2018/10/29 - 2018/11/05
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レイジーガーデナーさん
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スペインの旅6日目(2018年11月3日)、
午前に訪れたグエル公園の記録です。
旅に行く前、写真や映像で、しばしば
目にしていたグエル公園。
ポップでキッチュな色彩あふれる
ワンダーランドのような印象を
抱いていました。
単に「公園」だと思っていたからですが、
今回の訪問で、当初は宅地開発が計画
されていた場所だと、初めて認識。
住む人が心地よく暮らせる、全く新しい街ー。
奇抜なデザインを断片的に見聞きしていた
だけの私に、ガウディが見せてくれた
数々の独創的な仕掛け。
そこは、人への目配りはもちろん、その土地の
気候風土や歴史、文化へのガウディの思いを
注ぎ込んだ、別の意味で唯一無二の
ワンダーランドでした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
-
スペイン観光の最終日。
不眠と風邪で疲労はすでにマックスでしたが(笑)、
この日は幸い、今までで一番遅い8時半出発。
1階の朝食会場は広々として明るく、
リラックスして食事ができました。ヒルトン バルセロナ ホテル
-
料理の種類も豊富で、内容もそれまでに
比べるとグンとレベルアップ。
ヒルトンといっても、それほど…なんて昨夜は
思いかけましたが、他との料理比較でやっと
納得した、食いしん坊でありました。^m^ -
午前中の目的地はグエル公園と
サグラダ・ファミリア。
その前に車窓観光で街なかを回りながら、
ガイドさんがガウディについて予習的
案内をしてくれます。
グラシア通りに入り、素敵な建物にパチリ!
ガウディと同時代の建築家にして、カタルーニャの
モデルニスモ(モダニズム)3大建築家の一人である
モンタネールが手がけたモレラ邸です。
1階にロエベのお店があるのが目印。
午後、期せずして前を通ることになりました。
同じ通りの少し先に、ガウディによる有名な
カサ・バトリョ(バトリョ邸)がありましたが、
タイミングが難しく写せません。カサ リェオ イ モレラ 現代・近代建築
-
奥の白い建物が目立ちますが(汗)、この写真の
主役は手前の黒い街灯。今は数少ない古い時代
(1900年代初頭)のものとガイドさんが説明。
後日、日本のTV番組でガウディのデザイン説も
あると紹介され、え? 記憶にないけど? と
焦りましたが、どうやら間違いのよう。
ガウディが手がけた街灯は、レイアール広場に
あり、この街灯は別の建築家によるもの。
とはいえ、グラシア通りで長年、愛され大事に
保存されている貴重な存在には変わりありません。グラシア通り 散歩・街歩き
-
街灯の根元というか、下の方にはセットになった
ベンチがあるのですが、撮影時には気づかず。
あらためてズームしたら、確かに歩道側を
向いたベンチの背が確認できました♪ -
バスは、市街地から徐々に小高い丘へと上って
いき、住宅地を抜けてグエル公園へ。
高台にあって、市街地を見下ろす郊外のような
雰囲気でしたが、実際にはサグラダ・ファミリア
から車で10分ほどの近さだとか。斬新かつエコ。遊び心も満載の公園 by レイジーガーデナーさんグエル公園 広場・公園
-
バスを止めた駐車場から徒歩数分で
公園入口に到着。
入場手続の待ち時間に、キュートな
セキュリティの車が現れました。 -
最初に遭遇したのは、ガウディの家。
ここには、約20年住んでいたそうです。
母や兄姉を早くに亡くした彼は、
父や遺児となった姪を引き取って
暮らしていました。
しかし、高齢だった父親は引っ越し後
まもなく亡くなり、姪も30代の
若さで亡くなったと。
ピンクの家…。ちょっとイメージが??と
思ったら、設計はガウディの弟子が担当。
犬のお散歩をしている地元らしき人がいて、
後で知ったのですが、このあたりを含め、
入場無料のエリアもあるとのこと。ガウディが暮らした家 by レイジーガーデナーさんガウディの家博物館 博物館・美術館・ギャラリー
-
グエル公園は元々、実業家のグエル氏が、
山の手に英国のような自然を取り入れた
庭園都市を開発しようと計画。
かねてより、自邸の設計を発注して、信頼
していたガウディに、街並みやパブリック
スペースなどのデザインを依頼しました。
ピンクの家(「薔薇色の家」との名称)は本来、
モデルハウスでしたが、他にはグエルの家と
もう1戸が購入されただけで開発計画は失敗。
そこで、ガウディがモデルハウスを
買い取り、移り住むことに。
薔薇色の家は現在「ガウディの家博物館」と
なっており、見学ができます。
ところで、この「なんだかな~」感、満載の
写真は、公園が高台にあったことの記憶用(笑)。
左奥には密集したバルセロナ市街地と地中海が。
って、ほぼ見えなくてスミマセン。m(_ _)m -
ややっ! 公園の道を進むと、いよいよ
ガウディ感、満載の奇岩登場!
つい、奇岩と書きましたが、実際には
宅地開発の掘削工事で出た砕石を
積んで造られたものだとか。 -
これら植物の選定もガウディが関わって
いるとガイドさんが説明した記憶が…。
旅行記を書く際、その点を確認したかった
のですが、手持ちの資料では詳しい
記述が見つかりませんでした。
しかし、ガウディの生まれ故郷が
タラゴナ平野であること。
そこは、岩の多い乾いた土地で、ブドウや
アーモンド、オリーブなどが豊かに育つこと。
ガウディは、地中海特有の光や花々の色、
香りを愛し、誇りとしていたこと。
バルセロナ移住後も、しばしば訪れて
いたこと、などの記述に遭遇。
なんと、前日、訪れたタラゴナが
ガウディの故郷だったとは!
タラゴナではガウディに関する言及は特に
なかった気がしますが、あの海と太陽の光、
古代ローマ遺跡などは、ガウディに深い
影響を与えていたんですね!
知らないうちにガウディが目にした景色を
体験できていたなんて…。欣喜雀躍!!
(↑今ごろ喜ぶおめでたさ) -
開けた場所に降りてきました。
振り向くと、高台にポツンと1軒!(笑)
薔薇色の家とは違うみたい…?
実はこれが、失敗に終わった宅地開発で
唯一、分譲された住宅でした。
弁護士トゥリアス氏の家、トゥリアス邸で
バッジェベイ設計とのこと。 -
開けた場所は、ギリシャ劇場と呼ばれる
広場で、あのモザイクで有名なベンチが!
(↑いちいちテンション、アップ)
座ってもいいので皆、写真を撮ったり、
広場からの展望を楽しんだり。
実際に体感できるのはすごく嬉しいのですが、
タイルがはがれた個所があったり、カビの
ようなシミがあったりで、保存状態が心配。美しく独創的なベンチに座れ、展望も楽しめます by レイジーガーデナーさんギリシャ劇場 (グエル公園) 博物館・美術館・ギャラリー
-
色彩も模様もすごーくランダムでいて、
こういう組み合わせ、逆に難しそう。
自由奔放みたいで不思議にまとまっています。
これらのタイルは、陶器工場で不良品と
して捨てられた破片を、ガウディが
大量に集めて再利用。
彼の意向に沿って、建築家のジュジョールが
モザイクのデザインや色彩の選択を担当し、
石工と2人の人夫が共に仕事をした、と。 -
背もたれが波打つように大きくカーブした
ベンチは、人の体に沿うように工夫
されているとの記述も。
思いどおりに仕上がったベンチを見て、
ガウディは大変、喜んだそうです。 -
ここで、姉の写真を1枚拝借。
広場からの眺めは真逆光だったので
諦めたのですが、記憶用にはやはり
撮るべきでした。
正面奥に小さ~く、頭上にクレーンが
水平に伸びるサグラダ・ファミリアの
塔の塊が写っていました。 -
掘削で出た切り石を使った柱廊を通り、
再び徐々に下っていきます。
この独特なデザインの柱廊は、通る人を
強い日差しや雨から守る場所となる
ことも意図されていたそう。 -
ベンチのあった広場の床下に当たる
場所に降りて来ました。
一転して、白い列柱と白く輝くタイルの
組み合わせが、明るく、とてもきれい!
ここは、ギリシャのドリス様式を取り入れた
多柱室(Hypostyle Room)と呼ばれる
ホール。
上の広場に降った雨が柱の中を通り、
ホール下の予備貯水槽に蓄えられる
仕掛けになっています。
ホールには市場が作られる予定だったため、
たまった雨水は市場で散水などに利用
されることが想定されていました。
再利用のタイルといい、雨水利用といい、
100年以上も前にガウディはエコな
発想を実践していたんですね!\(^o^)/
(*陶器破片の活用にはコスト削減の
狙いもあったそう。) -
白く輝くホールの天井には、ところどころ
美しい色彩のモザイク=薔薇型飾りが。
これは、広場のベンチを手がけたジュジョールが
同じく、陶器の破片やガラス瓶の瓶底、ガラス
くずなどを使ってデザインしたものです。 -
多柱室を出ると、ぱっと明るい大階段に。
振り返って正面から見るとー。
おお、確かにギリシャ風!(笑) -
ここ、「ドラゴンの階段」には三つの
オブジェがあり、貯水槽の水を
排出する噴水も兼ねています。 -
人気のトカゲさん。ドラゴンとの名称ながら、
空想上の生き物だ、サンショウウオだ
など,諸説あるそう。
一般的にはトカゲと紹介されることが
多いようです。爬虫類は苦手だけど、
とぼけた表情がカワイイ(笑)。
ここが最大の人気写真スポットらしく、
寄り添ってポーズをとる人で大混雑。
保存のため、触れてはいけないのですが、
知らずに手を出す人も多く、周囲にいる
係の人に注意される場合も。 -
オブジェの2ショット。
周囲は人だかりの写り込みが激しく、あまり
粘ると順番待ちの人に悪いので、結局よく
わかんない写真ですね(笑)。
幸い、トカゲさんの口から水が出てる
ところは、わかりました。 -
ちょっと離れてみても、人だかりは
途切れる様子なし。
本来は、この大階段前の門が正面入り口で、
私たちのツアーは高台から順に下ってくる
逆打ちコース?だったようです。
上っていくよりラクなコースですが、正面入り口
周辺にある、お菓子の家のようにカワイイ、
管理人室や門番の家を見損ねたのが、残念! -
公園見学が終わり、降りてきたときは別の
切り石の柱廊を通って、駐車場方面の
出入口へ戻ります。
記載が最後になりましたが、グエル公園について
「デジタル大辞泉」の解説は以下のとおり。
最初に、これを貼っとくべきでした(笑)。
グエル‐こうえん〔‐コウヱン〕【グエル公園】
《Parc Guell》スペイン北東部の都市バルセロナにある公園。1900年から1914年にかけて建造。もとは建築家アントニオ=ガウディが実業家エウセビオ=グエル伯爵による依頼で分譲住宅として設計。住宅は2戸のみ完成。グエル伯爵の没後、市に寄贈され公園になった。1984年に「バルセロナのグエル公園、グエル邸、カサミラ」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録。2005年の拡張登録の際、「アントニオガウディの作品群」に名称変更された。
おっと! グエル氏は伯爵だったんですね。
彼が当初、英国的な田園都市を構想
していたとの資料を目にしたとき、
「いや、それって、ガウディに依頼
した時点で全く違うでしょ」
と密かにツッコミを入れた私。^m^
しかし、それは表層的なデザインの違いで、
自然を取り入れ、活用し、人にも環境にも
目配りした点では同じなのかな、と。
グエル氏は、ガウディのデザインをよくよく
気に入っていたようで、先に書きましたが
バルセロナの市街地にある自邸も、彼に
発注していました。
その仕事が、若きガウディの建築家と
してのデビュー作だったそうです。
当時としては、市街地から遠いことで
敬遠され、失敗に終わった宅地開発。
グエル氏の死後に遺族が市に寄贈し、市民の
憩いの場、グエル公園となりました。
いまや、世界中から人が押し掛け、目を見張る、
英国風とは全く異なる(笑)、唯一無二の公園。
きっと、グエル氏も鼻高々ではないかしら? -
今回、主にお世話になった図書館の本。
拾い読みでしたが(汗)、へー、ほほーと
学ぶ点、大でした。感謝。m(_ _)m
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この旅行記へのコメント (2)
-
- sanaboさん 2020/02/01 18:52:07
- ガウディさんはやっぱり偉大ですね!
- レイジーガーデナーさん、こんにちは~
1月中に3作UPされましたね、凄ーい(^^)v
バルセロナは見どころも多くインパクトある都市だから
最後に登場するとやはり旅が盛り上がりますね。
(主役の!)黒い街灯、凄くオッサレ~
道路側だけでなくベンチの上にも電燈がありましたね。
ベンチに座るカップルを照らし出す光景が絵になりそう☆彡
って、あのベンチに帰国後(?)気づかれたのですか?!
ベンチも一緒に写っていてよかったよかった~(*´ω`*)
グエル公園が当初は庭園都市として開発されるはずだった
ということを初めて知りました。
何故2戸しか売れなかったのかしらと思ったら、旅行記最後に
当時としては市街地から遠かったので敬遠されたと書かれていて
納得しましたが、今の時代だったら絶対に絶景の人気物件に
なっていたでしょうね。
でも今こうしてグエル公園として人気を博しているのですから
結果オーライですね。
宅地開発の掘削工事で出た砕石を積んで造られたという岩山も
ユニークですね。崩れそうで崩れないんですね~@@
知らず知らずのうちにガウディの目にした景色を体験されていた…、
そんな発見も楽しいですね。
陶器工場で不良品として捨てられた破片を再利用して造られたという
あのベンチは、芸術家の目で吟味し選んだ色合いだからこそ
ランダムだけどまとまりがあるのでしょうね。
凡人でもできそうだけどできないところがゲージツだー!!
掘削で出た切り石を使った柱廊の天井はお饅頭がくっついて
いるみたいでとても楽しいし、薔薇型飾りも素敵~
視覚的な楽しさ、美しさだけでなく雨水利用のシステムなどを
考慮していたガウディさんはやはり凄い方だったのですね。
それなのにトラムに轢かれて亡くなった時ホームレスに間違われたとか…
そして遂にあと数年であのサグラダ・ファミリアが完成ですね!
次回はサグラダ・ファミリア編でしょうか? 楽しみです♪
sanabo
- レイジーガーデナーさん からの返信 2020/02/02 12:11:59
- Re: ガウディさんはやっぱり偉大ですね!
- sanaboさん、こんにちは!
いつもお目見え、ありがとうございます(^^)
そーなんです、奮起して3作アップやっちゃいましたが、
やっぱり目が痛くなる、いつものパターンで(笑)。
少したまっては消えていくマイルに、もうやめてやる~!!
なんてグチりつつ、ムダな抵抗をしています(爆)。
>道路側だけでなくベンチの上にも電燈がありましたね。
ベンチに座るカップルを照らし出す光景が絵になりそう☆彡
って、あのベンチに帰国後(?)気づかれたのですか?!
そーなんです×2!!(笑)
たまたまバスの停車時に急いで撮った写真で、
上の部分にだけ気を取られていて。
で、ベンチ側にも電燈があること、いま、わかりました!(爆)
いやー、sanaboさんのお陰です。撮影時だけでなく、
写真整理の段階でも見えてないこと多々で…。
旅行記をアップしたことで教えてもらえるのだから、
やっぱり4トラはやめられ…ません…ね…。^m^
>当時としては市街地から遠かったので敬遠された
あ! やっぱり、同じこと、気になりますよね!
嬉しいです~! 私も市街地から車で10分なのになぜ?と。
意外とその理由が書いてないので、焦って探しました。
マイカーが普及していない時代、しかも、かなり坂を上っていく
高台の立地は厳しかったようですね。いまなら、大人気の
豪邸エリア?になっていたでしょうが、お陰で皆が見られて
ホント、よかったです。
>それなのにトラムに轢かれて亡くなった時
これ、思い返すたびに悔しさと悲しさでいっぱいになります。
ホントは、この旅行記でサグラダ・ファミリアまで書くつもり
でしたが、グエル公園関連の資料が面白すぎて時間が
足りなくなり、切り離してしまいました。
次のサグラダ…またまた思い入れが強すぎて、まとまるのか
どうか、我ながらハナハダ心配です(笑)。
ところで、暖冬から一転、まともに?寒くなるらしく、
また新型肺炎もなにかと物騒ですね。
sanaboさんも、くれぐれも、ご自愛くださいますよう。
レイジーガーデナー
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