香港 旺角デモ 2019年9月6日

2019/09/07 - 2019/09/07

広州から深圳を経て再び香港に戻って来ました。

香港デモについて書くかどうか悩むとこですが、香港観光に行けるのかどうか、ひとつの判断材料の提供として投稿しましょうか。




この旅行記には私見等ありますが、ご容赦ください。

エリア 香港(香港)

旅行最後の夜、佐敦で食事して旺角のホテルに歩いて戻る途中、彌敦道が通行止めとなっている様子を見ました。

旺角付近。

突如、北方から南向きにデモの人達が歩いてきました。

旺角の交差点北側に警察部隊。

南側にデモの人達がバリケードを張っています。

彌敦路で衝突するのかと緊張しました。

見ての通り、デモに参加しない人達は普通にしています。
警官隊とデモ隊の間の横断歩道も普通に横断しています。

警察官は西向きに歩き始めました。

車を通すためのデモ隊排除でしょうか？

警察官たちが進む後ろを野次馬やマスコミ、会社帰りのデモ賛同者、そして観光客がくっついて歩く。

ここら辺がおかしな具合です。

警察官が移動すれば交差点は元の通り群衆が占拠します。
警察は何を目的としているのか？何を確保するのか？

大体、警察官は隊列も組まず、自分達の背後に群衆の存在を許すなど、まるで呑気なものです。

群衆の扱いに慣れている日本の警視庁機動隊に比べれば、どうやら香港警察は子供同然ですね。

行動がバラバラ。
「部隊」では無いよね。

慣れていないからこそ、舞い上がって、ゴム弾を至近距離から撃って女性を失明させてしまったり、拳銃を群衆に向ける羽目になるのでしょう。

反面この呑気さが、一般のデモ参加者に対して必要以上に先鋭的になる事を妨げているのかもしれない。

警察官たちの中に女性警察官も数名います。

背後の観光客達には、危ないから離れなさいと、しきりにジェスチャーします。

日本で報道から見聞きするよりは、双方穏やかな雰囲気です。

ただ、デモ参加者の中には完全武装の先鋭的な参加者がいます。

武器を所持する警察官が、この先鋭的な参加者に囲まれ襲われれば、警察官はたちまち舞い上がって攻撃的になる事は当然です。

そうならない為に警官隊の配置を考えるべきだと思います。

隊列も組まないバラバラの警察官たちと先鋭的なデモ参加者が衝突する環境は、互いに憎しみを膨らませるだけで、かなり悪い結果を生むと思います。

催涙弾も何の為に使っているかわからない。

その中をバスが通行しているくらいだ。

交差点の交通を確保する為だけに使っている感じだ。

涙が出てきた、顔がヒリヒリする。
ちょっと近づき過ぎたかなw

近所のおばちゃん達も一緒に眺めている感じ。
「催涙弾を使うから窓を閉めて」と警官隊とおばちゃん達が付近のマンション住民に訴える。

レーザーポインター。

再び旺角交差点。
警察官はすぐにいなくなった。

デモ参加者が車両に迂回を促していた。
車は淡々と指示に従って走行する。
市民の反感は買っていない様子だ。

これが日本人なら、たちまちデモ参加者か警察官のどちらか言い易い方に向かって罵声を浴びせるのだろうなぁ～と思った。

人権の、あまりにも基礎的部分に踏み込めば、当然の自由の中で生活する人間の反発を受けるのは当たり前の事。

反対する事が当たり前過ぎて、通りがかりの人達、会社帰りのサラリーマンが声を上げる。

極端に言えば、全ての香港人がデモの参加者だ。

鎮圧対象がはっきりしない。
姿は見えるが形が無い。
まさに「水のように」だ。

だからデモを抑える事は土台無理。
人民軍が来ても手に負えないだろう。

そもそも、『鎮圧対象』がいない。
デモの正体は、香港の人達の心の中にある『良心』
なのですから。


デモの主要人物が拐われてしまわない事を祈るばかりです。

後追いしてくるデモ参加者に対して再び催涙弾。

デモとは無関係の人も怪我した事は事実だから完璧に安全とは言えないでしょうけど・・

香港の人達は自分の仕事や生活を投げ捨ててデモをしている訳では無く、息をするようにデモをしていると感じた。

危険は感じませんでした。
街は普段通り機能しています。
私もこの夜は、地元民で混雑する店で美味しい海鮮料理とビールを楽しんだわけですから。

空港が麻痺するリスクにさえ注意すれば観光自体問題無いと思う。


まぁ少しでも(怖いな)と思うならば、別に無理せず、台湾で楽しめば良いと思う。






『いや、中国共産党の恐ろしさを知らないか？』
と年老いた中国人が話している事も事実ですよね。
念のため。