黒田記念館－2019年秋

2019/11/08 - 2019/11/08

　上野にある黒田記念館は、外壁は茶色のレンガ積み（スクラッチ・タイル）であるが、内部は鉄筋コンクリート製の洋館造りである。国指定登録有形文化財になっている。設計者は岡田信一郎（明治16年（1883年）～昭和7年（1932年））で、多くの作品を残し、明治生命館（昭和9年（1934年）竣工）や旧大阪市公会堂（大阪市中央公会堂）（大正7年（1918年）竣工）はいずれも国指定重要文化財になっている。
　最近まで耐震補強工事で閉館していた。しかし、内部も補強した鉄骨が見える訳ではなく、壁を厚くして補強したようだ。元々、関東大震災（大正12年（1923年））後の昭和3年（1928年）に建てられた建物であるから耐震性には気を配ったはずだ。8年前に黒田記念館を訪れた際（https://4travel.jp/travelogue/10618843）の外観のレンガが明るくなっているので外壁のスクラッチ・タイルも張り替えて中を補強したのかも知れない。かつて、横浜地方気象台庁舎（旧神奈川県測候所）（https://4travel.jp/travelogue/10736447）の内部に入った際には耐震補強した鉄骨が丸見えで、せっかくの洋館造りが台無しになっていた。尤も、気象情報の他に地震情報を担当している気象台であるから、耐震補強済みであることが誰にも分かる方が良いのかも知れない。
　イオニア式の列柱が並ぶ外観からもそれなりに手を掛けた建物であることは分かるが内部は半地下室までコンクリート製の梁にも装飾が施されている。1、2階のコンクリート製の柱と同様である。
　両翼の天井には明り取りがあり、自然光で絵画を見られる配慮がなされている。
（表紙写真は黒田記念館）

エリア 上野・御徒町(東京)

黒田記念館の道標。

黒田記念館。

黒田記念館。

黒田記念館玄関。

黒田記念館の門。

「登録有形文化財」プレート。

玄関先。

玄関先。

玄関の大理石の階段。半地下構造なので半階分の階段がある。

1階入口。

玄関入口。

1階廊下。

1階部屋。

1階。

「黒田記念館について」。

階段。

階段踊場。

部屋のドア。

廊下。

階段踊場。

階段踊場の窓。

2階。

展示室明り取りの天井窓。

2階廊下。

階段。

窓のカーテン。

「黒田清輝について」。

「黒田清輝先生」胸像。

特別室の明り取りの天井窓。

特別室の明り取りの天井窓。

特別室の明り取りの天井窓。

特別室の明り取りの天井窓の間に装飾。

花の装飾。

花の装飾。

花の装飾がぐるっと。

柱の装飾。

ドア上の装飾。

「黒田記念室」。

2階廊下。

窓。

「黒田記念館の建築について」。

階段上の窓。

階段踊場の窓。

階段。

廊下。

半地下階。

半地下階の階段。

半地下階の梁の装飾。

玄関を出る。