2019/08/07 - 2019/08/15
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みーみさん
19世紀末からヨーロッパで起こったアールヌーボー。
オランダではそれが「煉瓦」と結びついて「アムステルダムスクール
(アムステルダム派)と呼ばれる一派が誕生しました。
煉瓦で凹凸や曲線を作ったり自由自在。
ヨーロッパ中に伝わったアールヌーボー・新様式。オランダでは
煉瓦と労働者の集合住宅という、他国とはまた一味違う建物を
生み出しました。
この日はゴッホ美術館にも行きましたが、写真撮影禁止なので
写真はありません。
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まず訪れたのは旧オランダ海運協会ビルです。
完成は第一次世界大戦中の1916年。
ざっくりいうと、アールヌーボーは第一次世界大戦まで、
大戦以降はアールデコ・モダニズムなどにになっていきますが、
オランダは第一次世界大戦では中立だったので戦争による中断がなく、
アールヌーボー様式が続いたと言われています。 -
周囲に高いビルがないこともあって、すごい存在感がありました。
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アムステルダム中央駅から歩いて10分ぐらいのところにあります。
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玄関周辺は石の彫刻で飾られています。
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何の彫刻かよくわかりませんが・・。
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設計はヨハン・M.ファン・デア・メイ、ミケル・デ・クレルク、ピエト・L・クラメルという三人の建築家で、この建物からアムステルダム派(アムステルダムスクール)という名称が生まれたそうです。
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何を表しているのかはよくわからないんですが、ヨーロッパの土着の神話のようなイメージでしょうか。
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面白い顔のおじさん?
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現在はグランドホテル アムラスというホテルになっています。
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玄関上部の装飾です。
像も煉瓦で作ります。 -
煉瓦での装飾はお手のものといったかんじですね。
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次はアムステルダム中央駅からバスに乗ってやってきたミュージアムヘットシップです。
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イチオシ
海運協会ビルの設計者の一人であるクレルクが設計した1919年竣工のエイヘン
ハールトの集合住宅です。ミュージアムになっているのは一部で、ほとんどは今も
アパートとして普通に使われています。 -
色の違う煉瓦を使ったり、石の彫刻をアクセントにしたり、変化に富む壁面に、
白い窓枠が映えています。 -
アールヌーボーの住宅は比較的裕福なブルジョアの邸宅とかが多かったですが、
ここオランダでは労働者階級の集合住宅が多く建てられました。 -
入場料は15ユーロとけっこう高額です。2階以上が展示室になっていて、
一階にはカフェがあり、、カフェは誰でも利用できます。 -
薄いグリーンで統一された窓枠、階段手すり。
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階段部分の装飾はアールデコ風。
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扉も同系色でまとめられています。
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当時の食器や、
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ガラス製品、
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家具などが展示されています。
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このように展示物は各自自由に見られますが、ミュージアムヘットシップの一番の
ポイントはガイドツアー。
ガイドツアーでしか見られない内部見学ができます。 -
ガイドツアーは基本はオランダ語での案内みたいですが、当日の参加者を見て、英
語での案内となりました。 -
以下はガイドツアーで見学したところです。
一番見たかったのが、この部分。
元郵便局で、現在は使われていませんが、内装がそのまま残っています。 -
入り口の扉。
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郵便局のカウンター。
内部はブルーと白で統一されています。 -
タイルの色が一枚一枚微妙に違っています。
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イチオシ
ちょっと紫がかったようなとてもきれいな色のタイルです。
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扉や窓にもかわいい装飾が施されています。
ステンドグラスといっていいんでしょうか。 -
鳥?でしょうか。
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造りつけのベンチ。
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イチオシ
扉のデザインもユニークですが、右上に握った手のデザインが施されているのがおもしろい。
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営業室。
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イチオシ
営業室の中に丸型の電話ボックスがありました。
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扉はこの通り二重扉になっています。
見学者が自由に開け閉めできます。 -
中は白いタイルが張られていました。
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窓の形も変化に富んでいます。
こちらは大きな半円アーチ。 -
こちらはいろんな大きさの窓が壁面いっぱいに取られています。
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その窓を外から見たらこんな感じ。
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営業室の隣の部屋の部屋はブルーの色がちょっと濃いめ。
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イチオシ
わざわざタイルを曲線にしているところにこだわりを感じます。
ここでも一枚一枚のタイルの色が違うのが味わい深さを出しています。 -
当時の郵便に関する展示品もあります。
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イチオシ
これも面白い形ですね。
煉瓦でカーブを作る。 -
こちらは煉瓦で作った彫刻像です。
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何の彫刻?
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ヘットシップ=船をイメージしたデザイン。
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エイヘンハールト集合住宅の中でとりわけシンボルになっているのがこの塔です。
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この辺りのデザインもおもしろい。
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集合住宅はほとんどは現在も普通に人が住んでいますが、一軒だけ、
当時の室内を再現したのを見学することができます。 -
このガイドツアーの一番最初に、アパートの中庭に造られた当時の労働者の再現された部屋を見学しますが、一部屋に家族全員が住み、煮炊きもトイレもすべて同じスペースで、赤ちゃんはベッド下の引き出しに入っているという劣悪な状況からすると、この集合住宅は天国みたいだったでしょう。
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赤ちゃんのゆりかごもあります。
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そしてこの部屋から階段を上がっていくと、この塔の内部にはいることができるようになっています。
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ただ、塔の内部は何もありません。その構造体を見ることができます。
木組みでできていました。
実用的なものではなく、集合住宅の象徴といったところでしょう。
この塔を見てガイドツアーは終了です。 -
エイヘンハールトの集合住宅(ミュージアムヘットシップ)の周辺は、他にも
煉瓦の集合住宅がたくさん並んでいました -
それぞれにデザインや煉瓦の色に個性があっておもしろかったです。
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次にやってきたのは、エイヘンハールト集合住宅と同じクレルク設計の「デ・ ダヘラート集合住宅」です。
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イチオシ
デ・ダヘラート集合住宅の象徴となっているのが、この部分。
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同じような建物が道路を挟んで向かい合っていますが、像が違っています。
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煉瓦で巧みに曲線を作りだしているのがすごい。
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像も石ではなく、煉瓦でできています。
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一階がビジターセンターになっています。
昔はアパートの住人達が利用する商店だったそうです。 -
ビジターセンターの2階は当時の家具や食器、インテリアで再現された部屋になっていました。
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設計は海運協会ビル・エイヘンハールト集合住宅の設計者であるクレルク。
アムステルダム派の第一人者と評されています。 -
デ・ダヘラード集合住宅の周囲もやはり、煉瓦の集合住宅がたくさん立ち並んでいました。
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違う色の煉瓦の組み合わせ、白い窓枠、石の彫刻・・。これがアムステルダム派の
特徴なんですね。
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