2019/05/16 - 2019/05/16
49位(同エリア68件中)
AandMさん
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イストラ半島のアドリア海に面した海岸沿いには古代ローマ時代から発達してきた歴史ある港町が幾つかあります。スロベニア国境に近いクロアチアの港町ポルチュもその一つです。ここは東ローマ帝国時代の6世紀頃に建造された聖エウフラシス聖堂があり、初期ビザンチン芸術を代表する見事なモザイク画があることで知られています。1997年にUNESCO世界遺産に登録されています。
レンタカー旅行でスロベニアのリュブリャナ→ポストイナ→ピランを訪問した後、国境を越えてクロアチアに入って最初に訪れた町がポレチュです。古代ローマ時代から続いている旧市街は、道幅が狭く、車の侵入は殆ど困難です。旧市街に近い場所の駐車場を探して、レンタカーを停めて、旧市街を観光することにしました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー 徒歩
- 航空会社
- オーストリア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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カーナビで駐車場を探してみると、旧市街に近い港付近にあることが分かりました。駐車場(P)表示が出ています。----が、よく見ると「加入者だけが利用できる」と書かれており、訪問者は締め出されています。居住者専用の駐車場はピランでも見かけましたので、驚きません。
別の駐車場を探すため、グルリと周辺道路を進んでいると、道路脇に駐車スペースが空いていました。 -
青線で示されている駐車スペースに車を停めました。左ハンドル車にも慣れてきましたので、縦列駐車も大丈夫です。
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付近の駐車券自動機にクロアチア紙幣を挿入して、駐車チケットを入手します。料金は2時間で8クーナ(約130円)でした。駐車券自動機は現金だけで、クレジットカードは使えませんでした。クロアチアのお金を入手しておいたので問題ありませんでした(https://4travel.jp/travelogue/11509711)。駐車チケットをダッシュボードに表示して、ポレチュ観光に出発です。
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海岸沿いの散歩道を通り、旧市街に向かいます。
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小型船やヨットが停泊しているマリーナを過ぎると、客船などが出入りするマリーナ港がありました。
ポレチュ港 海岸・海
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港に「タクシー」の表示が出ていました。小型ボートのタクシーで、港の周遊や沖合にある島までの往復で利用します。
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ポレチュ旧市街は小さな半島に広がっています。半島の先端近くにある古代ローマ時代の遺跡を訪れました。
ザ グレート テンプル アンド オブ ネプチューン (古代ローマ宮殿跡) 史跡・遺跡
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大理石柱がゴロゴロ転がってました。古代ローマ時代の1世紀に建造されたネプチューン神殿の遺跡です。海の神のネプチューンを祀ったポルチュの神殿は、当時のイストリア半島で最大だったそうです。
現在は神殿のほんの一部が残されているだけで、当時の雄大な建造物の面影はありません。広場のような場所に大理石柱の礎石や建物の一部の欠片が残っているだけで、説明のパネルなどもありませんでした。ポレチュ旧市街で出会える遺跡として、多分、最も古いものであろうと思います。 -
ポレチュ旧市街の中央部を半島沿いに走っているデキュマヌス通りを進みます。この通り沿いにはロマネスクハウスなどの見所がありますので、多くの観光客が行き来していました。中世時代建造の石畳の狭めの通りで、歩行者専用の通りです。通り沿いには石造の歴史的な建造物が立ち並び、お土産店やレストランなどが沢山あります。
Decumanus通り 散歩・街歩き
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13世紀に建造された「ロマネスク ハウス」と呼ばれる建造物です。下階が石造りで上階が木造の珍しい形の建物です。
ロマネスク ハウス 建造物
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旧市街の中心部にはロマネスクハウスと類似の建物が結構ありました。中世建造の建物が今日まで使われているようです。
ポレチュ旧市街 旧市街・古い町並み
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こちらの建物はギャラリーで、絵画などが展示販売されていました。
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旧市街中心にある小さなマラフォー広場 を通過して、海辺に出てみました。
マラフォー広場 広場・公園
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半島北側の海辺沿いに散歩道が整備されています。石積みの壁が築かれていました。中世時代に建造された街の防具壁のようです。
Bullwarks medievals 史跡・遺跡
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海岸沿いの防護壁の内側に世界遺産に登録されているエウフラシウス聖堂 があります。ぐるりと回って、再び旧市街に入ります。
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狭い石畳の道路を進みます。
Eufrazijeva通り 散歩・街歩き
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エウフラシウス聖堂 の入口が見えてきました。入場チケット売り場の表示が出ています。
ポレチュ歴史地区のエウフラシウス聖堂建築群 史跡・遺跡
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入場チケットは50Kn(約800円)でした。エウフラシス聖堂に付属した博物館も含まれています。
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聖堂の中に入ってきました。ここは博物館です。
ポレチュ歴史地区のエウフラシウス聖堂建築群 史跡・遺跡
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礼拝堂の入口ですが、現在は博物館の一部になっています。博物館では番号が表示されているので、順序を追いながら見学するようになっています。
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礼拝堂で使われていた水盤のようです。
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モザイクタイルが展示されていました。
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床モザイクタイルの破片、4世紀、と説明されています。
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こちらの展示品は椅子で、宗教儀式に使われていたものです。
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立派な魚のモザイクタイルで、4世紀に造られたことが説明版にありました。石タイルは経年劣化が殆どありませんので、古いけど色合いが新鮮です。多分、作成された当時と同じ色彩だろうと思います。
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聖堂遺跡の床が一面のモザイクタイルでした。立ち入りは出来ません。4世紀の聖堂の床が、そのまま今日まで保存されています。
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こちらも博物館のモザイク展示です。
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廃墟遺跡の裏手に、現在も使われているエウフラシウス聖堂 があります。行ってみました。
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厳かで豪勢な聖堂内部です。装飾や壁画は東ローマ帝国時代のビザンチン芸術です。
エウフラシウス聖堂 寺院・教会
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黄金色のモザイクタイルで描かれた画はとても鮮明で、迫力に圧倒されます。世界文化遺産に登録されている理由が分かります。
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聖堂内部の外観です。
エウフラシウス聖堂 寺院・教会
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付属博物館にはエウフラシス聖堂に因む物品などが展示されていました。聖母子像の彫像です。
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様々な木製像がありました。いずれも教会関係の像であることが外見から分かります。
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キリストと聖母子が描かれたイコンです。教会の祭壇にあったものと思われます。
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キリスト像は4-6世紀頃に造られたものです。
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エウフラシス聖堂には鐘楼もありました。形状から中世初期の時代に建造されたことが伺えます。
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エウフラシス聖堂と付属博物館の見学を終え、出口に到着しました。出口の向こうには、中世時代そのままの通りがありました。ポレチュ旧市街は、エウフラシス聖堂が建造された中世初期の街の形態がそのまま保存されているように思われます。
Eleuterija通り 散歩・街歩き
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旧市街の建物内部は、多分、電気設備などで近代化されているようですが、外見は中世時代そのままの感じです。
ポレチュ旧市街 旧市街・古い町並み
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石畳の小径も中世時代から殆ど変わってはいないようです。
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旧市街を抜けて、港に出てきました。前方の埠頭は、ベネチアなどを往復するフェリー用埠頭です。
ポレチュ フェリーポート 船系
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港からマリーナに移動します。
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マリーナは小船やヨットが沢山停泊していました。地元の漁船、レジャー用の小型船舶です。船の出入りは殆どありませんでした。
マリーナ ポルチェ ビーチ・海
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マリーナにはお土産物店やカフェレストランなどがあります。お土産物店には教会関連のグッズの他にディズニーキャラクターなども売られていました。
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レンタカーを停めておいた場所に戻ってきました。横は公園になっており、ベンチやゴミ箱があり、市民の方々が木陰で休んでおられました。
グラダ シオフォカ公園 広場・公園
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我々も公園のベンチで小休憩しました。飲み物と若干のおやつで元気を回復しましたので、これから車で次の目的地であるロヴィニに向かいます。ロヴィニ旧市街もアドリア海に面した昔からの港町で、ポレチュから40km程の距離ですので、1時間弱で到着することになります。
駐車しておいたレンタカーに乗り込み、出発です。
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