南フランス・モナコ・スペイン地中海沿岸紀行8日間　5日目

2019/11/07 - 2019/11/14

5日目、私にとってはこの旅行の２大目的地のアルルとカルカソンヌへ行きました。その前に何の期待もせずに行ったポンデュガールが意外に良かったです。今日も３か所巡って充実した一日を過ごすことができました。そう、今日までは…

11/7（木）LH717　15:20羽田発19:10フランクフルト着　LH1068　21:20フランクフルト発22:45ニース着　モナコへ
11/8（金）モナコ（大公宮殿、グランカジノ、大聖堂、日本庭園、ショコラトリードモナコ）、エズ（植物園）
11/9（土）ニース（旧市街、プロムナードデザングレ）ニース郊外（サンポールドヴァンス、ロザリオ礼拝堂）
11/10（日）カンヌ（パレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレ、クロゼット大通り）
　　　　　エクス・アン・プロバンス（セザンヌのアトリエ、ミラボー通り）
　　　　　アビニヨン（法王庁宮殿、サンベネゼ橋）
11/11（月）ポン・デュ・ガール（水道橋）、アルル（円形闘技場、カフェヴァンゴッホ、アルルの跳ね橋）
　　　　　カルカソンヌ（城壁内散策）
11/12（火）バルセロナ（サグラダファミリア、カサバトリョ、カサミラ）
11/13（水）LH1811 11:45バルセロナ発13:45ミュンヘン着　LH714 15:35ミュンヘン発10:55羽田着

エリア カルカソンヌ(フランス)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 50万円 - 100万円
• 交通手段: 観光バス
• 航空会社: ルフトハンザドイツ航空
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: クラブツーリズム

本日は６時半モーニングコール、朝食は６時半から、８時出発でした。アビニヨンはポーターの数が少なく、待っていると出発が遅くなるので駐車場まで１０分強、自分で運ぶことになりました。

朝ごはん。

この生絞りオレンジジュースに期待したのですが、また少し薄め。どこかで少しだけお水がはいっているのかしら。。

パン。クレープもありましたけど、冷めていました。

右の緑のふたのものはアガベシロップで、アメリカなんかではスーパーフードとして人気があるものだと添乗員さんに聞きました。かけてみたけど普通に甘く、くせもなく食べられました。

こうして見ると冷たいクレープが大きいですね＾＾；
瓶入りのヨーグルトは嬉しいけど、量が日本の１．５倍以上あるので食べきれませんでした。

ガラガラスーツケースを引いて駐車場まで行き８時１０分バスに乗り込んで８時４０分、ポンデュガール到着。
可愛らしい赤い実が鈴なりです。

なんだろう？？ずいぶん可愛い実です。
チケットオフィスが９時からなので少し待ちました。

にゃんこ発見。

右下のPが駐車場、赤い丸がチケットオフィスで、今から上に向かって歩いて行きます。

結構いいお値段ですね。

さすが世界遺産。

チケットオフィスの中に模型がありました。

９時過ぎ、ぞろぞろ歩いて行くと見えてきました。

思っていたよりずっと大きいです。

そして長い。

雲がターナーの絵のように広がっています。

想像していたよりずっとずっと大きくて感動しました。

この手前のオリーブの古木もいい雰囲気です。

２０００年前にローマ人によって作られ、50ｋｍ離れた水源から１ｋｍ３０ｃｍ程度の勾配をつけて流れるように設計されているそうです。その誤差は前後４ｃｍほどだそうで、あの時代、どうやって計算したのでしょう。

３層のアーチになっていますが、これは２段目と３段目。人の大きさと橋を比べるとその大きさがお分かりいただけると思います。

近づいてきました。

一番下の橋の横に近代、目立たないように橋をつけてそこを歩けるようになっています。
そこから見える一番下の橋の水が流れていた部分。
意外に深いです。

日本がまだ縄文から弥生にかけての頃、こんな巨大な建築物を建造できていたってすごいことです。

橋の上からの景色。

この、アーチにする技術が高度ですよね。

地震がないせいもあるのでしょうけど、２０００年前のこれだけ巨大な建造物が倒れもせずに残っている事が素晴らしいです。

左の建物は昔使われていた事務所だとか。

オフシーズンのため、私たちともう一つ、反対側から来た名古屋からのクラブツーリズムのグループしかいませんでした。

橋を渡って反対側に来ました。

こちらからの方が全景がわかりやすいかな。

少しアップ。

やっぱり広大です。

こんなに大きいとは思わなかった～とずっと言っていました（笑）。

２０００年前、重機も使わず、これを作り上げたという事が本当に驚きです。

河原まで降りて一枚。
雲も切れてきました。

元に戻って、少し階段や坂を上がって橋の向こう側へ行きます。
１０分ほど登るので希望した６人だけ行きました。
橋に触ることができました。

くぐり抜けて

一番上の端。
中に階段が見え、オンシーズンは予約すれば中の階段を登って橋の一番上に乗ることができるようです。今は鍵がかかっていました。

橋の端。

開けた場所に出てきました。

上から見るとこんな感じですが

木があるので少し見づらい感じ。

上部はよくわかりました。

足元は山なので良くないです。

帰り道、再びにゃんこ発見。
バスは９時５５分に出発。ここに１時間もいたなんて結構楽しめました。帰る時に中国人の団体とすれ違いました。

小一時間走ってアルル郊外の跳ね橋に到着。

１０分ほど撮影タイムです。
アルルはゴッホの故郷のオランダのように運河があり、跳ね橋もあったのでゴッホは親しみを覚えたそうです。

クレラー・ミューラー美術館所蔵だそうですが

クレラー・ミューラー美術館で見たのに、あまり覚えていません（笑）。
あそこは、夜のカフェテラスが素晴らしすぎて今となっては他をほとんど覚えていません。

オリジナルは第二次大戦で焼け、こちらは２ｋｍ離れた場所に復元されたものだそうです。

復元なので跳ね橋としての機能はなく、下がることはないんだとか。

オブジェってこと？

天気も良くなってきました。

ちょっと離れた橋から見ることができます。

橋での写真タイムを終え、アルルの街でバスを降ります。
これからゴッホゆかりの地を巡ります。

まず、ゴッホが最初に入院した精神病院の跡地。

今は総合文化センターだそうです。

絵はこちら。

こんな感じ？

落ち着いた雰囲気の中庭で

黄色い建物の色が病院としてはどうかと思ったものの

アルルの雰囲気に合っていて、ゴッホは黄色が好きだったし、気に入ったから絵に描いたのかもしれません。

絵の構図に合わせようと頑張ってみました（笑）。

今自分がいるこの、同じ場所にゴッホがいて描いたと思うと感慨深かったです。

絵葉書が３０セントで売られていました。
これらを眺めて、ゴッホの絵をまた見たくなって帰国してすぐに美術館巡りの旅を予約してしまいました（笑）。

彼もここを歩いたんだな～としみじみ。

日差しも出てアルルらしくなってきました。

病院を出て

なんかすごい柱など見ながら歩いて

レピュブリック広場に出てきました。

オベリスクは４世紀頃建てられたという古いものだそうです。

市庁舎の塔の上には軍神マルスが旗を持って立っています。

入口のレリーフがすごいと思ったサントロフィーム教会。

残念ながら中は入れませんでした。
イエス様の周りは新約聖書のマタイ、マルコ、ルカ、ヨハネだそうです。

いつものことながら、天国の鍵を持つペテロしかわかりません。
もう２，３人すぐにわかるようになりたい。
この教会、内部も素晴らしいそうですが、残念ながら入場せず。

円形競技場までやってきました。

入場はしなかったのですが

外からのぞくだけで十分かな？

２月のシチリアで結構見たし、マニアでもないので。

外からこの程度は見られたし満足です。

広場へ戻ります。
ここ、アルルは地中海性気候なのですがコートダジュールと違うのはミストラルが吹くこと。アルプス山脈からローヌ川を通って加速しカマルグ辺りの地中海へ吹き降ろす北風、だそうです。昔地理で習ったなぁ。まさか自分が体感する日が来るとは。とりあえず、風が冷たくて寒いです。

戻る途中、市庁舎の上のマルスの旗が良く見えました。

何の旗なんでしょう？

アルルの市庁舎の地下にはローマ遺跡があって地下回廊が有名だそうです。帰って知りました。

昼食のレストランに行く途中、カフェヴァンゴッホにやってきました。

この絵です。
クレラー・ミューラー美術館で実物を見て、その素晴らしさはまだ覚えています。
石畳の影のつけかたの巧みさや、ゴッホの作品に多く見られるように人物が二人いること、そして夜空を黒を使わずに描いた初めての作品だそうです。星の位置も正確で、わかる人が見るとちゃんと９月の末ごろの空、とわかるそうです。

これも戦争で焼けて建て直しで、本来は壁は黄色ではなかったそうですが観光客にわかりやすく黄色に塗ってくれたそうです。

こういう角度かな？

何より、ここにゴッホが立ってこの絵を描いた、ということに感動しました。

メニュー。

まだ時間が早いのか

開いていないのかお客様はいませんでした。

もう一度戻って

１２時にレストラン到着。

中庭を抜けた奥まった場所にありました。

前菜。ズッキーニのムース。

ビーフシチュー。

デザートのアップルパイと頼んだコーヒー。
ミルクがなかったので頼むとコーヒーごと持って行ってミルクを入れてきて、ミルク代５０セントだと言われました。そうなら最初に言ってほしいし、それなら最初からカフェオレを頼んだのに。
お料理もそれなりだし、他に旅物語のグループしか食べていなかったから日本人ツアー客用のレストランだったようです。
今回で一番印象の良くないレストランでした。
そういえば旅物語にはちゃんと日本人のガイドさんがついていたのが羨ましかった。やっぱり日本語を話す現地ガイドの人がいると全然違いますよね。

もう一度カフェヴァンゴッホ前を通り過ぎて

同じところを行ったり来たりするということはきっと小さな街なんでしょう。

今日は月曜日ですが第一次世界大戦の記念日で祝日なんだそうです。

こんな狭い路地を歩いて

競技場が見えてきました。

プロバンス柄の生地。欲しいけど洋裁をしないので我慢です。

円形競技場に来ました。

ここもアーチ。

ここはスペインに近いので

今でも年に数回闘牛が行われるんだとか。

今時闘牛を行うとはいろんな意味ですごいですね～。

この前でプレミアムステージ恒例の集合写真撮影。

駐車場に向かいます。

この町も世界遺産だそうです。

私にとってはゴッホの街ですが、世界遺産的にはローマ遺跡の街らしい。

何の碑でしょう？

そして、着いたここが

この、黄色い家の絵の場所です。

今はビルが建っている場所にゴッホが住んでいました。

ゴーギャンが１０月に来て１２月に耳切り落とし事件を起こして

その時逃げたゴーギャンと、追いかけてきたゴッホの二人が走った広場がここだそうです。

どこからともなくおじさんが現れて、最初物売りかと思ってめっちゃ警戒していたのですが

ゴッホがいた当時の写真を見せてくれただけの親切な方でした。疑ってすみません＾＾；
でも、なんで壊しちゃったかなぁ。残念。

そして、最後、駐車場の手前にあるのがオルセーにある星月夜。

昼間のせいもあるけど、ゴッホが描いた頃とは様変わりしていますね。この星月夜はアルルに来たばかりの幸せな頃に描かれたのですが、MOMAにある星月夜は最後精神病院で描かれたのでもう夜空や、ゴッホが「夜の花」と読んだ星がうねうねになっています。私はそちらの方が鬼気迫り、こちらの心まで揺さぶられるようで好きです。
ということで、ここでまたその絵を見に行きたくなったんですよね。

１３時３５分にアルルを出て230ｋｍ走るので途中１４時４０分から１０分ほどトイレ休憩。

少し紅葉が始まっていました。

１６時２０分、カルカソンヌ到着。

カルカソンヌを見ずして死ぬな、という言葉があるほどの場所で

私にも何故だかいつかは行きたい憧れの場所でした。

やっと来られて嬉しい。

１時間半ほど観光します。

こちらはどなた？

世界遺産のプレート発見。

添乗員さんによると８世紀、イスラムが支配していた頃、カール大帝が攻めてきた際、イスラムの大公である夫が亡くなった後、苦戦をして、いよいよ食糧が子豚と小麦だけになった際、このカルカス大公妃が小麦を豚に食べさせて太らせ、その子豚を城壁から外の敵に投げたそうです。敵は、まだこんな豚を投げるくらい食糧が残っているのか、と勘違いして撤退した、という伝説があるそうです。他にも色々な色の帽子を走りながら順番にかぶって敵にまだあんなに兵士が残っている、と勘違いさせたとか。本当だとしたらすごいご婦人です。

そのカルカス、がカルカソンヌの名前の由来だとか。

トイレを済ませていよいよ城塞に入っていきます。

ポンデュガールでも思いましたけど、ここも私が思っていたよりずっと大きいです。

城壁は２重で、昔はお堀に水もあったから攻めるのは大変だったでしょう。

どなた・・・？

左が低い城壁、右が高い城壁で２０ｍほどの高さがあるそうです。

城壁は３ｋｍほど続き、間を歩くことができるそうです。

観光地なのでお土産物屋さんや

レストランも開いていました。
こちらの、名物料理カスレの写真。

ちょっとした広場があったり

奥には１２世紀に建てられたコンタル城。

残念ながら１６時半に閉まるそうで、入場できず、入口から写真のみ。

一日で色々な場所を回るので仕方ありませんね。

これは、あの時代特有の通路だそうです。

世界遺産のロゴ。

お城の手前にあったのが私が見たかったバルバカン。

ヨーロッパに現存する３か所のうちの一つで、残りのふたつはポーランドのクラクフとワルシャワにあります。
こんなに珍しいものなのに、添乗員さんが説明しなかったのが不思議。

お城を外から

入ってみたかったけど

またいつか。

来れるといいなぁ。

入って左奥にある教会へ向かう途中わんこ発見。

可愛い！

税金逃れのための作りだそうです。

聖ナザレ教会。

思っていたよりずっと大きいです。
今回、こういう事が多かった（笑）。
南フランスはアルザスのようにのどかな場所、と勝手に思っていたので立派な建物が多くてびっくりしました。

教会の前で自由行動になったのでとりあえず入場。

ステンドグラスが素晴らしい。

主祭壇後ろ。

バラ窓。

アップ。

どんな場面なのかわかると興味深いのですが

これはアダムとイブ。さすがにわかりました（笑）。

窓によってデザインが違っていて

一つ一つ見ていて飽きません。

木製のパイプオルガンは珍しいかも。

素晴らしい！

教会を出て

友人がこの地方のワインを購入しようとしたのですがワイン専門店は閉店していたので

戻って行って

入口辺りの一般的なお土産物屋さんを目指します。

友人が購入する間、この地方名産のお菓子を撮影。ツアーの方がこちらを沢山買っていました。おいしいのかな？

時間もあるし、城壁の間を一周歩いてみようと外へ出ます。

１７時１０分、スタート！

ちょっと暗くなってきたので歩いている人はほとんどいません。

外にあるお墓が見えたりして

一人だったら怖くて歩けなかったかも。

細い穴は矢を射るためのものでしょうか。

実際に歩いてみると

右側（内側）の城壁の高さが迫ってきます。

小さなバルバカン発見。
このくらいの大きさだと形がわかりやすいですね。

向こうから二人やってきました。
大きさ、高さがわかっていただけるかと思います。

外側にはこんな階段もありました。

暗くなってくるし人はいないし

城壁の外側の景色。

そろそろ半分、反対側のオード門辺りかな？

何しろサインや案内が何もないのです。

人が見えるとほっとします。

実はもうすぐ一周だったのですが、この時は先がわからず

集合時間もあるし、ちょっと焦っていました。

とりあえず何か案内をひとつでも置いておいてほしい（笑）。

そして角を曲がると突然見たような風景が

どうもゴールらしいと気が付いて少し余裕が。

やれやれです。

添乗員さんが話していた通り、写真を撮りながらのんびり歩いて一周２０分強でした。

城壁を出ます。

カルカソンヌは夜景も素晴らしいらしく

ツアーもその夜景スポットに近いホテルに泊まります、を売りにしていました。

すぐにホテル到着。

これは翌朝撮ったもの。

お部屋に入ります。
窓から城塞が見えるお部屋が３部屋あるそうで、添乗員さんが配るのではなく、それぞれがカードキーを選びましたが当然外れで、止めてある私たちのバスが良く見えるお部屋でした（笑）。

ヒルトンで５つ星だからちゃんとしています。

この下に冷蔵庫があって入っているものは全部フリーでした。
コーラやジュース、炭酸入りとなしのお水がありました。
エビアンは持ち帰り、炭酸入りはお風呂上りにいただきました。
貧乏性ですが、さすがに全部は無理（笑）。

広いバスタブが嬉しい！シンクもダブルで使いやすかったです。
あと、スイスによくあった、洗濯干しもあったので活用させていただきました。パリっと乾いて便利！

このバスタブがお部屋から丸見えな上、思ったほど深さはありませんでした。まぁ、海外なら十分です。

ホテルのテラスから見えた夜景。

私のしょぼいiPhoneな上、小雨が降っているのでこの程度しか写せませんでした。

夕食は隣接するホテルのレストランで。

映り込みが激しいですけど夜景も見えました。

前菜はフォアグラが乗ったサラダ。美味しかった！
上質なフォアグラは脂っこくないので胃にもたれません。

名物料理のカスレ。
じゃがいもとお豆と骨付きチキンと中に大きなソーセージが一本隠れていました。熱くて、素朴な味でしたけど量が多すぎて半分も食べられず。

デザートはアップルパイかフルーツサラダを選べて、フルーツは朝食で食べられるかな、とアップルパイをチョイス。さくさくして美味しかったです。
お部屋にあれだけあるのを見てしまった後なので飲み物はテーブルのお水ですませました。

食後、夜景を写しに近くの古い橋へ。

古い橋なので歩行者専用でした。

雨も上がっていて

素敵でした。

しょぼい携帯でも一応写っている（笑）。

全体はこんな感じ。

アップするとぼけちゃいますね。

これが限界。

２０時４０分になっていました。橋を歩いてもどります。ホテルは右奥の光っている場所。
今見ると欄干が低くて怖いですね（笑）。
１８，５８０歩歩いていました。