2019/09/19 - 2019/09/25
398位(同エリア588件中)
テスヤさん
今回の目的地では一番遠い、スリン県のシーコーラプーム遺跡を後にしたテスヤが次に向かうは、ブリーラム県のムアンタム遺跡、パノムルン遺跡である。その前にクラドン死火山にも寄って見る。何とか今日はナコンラチャシーマーに宿を取りたい。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- レンタカー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- ブッキングドットコム
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おはようございます。3日目の朝07:00です。ホテルの前に出て朝の空気を吸い込みます。
北側にすぐ駅のロータリーが見える静かな朝。 -
通りがかりの僧侶に道を聞かれた。さすがに分からなかった・・・笑。
いつも思うけど、オイラ、外国人に見えないのかな? -
ロビーに向かうと、昨日からフロント業務を行っているお姉さんが手際よく朝食を作ってくれる。
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トーストセットのようなもの。コーヒーは相変わらずインスタントだけど、そこがまたタイ(アジア)だなぁと感じるところである。
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8:24、ちょっとゆっくりし過ぎたけど、出発!
静かで良い宿だった。 -
ここで最初の給油。
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26.33L、740B給油、28.1B/L、21.2km/L、ハイブリッドでも無いのに中々の燃費。
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08:49、宿を出て15分くらいで最初の目的地、プーカオ・ファイクラドーンに到着する。
平たく言えば、”火山”である。 -
駐車場は入って右側。
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ブリーラムってこういうレンガ色に近い真新しい建築が多いような気がする。何百年か先には文化遺産になるのかな。
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地元のサッカーチームが遠足に来ていた。ブリーラムは”ブリーラム・ユナイテッドFC”の本拠地で、タイでは設備面と言い、コーチと言い、NO.1のサッカー環境にあると言っていい。
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さあ、登っていくぞ。
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中々素敵な傾斜(*‘∀‘)っ!?
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階段を登りきると、クメールの祠がある。
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祠中央には仏足跡があり穴が開いており、賽銭が投げ込まれている。古今東西そういう気持ちになるのだろうか。
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向こう側に座仏が見えたので行ってみる。
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中々の大きさ。
プラ スパタラ ボビット仏。このクラドーン火山山頂からブリーラムを見護っている。 -
一人のご婦人が話しかけてきた。なんでも、サメット島から来たようだ。家はこのブリーラムにあるそうで、たまに帰ってくるらしい。何かご商売をやっているみたい。サメット島の海はとても綺麗らしく、まだ行ったことが無いならぜひ行きべきだと勧められた。
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そのご主人は熱心に念仏を唱えている。
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山頂からはブリーラムの町が遠くに見える。広大ですごく清々しい。
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ブリーラムの風にしばらく吹かれて降りる。
膝が笑っていて、登るときより降りる時の方がツライ。 -
何とか降りてきて、ちょっと休憩。
タイの若者が嫌う、ローイハーシップ。肉体労働者=低賃金者が飲む飲み物だって。
オロナミンCと変わらないけどなぁ。 -
さて、自分のお土産を確保したところで10:12、ムアンタム遺跡に向け出発する。
ヤバイ。計画では、ムアンタムを終えて、パノムルンに向かってないといけないのに。 -
ムアンタム遺跡を目指して南進する。前方にパノムルンを戴く丘がみえる。
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ムアンタムに近づくと、巨大なバライが見えてくる。ここまで来るとラジオからクメール語が聞こえてくる。ここはカンボジア国境まで約40kmの距離に位置している。
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およそ380m×1,000mの長方形のバライ。シェムリアップにある、スラ・スランが400m×800mだから、面積はこちらの方がデカい。いつの時代にここまで大きくなったか分からないが、少なくともこの地域がとても多くの人口を擁していた事は間違いなさそうだ。
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11:30、ムアンタム遺跡に着いた。
遺跡のすぐ前には学校があって、歴史教育は当然遺跡で行われている。 -
入場料150Bを払って最初に目に見えるのは崩落したであろうペディメント。
一日でパノムルンと二か所行く場合は150B券買った方がお得。
チケット売りのおばちゃんがちゃんと聞いてくれる。 -
東の正面入り口。この木々の間からひっそりと姿を現す遺跡の感じがたまらなく好きだ。
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一部沈下している第一周壁。
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ちょうど10年前の2009年に訪れた以来の再訪である。
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東塔門に入って窓越しに南を見る。
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東から第一塔門を入ってすぐのパノラマ。
聖池が四隅にL字型に配置された美しい造り。 -
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聖池を囲むナーガの欄干も美しいが、そこに降りていく小門も実に丁寧に作られている。
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第二塔門から中央祠堂を見る。
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中央祠堂は傾き、崩落している。
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小さいながらも経蔵があり、その入口から外が見える。
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偶然ではない造り込みに感心する。
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中央祠堂から東側第二塔門を見る。
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聖牛ナンディンに乗るシヴァとその妻ウマ。他のクメール遺跡でもっと精細なものもあるがタイ側では希少か。
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西側のパノラマ
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木の残し方が良い。
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第一回廊内、上部は崩落しているが、感覚の狭い通路が残っている。それぞれの塔門とは繋がっていない。
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イチオシ
クメールの庭園美、神妙で荘厳な雰囲気、美しい聖池のシンメトリー。。。
ムアンタム遺跡が他のクメール遺跡には無い配置を取っている素晴らしい遺跡であると思う。 -
聖池に三基の祠堂が映り込む。中央祠堂が残っていたらもっと素晴らしい景観になったことだろう。
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ムアンタムは王都シェムリアップからピマーイの中間にあるパノムルンの南にあり、遺跡名からもおそらくパノムルンの衛星都市のような役割を果たしていたのではないかと思われるが、碑文などが残っていないため、詳細な事は分からないらしい。現在のカンボジア国境付近のタ・ムアン遺跡から40kmほど離れているため、巡礼者は一度この町で休養してからパノムルンを目指したのかも知れない。
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帰りに展示館のようなものがあったので覗いてみた。
全景の模型。 -
発見当時の荒れた状態からよくここまで修復したものだ。
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12:30、ここからパノムルンまでは15分くらいだが、遺跡を見始めればまた時が経つのを忘れてしまうだろう。
ムアンタム遺跡駐車場脇の屋台でガイヤーン小とカオチーを。60バーツ。 -
結局ムアンタム遺跡を後にしたのは13:00過ぎだった。
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パノムルン遺跡駐車場にはすぐに着いた。以前はバーンタコーからモーターサイをチャーターして来ていたためゆっくりと見れなかったが今回はレンタカーなので、心ゆくまで見学しようと思う。
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先ほどムアンタムで先払いした1dayチケット?を見せて無事通過、緩やかな階段を登っていく。
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しばらくすると尖塔が見えてきた。胸が高鳴る。
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高くそびえるのは中央祠堂であろう。
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上がり切ると正面に急な階段を確認できる。
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そんなに遠くに感じないのに、
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そこから一旦降りる階段があって、
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奥行きのあるリンガの参道が現れる。
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大きくなっていく中央祠堂をみながら進んでいくと、
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ナーガのテラスにたどり着く。
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丁寧に造り込まれたテラス。
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保存状態も悪くない。
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各高方角を護っている。
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急な階段を登る僧侶
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登り切ってナーガの参道を見下ろす。
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南のカンボジア方角を見る。ただただ緑の平野で、何もない。
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ここまで来てようやく正面の東塔門を見る事が出来る。
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正面テラスにはスクエアに聖池が配置されるピマーイと同じ配置を取っている。
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一番見たい部分が剥がれている。残念。
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第一塔門から前殿部を見る。
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中央祠堂へと続く前殿部のリンテルにはレプリカではあるが、ナーガに横たわるヴィシュヌ、ペディメント部には踊るシヴァ、などの彫刻が残っている。正面にリンガが見えるが楽しみは後に取っておいて反時計回りに見ていくことにする。
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踊るシヴァ
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ナーガに横たわるヴィシュヌ
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他ではあまり見かけない乳房が垂れている従者。リアリティがある。
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前殿南側。ペディメント部や格子窓など比較的しっかり残っている。
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苦行僧の上で両手を引かれるシヴァ。
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パノムルン中央祠堂。
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一番広角で撮っても全体は入らない。(18mm、周壁内北西から)
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ピマーイやアンコールワットなどの様式と同じ尖塔である。パノムルンは、タイ人に言わせると別名には、プラサート・ヒン・パノム・ルンというらしい。
”ヒン”はタイ語で”丘”の意、一方、”パノム”もクメール語で同意の”丘”を指す。つまりは、「大きな丘(の上に立つ)の祠堂(寺院)」くらいなのだろう。シャムの地にあっても名前はクメールのものを残している。 -
中央祠堂北側上部ペディメント。
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同じく中央祠堂北側上部ペディメント。砂岩石のオリジナルと思われる。
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小さいが山を片手で持ち上げるシヴァ。プリア・ヴィヘア、タイ名、カオプラヴィハーンのリンテルにも残されていたが、カンボジアと国境を分かつダンレック山脈沿いの遺跡にはこの手の彫刻が多い。
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ペディメント部は未完成だが、南西に位置している副祠堂。
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丁寧に作られ、上部もちゃんと残っている経蔵
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今もずっと侵入者を監視中・・・
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未完成のナーガ
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緑が多く、雨季の遺跡も中々趣がある。
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遠く、コラート方面を見るシンハ。
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二頭のシンハが護る西側塔門。
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さて、最後に中央祠堂中心部に入っていく。
中心部には大き目なリンガが、ここがシヴァ派の重要な寺院であったことをうかがわせる。 -
聖牛ナンディンが参道から戻ってくるシヴァを待っている。
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熱心に祈りを捧げる女性。
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神や王族に祈るときの最大限の敬意を以って祈っている。
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光が入り込む角度によって神々しさが増す。
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シンをお召しになったご婦人が主人に手を引かれ、光に中へ消えていく。
遺跡の空間軸と現在の時間軸が交差して何ともいえない感覚を覚える。
静かな鑑賞が可能にする不思議な感覚。 -
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またいつの日か訪れて、シャムやクメールの地に朝日や夕日を眺めるのも良いかも知れない。
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急な階段を下界へと降りていく。
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整然と並ぶリンガの参道。
ラオス側の世界遺産、ワット・プーにもこのような参道があるが、残念ながら殆ど倒壊していた。 -
リンガの参道を振りかえると、名残惜しさが込み上げてくる。
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さらば、パノムルン!
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帰りに参道北側に建つ王宮跡を訪ねた。
訪れる観光客はなく、ひっそりとしている。 -
北側にコの字型に回廊があり、
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ラテライトで出来たステージで構成されている。上部は崩落している。
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王位継承、戴冠披露のため、このステージで内外にその威厳を示したとされている。
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駐車場に着くや否や激しいスコールに見舞われる。先ほどまでの晴天がウソのように、未舗装の駐車場は瞬く間に川のようになってヤバイ状態・・・怖っ!
この時すでに15:30、ここからコラートの町まで2時間はかかるから、行く予定にしていたピマーイは諦めよう。 -
17:46、コラートの町まで入ってきた。さすがイサーンの玄関口、交通量が多くて、なかなかカオスなドライブだ。
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一方通行に苦しめられ、何とか宿に到着したので18:15。外は雨模様。
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車を駐車場に放り込んで、
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チェックインする。エレベーターホールも、
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廊下も
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階段もなかなか豪華な造り。
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朝ごはんも定評があるようだ。(ローカルなタイフードが食べたいから、ホテルでは食べないけどね)
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部屋は清潔だけど、
何かやたらと鏡が多いな・・・。(;・∀・)
まぁいいけど。 -
バスルームは上部が開いている。
飯なし550B、以前泊まったチャオパヤーインより清潔だが、もう少しヤーモー像に近い東の方が何かと便利かも。トゥクトゥクやソンテウを使えば問題ないし、静かで良い面もある。 -
ホテル併設のカラオケは”2019年3月16日から工事中”って。
”いつから”なんてどうでも良くて、”いつまで”の方が知りたくない??
それと、さりげなく、”銃は禁止”って・・・(笑) -
時間が早いので、雨の中そぞろに歩いているとカラオケ店を発見、聞けば1時間1,000Bとの事!まぁ、いわゆるソッチの件は求めてないけどドリンクにチップで軽く1,500Bは行きそうな感じ。
日本と変わんないじゃん。っていうかコラートに住む日本語しか喋れない日本人を相手にしているんだろうな。タニヤの方が安くない??競争が無いのか、このエリアの日本人が金持ちなのか・・・。
いづれにしてもパス! -
適当な食堂に入り、軽くバーミーを食べる。40B
今日は、ブリーラムから移動しつつクメール遺跡を堪能してきた。やはりイサーンの旅は良い。明日こそは早く町を出て、この旅二番目のハイライト、ワット・バンライを目指す!
再訪のコラートで、3日目の夜が退屈に過ぎてゆく。
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