母子旅パリ番外編、モロー美術館でルオーを探して

2019/09/10 - 2019/09/10

母子旅華麗なるパリ番外編です。

まだ終わっていない旅行記ですが、
先にモロー美術館について書きたいと思います。

昨年の12月、汐留のパナソニック美術館で、ジョルジュ・ルオーの特別展がありました。
ルオーはパリ生まれ。ステンドグラス職人のもとで見習いの後に国立美術学校に入学、ギュスターヴ・モローに師事しました。1903年、師の遺言によりモロー美術館の初代館長に就任しました。
この頃から道化師や娼婦を題材とした作品を発表、そしてキリストの苦難を描き作品はヴァチカンにたくさん寄贈されています。
パナソニックの特別展ではルオーにおける聖なる芸術の意味とその現代性（モデルニテ）をあらためて問うが特別展のテーマでした。
パリにあるモロー美術館、ぜひ訪れ、ルオーの痕跡に触れられたらと思ってましたがなかなか難しく、最終日にやっとたどり着きました。

エリア パリ(フランス)

パリ最終日。
朝一にサクレ・クール聖堂。
その後、また地下鉄駅へ急ぎます。

綺麗な街並み。

駅周りには骨董市が開かれてました。

地下鉄には、いろんな方がいます。
9月頭なのに服装がバラバラなのに驚いたり。

モロー美術館の最寄り駅。
青い空と建物のコントラストが美しい。

すごくおしゃれな街並み。
近くにはショパンの家もあったのですが、残念ながら寄れず。

カフェも素敵。

でもね、人通りは少ないので、不安になります。
路上駐車もたくさん。
パリ恋人たちの2日間でヒロインのお父さんが、路上駐車の車にコインで傷つけるシーンがあったけど、できそうな雰囲気。

近くに行っても人がいないので、わかりにくいです。
ドアは閉まっていました。
モローの住んでいたお屋敷を美術館にしたそうなので、周りは落ち着いた住宅街でした。

古い美術館紹介の本には、受付にはお年を召した男性が一人とのことでしたが、時代は変わってました。
今は若い男性がミュージアムパスを手早くスキャンしてくます。

一階はとても落ち着いた空間。

黒人女性の学芸員の方がいらして、私たちに日本から来たですかと声をかけてくださり、リーフレットを手渡してくれました。

今大阪でモロー展が行われていて、たくさんの作品が貸し出されているとのこと。
こんな感じで額だけのところがありました。

陶器のコレクション。

とても素敵な調度品の数々。

窓辺は明るく素敵なお庭が見えます。

装飾が美しいです。
2階は大きな作品がたくさんあり、螺旋階段がありました。
上がると大広間になってました。

なんかお庭の写真ばかり？

2階から見た中庭。
娘に聞いても、肝心の螺旋階段の写真がないんです(T-T)

ところどころ空いてますが、たくさんの作品に圧倒されました。

サロメなど、全体的に強めの女性が多い印象。
最後にもう一度一階のお部屋で学芸員さんとお話ししました。
こちらにはルオーの絵や館長をしていた時代の資料はないそうです。

帰りはドアが開けてありました。
一階にはクラッシックな化粧室もありますし、ミュージアムパスが使えるのでおすすめです。

パリで私が探したルオーについて
ジョルジュ・ルオーは19世紀から20世紀初期のフランスの画家。
エコール・デ・ボザールでアンリ・マティスと共に、
ギュスターヴ・モローの指導を受ける。
師モローへの敬愛の念が厚くモロー美術館の館長をしていたことも。
また敬虔なカトリック教徒でヴァチカンにたくさんの作品を寄贈しています。

パナソニック美術館での撮影可能のスポットには、若い頃修行したというステンドグラスが。

床に映るという仕掛けが素敵でした。

私が心に残っているのは、ミセレーレのシリーズ。

生きるとは辛い業・・・

でも愛することができたなら、なんと楽しいことだろう

神よ、われを憐れみたまえ
あなたのおおいなる慈しみによって
そして柔らかな麻布を持ったヴェロニカは、今なお道を行く


キリストが十字架を背負ってゴルタカの丘へ向かう途中、
ヴェロニカが汗をぬぐったところ布にキリストの顔の跡が残った伝説をテーマにした絵ですね。

こちらはルオーの後に寄った昨年のKITTEのクリスマスツリー。
ギャラリーラファイエットには負けますが、日本も素敵な飾りありますね。

聖女ヴェロニカの優しい瞳に包まれて、
皆さまが素敵なクリスマスを迎えられますように！