2019/10/28 - 2019/11/02
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毒多ぁさん
「Go2DX! 小型アマチュア無線機を持って海外旅行」、私の旅のコンセプトです。
返還前の香港で英国のアマチュア無線の試験を受け合格、その後英国本土に渡り上級となった筆者は、15年後に縁がありエストニアの電子市民になりました。それを記念してエストニアでのコールサインを取得、今回念願だった「無線機片手にエストニア周辺旅行」を敢行、その珍道中を紹介します。
今回はその6。2019年10月31日午前0時、再びタリンに戻ってきました!
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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日付は10月31日なっていました。午前0時すぎタリン空港に戻ってきました。最前列から「降機ダッシュ」で真っ先にターミナルに入り、途中にある喫煙所をすっ飛ばして(こういう場合は超我慢できる)ターミナルの外に出たら雪、しかも吹雪に近い状況・・・・。こうなると歩いて宿に向かうことがはばかられます、潔くタクシー乗り場に向かいます。
こっちの方しっかり「配車アプリ」を活用しているのは承知していたのですが、まさかのうっかりミスでそのまま外に出てしまい、タクシー待ち行列に参加する羽目に至ります。が、ここ「整列乗車」ではないのです、縦に10台ぐらいタクシーが停まれて、どこからでも好きなようにのり込めます。10台整列する前に強引に乗っちゃう人もいれば、人の間隔(1mで2人が並ぶ?)よりタクシーの間隔(10mで2台が並ぶ?)の方が広いわけですから、「ちょうど目の前にタクシーの扉が来ないと乗れない」ようなことが起きます。
でも割とそこはみなさん紳士的です、大きな荷物を持っている人、子供連れ、婦女、グループ客。そういった客にまずは譲ります。勢い、「荷物は小さなリュックだけ、中年のオッサン一人旅」である私にはなかなかチャンスが来ません。
で、「オールドタウン行く方シェアしませんか?」と大きな声で叫んでみた、だれも手をあげない(涙)。
でもどうにかこうにか30分待ちで乗れました、タクシー。
こちらのタクシーはメーター制ではありません、乗ってから交渉です。荷物もないので運転手さんはチップが貰えず渋い顔です。「寒い中待っててくれたのでチップを込めて15ユーロでどうだ?」というと、「良いよ」。もうワンラウンド(私を降ろしてから次の便到着のため空港に戻る)できるから近場でもウエルカム、とのこと。もちろん、車内でクレカ決済OKでした。
この日は前半と同じRIJAホテルを予約しておりました、宿に着いて再びチェックインしたのが、スマホの記録で0時48分。まあ、歩いてくるよりは速かったです。そしてその軌跡も、上の図のようにAPRSdroidはきちんと記録していました。タリン空港 (レンナルト メリ記念タリン空港) 飛行機・セスナ
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今夜を含め2泊はこの部屋です。その2で紹介した、正面側に面している部屋、3階です。ダブルベッドルームでベッド幅はそれぞれかなり狭いのが縦に並んでいます。ここも窓があき、3階なので目の前は開けています、ただ、南面でして、数百メートル先に展望台がある岡がそびえていますので、やっぱり無線的には少し厳しいものを感じさせます。
ちなみにRIJA old town hotel で一番安い部屋はどういう部屋か、というのをフロントで伺いました。オキュパントなので中は見せていただけませんでしたが「地下室」だそうです、結構広いらしい。学生サークルかなんかで利用する場合は、少しぐらい騒いでも影響がなさそうなのですが無線系の場合絶対にNGですよね、やはり上層階、できればベランダがある部屋を少しぐらい高くても利用したいところです。無線系でこの宿を検討される方、一応要注意で。Rija Old Town Hotel ホテル
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爆睡から目覚め、宿の美味しい朝食を腹いっぱい頂いた後、観光客が動き出す前にと旧市街の展望台にいきました。
レピータのアンテナが手の届きそうなところにあるのでしょう、カーチャンクでフルスケール。CQを出しました(アナログレピータが停波中でしたのでデジタルで)。エストニアの方は「英語のQSO」は慣れていらっしゃるので、普通に英語で。ただ現地の方と間違えられるとエストニア語でコールバックがあるかもなので、工夫が必要なのですが、誠にノーアイデア。
だって、この場所(展望台から500mも離れていない)で免許を受けているから全くの地元民じゃないですか。かといってここでES/M0WRJとIDするのもなあ。まぁコールバックがエストニア語であってもコールサインが判れば事情を説明すればいいや、とやっぱり普通のCQ。
ノーアンサー、怪しいのかなあ。
その謎はその夜解決しました。結局時間帯が早すぎた、ということで。夜になってレピータで現地の方何局かと交信させてもらいました。口々に「事前に分かっていたら宴席設けたのに」と、しっかり言質頂きました、次回は是非にww。コフトウッツァ展望台 建造物
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展望台から東の方に岡を下りる途中、日の丸が掲揚されている建物が目に入りました。なんと「在エストニア日本大使館」が入居しているビルです。タリンで何か困ったことが発生したら(しないのが何よりですが)ここに転がり込むのですね。
その門前には「日本エストニア友好の桜」(その碑がこのページの表紙画像です)
そうか、ここで桜を見る会をやりたいですね。怒られないでしょう。
そして、今回エストニア国内で初めて「日本語使いの日本人」を拝見しました。久しぶりに私も日本語使っちゃいました。時々は良いですね(っていうかずっとSNSで日本語で発信していたしなあ)。日本大使館 観光名所
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その後本務の関係で「タリン工科大学」に行かなければなりません。少し郊外にあるのですが、タリン駅前からトロリーバス(路面電車ではない)の4番に乗れば乗り換えなしです。
しかしミンスクでもそうですが、若干鉄分が入っている私は鉄道駅に立ち寄るともうだめ…予定のバスともう一本、計2本逃してしまいました、時間に遅れることこそありませんでしたが、慌ててしまってその後大学で写真を撮り忘れるなど(APRSも無線も切ったまま)。ちょっと失敗です。
用務的には完遂しています(出張目的がこれだったので、大失敗は許されません)ので、上司に褒められること請け合いです。心配ご無用。タリン駅 駅
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タリン工科大学からの帰路、タリン駅に戻るトロリーを終点のいくつか前で降り、そこから別系統のバスに乗り換えバス停3つ目ぐらいのところにあるTJA(エストニアの電波監理局的な)に立ち寄りました。私のエストニアの免許はこの役所で作られ日本に送られました。要は免許証にとっては「最初の里帰り」となります。
言い方が適切でない場合は申し訳ありませんが、思った以上に小さなお役所建物でした。スタッフもそんなに多いとは思いません。それで、「エストニアの電子住民になった日本人の免許」とかも手抜きなくしっかり対応してくれました、きちんと仕事をされるのでしょう、少数精鋭って言葉を思いました。
このあと現地は雨になりました。雪は想定していてフード付きの上着を羽織っていたわけですがまさかの大雨、東京でいうゲリラ豪雨、とは違いますけれど、傘なしではとても太刀打ちできません。
急ぎ予定を繰り上げ、表通りからバスに乗って、再度トロリーに乗り換えながら(停留所には屋根があります)タリン駅へ再び!駅での雨宿りも鉄分にとっては良いのですが、ホームに屋根ないよ(爆)。 -
雨が上がりました。次の訪問地まではバスよりトラムの方が便利そうなので、タリン駅から乗車。
旧市街を時計回りに迂回しながら城壁の向こう側まで行きます。雨上がり直後だったこともあり皆さん雨宿りなのか車内はすいておりました。
この写真はトラムの中です。思ったより幅が狭い、というのがご理解頂けるでしょうか。リュックを背負っていると確実に「手で持ってね」と注意されます(最近やっと日本でもそうなってきましたが)。 -
この日の最後の訪問先は「EARU エストニアアマチュア無線連盟」の事務所です。
住所しか知らなくて、グーグルマップにこの日入力して初めて、そこが「メトロプラザ」や「KGB博物館」等、私の無線局の設置場所をおいてある事務所のすぐ近くであることがわかりました(横断歩道2回渡るだけ)。
雑居ビルの1階、奥まった111号室です。
エストニアではビューロー業務はここで行います。インバウンド分をボランティアが仕分け、各局宛ての私書箱に入れます。各局はタリンに来た際に事務所に寄って自分の箱からカードを取り出します、その際にボランティアで仕分けをする、というシステム。
私宛のものはありませんでした(だってこの時まだ一局も交信していませんもの)。 -
タリン工科大学、TJA、ERAUとこの日予定していた3か所の訪問が終わりました。雨も上がりました、宿までViru門から入って旧市街突っ切って歩いて帰ることにしました。
しかし、旧市役所前の「ラエコヤ広場」の赤いネオンに行く手を阻まれ。おい一体全体なにをする、美味しい料理はあるのか、強い酒はあるのか!イエス。
最後の晩です、ではここでご飯にしましょう。エストニア料理、お店の勧めるままに。
しばらくして、リュックに入れていた無線機がレピータの信号に反応をはじめます。ローカル各局がレピータに出てきているようです。酷く酔っ払う前にご飯を切り上げ宿に向かいます。そして、記念すべきES1ZBの1stQSOに至るのでありました。
明日は帰国の途に、その7に続きます。ラエコヤ広場 広場・公園
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