ポルトガルでの夏休み　4

2019/08/09 - 2019/08/16

2019年の夏休みはポルトガルへ出かけることにしました。おまけでスペインのサンチャゴ・デ・コンポステーラにも足を伸ばしてきました。
旅程は
サンチャゴ・デ・コンポステーラ
ポルト
アベイロ
コインブラ
バターリャ
オビドス
リスボン
です。

事前にあまり知識がなかったポルトガル。美味しい食べ物や美しい景色に出会う旅になりました。
旅の後半オビドス、リスボンをこちらにまとめました。

エリア リスボン(ポルトガル)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 50万円 - 100万円
• 交通手段: 観光バス
• 航空会社: ルフトハンザドイツ航空
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: JTB

今日はオビドスから観光が始まります。オビドスは「谷間の真珠」と呼ばれる人口800人ほどの小さな街です。1282年にディニス王がこの街にすっかり魅了された王妃イザベルにこの街をプレゼントし、以後600年王妃の直轄地になりました。ここは街の中心マリア教会。この教会も中はアズレージョで飾られていました。

オビドス旧市街 旧市街・古い町並み

この街は約1.5Kmの城壁に囲まれています。城壁は補修している場所もあり1周するのは無理でしたが、ポサーダの裏辺りの城壁には登ることが出来ました。

オビドスの城壁 建造物

城壁の上は風も強く、柵もないのに反対側からも人が来たりして足がすくみます。

オビドスの城壁 建造物

オビドスのメインストリートにはお土産屋さんはサクランボを漬け込んだお酒ジンジーニャを売っているお店がたくさんありました。チョコレートのカップで飲ませてくれる甘くて強いお酒を飲んでみました。美味しかったのでお土産用にも買ってきました。

オビドス旧市街 旧市街・古い町並み

オビドスの城壁の外には16世紀に造られた水道橋があります。ちょうどその前が街に来た観光客用の駐車場になっています。夏休みのこの時期、駐車場も一杯。水道橋の風情がちょっと残念。

オビドス旧市街 旧市街・古い町並み

5日目午後、やっと首都リスボンに到着です。昼食後ジェロニモス修道院から観光です。観光客が多いので写真は後にしてとりあえず並んで下さいといわれ、これは観光後に撮った写真です。右手に見える列が入場を待つ列です。

ジェロニモス修道院 寺院・教会

ジェロニモス修道院は1502年に着工が始まり約1世紀をかけて完成。入り口となるこの南門はレース細工のような繊細さ。

ジェロニモス修道院 寺院・教会

修道院の教会部分。

ジェロニモス修道院 寺院・教会

教会内にはマヌエル1世他王家の方々の棺の他に、世界史の教科書で習ったヴァスコ・ダ・ガマの棺も。この右側にはポルトガル最大の詩人ルイス・デ・カモンイスの棺もあります。

中庭を囲む55ｍ四方の見事な回廊。この回廊もマヌエル様式。大航海時代を象徴するモチーフが彫刻されています。

ジェロニモス修道院 寺院・教会

建設当時修道者の食堂だった場所。ここにも18世紀のアズレージョ。

ジェロニモス修道院 寺院・教会

ベレンの塔。テージョ川を行き交う船の税関として灯台として使われていた要塞。もともと川の中州に作ったものが、リスボン大地震による隆起で陸続きになったとのこと。知らなかったけれどリスボンは1755年に東日本大震災にも匹敵するほどの大地震に襲われ川の流れも変わってしまうほどだったそう。ガイドさんの説明だと大きな地震は200年に一度。1900年代に一度揺れたからしばらく大丈夫とのこと。ちょっと疑問。

ベレンの塔 建造物

発見のモニュメント前の広場の大理石のモザイク。世界地図と発見された年号が記されています。日本は1541年。鉄砲伝来は1543年では？と思ったら豊後に漂着した年だそうです。

日本人に縁の深い人たちはモニュメントの左側。エンリケ航海王子を先頭に3番目がヴァスコ・ダ・ガマ、5番目がマゼラン、最後がザビエル。

発見のモニュメント モニュメント・記念碑

反対側には女性も。

発見のモニュメント モニュメント・記念碑

一旦ホテルに戻って4月25日橋のたもとにあるレストランで夕食です。
この橋は1966年に開通した2277ｍの吊り橋。上は車、下は鉄道が走っています。元々サラザール橋と呼ばれていたもの。

今日は満月。夜のテージョ川が美しかったです。

6日目はロカ岬へと向かいます。リスボンにも水道橋があります。アグアス・リヴレス水道橋。この水道橋は18世紀に建てられたもので、1755年のリスボン大震災にも耐え、1968年まで使われていたそう。この水道橋歩くことが出来るそうです。

ロカ岬に着きました！地果て、海始まる所です。すごく風が強かったです。
水平線が綺麗に見えました。お天気が悪かったり靄が出ている事が多くてこんなに綺麗な日は珍しいそうです。

ロカ岬 海岸・海

カモンイスの詩を刻んだ石碑が見えています。最西端到達証明書をもらってきました。

ロカ岬 海岸・海

シントラ王宮。ポルトガル王家の夏の離宮で、イスラム教徒が残した建物を13世紀にディニス王が居城として整備、その後14世紀にジョアン1世が増改築を行いました。

シントラの王宮 城・宮殿

ジョアン1世が英国に嫁いだ娘の幸福を願って造らせた「白鳥の間」。宮廷舞踏会場として使用された大広間で、その名の通り、天井に夫婦円満の象徴とされる白鳥が描かれています。27羽の白鳥がすべて異なるポーズで描かれています。

シントラの王宮 城・宮殿

こちらは「カササギの間」。この部屋でキスシーンを目撃されたジョアン1世が、「浮気ではなく善意の接吻」であると弁解するために、「おしゃべり」を意味するカササギと、”POR BENNE（「善意の接吻」を意味する言い訳の言葉）”を天井一面に描かせたそうです。ここまでして言い訳しなくても…。

シントラの王宮 城・宮殿

「紋章の間」は王宮の最上部にあたる部屋で、ドーム天井に施された黄金の装飾が圧巻です。壁の18世紀のアズレージョも綺麗でした。
この宮殿ではアズレージョの変遷を楽しむことが出来ました。

シントラの王宮 城・宮殿

王宮のバルコニーから臨むムーア人の城跡。７～8世紀にムーア人によって築かれ、1147年に落城。ツアーでは下から見ただけでしたが登ってみたかったです。王宮前に広がるシントラの街並みは絵本のなかのようでした。

お昼前にリスボンに戻ってきました。ボンバル侯爵広場です。1755年の大地震のあとリスボンの再開発を斧なったボンバル侯爵の銅像。銅像はここからテージョ川方面、リスボンの街を見守っています。

午後からは自由行動です。どこへ行こうかさんざん迷い、とりあえずリスボンのへそといわれているロシオ広場に来ました。

ロシオ広場 (ペドロ4世広場) 広場・公園

サンタ・ジェスタのエレベーターはさすが夏休みだけあって長い列。

サンタ ジュスタのエレベーター アクティビティ・乗り物体験

大聖堂。1147年から建設が始まり、大地震にも耐えました。

リスボン大聖堂 寺院・教会

ケーブルカーに乗ってバイロ・アルト地区に。結構な落書きです。

サン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台から見たリスボン。左手にサン・ジョルジェ場が右手にテージョ川が見えます。広場は工事中の所もあったけれどたくさんの人が来ていました。

サン ペドロ デ アルカンタラ展望台 広場・公園

サン・ロケ教会。言わずもがなの天正遣欧少年使節がお世話になったイエズス会の教会。日本人だからやっぱり見ておかなくてはと来てみました。教会は16世紀末に建てられたイタリア・バロック様式。

サン ロケ教会 寺院・教会

中はとても豪華でした。ちょうどフランシスコザビエルについての展示をしていました。またあまりに豪華な教会だったので付属美術館も見学。ジョアン5世のコレクションや祭礼用の宝物が展示されていました。

サン ロケ教会 寺院・教会

サン・ロケ教会の前からトラムに乗りホテルに戻りました。最近走り始めた路線？みたいでしたが可愛らしい車両バージョンでゴトゴト。

ホテルで少し休んで、荷物を整理した後クルベ・デ・ファドへ。ファドギターの音色が素晴らしく楽しい夕食になりました。

クルベ デ ファド 地元の料理

テーブルを担当してくれたおじさんもとても親切で面倒な注文を嫌な顔もせず受けてくれました。

クルベ デ ファド 地元の料理

リスボン空港はたくさんの旅客のわりにこじんまりとした空港でした。

ポルテラ空港 (LIS) 空港

フランクフルトで乗り継いで羽田へ。
今回は優しいお仲間にも出会えた楽しい旅になりました。

この旅行記夏休みから4ヶ月近くかかってしまいました。もう来年の夏の旅行を予約する頃になりました。来年はどこに行こうかと考えながらこの旅行記を閉めさせて頂ます。