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2019年10月22日(火)、午後の2時過ぎ。予定より1時間ほど遅れてベリーズシティ(Belize City)のフィリップ・S・W・ゴールドソン国際空港(Philip S. W. Goldson International Airport)に到着。小さな空港に大して大きくもない飛行機で着いたので、あっという間に入国完了。2時20分過ぎには早くもタクシーで移動開始。リンカーン(Lincoln)とは驚いた(下の写真)。ジャマイカもそうだけど、中南米の国ではアメ車は珍しいわ。<br /><br />向かうのはベリーズシティ。1972年までこの国の首都で、最大の人口(6万人強)を持つ。カリブ海に面し、ベリーズ川の河口の南約5㎞に位置する港湾都市。熱帯モンスーン気候で、年間を通して暖かく湿気が多い。雨季が長く、5月から1月まで続く。月間平均気温は、23度から28度。<br /><br />1638年にベリーズタウン(Belize Town)としてイギリスの木材収穫者によって設立された町。それ以前はホルズズ(Holzuz)と呼ばれるマヤ(Maya)の小さな村だった。以降、多くのアフリカ人奴隷が連れて来られ、木材の積出港として発展し、さらに金融と産業の中心地となり、首都となった。ちなみに1784年までは沖合の島、現在はリゾートホテルが中心で20人しか住んでいないセント・ジョージ島(St George&#39;s Caye)がこの国の首都だった。<br /><br />その後、1931年と61年のハリケーンで甚大なる被害を受け、首都は70㎞西南西の内陸部にあるベルモパン(Belmopan)に移転した。しかし、中央銀行がベリーズシティに所在するなど、一部の首都機能は保持している。2001年と2016年にもハリケーンの被害を受けている。<br /><br />ベリーズ唯一の都会で、町の規模は大きくないが、中米では珍しいイギリス統治時代の名残を残している。ホーラバー川(Haulover Creek)の河口にかかる橋で二つの地区が結ばれており、橋のたもとはカリブ海の島々への連絡船の発着場があり、街歩きの中心になる。<br /><br />20分余りで、その連絡船のひとつベリーズエクスプレス(Belize Express)の発着場に到着。ベリーズシティのタクシーは固定料金で、市内と空港間は事前に調べた通り片道50BZ$(25US$)だった。US$で支払い。普通にUS$の札は通用する。ちなみにこの国にはUberはないし、空港バスもないので、空港への足は自家用車、レンタカー以外はタクシーしかない。<br /><br />発着場では、まずは奥(海側)にある窓口でチケットを購入。この連絡船のチケットの購入にはティップスがあるのだが、その話は実際の移動の話にまとめて書くことにする。で、チケットを購入するとキャリーバックを預けられるので、1時間ちょっと先の4時の便に乗ると云うことで預ける。3時の便にも乗れると云われるが、町を一回りするのでと云ってお断りする。で、身軽になったので散策に出掛ける。<br /><br />まあ散策と云ってもさほど見るところはない町のではあるが、まずは、ベリーズエクスプレスターミナルからさらに半島の先に進む。5分余りで先端部分まで着くのだが、そこにあるのがブリス男爵灯台(Baron Bliss Lighthouse)とベリーズウェルカムサイン(Belize Welcome Sign)。高さ15mある灯台は、1926年にこの町の沖合に停泊していたヨットで亡くなったイギリス人、ブリス男爵(Baron Bliss)が、「ベリーズの漁師の人たちが、迷わずこの場所へ帰ってこられるように」という願いを込めて建設を指示したもの。彼は一度もベリーズに上陸したことはなかったが、ベリーズに残した信託基金で建てられた。ウェルカムサインは2014年に地元の弁護士のエステバン・ぺレーラ(Estevan Perera)氏がビーチフロントの活性化のために建てたもので、カラフルで可愛らしい、新しい記念撮影スポットとなっている。<br /><br />雨が降り出す中、来た道を戻り、ターミナルを通り過ぎて、さらに少し進むと左手にスイング橋(The Swing Bridge)。ベリーズシティ市内の真ん中を流れるホーラバー川の河口に架かる橋で、中米最古の旋回橋。手動で橋を回し、船を通す仕組みになっており、以前は朝6時と夕方6時に開いていたそうだが、今は旋回してない。回ってないと単なる古い橋だね。<br /><br />次は、スイング橋からこの町のメインストリートであるクイーン通り(Queen St.)を北東に10分足らず進むとベリーズ博物館(Museum of Belize)。19世紀中頃に建てられ、1993年まで刑務所として使われていた建物を改装し、2002年に公開された歴史自然博物館。1階はベリーズシティの歴史を、度重なるハリケーンや火災の被害を中心に紹介。2階にはベリーズのマヤ遺跡のコーナーがあり、翡翠の像や仮面にペンダント、陶器、そして人骨などの出土品を展示。さらに奥にはベリーズの自然や植物、昆虫についての展示。きれいな蝶の標本もあった。入館料は10BZ$(5US$)。<br /><br />15分ほどで博物館の見学を終え、ベリーズシティ観光は早々と終了。ベリーズエクスプレスターミナルに戻るが、ターミナルの向かいにある聖メアリー教会(St Mary&#39;s Church)は1883年創立と書いてある。ただし、現在建っている建物がその当時のものかどうかは不明。<br />https://www.facebook.com/chifuyu.kuribayashi/media_set?set=a.3502577326478933&amp;type=1&amp;l=223fe1adec<br /><br />3時45分頃、ターミナルに戻って来て、まだ少し時間があるので、パナマシティの空港のセキュリティに取り上げられたライターの代わりを探す。適当にターミナルの土産物屋を覗いて、土産用のベリーズライターがないか探してたら、カウンターの奥から「あるよ」って感じで出してくれた(HEROかい!)。3US$だったので、ジャマイカライターより少し安い。まあ、自分への土産にもなるからいいかな。<br /><br /><br />キーカーカーへ続く。

ベリーズ ベリーズシティ(Belize City, Belize)

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2019/10/22 - 2019/10/22

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ちふゆ

ちふゆさん

2019年10月22日(火)、午後の2時過ぎ。予定より1時間ほど遅れてベリーズシティ(Belize City)のフィリップ・S・W・ゴールドソン国際空港(Philip S. W. Goldson International Airport)に到着。小さな空港に大して大きくもない飛行機で着いたので、あっという間に入国完了。2時20分過ぎには早くもタクシーで移動開始。リンカーン(Lincoln)とは驚いた(下の写真)。ジャマイカもそうだけど、中南米の国ではアメ車は珍しいわ。

向かうのはベリーズシティ。1972年までこの国の首都で、最大の人口(6万人強)を持つ。カリブ海に面し、ベリーズ川の河口の南約5㎞に位置する港湾都市。熱帯モンスーン気候で、年間を通して暖かく湿気が多い。雨季が長く、5月から1月まで続く。月間平均気温は、23度から28度。

1638年にベリーズタウン(Belize Town)としてイギリスの木材収穫者によって設立された町。それ以前はホルズズ(Holzuz)と呼ばれるマヤ(Maya)の小さな村だった。以降、多くのアフリカ人奴隷が連れて来られ、木材の積出港として発展し、さらに金融と産業の中心地となり、首都となった。ちなみに1784年までは沖合の島、現在はリゾートホテルが中心で20人しか住んでいないセント・ジョージ島(St George's Caye)がこの国の首都だった。

その後、1931年と61年のハリケーンで甚大なる被害を受け、首都は70㎞西南西の内陸部にあるベルモパン(Belmopan)に移転した。しかし、中央銀行がベリーズシティに所在するなど、一部の首都機能は保持している。2001年と2016年にもハリケーンの被害を受けている。

ベリーズ唯一の都会で、町の規模は大きくないが、中米では珍しいイギリス統治時代の名残を残している。ホーラバー川(Haulover Creek)の河口にかかる橋で二つの地区が結ばれており、橋のたもとはカリブ海の島々への連絡船の発着場があり、街歩きの中心になる。

20分余りで、その連絡船のひとつベリーズエクスプレス(Belize Express)の発着場に到着。ベリーズシティのタクシーは固定料金で、市内と空港間は事前に調べた通り片道50BZ$(25US$)だった。US$で支払い。普通にUS$の札は通用する。ちなみにこの国にはUberはないし、空港バスもないので、空港への足は自家用車、レンタカー以外はタクシーしかない。

発着場では、まずは奥(海側)にある窓口でチケットを購入。この連絡船のチケットの購入にはティップスがあるのだが、その話は実際の移動の話にまとめて書くことにする。で、チケットを購入するとキャリーバックを預けられるので、1時間ちょっと先の4時の便に乗ると云うことで預ける。3時の便にも乗れると云われるが、町を一回りするのでと云ってお断りする。で、身軽になったので散策に出掛ける。

まあ散策と云ってもさほど見るところはない町のではあるが、まずは、ベリーズエクスプレスターミナルからさらに半島の先に進む。5分余りで先端部分まで着くのだが、そこにあるのがブリス男爵灯台(Baron Bliss Lighthouse)とベリーズウェルカムサイン(Belize Welcome Sign)。高さ15mある灯台は、1926年にこの町の沖合に停泊していたヨットで亡くなったイギリス人、ブリス男爵(Baron Bliss)が、「ベリーズの漁師の人たちが、迷わずこの場所へ帰ってこられるように」という願いを込めて建設を指示したもの。彼は一度もベリーズに上陸したことはなかったが、ベリーズに残した信託基金で建てられた。ウェルカムサインは2014年に地元の弁護士のエステバン・ぺレーラ(Estevan Perera)氏がビーチフロントの活性化のために建てたもので、カラフルで可愛らしい、新しい記念撮影スポットとなっている。

雨が降り出す中、来た道を戻り、ターミナルを通り過ぎて、さらに少し進むと左手にスイング橋(The Swing Bridge)。ベリーズシティ市内の真ん中を流れるホーラバー川の河口に架かる橋で、中米最古の旋回橋。手動で橋を回し、船を通す仕組みになっており、以前は朝6時と夕方6時に開いていたそうだが、今は旋回してない。回ってないと単なる古い橋だね。

次は、スイング橋からこの町のメインストリートであるクイーン通り(Queen St.)を北東に10分足らず進むとベリーズ博物館(Museum of Belize)。19世紀中頃に建てられ、1993年まで刑務所として使われていた建物を改装し、2002年に公開された歴史自然博物館。1階はベリーズシティの歴史を、度重なるハリケーンや火災の被害を中心に紹介。2階にはベリーズのマヤ遺跡のコーナーがあり、翡翠の像や仮面にペンダント、陶器、そして人骨などの出土品を展示。さらに奥にはベリーズの自然や植物、昆虫についての展示。きれいな蝶の標本もあった。入館料は10BZ$(5US$)。

15分ほどで博物館の見学を終え、ベリーズシティ観光は早々と終了。ベリーズエクスプレスターミナルに戻るが、ターミナルの向かいにある聖メアリー教会(St Mary's Church)は1883年創立と書いてある。ただし、現在建っている建物がその当時のものかどうかは不明。
https://www.facebook.com/chifuyu.kuribayashi/media_set?set=a.3502577326478933&type=1&l=223fe1adec

3時45分頃、ターミナルに戻って来て、まだ少し時間があるので、パナマシティの空港のセキュリティに取り上げられたライターの代わりを探す。適当にターミナルの土産物屋を覗いて、土産用のベリーズライターがないか探してたら、カウンターの奥から「あるよ」って感じで出してくれた(HEROかい!)。3US$だったので、ジャマイカライターより少し安い。まあ、自分への土産にもなるからいいかな。


キーカーカーへ続く。

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