても、生活に必要な範囲で、乱獲はしていなかったと思います。
1934年に天然記念物、1955年に特別天然記念物に指定され、1959年から密漁のと取り締まりが行われて、野生のカモシカが守られるようになったのはよかったです。 -
そのカモシカの現状
カモシカが保護されるようになったのはよいですが、人との共存が次ぎのテーマです。
農作物や植物がニホンカモシカに食べられる被害については気付いていませんでした。でも最近は減少傾向にあるようです。
しかし、カモシカに限らないのですが、生存地が人によって奪われて、市街地に出没するようになったというのは、人にとっても動物にとっても不幸です。 -
カモシカの保全について
よくいわれることですが、種の保全、それも遺伝的多様性を考えた繁殖計画は、動物園の重要な役割です。
里山と生きることをテーマにしている当園では、やはりカモシカの飼育・繁殖実績がとても高いようです。
我が地元の埼玉こども動物自然公園でカモシカの赤ちゃんを見たことがありますが、ユニコーンみたいで、とっても可愛らしいです! -
次に、当園でレッサーパンダの次に楽しみにしていたニホンライチョウ舎へ
繁殖計画のためにニホンライチョウを飼育している動物園は前からありましたが、その一部の動物園で公開が開始されたのは、2019年3月に入ってからのようなのです。
当園はその数少ない動物園の1つなので、ぜひニホンライチョウは見ておきたいと楽しみにしていました。
実はこの前の週末に那須どうぶつ王国でも見られましたが、こちらは専用のこんなに立派な建物がありました。
※那須どうぶつ王国で初めてニホンライチョウが見られたときの関連の旅行記(2019年11月30日)
「冬前に那須どうぶつ王国再訪(3)熱帯の森・アクアフレンズ・保全の森・ウェットランド・ペンギンビレッジ:初めて見た日本雷鳥&スカンクまた逃す」
https://4travel.jp/travelogue/11573585 -
入口の前に掲示されていたニホンライチョウ人工哺育のレポート
これも1つ1つ見ていくことにします。 -
2019年5月、産卵開始!
ライチョウの卵は全体が薄茶色で、濃い茶色の複雑な模様がついているようです。
保護色でしょう。 -
2019年6月、母鳥が抱卵
人工飼育といっても、人が作った孵卵器で卵をかえしたわけではなく、母鳥が温めたようです。 -
2019年7月、ヒナ誕生!
8羽誕生。
1羽は残念ながらすぐに亡くなってしまったようです。
残りの7羽は無事育ったのかな。 -
孵化して2週間
孵化後に、7羽のうち5羽は、人の手で育てることにしたようです。 -
2019年8月、孵化して1ヶ月
ヒナの羽が、幼鳥の羽に生え替わったようです。 -
2019年9月、孵化して2ヶ月
人工哺育の5羽はすくすく育っているようです。
野生ではおそらく、半分以下しか生存できないくらいでしょう。 -
2019年10月、孵化して3ヶ月
ニホンライチョウらしい毛がふさふさした太い足と、白いおなかとのツートンカラー。
だいぶライチョウっぽくなりました。 -
2019年12月5日に4才のオスのライチョウ死亡
うーんと、ヒナが7羽で、両親がいたとなると、数が合わない……?
他園に移動した子もいるのかしら。 -
雪山の写真のある展示場
展示場は2面あり、こちらは入口に近い方。
こちらにいたのは、2017年7月13日に孵化したオス。 -
実に美しいニホンライチョウ
尾羽の先だけ少し黒い羽がありました。 -
お皿のエサを食べる姿の丸っこいこと!
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こっちにやって来た~!
足の指がきれいな紅葉型になっていました。 -
向かって左、出口側の展示場
こちらにいたのは2017年6月17日に孵化したオス。 -
黒い毛まじりがとってもステキ!
冬毛が真っ白になると、黒い毛が混じるのは、それぞれオスメスどちらかだと思っていましたが、個体差によるもののようです。
あるいは年齢かな。 -
真正面顔と、黒毛混じりの羽にズーム@
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ライチョウ展示場内にあったオスの特徴
夏毛から冬毛の変化が分かる実際の写真もありました。
メスの分もありましたが、まずはオスから。
ニワトリのトサカと同じような赤い肉冠は、オスだけの特徴のようです。
クチバシから目にかけての黒いラインも、オスの方が目立つようです。
なので、私が知るライチョウらしい風貌は、オスの方が強いようです。 -
ライチョウ展示場内にあったメスの特徴
オスと違って、赤い肉冠は目立たず、目からクチバシの黒いラインもあまり出ないようです。
なので、メスらしい、やさしい顔つきになっていると思います。 -
ここからは、屋外に掲示されてあったライチョウについての解説
ライチョウは2000年以上の高山に生息していますが、そのあたりは天敵が少なかったので、ライチョウは防御力はそれほど高くなかったのですが、いまや温暖化で天敵がライチョウが生息する高さまで出没するようになり、ライチョウの絶滅危惧の要因の1つになっているということを、NHK「ダーウィンが来た」で知りました。 -
生き残ったライチョウの数
これは2009年の数字なので、10年近くたった現在、もっと逼迫しているだろうと思います。 -
ライチョウと人との関わり
江戸時代やもっと前の絢爛豪華な安土桃山時代の絵に確かにライチョウのモチーフがよく使われていたと思います。
1955年に特別天然記念物、1993年に国内希少野生動植物種に指定されています。
ニホンカモシカと違って狩猟対象ではなかったようなので、密漁の心配は少ない方だったかもしれません。 -
ライチョウの現状
可愛いオコジョもライチョウの天敵です。
こちらに減少の原因が書かれてありました。
本来低山にいた動物たちの侵入がトップ2に挙げられていますが、人間の侵入による生息環境の各欄も重大です。 -
ライチョウの保全
ライチョウが生息する野生での保全「生息圏内保全」と、動物園などの生息地以外での飼育・繁殖の取組の「生息域外保全」の両方が行われています。
動物園では、近縁種のスバーバルライチョウを飼育して、ニホンライチョウの飼育のヒントにしているところが多いようです。
ニホンカモシカとニホンライチョウを見学した後は、もうちょっと先にシンリンオオカミの展示場があったのですが、あとでいいやとレッサーパンダ展示場に戻ってしまい、結局、オオカミたちは見に行く時間がなくなってしまいました。 -
こちらはレッサーパンダ展示場の隣にあるスバーバルライチョウ舎
独特な形をした建物です! -
スバーバルライチョウの解説
ノルウェーのスバーバル諸島の名前は、このスバーバルライチョウの名から知りました。 -
室内展示のスバーバルライチョウ
ガラスのすぐ手前の縁にいて、外を見ていました! -
ガラスに貼られていた説明
ニホンライチョウ舎とスバーバルライチョウ舎は芝生広場を挟んで少々離れたところに位置しています。
スバーバルライチョウの方は、ごっくんタイムがありました。
レッサーパンダ展示場のすぐ隣なので、こちらは見学することができました。 -
ガラス窓の外を覗くスバーパルライチョウ
-
つぶらな瞳
飼育員さんを待っていたの? -
単体で見ると、ニホンライチョウとの大きさの違いはわかりにくい
太くてもふもふの足もおんなじだから。 -
ごっくんタイムに用意されたエサ
実は小松菜を細かく刻んだお皿も用意されてあったのですが、スバーバルライチョウはそちらは食べませんでした。
こちらにコップに仕込まれたペレットのようなごはんは、食べようと少しだけ苦闘していました。 -
ニホンライチョウの飼育員さんによるメッセージ
スバーバルライチョウもニホンライチョウも、オスは夏の繁殖期に飼育員さんに対してだいぶ攻撃的になったようです。 -
スバーバルライチョウ舎に掲示されてあったニホンライチョウとの相違の解説より
両者はむしろよく似ていて私には区別がつかないので、違いについて解説された部分をメインに写真を撮ってきました。
まずは大きさの違い。
近縁種の中で生息地の寒暖差により大きさが誓うというのは確かによくあります。
たとえばトラも、冷寒地のアムールトラの方が温暖地のスマトラトラより大きいです。
しかし、それを「ベルクマンの法則」と呼ぶとは初めて知りました。 -
ニホンライチョウとスバーバルライチョウの違い~生息地
日本とスバーバル諸島と名まえで区別されているので、まあそれは当然だと思いました。
なのでおのずと生息地での生活も違うわけです。
とていわけで、個体だけを見た時には、区別がつかなくても仕方がないことがよく分かりました(苦笑)。
当園のスバーバルライチョウの飼育員さんも、そっくりで素人にはほとんど分からない、とおっしゃっていたのに納得。 -
ニホンライチョウとスバーバルライチョウの共通の特徴
これは要するにライチョウの特徴ということになります。
右目の上の赤い肉冠、暖かそうな羽毛、羽の生えた太く見える足、薄茶色で黒いまだら模様がついた卵、そして鳴き声。 -
こちらにも掲示されていた②編ライチョウの現状と保全の取り組み
スバーバルライチョウは、ノルウェーのトロムソ大学から導入したのかもしれせん。 -
なかなか立派なバードハウス
15時近く、閉園時間まで残り30分、レッサーパンダ展示場からまずはヤマネコ展示場に向かいましたが、途中でこのバードハウスもちょこっと立ち寄りました。 -
バードハウスの案内図
ワオギツネザル舎側の通路から中に入り、ワシタカゾーンだけ覗き、時間がなかったのであとはほとんどスルーして、レクチャーホールの階段から下りました。
写真が撮ろうとねらった鳥たちも、撮りにくかったらさっさとあきらめるつもりでした。
また、管理棟はもちろんですが、繁殖棟も、鳥たちがおちついてヒナを育てられるようにするため、非展示です。 -
写真が撮れたオオワシの解説
生態系のトップにいる動物ほど、捕食対象の生態系の変化による影響を受けやすいと聞きました。
それから人の生活による影響も。 -
止まり木で、今にも移動しようとしていたオオワシ
網越しでしたが、比較的近く、迫力が感じられました! -
ばさっととんだ一羽と、おちりを見せ一羽
2羽いました。
おちりを見せた方は、なかなかチャーミングなポーズ@ -
池に入ったオオワシ
あんな風に足が水の中に浸かっても平気なんですねぇ。
なんか可愛らしかったです。 -
2羽のオオワシの位置関係
-
水から出て岩の上へ
このフォルムも、なんて可愛らしいんでしょう。 -
バードハウスで撮影できたもう1種の鳥はニホンコウノトリ
私が子どもの頃には野生では絶滅したニホンコウノトリですが、野生復帰が始まり、少しずつ効果が出ているのではないかと期待しています。 -
木の向こうで1本足で立って休んでいたニホンコウノトリ
-
里山生態園の様子
jilllucaさんの旅行記によると、昔はこちらにはニホンザルたちがいて、もっとにぎわっていたようです。
現在はたしかに、ニホンカモシカとホンシュウジカがぽつんと暮らしているなぁというかんじでした。 -
里山生態園を見ることができるガラス張りの建物
ここは寒さをしのげるし、広くて、休めるイスも多く、掲示物などもいろいろあって、学習できるようになっていました。
ただし、時間がなかったので、長居できませんでした。 -
里山生態園のうちニホンカモシカがいたエリア
奥とエリア分けされた壁際にいました。 -
ずんずんと登っていったけど
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あっという間に下りてきて
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眼下腺が可愛い@
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建物のすぐ近くに用意されてあったごはんをもぐもぐ
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ヤギみたいに瞳孔は横向きだけど、つぶらな瞳に見える@
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ホンシュウジカさんはごはんまだ?
-
ツシマヤマネコ展示場の様子
ちょうど飼育員さんが展示場の整備をしていたので、ツシマヤマネコは通路渡って反対側に避難していました。 -
こちらにいるツシマヤマネコはやまとくん
ツシマヤマネコって、このしもぶくれ顔と、額の模様がとてもキュートです! -
ケージ越しにかろうじて見られたヤマトくん
作業をしていた飼育員さんの方をうかがっていました。 -
目をつぶったところ@
飼育員さんのターゲットトレーニングには慣れているのですが、かといってイエネコではないので、そんなに飼育員さんに気を許しているわけではないようです。 -
向かって右側はアムールヤマネコの展示場で
ちょうどアムールヤマネコちゃんは、奥の木箱の中にいました。 -
こちらにいたのはアムールヤマネコのジルちゃん
-
木箱の中のジルちゃんに、ターゲットトレーニング
ヤマネコは攻撃力が高く、飼育員さんたちも、トレーニングしてじっとしていてもらえないと、大けがすることがあるので、トレーニングの成果が出るまで、ケージの中に入ったりお世話するのはこわいそうです。 -
ジルちゃん、棒をもって放さない
ジルちゃんの方は、まだまだトレーニング中で、慣れていないそうです。
がんばれ、ジルちゃん!
飼育員さんもがんばれ! -
ぐるっと戻り、メイン園路から出口に向かう途中
ツキノワグマ展示場は園路沿いにあったので、ちょっとだけ足を止めて撮影することができました。 -
ツキノワグマはマーくん
なんと上野動物園出身です。
胸の模様は個体によって違います。 -
のっしのっしと歩いていた、けっこう長い横顔
-
おちりのラインがかわいい@
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ツキノワグマのイナバウアー
イナバウアーをやるツキノワグマは、安佐動物公園のクラウドくんといい、浜松市動物公園の航くんといい、多摩動物公園のソウくんといい、けっこういるような気がします。 -
ニホンツキノワグマの解説
野生では5~6ヶ月も冬眠するんですね!
動物園ではエサが足りているからか、冬眠することはないようです。 -
ツキノワグマの飼育員さんによるメッセージ
当たり前ですが、いろんな食好みの動物がいますね。 -
夕ご飯を食べていたホンシュウジカたち
ツキノワグマ展示場とほぼ向かいにありました。
里山生態園と分けて展示されているようでした。 -
こちらを向いた子と、奥に子ジカ
見た目は奈良公園にいるシカと違いますね。 -
一回り小さかった子ジカ
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出口に近いふれあいエリアにあったカピバラ展示場
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2020年は子年なので、カピバラと年賀状向けの記念撮影イベントあり
到着したのは閉園時間ぎりぎりだったので、もう撮影時間は終わっていました。 -
頭隠しておちり隠さず@
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この子は眠っていたわけではなく@
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出口に近いエリアにあったフンボルトペンギン展示場
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とことこ巣箱に向かう2羽
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仲良しこよし
向かって右の子は左の子のおちりを枕に@ -
最後に、レッサーパンダの室内展示場に掲示されてあったアンコちゃんの育児レポートより
レッサーパンダは2度交尾しないと妊娠しないようです。
レッサーパンダ特集の旅行記はこちら。
「晩秋の北陸レッサーパンダの赤ちゃん詣(4)富山市ファミリーパーク・レッサーパンダ編:令和兄弟はずっと起きていて短縮営業でも充実の初訪問」
https://4travel.jp/travelogue/11580255 -
出産までのアンコちゃんの様子
アンコちゃんのおなかの写真、可愛いです!
妊娠の兆候は、体重の増加と、巣箱に巣材を入れたりするなどのようです。 -
2019年7月1日に1頭目出産
令くんでしょう! -
2019年7月1日に2頭目出産
1頭目が16時頃なのに、2頭目が夜中過ぎて12時40分とは! -
おっぱいを上手にのむ子どもたち
まだマメのような赤ちゃんたちです! -
少し大きくなった赤ちゃんたち
ママは授乳するので、エサをたくさん食べるようになってよかったです! -
生後15日目の赤ちゃんたち
アンコちゃんは初産ですが、けっこう度胸のすわったお母さん? -
生後23日目、赤ちゃん開眼!
だいぶレッサーパンダらしい赤ちゃんになりました。
じゃれている様子はとても可愛かったでしょうね。 -
生後31日目の赤ちゃんたち
こんなにレッサーパンダらしくなったのに、まだ這い這いなんですね。
アンコちゃんは初産でもお乳がいっぱいでるお母さんでよかったです。 -
生後39日目、赤ちゃんの体重測定
この時点では2頭目の方が少し大きかったようです。
アンコちゃん、ママになったので、授乳の関係もあり、必然的に主食の笹をたくさん食べるようになったのかもしれません。
ちなみに、レッサーパンダの母親は子供が飼育担当に抱かれているのがわかると、子育てをやめてしまうことがあるので、体重測定の時にはアンコちゃんを別の部屋に写して、アンコちゃんから見えないようにやるそうです。 -
生後46日目の赤ちゃん
だいぶレッサーパンダらしくなりました! -
生後53日目の赤ちゃんたち
実に可愛い写真です!
好奇心も旺盛になったようです。
野生だと、この時期がお母さんにとって1番心配かもしれません。 -
生後60日目の赤ちゃんたち
大きい方が白眉毛がぼってりしているので弟の和くんで、小さい方がお兄ちゃんの令くん? -
生後66日目の赤ちゃんたち
動きもバラエティーになってきて、ますます可愛い盛りになった頃だと思います。 -
生後75日目の赤ちゃんたち
体重測定も慣れて、巣箱の外にも出る時間も長くなったようです。 -
生後82日目、巣箱の外に出ていた赤ちゃんたち
この頃のアンコちゃんはまだまだ赤ちゃんを巣箱の外に出したくないようでした。
赤ちゃんたちが自力で巣箱から出てきたら公開も近いですが、お母さんはとても神経質になっているようなので、この時点での公開はむずかしかったでしょう。 -
生後89日目、展示場に出始めた赤ちゃんたち
赤ちゃんたちが展示場になれたら、公開開始! -
生後96日目のアンコちゃんと和くん
展示場にすぐ慣れる赤ちゃんたちもいれば、慎重な子もいるようです。
それにしても、アンコちゃんのごはん皿の中身はなかなか見事!
黒っぽいのはブドウかしら? -
生後101日目の親子の様子
公開より前に、赤ちゃんたちはもう笹を食べ始めたようです。
そして親子はこの日、2019年10月12日(土)から、公開開始となりました。
令くん和くんの命名式は私が訪れた1週間前の12月1日(日)に行われました。
そして私の訪問の約10日後の12月16日に、子どもたちは屋外展示場デビューを果たしました!
富山市ファミリーパーク後編の旅行記おわり。
晩秋の北陸レッサーパンダ赤ちゃん詣の旅行記シリーズ・完。
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