2019/08/04 - 2019/08/04
3位(同エリア74件中)
かっちんさん
能代(のしろ)には古くから続く、伝統的な夏の七夕行事があります。
巨大な鯱を冠した城郭型の燈籠を引き回し、まち中を練り歩きます。
文献によれば、燈籠の形は天保時代(1830~1844)に、名古屋城を模した城郭型が作られ、次第に大型化していきました。
しかし、明治41年(1908)から始まる能代市街の電線・電話線架設に伴い、巨大燈籠の運行は著しく制限され、燈籠は小型化されていきます。
その後、平成20年(2008)に電線が地下に埋められた国道101号線で、平成25年(2013)からおよそ100年ぶりに再現された大型の城郭型燈籠が2基曳き回されています。
大型燈籠第1基目は高さ17.6mの「嘉六(かろく)」、明治時代の銀板写真を元に復元されました。
翌年制作された2基目の「愛季(ちかすえ)」は高さ24.1m、城郭型の灯籠としては日本一の高さを誇っています。
戦国時代の檜山城城主「安東愛季」のエピソードから、勇ましい武者絵巻をイメージして作られ、橙色をベースにはっきりした色合いになっています。
今日は能代のホテルルートインに泊まり、19時から「天空の不夜城」の素晴らしい燈籠を間近で観覧します。
翌日は、能代海岸の砂防林としてつくられた日本最大規模の「風の松原」、「木都」の栄華を今に伝える歴史的建造物の旧料亭「金勇(かねゆう)」を訪れます。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・能代七夕「天空の不夜城」公式サイトHP、パンフレット
・秋田県能代市の伝統文化「能代市の七夕行事」
・能代市「風の松原」HP、パンフレット
・あきたファン・ドットと・コム「大森稲荷神社」
・能代市旧料亭「金勇」HP、パンフレット、現地案内板
・JR東日本秋田支社「秋田ディスティネーションキャンペーンに向けた駅の整備について」
・FREESPOTマップ「市民プラザ」
・ルートインホテルズ「300店舗達成記念」「ルートン」
・能代市「市街地巡回バス」
・のしろ町名覚シリーズ「22畠町の昔(3)、金子の坂」
・ウイキペディア「駅スタンプ」「おなごりフェスティバル」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
能代七夕「天空の不夜城」(ポスター)
2019年は8月3・4日に開催。 -
わたしの旅スタンプ台(五能線能代駅)
昭和55年(1980)から始まった国鉄キャンペーン「わたしの旅スタンプ」。
能代駅のスタンプは「豪華けんらん 城郭七夕の駅」。
スタンプには意味が持たせられており、赤色の5角形は、「風俗、行事、お祭り」が特色の駅です。 -
能代駅の駅舎
平成25年(2013)9月、秋田ディスティネーションキャンペーンにあわせ駅舎のリニューアルが行われました。
「木都」と言われる秋田杉の木工産業が盛んな「能代の玄関口」にふわさしい駅にするため、正面屋根を大きく張り出して構造材を強調したデザインになっています。 -
駅前ロータリーのモニュメント
能代七夕を飾る鯱(城郭型燈籠の上部)と、隣にバスケットボール。
能代のまちを紹介するシンボルです。 -
デザインマンホール
こちらも能代七夕の天守閣と鯱。 -
能代駅周辺の地図
今晩の宿は能代駅から2.3km離れた「ホテルルートイン能代」。
「能代七夕の城郭型燈籠」は、19:00から国道101号線の市役所~通町を練り歩きます。
翌日、能代海岸砂防林「風の松原」と文化財の旧料亭「金勇(かねゆう)」を訪ねます。 -
「大栄百貨店」
駅前から坂道を少し上ると、畠町通りとの交差点に「大栄百貨店」と書かれた建物があります。
現在は市民プラザとして、市民の憩いの場となり無料開放されています。 -
300店舗達成したルートインホテルズ
能代駅から歩いて30分ほどで到着。ルートインのHPに記載されていませんが、能代駅から市街地巡回バスに乗れば楽に来れることを後で知りました。
ルートインホテルズのルーツは、昭和60年(1985)に長野県上田市に第一号店を開業。その後、ロードサイドを主な出店場所として店舗数を拡大。
平成31年(2019)1月29日、ホテルルートイン土浦の開業をもって、ホテル300店舗を達成しました。 -
Pontaとルートン(ホテルフロント)
2017年6月28日に誕生したルートインホテルズのオリジナルキャラクター「ルートン」。
ぐっすり眠れるルートインホテルズが気に入って、いつのまにか住みついた羊の男の子。
趣味は旅行・温泉・お絵かき、特技はすぐねむること。
従来のポンタ先輩とともにルートインの仕事をしているそうです。
では、ホテルに荷物を置き、近くの「浜ずし」で夕食をとり、通町の能代七夕会場へ向かいます。 -
イチオシ
雅な色合いの城郭型灯籠「嘉六」
19:00になり、城郭型灯籠が次々と動き出します。
運行コースは、市役所付近から国道101号線を通町交差点へ向けて練り歩き、Uターンして戻ります。
かっちん夫婦はイオン能代店のある柳町西交差点あたりで観覧します。
先頭は大型燈籠の「嘉六(かろく)」。そして小型燈籠数基、大型燈籠「愛季(ちかすえ)」等が続きます。
「嘉六」の各段ごとの名称は上から
1段目「天守閣と鯱」、2段目「隅御殿」(櫓が四方に配置)、3段目「石灯籠」(城郭の石垣と漆喰の壁、門)
4・5段目「松」(名古屋城の襖絵)、6段目「桜」(華やかな花見)
7段目「波燈籠」(城郭の堀)、8段目「花灯籠」、9段目「紅白の幕」 -
「嘉六」の裏側
「嘉六」は明治時代の銀板写真を元に復元された、高さ五丈八尺(17.6m)の大型燈籠第1基目です。
平成24年(2012)101号線の電線の地中化により、大型燈籠の運行が実現できました。
1段目「天守閣と鯱」は、能代七夕では「本御殿」と呼ばれ、その上に巨大な鯱(高さ3m)が据えられています。
3段目「石灯籠」の門は裏なので「後御殿」と呼んでいます。(表は「前御殿」)
7段目「波燈籠」には太鼓橋が架けられています。 -
次は小型燈籠
能代地区の「能代若七夕」です。
電線があった当時、燈籠の高さは約7~8mに制限され小型化した燈籠です。
電線を通過する際には鯱が倒れる仕掛けがあります。
鯱の尾びれに丸みがあり柔和な感じ。 -
「能代若七夕」の曳き手
若者が曳き手になっています。 -
「嘉六」と「能代若七夕」
大型燈籠の「嘉六」、巨大な鯱が間近で見える「能代若七夕」、どちらも魅力的です。 -
イチオシ
次も小型燈籠
「能代若七夕」の2基目。
鯱の背びれ、尾びれがとげとげしく、威圧的な感じ。 -
90度方向転換するパフォーマンス(能代若七夕2基目)
先導役の笛の合図により、燈籠を勢いよく回します。 -
やや小振りの燈籠
向能代地区の「向ヶ丘小若七夕」です。
灯籠の台車に子どもたちをのせ、お父さんお母さん方が引っ張ってます。 -
穏やかな顔付きの鯱の灯籠
能代地区の「上町小若七夕」です。 -
自由参加七夕のトトロ
「ロータリー七夕」です。 -
裏面は能代花火大会(ロータリー七夕)
-
イチオシ
高さ日本一の城郭型燈籠「愛季」の登場
「愛季(ちかすえ)」は全高24.1m、城郭型燈籠としては日本一の高さを誇っています。
戦国時代の檜山城城主「安東愛季」のエピソードから、勇ましい武者絵巻をイメージして作られました。
「愛季」の各段ごとの名称は上から
1段目「天守閣と鯱」(織田信長の居城である安土城をモチーフにした天守閣、巨大な鯱は高さ5mもの大きさ)
2段目「隅御殿」(各御殿の上にも鯱)
3・4段目「戦の場面」(檜山安東氏と、雄物川上流域の大名湊氏との勇猛な戦のシーン)
5段目「桜と鳥居」、6段目「海上の船と秋田杉」、7段目「鷹献上場面」、8段目「牡丹の花と家紋」 -
はっきりした色合いの「愛季」
「嘉六」とは異なる趣で、橙色をベースにはっきりした色合いになっています。
真ん中あたりの「水色の鳥居」は鶴形檜山神社の石の鳥居をイメージしています。
その下に一際目を引く「龍」は、安土桃山時代の戦船である「あたか船」の船首。4角には「北前船」。 -
「愛季」の左横面
6段目、龍の頭が飛び出ています。その横面は秋田杉の切り出し風景。 -
「愛季」の左後方
角の絵が工夫され、5段目は桜の花に立体的な蝶がとまり、6段目は北前船が飛び出しそう。 -
「愛季」の裏面
みんなの力で灯籠を押し動かしています。
重さは台車が20t、燈籠が8t、合計28tもあるので大変。
台車には発電機を積んでいます。 -
高さ日本一の城郭型燈籠
全高24.1mの「愛季」は、5階建てイオンとほぼ同じ高さです。 -
イチオシ
城郭型燈籠が勢揃い(通町付近)
風格のある「愛季」、どっしりした「能代若七夕」2基が並びます。 -
あれっ「さんじゃくん」がいる・・・(愛季)
織田信長に鷹を献上する行列の先頭に三尺玉花火の形をした「さんじゃくん」。
能代の花火公式キャラクターで、いろんなイベントに出たがりだとか。
こっそり登場する「さんじゃくん」は、制作者の遊び心ですね。 -
大型燈籠2基(通町付近)
「嘉六」、「愛季」の順に並びます。 -
イチオシ
美しい彩りの「愛季」(通町付近)
右側の「愛季」の武者絵は色合いがよく、各段の絵に興味深いストーリーがあります。
Uターン準備をしているので、並び順がいろいろ変わります。
現在の時刻は19:50。そろそろホテルに引き上げます。 -
「32分大瀬団地前」バス停(翌朝)
ルートイン能代の近くに、毎時32分に通る市街地巡回バス「大瀬団地前」バス停があります。
このバスに乗れば、「風の松原」、「能代駅」へ行くことができます。
昼間の時間帯を1時間に1本の頻度で運行し、料金は150円。 -
市街地巡回バス「はまなす号」
8:32発の巡回バスに乗り、「風の松原」へ向かいます。 -
「風の松原」の案内図
日本最大規模を誇る松林の「風の松原」は、東西最大幅1km、南北総延長14km、面積が約760ha(東京ドーム163個分)の大きさです。
人の手で植えられ、育てられてきたクロマツは、厳しい海風や飛砂から、町とそこに住む人々を守り続けています。
「風の松原前」でバスを降り、地図上の現在地から大森稲荷神社、トリムランニングコースを通り、陸上競技場まで約1kmを散策します。 -
イチオシ
海風により傾斜したクロマツ林(風の松原)
江戸時代から植栽されてきたクロマツは、ある時は飢饉を救うため伐採し、幾度かの枯死にもくじけず植栽が繰り返され、いまや700万本もの見事な松林になりました。 -
大森稲荷神社の鳥居(風の松原)
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お稲荷様の御遣いのキツネ(大森稲荷)
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大森稲荷神社
商売の神様、山の神様として、林業や商業関係者の信仰を集めています。 -
トリムランニングコースを散策(風の松原)
夏の暑さを忘れる松林の遊歩道です。 -
松林の中に目立つ「オニユリ」(風の松原)
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今が見頃のオニユリ(風の松原)
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デザインマンホール
「バスケの街」能代市、中央のバスケットボールに鯱が載っています。
「風の松原」出口から、旧料亭「金勇」へ向かっています。 -
能代市旧料亭「金勇」(ポスター)
秋田杉の製材を中心とした木材加工の町として栄えた能代市。
「金勇(かねゆう)」は、栄華を極めた材木界の迎賓会として昭和12年(1937)に建てられました。
天然秋田杉の良材を余すことなく使用した上品な造りが、木材加工で栄えた「木都」の栄華を今に伝える歴史的建造物で、国の登録有形文化財に指定されています。 -
お庭に入る門(金勇)
イオン能代店の裏に金勇の屋敷が見えたので、お庭に通じる裏門から入ります。 -
旧料亭の建物とお庭(金勇)
建物は両端の屋根に入母屋造りの屋根が重なり合う豪壮な造りで、日本建築の美が凝縮された純木造建築です。 -
玄関(金勇)
入館は無料です。
「料亭金勇」は、初代「金谷勇助(かねや ゆうすけ)」が貸座敷の「開運楼」を操業。
2度の火災の後、2代目金谷勇助が「金勇倶楽部」として建て替え、後に料亭「金勇」と名称変更しました。
平成20年(2008)料亭を閉店して能代市に寄贈。現在は観光交流施設「能代市旧料亭」として開館しています。 -
天空の不夜城(玄関ホール)
「愛季」の縮小模型が精巧に作られています。
では、見学開始。11ある部屋の一部を紹介します。 -
1階廊下(金勇)
長さ25m、幅1間の廊下は、継ぎ目のない特注の上敷きが敷かれています。 -
満月の間(金勇)
天井の一枚板が見事な1階「満月の間」。 -
一枚板の天井(満月の間)
1本の木から5枚取られた長さ5間(9.1m)の中杢(なかもく)天井板は木挽き職人が1枚を3日程かけて挽いたものです。 -
川風の間(金勇)
欄間の「割氷の模様」が特徴的です。
3代目当主がこの紋様を好み、金勇の銚子と盃の模様に使いました。 -
田毎の間(金勇)
卍張りの折上天井は、杢(もく)板や絞り丸太、網代編みなどが使われ、大変凝った造りとなっています。
政治家や上客が会合や商談に利用した部屋です。 -
2階の大広間(金勇)
樹齢260年以上、直径2m級の天然秋田杉の根元部分から伐り出した畳1畳の杢目板を卍型に配する「四畳半仕切り格天井」が見どころ。
広さ110畳の大空間は側面に壁がなく、小屋組みにはトラス構造が用いられ洋風建築の技術が取り入れられています。
では、金勇を後にし、能代駅へ向かいます -
バスケの街(柳町)
商店街のシャッターに描かれています。 -
看板建築「工藤畳店」(畠町通り)
-
古いビル「相富呉服店」(畠町通り)
-
金子の坂(畠町通り)
畠町通りから西側へ分かれる道の一つが「金子の坂」。
金子秀雄氏の文具店があったことから、坂の名前となり残っています。 -
能代駅前郵便局の鯱(畠町通り)
-
駅前交差点からカーブする畠町通り
畠町通りは9月に「おなごりフェスティバル」が開催され、東北各地の中心とする有名な祭りが一堂に会し、パレードします。
、
能代七夕の城郭型燈籠は巨大で、美しい彩りの絵が描かれ、秋田竿燈、弘前ねぷた、青森ねぶたとは異なる素晴らしい特色を持っています。
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この旅行記へのコメント (2)
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- 旅行三昧さん 2019/08/18 12:51:18
- 凄い!能代七夕「天空の不夜城」
- かっちんさん
こんにちは。旅行三昧です。
いやぁ、久し振りに知らない祭に出会うことができました。ありがとうございます。
有名なのでしょうが、旅行三昧は知りませんでした。写真に驚きご投稿に入らせて頂きました。
かっちんさんのように上手く写真が撮れるか、ちょっと自信がないですが、是非訪れたい祭です。
ご紹介頂き、ありがとうございました!!
旅旅旅-- 旅行三昧 --旅旅旅
- かっちんさん からの返信 2019/08/18 16:03:48
- RE: 凄い!能代七夕「天空の不夜城」
- 旅旅旅-- 旅行三昧 --旅旅旅さん
こんにちは。
能代は秋田杉を木材加工する町として古い歴史があります。
能代七夕はそんな中で始まったようです。
以前はローカルなお祭りでしたが、巨大な城郭型の燈籠ができてからは地元以外の人も来て観覧するようになったようです。
竿燈まつりのような規模ではありませんが、燈籠の絵は素晴らしいです。
ぜひ、来年訪ねてください。
かっちん
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