初サハリン＃２　寝台列車で北上、ノグリキへ(2019年7月)

2019/07/28 - 2019/07/29

　昨夜ホルムスク～ヴァニノ間のフェリー会社のホームページを見たら、発着時間がまた更新されている。しかもホルムスク発時間よりヴァニノ着時間の方が早いというメチャクチャなスケジュール。
　サッポロホテルのレセプションの方に相談したら、親切にもその会社に電話して聞いてくださった。その結果分かったことは、今日7/28夕方6時ホルムスク発の便は運休になり、明日の便の予定は夜10時にならないとわからないという事でした。
　これじゃ旅の予定が立てられない、バスで２時間かけてホルムスクへ行ってみたらフェリーの便が無かった、という事にもなりかねない。という訳で思い切ってフェリーで間宮海峡横断はやめにして、寝台列車で北の最終駅、ノグリキへでも行ってみるかー、という事にしました。

　＜旅程＞
　7/26：富山-(飛行機)→羽田→成田-(飛行機)→ユジノサハリンスク(2泊)
☆7/28：ユジノサハリンスク-(バス/列車)(車中泊)→
☆7/29：→ノグリキ(泊)
　7/30：ノグリキ-(飛行機)→ユジノサハリンスク(泊)
　7/31：ユジノサハリンスク-(飛行機)→ハバロフスク(4泊)
　8/4：ハバロフスク-(飛行機)→成田(東京泊)
　8/5：東京-(新幹線)→富山

　写真はノグリキ駅に到着したサハリン１号。

エリア ユージノサハリンスク(ロシア)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

7/28朝、昨日ガガーリン記念文化公園を訪れた際、マップのアプリでロープウェイをたまたま見つけたので行ってみる事にしました。
近くまで行く路線ミニバスも直ぐに来て（20ルーブル＝約36円）、今日は調子がいいぞ。

と思いきや、ナビを頼りに行ってみると閉鎖されていました。ガックリ。
ミニバスを降りてから結構歩いて来たのにー。
近くにいた人に聞いてみると、ここは閉まっているが公園の反対側にあるもう１つのロープウェイはやっているとの事でした。

という訳で、少し遠いが老体に鞭打って歩いて行く事にしました。
ガガーリン記念文化公園の中を子供鉄道を見ながら、散歩がてらにブラブラと。

昨日通らなかったこんな森の中を歩いて行きます。

公園を抜けて、栄光広場に出て、大通りを通って、

近くまで来ました。
何か立派な建物が建っていました。

特にこの白い教会の様な建物は雄大で目を引きました。

地図アプリで調べてみると、カフェドラリニ サボール ラジツトヴァ フリストーヴァという所らしい。辞書で意味を調べてみると、キリスト誕生の主教大伽藍という様な感じか？

中の様子。きらびやかで美しい。

隣接してロシア歴史記念館みたいな建物もあり、ここにも入ってみました。

中にはロシアの歴史を示す展示物が沢山ありました。
やたら文字が多かった。

エカテリーナ１世。

その後、少し歩いてロープウェイ乗り場までたどり着き、カード式のチケット購入。300ルーブル。

おばちゃん達と同じカーゴに乗り、

頂上に着きました。

ユジノサハリンスクの街が一望できます。

ロッジの様なレストランでホットドッグとコーラで腹ごしらえ。230ルーブル。

その後下に降りて、なかなか来なかった路線バスで駅近くまで行き、

タブレット用のデータシムを購入し（５GBで300ルーブル）、

今夜発のノグリキ行き寝台列車の切符を買いに窓口まで来ました。
実はこの時まだ本当にホルムスク～ヴァニノのフェリーを諦めて良いのか少し迷っていました。
その葛藤の中で、もし寝台列車の切符が買えたらそれに乗る、満席で買えなかったらリスクもあるが明日ホルムスクまで行ってみようと言う事にしました。

すんなり買えました。
１等寝台車で3,126ルーブル（約5,500円）。

切符を買ってから分かったことがあって、現在線路幅の改修工事をやっていて列車はユジノサハリンスクから出るのではなく、一旦バスで途中駅まで行ってから乗り継ぐという事。
時間を延長していたサッポロホテルをチェックアウトして（追加料金1,296ルーブル）、午後6時ごろ駅に行くと切符売りの女性がバスに案内してくれました。

バスの内部。

バスはひたすら北上し、右手にオホーツク海が見えます。

一体どこまで行くのかと思っていたら約２時間も走り、Взморье（ヴズモーリェ）というかなり北部の駅に到着。
ここで列車に乗り換える様です。

小さな駅。
涼しいです。

待機していた列車。

線路の枕木をよく見ると、線路幅が日本時代の狭軌からロシア本土の広軌に切り替わった跡が見受けられました。
ここでハタと思い出しました。成田空港のオーロラ航空のチェックインカウンターで偶然後ろに並んでらした日本人の方を。話をしていると、今サハリンでは鉄道の線路幅が狭軌から広軌へ切り変わっている最中で、とても貴重な時期だとか。そしてそれを見にわざわざサハリンへ行くのだと。
世の中には大変な鉄道マニアの方が居るものだと驚嘆したものでした。

30分ほど待って車内に入れました。

寝台列車の４人部屋。
定刻の21:08に発車。

２段ベッドの上へは梯子で上がります。
使わないときは横にスライドさせて、ドアとベッドの間に収納できます。

同室になったのは、ノグリキまで働きに行くというユジノ在住の人だけでした。

列車は夜通し走り、翌7/29午前9:16定刻通りにノグリキ駅に到着しました。

～続く～