シルクロード自転車旅行（アテネからローマ）41日目

2019/11/16 - 2019/11/16

アテネからローマまで自転車で旅行します。
これまで、シルクロードを中国から中央アジアを経てアテネまで自転車で旅をしてきました。
今回はアテネからシルクロードの終着点であるローマまでの旅です。
2019/10/3スタート！
47日間で走行距離約3134kmを想定しています。

エリア ローマ(イタリア)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 自転車 徒歩

朝、ヴァチカン美術館に行った。
ヴァチカンの北門の左脇に美術館の入り口がある。
なお、システィーナ礼拝堂はヴァチカン美術館とセットなので、この入り口からしかアクセスできない。
最初に訪れたのがシスティーナ礼拝堂だったが、写真撮影禁止のため、ここでの紹介は割愛する。

ヴァチカン美術館の地図の間。
16世紀、グレゴリウス13世が描かせた地図が集められている。
天井にはびっしりと宗教画が描かれてる。
豪華さはグレゴリウス13世の権力が絶大であったことを物語っている。
グレゴリウス13世はグレゴリオ暦を採用した人物だ。

16世紀のイタリアの地図。
かなり精密に描かれている。
この頃は大航海時代で、天文学が発達し、測量技術も高かった。

ヴァチカン図書館の金細工の聖遺物箱。

金細工の十字架。
４つの福音書の意味する鷲、獅子、人、雄牛が描かれている。

土産物の一室。

三位一体を表すプロビデンスの目が描かれた天井画もあった。

16世紀の画家ラファエロの描いた「聖体の議論」というフレスコ画。
雲の上に座っているのはギリシャの学者とモーゼなどで、その上に坐するのがイエス・キリストであり、宗教がすべての学問よりも上であることを示している。

ラファエロの最高傑作と言われる「アテナイの学堂」。
知識をつかさどる女神アテネのもとにギリシャの学者を勢ぞろいさせた。

ラファエロ作「ボルゴの火災」。
当時のローマ教皇レオ10世が描かせたもので、ローマ教皇レオ4世が祈祷によって火災を鎮火させた逸話を題材にしている。

ラファエロ作「レオ3世のカール大帝への授冠」。
レオ10世が描かせたもの。
東ローマ皇帝がいたにも関わらず、ローマ教皇レオ3世が西ローマの覇権を示すためにフランク王国のカールにローマ皇帝の座を与えた。

ヴァチカン美術館出口は2重螺旋階段になっていて、美しい。

2重螺旋階段を下から覗いた。

サン・ピエトロ大聖堂に行くため、ヴァチカンの東側に向かった。
列柱を抜けるとサン・ピエトロ広場に出た。
雨が降っている中、サン・ピエトロ大聖堂に並ぶ人の列が円形の列柱に沿う形で並んでいた。たぶん3時間くらい待たないと入場できないだろう。
残念だが、今回はあきらめることにした。

ヴァチカン市国はサン・ピエトロ広場の一角だけ城壁がなく、イタリアにつながっている。
イタリア王国時代、建物が並んでいたそうだが、和解が成立したことを機に、建物を撤去して現在のように自由に行き来できるようになったのだ。

10月の初めにスタートしたときはギリシャはまだ夏模様だったが、もうクリスマスの季節か。
季節の移り変わりの早さを感じた。
この旅も今日で終わりだ。
明日の朝のフライトで帰国する。