2019/08/05 - 2019/08/05
51位(同エリア1458件中)
かっちんさん
田んぼアートは平成5年(1993)田舎館村(いなかだてむら)が村おこしのひとつとして、田舎館村役場裏手の田んぼで始められました。
平成24年(2012)からは、第2会場として「道の駅いなかだて」施設内の田んぼも使用されています。
弘南(こうなん)鉄道では第2会場から徒歩1分のところに「田んぼアート駅」を開業。村役場の第1会場との間にはシャトルバスが運行され、アクセスが便利になりました。
夕食は黒石駅前にある津軽百年食堂の「すごう食堂」。名物の「つゆやきそば」と「えび丼」をいただきます。
弘前ねぷたまつりは、「ヤーヤドー」の掛け声とともに、武者絵が描かれた山車を引いて市内を練り歩きます。
弘前ねぷたの山車は、伝統的な人形型の「組ねぷた」とともに、扇を広げた形の「扇ねぷた」が特徴です。
昨年もまつりを観覧しており、この旅行記では8/1-2のコンテスト審査結果で上位に受賞した団体とユニークな山車などを紹介します。
なお、弘前ねぷたまつり全般については2018年の旅行記も参考にしてください。
「夏の夜空を彩る弘前ねぷたまつり~武者絵の扇ねぷたと組ねぷた 2018~(青森)」
https://4travel.jp/travelogue/11521607
今日の午後は弘前駅から弘南鉄道に乗り、田舎館村の「田んぼアート」を訪れ、黒石で「つゆ焼きそば」を味わいます。
夜には弘前に戻り、「弘前ねぷたまつり」を観覧します。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・弘南鉄道HP
・田舎館村役場HP、「令和元年田んぼアート」、「田んぼアートの歴史」
・NHKすくコム『「おかあさんといっしょ」、2016年春からの新人形劇「ガラピコぷ~」を紹介します』
・山崎哲の映画コラム「ローマの休日」、2012年9月29日
・黒石ねぷたオフィシャルサイトHP
・百年食堂「青森県黒石市すごう食堂」
・津軽百年食堂のポスター
・産経新聞ろっけんグルメ「すごう食堂」、平成28年3月25日
・陸奥新報「弘前ねぷたまつり特集」記事、令和元年8月1日
・弘前観光コンペンション協会「令和元年度弘前ねぷたまつり」「鏡絵題材等の詳細」「ねぷたまつりコンテスト審査結果」「金魚ねぷたの制作」
・弘前ねぷた参加団体協議会「ねぷた運行隊形」「鏡絵と見送り絵の分類」
・mixiコミュニティ「幻満舎」
・歴史の読み物「太史慈 劉備に救援を求め、孫策に仕えて活躍した武人の生涯」
・真・三國無双8「甘寧」
・ウイキペディア「109」「ガラピコぷ~」「孫夫人」「九天玄女」「慧可」「秦明」「明石全登」「細川ガラシャ」「黄忠」「きょう旺」「甘寧」
・ニコニコ大百科「孫尚香」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
「ラッセル君金魚ねぷた」のお出迎え(弘南鉄道の弘前駅)
弘南鉄道では沿線で開催される地元の「ねぷたまつり」を盛り上げるべく、弘前駅改札前に「ラッセル君金魚ねぷた」が飾られています。
2019年は8/1~7弘前ねぷたまつり、8/2~3平川ねぷたまつり、7/30~8/5黒石ねぷた祭りが開催されます。
これから、弘南鉄道で田んぼアートを訪れた後、黒石ねぷた祭りを観覧しに行きます。 -
黒石行きの電車(弘前駅)
オールステンレスカーのデハ7000系。
東京の東急電鉄で走っていた7000系が、昭和63年(1988)に弘南鉄道にやって来ました。 -
ロングシートの車内(7000系)
-
マスコンとブレーキ装置の運転台(7000系)
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東芝製の扇風機(7000系)
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SHIBUYA「109」のつり革(7000系)
東急線で使われていた名残りを見つけました。
「109」は昭和54年(1979)に渋谷の東急本店通りにオープンした「ファッションコミュニティ109」です。 -
イチオシ
館田駅で行き違い(弘南鉄道)
弘前から4つ目の駅「館田(たちた)」で反対電車と交換します。 -
「田んぼアート駅」で降ります
この駅は期間限定で日中のみ停車します。
「田んぼアート第2会場」は駅から徒歩1分の近さで、弥生の里展望所(300円)をエレベーターで上がり、田んぼアートを見下ろします。 -
イチオシ
今年の田んぼアートは「おかあさんといっしょ」(展望台)
テーマは現在NHKで放送されている人形劇「ガラピコぷ~」。
左から、キュートなハリケーンウサギ「チョロミー」、しずく星一の商売人「キュリオ」、惑星探索用のロボット「ガラピコ」、ホシノキの番人「プッチマーゴ」。 -
今年で60周年を迎える「おかあさんといっしょ」(展望台)
一番右が、ひよこの心を持つオオカミ「ムームー」。
メインキャラクターは「チョロミー」、「ムームー」、「ガラピコ」です。 -
石アート「男はつらいよ『車 寅次郎』」(展望台)
白、黒、グレーなどの色の異なる小石を敷き詰めて描いています。 -
石アート「惜しまれる人『美空 ひばり』」(展望台)
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緑の田園地帯を走る弘南鉄道(展望台)
展望台を一周すると「田んぼアート」、「石アート」、「緑の田園風景」が眺められます。 -
地上で見る田んぼ
7色の稲が使われています。
地上では展望台から見た絵をイメージできません。 -
<おまけ>実は昨年も訪れたので紹介します
昨年の田んぼアートは「手塚治虫キャラクター」(2018年8月に撮影)
「鉄腕アトム」、「ジャングル大帝」、「ブラックジャックとピノコ」です。 -
続いて、リボンの騎士、手塚治虫(2018年8月に撮影)
-
石アートは「惜しまれる人『ダイアナ元妃』」(2018年8月に撮影)
電車が近くを走っています。 -
シャトルワゴン「たさあべ号」
第2田んぼアートと第1田んぼアートを結ぶシャトルワゴンが、32分間隔で運行しています。
所要時間は10分。無料ですが定員9名なので満員だと乗り切れないことがあり。
「たさあべ」とは、津軽弁で「田んぼへ行こう」という意味。
では、シャトルワゴンに乗り、第1田んぼアートへ移動します。 -
今年の田んぼアートは「おしん」(第1田んぼアート)
7歳のおしんが奉公のため両親の元を離れ、川を下っていく場面です。
「カアチャン、カアチャンと叫んでいます」
第1田んぼアートは田舎館村役場庁舎内4階の展望デッキ(300円)から眺めます。 -
今年の田んぼアート「カアチャンとトウチャン」(第1田んぼアート)
「おしん、おしん、ごめん・・・」 -
<おまけ>
昨年の田んぼアートは「ローマの休日」(2018年8月に撮影)
ジョー・ブラッドレーとアン王女が、イタリア製スクーター「ベスパ」に乗って、ローマ市内を巡るシーンです。
2人とも若くてカッコいい! -
「真実の口シーン」(2018年8月に撮影)
ブラッドレーが「うそつきは、この像の口に手を入れると、噛み切られるそうだ。」
と言って口に手を入れる。すると
ブラッドレーが悲鳴をあげ、手を抜くと右手がない。
今度はアン王女が悲鳴をあげると、ブラッドレーが袖口に隠してた手を出す。
そして、このシーン・・・
コメントの「考えよう、相手の気持ち」は最もですね。 -
田んぼアート駅
シャトルワゴンで田んぼアート駅に戻り、これから終点の黒石へ向かいます。 -
黒石駅に到着(17:30)
「黒石ねぷた祭り」の観客で混雑していると思っていたら誰もいない。
駅員さんに「祭はどのあたりでやりますか」と聞いてみると
「今日は8/5なので、昼に自由運行をやったので夜はありません。」
え~、知らなかった!
そう言えば、HPに以下のように書いてありました。
「7月30日と8月2日は午後5時30分より合同運行。それ以外の日は各団体が地元地域で自由運行になっています。」
今年の「黒石ねぷた祭り」はあきらめ、黒石で夕食を食べてから弘前に戻り、「弘前ねぷたまつり」を観覧することにします。 -
黒石駅前の津軽百年食堂「すごう食堂」
大正時代からの建物がそのまま残る「すごう食堂」。
奥羽本線の川部駅と黒石の市街地を結ぶ、「黒石軽便線」の開業がきっかけで、大正元年に営業開始。
暖簾には三つ柏(家紋)の紋章が染められ、屋根が微妙に傾いています。 -
イチオシ
津軽百年食堂の店内(すごう食堂)
津軽地方には今なお愛され続ける四代百年クラスの大衆食堂がいくつかあります。
70年もしくは三代以上続く大衆食堂を「百年食堂」と呼んでいます。
すごう食堂は四代目の元気なおばあちゃんが料理をつくっています。
店内はまさに昭和の大衆食堂の雰囲気。
椅子にかけられた白いカバーは、ひと昔前の喫茶店をイメージできます。 -
豊富なメニュー(すごう食堂)
めん類、飯丼類までわかりますが、「於保恵」は?お酒のことのようです。
珍しいものは、「納豆ざる」、「津軽そば」、「やきそば酒」など。
かっちん夫婦は、黒石名物「つゆやきそば」と「えび丼」を注文します。
先客のおじちゃんは、ブドウ酒と裏メニューのおつまみで晩酌をしています。 -
つゆ焼きそば(すごう食堂)
ソースで炒めた太い平打ち麺に和風だしをかける「つゆ焼きそば」。
昭和30年代におなかをすかせた部活動帰りの生徒に温かいつゆをかけて食べさせたのがルーツとされています。
すごう食堂の「つゆ焼きそば」は化学調味料を一切使わず、焼き干し、煮干し、カツオ節で取っただしを使います。
甘辛いソースのつゆと、平打ち麺、具のニンジンの天かす・肉・タマネギ・キャベツ・ネギがあい絶品です。 -
えび丼(すごう食堂)
天然だしに味付けした揚げたてのえびと、タマネギ、タケノコ、シイタケなどの具と卵でとじた丼ぶり。
味付けしたプリプリのえびと甘味のあるタマネギなどを、アツアツのご飯と一緒にかきこむと幸せな気分になります。
夕食に満足したので、弘前へ戻ります。 -
ラッセル車(黒石駅)
冬季に線路の除雪に活躍するラッセル君がいます。
自力では走れないので、後ろから電気機関車に押してもらいます。 -
夕暮れの弘南鉄道
黒石駅を出発。朱色の夕陽がレールに映り輝いています。 -
「腰に短弓を付けていた弓腰姫」の扇ねぷた(堅田ネプタ愛好会)
弘前駅に到着し、弘前ねぷたまつりを観覧します。
今日(8/5)の運行は駅前コース。19時に始まりました。
最初は子供たちの山車から始まり、次第に小型、大型の山車が続きます。
扇ねぷたの鏡絵(表面)は三国志「江東の弓腰姫 孫尚香」。
「孫尚香(そんしょうこう)」は、三国時代の蜀漢(しょくかん)の初代皇帝「劉備(りゅうび)」の妻で、幼い頃から気が強く、兵に交じって薙刀の鍛錬をするなど武芸を好みました。
また、常に腰に短弓を付けていた為、自身の事を「弓腰姫(きゅうようき)」と呼ばせていました。
この作品は「弘前観光コンベンション協会長賞」を受賞(扇ねぷた小型部門)。 -
扇ねぷた背面(堅田ネプタ愛好会)
見送り絵は、中国神話の女神「九天玄女 (きゅうてんげんにょ)」。 -
「投げるなよ~」の扇ねぷた(弘前銀座街協会)
鏡絵は「水滸伝 行者武松、蒋門神を投げるの図」。
この作品は「弘前市長賞」を受賞(扇ねぷた小型部門)。 -
「速すぎて目がまわる~」の一人持ち燈籠(ねぷた一新会)
子どもが勢いよく走り回っています。 -
「箒でお掃除しま~す」の扇ねぷた(ねぷた一新会)
鏡絵は「達磨大師と慧可(えか)」。
達磨大師に弟子入りを請う慧可です。 -
担ぎの扇ねぷた(幻満舎)
幻満舎(げんまんしゃ)は、参加団体の中で唯一、担ぐタイプのねぷたで巡行し、電気を使わないろうそくの明かりでねぷたを照らしています。
鏡絵は三国志の「典韋、夜襲を受け血戦す」。
この作品は「弘前市物産協会長賞」を受賞(扇ねぷた小型担ぎ部門)。 -
「金魚ねぷた」の一人持ち燈籠(仲町子どもねぷた愛好会)
藩政期の津軽固有種である「津軽錦」という金魚の形を模した「金魚ねぷた」。
出目金や丸顔、大小さまざまな「金魚ねぷた」が走り回ります。 -
「暴れん坊」の扇ねぷた(東目屋地区ねぷた愛好会)
鏡絵は「霹靂火 秦明」。
水滸伝の登場人物「秦明(しんめい)」。あだ名は「霹靂火(へきれいか)」。
非常に短気で剛直な性分と、大変大きな怒鳴り声を稲妻に例えています。
狼牙棒(ろうけぼう)という鉄棒の先にサボテン状の多数のトゲのあるおもりが付いた武器を得意としています。
この作品は「弘前物産協会長賞」を受賞(扇ねぷた部門)。 -
「お化けだぞ~」の扇ねぷた(相馬ねぷた愛好会)
-
「エイヤッー」の扇ねぷた(相馬ねぷた愛好会)
鏡絵は「吉利支丹 明石掃部頭全登 大坂の陣にて奮戦の図」。
キリシタンだった明石掃部頭全登(あかし かもんのかみ たけのり)が、大坂の陣にて豊臣方に参陣した場面。
この作品は「弘前観光コンベンション協会長賞」を受賞(扇ねぷた部門)。 -
扇ねぷたの背面(相馬ねぷた愛好会)
見送り絵はキリシタンの「細川ガラシャ」。 -
「桜ミク」の前ねぷた(津軽衆)
「弘前さくらまつり」の公式応援キャラクターに就任した「桜ミク」、弘前ねぷたまつりともコラボします。 -
「弁財天がしきる」扇ねぷた(東地区町会連合会ねぷた)
鏡絵は「令和守護神 福の舞」。
この作品は「弘前市長賞」を受賞(扇ねぷた部門)。 -
イチオシ
お化け屋敷(下新町ねぷた愛好会)
突然お社の扉が開き、お化けが飛び出てきます。 -
「奮戦中」の扇ねぷた(下新町ねぷた愛好会)
鏡絵は三国志の「黄忠奮戦の図」。
黄忠(こうちゅう)は中国後漢末期から三国時代の蜀漢(しょくかん)にかけての将軍。
この作品は「弘前商工会議所会頭賞」を受賞(扇ねぷた部門)。 -
扇ねぷたの背面(下新町ねぷた愛好会)
見送り絵は「化猫」。
耳が大きくなり、髪の毛が猫みたいにふさふさに・・・ -
「槍でメッタ刺し」の扇ねぷた(宮園青山連合ねぷた愛好会)
鏡絵は水滸伝の「花項虎、きょう旺、方臘討伐」。
「きょう旺」は水滸伝の登場人物で、全身に虎のまだら模様、首には虎の頭の刺青を施していることからあだ名が「花項虎(かこうこ)」。
「方臘(ほうろう)討伐」の戦いで、敵将「黄愛」を追いかけていたが、この途中で谷川に落ちたところを敵の槍でメッタ刺しにされて戦死します。
この作品は「弘前商工会議所会頭賞」を受賞(扇ねぷた部門)。 -
「角燈籠」の一人持ち燈籠(弘前大学ねぷた実行委員会)
角燈籠の後に、金魚ねぷた、小型ねぷたが続きます。 -
扇形ではなく「立方体」の前ねぷた(茂森新町ねぷた同好会)
鏡絵と見送り絵も描かれています。 -
「桜ミク」の前ねぷた(茂森新町ねぷた同好会)
-
イチオシ
「有能な武人」の扇ねぷた(茂森新町ねぷた同好会)
鏡絵は、三国志の「太史慈勇戦の図」。
「太史慈(たいしじ)」は三国志の登場人物で、信義に厚く、機転がきく正確で、有能な武人です。
この作品は「青森県知事賞」を受賞(扇ねぷた部門)。 -
「むちが得意技」の扇ねぷた(社会福祉法人一葉会)
鏡絵は、水滸伝の「呼延灼奮闘之図」。
「呼延灼(こえんしゃく)」は水滸伝の登場人物で、武器のむちを両手で2本扱うことが得意。
この作品は「弘前商業連合会長賞」を受賞(扇ねぷた部門)。 -
「万華鏡」の前ねぷた(樹木ねぷた愛好会)
万華鏡の絵柄は逐次変わります。
筒の中にプロジェクションマッピング装置を置き投影しているのでしょうか? -
横から見ると「桜ミキ」がいます(樹木ねぷた愛好会)
-
イチオシ
「宇宙旅行中」の前ねぷた(弘前航空電子)
弘前市マスコットキャラクターの「たか丸くん」が自動で動きまわります。
ハイテクですね。 -
「喧嘩っ早い武将」の扇ねぷた(弘前航空電子)
鏡絵は「鈴の甘寧奮戦之図」。
「甘寧(かんねい)」は三国志に登場する武将で、腰に鈴をつけていたことから「鈴の甘寧」と呼ばれています。
短気で喧嘩っ早いが、面倒見がよく、部下から慕われています。
この作品は「弘前観光コンベンション協会長賞」を受賞(扇ねぷた部門)。 -
扇ねぷたの背面(弘前航空電子)
見送り絵は「唐美人」。
弘前を拠点にし、田んぼアート、黒石のつゆ焼きそば、弘前ねぷたまつりを満喫しました。
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