竿燈祭りの前日に小安峡温泉('19/08秋田・新潟No1)

2019/08/05 - 2019/08/10

今年も行って来ました竿灯祭り。
期待通り　竿燈を操る力と技、感動でした！

1月には竿燈祭り8/6最終日に合わせてANAを予約し、
宿は3月に竿燈大通りの近くのホテルを予約しました。
後は漠然と5泊6日の旅計画。
暑いのでウロウロしないを優先に新潟へ移動。

〇　高級旅館に泊まりたくて選んだ　"白玉の湯　華鳳"
〇　やっと楽しめた　"越後湯沢"
〇　乗り間違えたバスの終点で見つけた　"栃尾又温泉　自在館"

どこも大満足の場所でした。

この記録No1は
秋田の奥羽本線、湯沢駅からバスなら55分。
一度泊まってみたかった小安峡温泉　"旅館　多郎兵衛"　滞在記録です。

前を流れる皆瀬川の急流で浸食したV字谷「小安峡」
見ごたえのある渓谷です。

エリア 湯沢(秋田)(秋田)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 高速・路線バス ANAグループ JR特急 JRローカル
• 旅行の手配内容: 個別手配

2019/08/05(月)　快晴
伊丹空港　08:30　→　秋田空港10:00　

30分程で右方向に富士山が見えます。

幻想的な山々に夢の中に居るような・・・

富士山から47分程で
山形県と秋田県に跨る鳥海山の上空です。

秋田空港へは10分程遅れて着陸。
定刻10:00着の飛行機に合わせた秋田駅行きのリムジンバスは10:15発
預けた荷物を取り、間に合うだろうかと心配しましたが、
リムジンバスは飛行機の遅れに合わせての出発だそうで一安心。

リムジンバスを途中　"仁井田中丁"　で降り、
高速バス11:13に乗り継ぎ　"湯沢駅前"　へ向かいます。

知らないバス停での乗り継ぎはスリル満点。

"湯沢駅前"　バス停で降りました　13:00

直ぐ近くの　ビフレ湯沢店　スーパーで
栗駒高原牛乳から作った濃厚ソフト　"牛乳屋さんのソフトクリーム"　で一息、
夕食も買い終えました。

今夜のお宿は朝食のみの宿泊プランです。

駅界隈では湯沢絵どうろう祭りの準備中。

***七夕絵どうろうまつり
8/5から8/7
約300年の歴史ある祭り。
浮世絵や美人画が描かれた大小数百の絵どうろうが、
夕やみの夜空を艶やかに彩ります。
***

2年前、初めてこの七夕絵どうろうまつりに出会いましたが、
やはりお昼間でした。

夕やみの夜空を艶やかに彩る姿は見る事は出来ませんが、
昼でも十分に美しいです。

こんなに数多くの七夕飾りは初めてです。

風に吹かれてザワつく短冊の音は
願い事が一斉に飛び出して来ておしゃべりしているようです。

ゆっくり他の絵どうろうも見てまわりたいのですが、
14:00に　"多郎兵衛旅館"　の送迎車が来てくれる事になっています。

14:35　"多郎兵衛旅館"　到着
送迎に乗るのは私1人でした。

バスで幾度か来ている事を告げると、
バス通りではない長閑な道を選んで下さったりと
心遣いが嬉しかったです。

お部屋からの景色です。
正面はガソリンスタンド・酒屋さん・商店

お部屋数は21室程のようですが、
落ち着いた中庭に面したお部屋もあるようです。

廊下、2面には大きな壁画があり目を引きます。
老舗旅館を感じる館内です。

さっそく貸切風呂に入り、旅のひと時を味わいます。

暫し休んだ後、
大噴湯を散策しようと宿を出ましたが、急な雨。

宿から3分程の" 小安峡温泉 総合案内所"で足湯に浸かり雨宿り。

通り過ぎる雨を待ちましたが、
止む気配なし。
強い風で雨が足湯の屋根の中へも入り込みます。

結局、 総合案内所の方のご厚意で宿まで車で送って頂きました。

その後、雷がなり　雨はどこへやら。

2年前に立ち寄り湯で気に入った露天風呂へ。

【風の湯】名前の通り風が自由に抜ける解放感のあるお風呂です。

お腹も減りました。
湯沢のスーパーで買い求めた夕食です。
計￥1,083-

ごちそうさま。

徒歩5分程【不動滝のライトアップ】が有ると聞き外へ出ます。

三階左端が今宵の住処です。

宿の前は国道398号線、人の姿は有りません。

この暗い道を進むべきか、部屋へ戻るべきか・・・

結局、滝入口まで来てしまいました。
勇気を出して滝への道を下ります。
意外と足元の照明が明るく、
先へ進む事を後押ししてくれます。

折角、来たので写真撮りましたが
少々ガッカリ。

お化け屋敷の照明のようで残念。

2年前4月に訪れた時の　"不動滝"
その時の方が水量も多く、
轟音に迫力が有ったように思います。

立札説明を要約すると・・・

V字に削られた小安峡は、
この不動滝から下流を言うようです。
皆瀬川の流れは不動滝から上流の地層を削る事が出来なかったようです。
どうしてか？
滝上流の地層は硬くて浸食できなかったから。
温泉のシリカ成分なるものが地層の隙間に染み込み、
周辺の岩を硬く変質させたようです。
結果、皆瀬川の流れは太刀打ちできなかったようです。
浸食できなかったようです。

硬く変質した終点の段差がこの不動滝誕生となったようです。

以上のような事が書かれています。

不動滝横の祠に手を合わせて引き上げます。

怖さの中、夢中で下って来たので
帰りはこんな道通ったっけと?

上方に国道が見えてホッとした一瞬です。

お宿に戻りました。

駐車場には十台程の車が止まっていますが、
廊下ですれ違う人は居ません。
館内は静かです。

このお宿にはこけしがいっぱい！
何かゆかりが有るのでしょうか？
こけし好きにはたまらないのでは・・・

馬もあちこちで見かけます。
玄関にも、
ここにも、
壁画にも、
私のお部屋にも、馬の置物が有りました。
こけしの良さは判りませんが、
馬は私も好きなので好印象です。

2019/08/06(火)　5:20
朝早くに目が覚めました。
涼しい内に小安峡の遊歩道を歩く事に。

遊歩道へは2か所の入口があります、
今日は南側の入口から降りて行きます。

国道から川底までの高低差は約６０ｍ
そんな階段を下って来ました。

朝早く　まだ涼しいと言えど、
遊歩道は湿気がすごくて汗が噴き出ます。

何度来ても岩肌から噴き出るお湯と力強い音には
自然の恐ろしさを感じます。

赤い橋の下をくぐり、
もう一方の北側階段から国道を目指します。

上へ上がるにつれ、湿気はましになりますが、
階段半ばには、静かだったセミが急に
纏わりつくように泣き出し、暑さを誘います。

登り切りました。
丁度　"皆瀬物産協会　あぐり館"　というお土産屋さんの前に出ます。

下から見上げた赤い橋へ行ってみます。

橋から下を覗きます。
昨日の夕立ちで水が濁っています。

写真　上が昨夜ライトアップを見た不動滝方向
今、下の遊歩道を歩いてきました。

冬の小安峡も見ごたえが有ります。
墨絵の世界に変わります。音の無い世界に変わります。
立派なつづらの並ぶ様は圧巻です。

秋にはまだ訪れた事が有りませんが、紅葉が美しいでしょう。

約1時間程の散歩、お宿の裏へ着きました。
お風呂棟です。
このお風呂が、多郎兵衛旅館さんへ泊まる決めてとなりました。
群馬県にある法師温泉　長寿館のお風呂の窓とそっくりなのです。
とても、雰囲気のいい窓です。

中からはこんな感じです。
湯ぶねに映る窓が何とも素敵です。

窓も素敵ですが、
洗い場の四角い石が神社の石畳のようで、
ゴツゴツ感が気持ち良くて、又来たいと思ってしまいます。
天井の梁も立派です。

朝食前にもう一ヶ所、
中庭を通り階段の上にあるお風呂へ。

以前来た時は、階段の横に水芭蕉が咲いていました。

階段を登り切ると、
隠れ部屋ならぬ、隠れ風呂のような・・・
小さくて独り占めしたくなる、
懐かしいようなお風呂があります。

浴槽につかれば、目線にある小窓には草が揺れています。

多郎兵衛旅館さんのお風呂は個性的なので楽しめると思います。

朝食です。
食事会場で頂きます。

炊き込みご飯は好きですが、
甘くて驚きました。土地柄の味付けなのでしょう。

ごちそうさまでした。

多郎兵衛旅館さんの湯沢駅への送迎は12時発。
今日は、竿灯祭りの昼の妙技会も見たいので
お宿横09:35発の路線バスで湯沢駅へ戻りました。

湯沢駅では昨日に引き続き七夕絵どうろうまつりが
開催中なのですが、しんとしています。
準備は道路規制がひかれる11時からのようです。

列車迄には50分程有ります。

観光案内所で近くで回れる場所を訪ねると、
日本名水百選の湧水を教えてもらいました。
湯沢駅東口を出てまっすぐ
商店街を抜けた先の市役所の先、古館山の麓に湧く清水　"力水"

炎天下15分程歩いた後の水は冷たくて本当に美味しかったな(*^▽^*)

戻り道、
お祭りの雰囲気を感じながら駅へと向かいます。

絵どうろうの設置も始まりました。

駅前にも飾られています。

灯りがともると、もっと妖艶さが増すのだろうか？
などと興味を感じながらホームへ入ります。

湯沢駅11:22　→　秋田駅13:05　
1年越しの竿燈祭り、
はやる気持ちを抑えながらの各駅列車です。

この旅行記へのコメント （3）

• あさがおさん 2019/08/30 09:05:20

  おはようございます

  東北に行きだしたのはここ数年前からですがあじのある渋い温泉や人々に毎回ワクワクさせられます。
  川原毛大湯滝迄は足場の悪い火山岩の砂利道を40分から50分ほど歩いてやっとの思いでたどり着きました。途中後悔！
  しかし、地獄の先に天国が
  滝に打たれながらの入浴はさながら滝行ですが暖かいので気持ちいい滝行！
  海パン姿のおじさんも子供に返ってはしゃぐ楽しいひと時でした。もちろん私も水着に着替え滝行、一応簡単な着替えの小屋があります。
  友人達と一緒で勢いで行きましたがもう二度とない貴重な経験かと…
  なぜこんな山奥に？って所に栗駒フーズありましたね！みんなよく調べて！！
  阿部旅館覚えておきます
  又だいこくさんの東北ラブのリアル旅行記楽しみにしてます
  

• あさがおさん 2019/08/29 20:06:31

  秘湯っていいですよね！

  
  秘湯を守る会の宿好きです！
  毎度スタンプカードを作り今度こそ10泊して無料宿泊を獲得しようと企みますが、いつも有効期間切れで未だ実現した事がありません。
  実は私も今年七月に多呂兵衛旅館の前を通り泥湯の先にある川原毛大湯滝に行って来ました！
  多呂兵衛旅館の一本奥の道に栗駒フーズの工場兼ソフトクリーム屋さんがあり温泉熱で殺菌した牛乳やお菓子なんかもサービスしてくれておススメです！
  ひとり旅いいですね
  私も行きたくなりました！
  

  だいこくさん からの返信 2019/08/29 22:24:26

  Re: 秘湯っていいですよね！

  あさがおさん、こんばんは
  
  コメント下さってありがとうございます。
  
  秘湯って私も大好きです。
  同じく、日本秘湯を守る会のスタンプ集めた時期が有りました。
  公式WEBからの予約でないダメだったりで
  期限内の10泊なんて無理で、3冊目でやめにしました。
  
  7月に多郎兵衛旅館の前を通られたのですか？
  お宿の存在ご存知だったんですね。
  川原毛大湯滝って行った事ないです。
  滝つぼは天然の露天風呂で入浴できるって聞きましたが、
  ちょっと想像できません。勇気がいりそうだけど入られたのでしょうか？
  栗駒フーズへは去年の4月へ行きましたよ。
  親切だったし、ソフトクリーム美味しかったです。
  
  気ままな一人旅って、味を占めたら中毒になっちゃいます。
  朝顔さん、もし小安峡へ行かれる機会が有れば日本秘湯を守る会の"阿部旅館"さんはお勧めですよ。
  だいこく