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スペインの旅6日目(11月3日)、<br />今回の旅の最大の目的だった<br />サグラダ・ファミリアの記録です。<br /><br />かの地で、一人の日本人が教会建設の重要な<br />仕事を任されているとのドキュメンタリーに<br />感動したのは30年ほど前だったか…。<br /><br />しかし、完成時期の見通しがつかないことで<br />有名だっただけに、生きている間には縁が<br />ない、遠い異国のお話と感じたものです。<br /><br />そこへ数年前、次兄がスペイン出張の際、<br />合間を縫ってサグラダ・ファミリアを<br />見学し、エレベーターで塔に上ったと<br />聞きビックリ!<br /><br />以来、行きたい! 行かなくちゃ! と<br />徐々にサグラダ熱が醸成されて<br />いったのでした。<br /><br />           *     *     *     *     *    *<br />!注!<br />と、いうわけで、旅行記を書く段に<br />なって再びサグラダ熱が上昇。<br /><br />関連の資料が面白すぎて、独り感動に<br />盛り上がって突っ走るも、新型肺炎<br />対策で図書館が閉館に。<br /><br />書きかけだった旅行記は、あやふやな記憶の<br />つぎはぎ長文で収拾がつかなくなった点、<br />深~くお詫び申し上げます。m(_ _)m<br />

ガウディ、そして外尾悦郎。サグラダ・ファミリア巡る2人の物語に没頭、収拾不能編(>_<) スペインの旅8

49いいね!

2018/10/28 - 2018/11/05

506位(同エリア6885件中)

4

41

レイジーガーデナー

レイジーガーデナーさん

スペインの旅6日目(11月3日)、
今回の旅の最大の目的だった
サグラダ・ファミリアの記録です。

かの地で、一人の日本人が教会建設の重要な
仕事を任されているとのドキュメンタリーに
感動したのは30年ほど前だったか…。

しかし、完成時期の見通しがつかないことで
有名だっただけに、生きている間には縁が
ない、遠い異国のお話と感じたものです。

そこへ数年前、次兄がスペイン出張の際、
合間を縫ってサグラダ・ファミリアを
見学し、エレベーターで塔に上ったと
聞きビックリ!

以来、行きたい! 行かなくちゃ! と
徐々にサグラダ熱が醸成されて
いったのでした。

* * * * * *
!注!
と、いうわけで、旅行記を書く段に
なって再びサグラダ熱が上昇。

関連の資料が面白すぎて、独り感動に
盛り上がって突っ走るも、新型肺炎
対策で図書館が閉館に。

書きかけだった旅行記は、あやふやな記憶の
つぎはぎ長文で収拾がつかなくなった点、
深~くお詫び申し上げます。m(_ _)m

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
ホテル
4.5
グルメ
3.5
ショッピング
3.5
交通
3.5
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行なし)

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  • グエル公園見学後、再びバスに<br />乗り込み、市街地へ。<br /><br />サグラダ・ファミリアに近づいたことで、<br />かえって教会の姿は他の建物に阻まれ<br />視界に入ってきません。<br /><br />駐車場で降りて、そぞろ歩きで5分<br />以上は要したかもしれません。<br /><br />比較的、閑散とした印象の路地を進むうちに、<br />いきなり目の前がぱっと開け、すぐそこに<br />仰ぎ見る位置でサグラダ・ファミリアが!<br /><br />思わず皆、声が上がりました。

    グエル公園見学後、再びバスに
    乗り込み、市街地へ。

    サグラダ・ファミリアに近づいたことで、
    かえって教会の姿は他の建物に阻まれ
    視界に入ってきません。

    駐車場で降りて、そぞろ歩きで5分
    以上は要したかもしれません。

    比較的、閑散とした印象の路地を進むうちに、
    いきなり目の前がぱっと開け、すぐそこに
    仰ぎ見る位置でサグラダ・ファミリアが!

    思わず皆、声が上がりました。

    サグラダ ファミリア 現代・近代建築

    ただ感動!外観も内部も予想を超える美と迫力 by レイジーガーデナーさん
  • 青空を背景にくっきりと浮かび上がる<br />独特のフォルム。工事のクレーン。<br /><br />本当に、来てしまったー。<br />込み上げるような感情に襲われます。<br /><br />しかし、ここから先は人が増え、スリも<br />多いので要注意と添乗員さんの声。<br /><br />スリは一見、ビジネスマン風の<br />スーツ姿だったりするそう。<br /><br />ここで、はやる気持ちを抑えるかの<br />ように、入場前のショッピング&<br />トイレタイムのお知らせ。<br /><br />お店は、写真を撮った位置のすぐ横。<br />よく考えてあります(笑)。

    青空を背景にくっきりと浮かび上がる
    独特のフォルム。工事のクレーン。

    本当に、来てしまったー。
    込み上げるような感情に襲われます。

    しかし、ここから先は人が増え、スリも
    多いので要注意と添乗員さんの声。

    スリは一見、ビジネスマン風の
    スーツ姿だったりするそう。

    ここで、はやる気持ちを抑えるかの
    ように、入場前のショッピング&
    トイレタイムのお知らせ。

    お店は、写真を撮った位置のすぐ横。
    よく考えてあります(笑)。

  • 店内は、ガウディやサグラダ・ファミリア<br />がらみの土産物が山ほど並んでいます。<br /><br />消え物以外は買わない決意が、またもや崩壊。<br />ええい、割れてもぜーんぜん惜しくない、<br />なんちゃってグッズだあ!(爆)<br /><br />で、レジに並んで列が前に進むうちに、<br />気持ち高めの、より上品なデザインの<br />グラスを別の棚に発見!<br /><br />えええーっ!?<br /><br />並び直したら集合時刻に間に合わない(大汗)。<br />やむなく購入。で、でも、イイんです!<br />これなら再びの大地震も心配無用っ!(^^;<br /><br />というワケで1個3ユーロの超チープな<br />お宝、ブルーの方にはグエル公園の<br />トカゲさんが描かれています。<br /><br />下戸にぴったりのおちょこサイズで、<br />ちょっとやそっとでは割れそうになく、<br />これはこれで、まっ、いいか。

    店内は、ガウディやサグラダ・ファミリア
    がらみの土産物が山ほど並んでいます。

    消え物以外は買わない決意が、またもや崩壊。
    ええい、割れてもぜーんぜん惜しくない、
    なんちゃってグッズだあ!(爆)

    で、レジに並んで列が前に進むうちに、
    気持ち高めの、より上品なデザインの
    グラスを別の棚に発見!

    えええーっ!?

    並び直したら集合時刻に間に合わない(大汗)。
    やむなく購入。で、でも、イイんです!
    これなら再びの大地震も心配無用っ!(^^;

    というワケで1個3ユーロの超チープな
    お宝、ブルーの方にはグエル公園の
    トカゲさんが描かれています。

    下戸にぴったりのおちょこサイズで、
    ちょっとやそっとでは割れそうになく、
    これはこれで、まっ、いいか。

    リンヘルス ショッピングセンター

    定番の土産品が揃っています by レイジーガーデナーさん
  • 再び、サグラダ・ファミリアの前へ。<br />初期の建造部分と後の時代の色合いが<br />異なり、歳月の長さを語ります。<br /><br />そのときは気づきませんでしたが、建物<br />左側の白シートから水色の部分あたりが<br />工事中の「栄光のファサード」?<br /><br />サグラダ・ファミリアには「誕生」「受難」<br />「栄光」の三つのファサードがあり、最後に<br />完成する栄光がメインファサードになります。<br /><br />いよいよ入場かと思いきや、全景が写真に<br />収まる少し離れた場所に案内されます。

    再び、サグラダ・ファミリアの前へ。
    初期の建造部分と後の時代の色合いが
    異なり、歳月の長さを語ります。

    そのときは気づきませんでしたが、建物
    左側の白シートから水色の部分あたりが
    工事中の「栄光のファサード」?

    サグラダ・ファミリアには「誕生」「受難」
    「栄光」の三つのファサードがあり、最後に
    完成する栄光がメインファサードになります。

    いよいよ入場かと思いきや、全景が写真に
    収まる少し離れた場所に案内されます。

  • 全景じゃないけど、勇み足でパチリ(笑)。<br /><br />遅ればせながら、アント二・ガウディに<br />ついてコトバンクから、ブリタニカ国際<br />大百科事典の解説は以下のとおりです。<br /><br />ガウディ<br />Gaudiy Cornet, Antonio<br /><br />[生]1852.6.25. レウス<br />[没]1926.6.10. バルセロナ<br />スペインの近代建築家。スペインのアール・ヌーボー建築の代表者。1869年頃からバルセロナに住み,1878年バルセロナの建築学校を卒業。ウージェーヌ=エマニュエル・ビオレ=ル=デュクやジョン・ラスキンの著作に影響され,ゴシック様式(→ゴシック建築)の近代化に努め,ムデハール様式やカタルニャの生活環境の伝統を受け継ぎ,動植物から直接ヒントを得た形態を建築に取り入れた,特異な様式を完成。その曲線主体のデザインや,彩陶タイルを用いた多彩な装飾は,ガウディを 20世紀の最もユニークな建築家と位置づけている。代表作にはバルセロナのビセンス邸(1878~80),グエル邸(1885~89),グエル公園(1900~14),カサ・バトリョ(1904~06),カサ・ミラ(1905~10),未完の大作サグラダ・ファミリア聖堂(1883~ )などがある。

    全景じゃないけど、勇み足でパチリ(笑)。

    遅ればせながら、アント二・ガウディに
    ついてコトバンクから、ブリタニカ国際
    大百科事典の解説は以下のとおりです。

    ガウディ
    Gaudiy Cornet, Antonio

    [生]1852.6.25. レウス
    [没]1926.6.10. バルセロナ
    スペインの近代建築家。スペインのアール・ヌーボー建築の代表者。1869年頃からバルセロナに住み,1878年バルセロナの建築学校を卒業。ウージェーヌ=エマニュエル・ビオレ=ル=デュクやジョン・ラスキンの著作に影響され,ゴシック様式(→ゴシック建築)の近代化に努め,ムデハール様式やカタルニャの生活環境の伝統を受け継ぎ,動植物から直接ヒントを得た形態を建築に取り入れた,特異な様式を完成。その曲線主体のデザインや,彩陶タイルを用いた多彩な装飾は,ガウディを 20世紀の最もユニークな建築家と位置づけている。代表作にはバルセロナのビセンス邸(1878~80),グエル邸(1885~89),グエル公園(1900~14),カサ・バトリョ(1904~06),カサ・ミラ(1905~10),未完の大作サグラダ・ファミリア聖堂(1883~ )などがある。

  • 同じく、サグラダ・ファミリアについて。<br />コトバンクからデジタル大辞泉の解説です。<br /><br />サグラダ‐ファミリア(Sagrada Familia)<br /><br />スペインのバルセロナにある教会。ガウディの代表作の一つ。前任者により1882年に着工、翌年からガウディが設計を引き受けた。現在も建設中。バルセロナとその近郊にある他のガウディの作品とともに、2005年、「アントニ=ガウディの作品群」として世界遺産(文化遺産)に登録された。聖家族聖堂。聖家族教会。

    同じく、サグラダ・ファミリアについて。
    コトバンクからデジタル大辞泉の解説です。

    サグラダ‐ファミリア(Sagrada Familia)

    スペインのバルセロナにある教会。ガウディの代表作の一つ。前任者により1882年に着工、翌年からガウディが設計を引き受けた。現在も建設中。バルセロナとその近郊にある他のガウディの作品とともに、2005年、「アントニ=ガウディの作品群」として世界遺産(文化遺産)に登録された。聖家族聖堂。聖家族教会。

  • 姉の写真も1枚拝借。<br />とにかく、人が多いです!<br /><br />当然ですが皆、写真撮影に余念ありません。<br />ううむ。写り込みのない写真は…ムリ…。<br />ていうか、右下のテントはナニ!?(T_T)<br /><br />4トラメンバーの方の旅行記には、池を<br />はさんで全景が写るものや、夜間のライト<br />アップなど、見事なお写真が多々あります。<br /><br />そういえば池ってどこ?と後日、思い出した<br />ものの、このときは慌ただしく数枚を<br />撮ったら入場時刻が迫り、移動です。<br /><br />(マップで確認したら、池はすぐそば!<br />テントの先あたり?(&#39;Д&#39;))

    姉の写真も1枚拝借。
    とにかく、人が多いです!

    当然ですが皆、写真撮影に余念ありません。
    ううむ。写り込みのない写真は…ムリ…。
    ていうか、右下のテントはナニ!?(T_T)

    4トラメンバーの方の旅行記には、池を
    はさんで全景が写るものや、夜間のライト
    アップなど、見事なお写真が多々あります。

    そういえば池ってどこ?と後日、思い出した
    ものの、このときは慌ただしく数枚を
    撮ったら入場時刻が迫り、移動です。

    (マップで確認したら、池はすぐそば!
    テントの先あたり?('Д'))

    ガウディ広場 広場・公園

    全景を撮るならココ! by レイジーガーデナーさん
  • 見学は、ガイドさんの詳細な説明を聞きつつ、<br />ふむふむ、ほほーと、すごーく納得…でした<br />が、今では詳細の記憶があやふや(汗)。<br /><br />しかし、最初の方で強く印象に残ったのは、<br />「この教会(の建築様式)は、ゴシックでは<br />ありません。モデルニスモです」との一言。<br /><br />その瞬間まで、建築様式が何かなんて考えも<br />及ばず、ただ圧倒されて見上げていました。<br />(↑要はぼーっとしてる人)<br /><br />ガウディや同時代の建築物の解説では、必ず<br />モダニズム、または、アール・ヌーボーの<br />用語に遭遇しますが、なんだか違和感<br />だけが残ります。<br /><br />それぞれの言葉から受けるイメージは、<br />異なる気がするのに、シロウトの悲しさ、<br />その違いをうまく表現できません。<br /><br />それが、現地ガイドさんの口からすらっと<br />「モデルニスモ」の一言が出た途端、<br />すとんと腑に落ちた気がしました。<br /><br />旅行記を書く際、この時の感覚を<br />何と表現したらいいんだろう、と<br />泥縄式であれこれチェック。<br /><br />すると、モダニズムもアールヌーボーも、<br />建築のみにとどまらず、文学、芸術、工芸、<br />インテリアなど多岐のジャンルにわたること。<br /><br />また、国や地域によっても、意味するところ、<br />表現スタイル、特徴などは多種多様なこと。<br /><br />決して一律ではなく、かなり幅のある、<br />異なるものだと、おぼろげながら把握。<br /><br />ガウディの解説文で、アールヌーボーの用語を<br />見るたびに、しっくりこなかったのですが、<br />見直すと「スペインのアールヌーボー」と<br />ちゃんと但し書きされています。<br /><br />とはいえ、モダニズムにもアールヌーボーにも<br />括られない、括られたくない「モデルニスモ」。<br /><br />他のどこでもない、この土地ならではの<br />歴史、風土、文化に根差し、新たな<br />時代に花開いた、独自の建築様式。<br /><br />そう解釈したらスッキリ!<br /><br />それまで、日本人が使うようなカタカナ英語<br />交じりの日本語で説明していたガイドさんが、<br />モデルニスモだけ自国語を使ったことで、<br />その矜持が伝わってきた気がしました。<br /><br />…と、さんざん感動に浸っておいてナン<br />ですが、これって、あくまで素人の<br />思い込みです…って言わずもがな? 

    見学は、ガイドさんの詳細な説明を聞きつつ、
    ふむふむ、ほほーと、すごーく納得…でした
    が、今では詳細の記憶があやふや(汗)。

    しかし、最初の方で強く印象に残ったのは、
    「この教会(の建築様式)は、ゴシックでは
    ありません。モデルニスモです」との一言。

    その瞬間まで、建築様式が何かなんて考えも
    及ばず、ただ圧倒されて見上げていました。
    (↑要はぼーっとしてる人)

    ガウディや同時代の建築物の解説では、必ず
    モダニズム、または、アール・ヌーボーの
    用語に遭遇しますが、なんだか違和感
    だけが残ります。

    それぞれの言葉から受けるイメージは、
    異なる気がするのに、シロウトの悲しさ、
    その違いをうまく表現できません。

    それが、現地ガイドさんの口からすらっと
    「モデルニスモ」の一言が出た途端、
    すとんと腑に落ちた気がしました。

    旅行記を書く際、この時の感覚を
    何と表現したらいいんだろう、と
    泥縄式であれこれチェック。

    すると、モダニズムもアールヌーボーも、
    建築のみにとどまらず、文学、芸術、工芸、
    インテリアなど多岐のジャンルにわたること。

    また、国や地域によっても、意味するところ、
    表現スタイル、特徴などは多種多様なこと。

    決して一律ではなく、かなり幅のある、
    異なるものだと、おぼろげながら把握。

    ガウディの解説文で、アールヌーボーの用語を
    見るたびに、しっくりこなかったのですが、
    見直すと「スペインのアールヌーボー」と
    ちゃんと但し書きされています。

    とはいえ、モダニズムにもアールヌーボーにも
    括られない、括られたくない「モデルニスモ」。

    他のどこでもない、この土地ならではの
    歴史、風土、文化に根差し、新たな
    時代に花開いた、独自の建築様式。

    そう解釈したらスッキリ!

    それまで、日本人が使うようなカタカナ英語
    交じりの日本語で説明していたガイドさんが、
    モデルニスモだけ自国語を使ったことで、
    その矜持が伝わってきた気がしました。

    …と、さんざん感動に浸っておいてナン
    ですが、これって、あくまで素人の
    思い込みです…って言わずもがな? 

  • 予約時刻の午前11時となり、いよいよ入場!<br />「生誕のファサード」に近づきます。<br /><br />が! ファサードの解説を聞く間も周囲は<br />大混雑で、写真を撮ろうにも写るのは<br />スマホをかざした人の手ばかり。<br /><br />身長が190cmくらい欲しい~っ!<br /><br />おまけに上ばかり見てると、この人込みの<br />中にスリもいる? いや、有料エリアなら<br />大丈夫? など気もそぞろ。<br /><br />この写真は、後のフリータイムに<br />急いで撮りに戻ったものです。<br /><br />写真中央の上方に、教会および生誕のファサードの<br />主役である、飼い葉桶に入った生まれたての<br />イエスとマリア、ヨセフの聖家族像が。

    予約時刻の午前11時となり、いよいよ入場!
    「生誕のファサード」に近づきます。

    が! ファサードの解説を聞く間も周囲は
    大混雑で、写真を撮ろうにも写るのは
    スマホをかざした人の手ばかり。

    身長が190cmくらい欲しい~っ!

    おまけに上ばかり見てると、この人込みの
    中にスリもいる? いや、有料エリアなら
    大丈夫? など気もそぞろ。

    この写真は、後のフリータイムに
    急いで撮りに戻ったものです。

    写真中央の上方に、教会および生誕のファサードの
    主役である、飼い葉桶に入った生まれたての
    イエスとマリア、ヨセフの聖家族像が。

  • ↑上の写真の正面方向に寄ってズーム。<br /><br />サグラダ・ファミリアの三つのファサード中、<br />生誕のファサードは唯一、ガウディの<br />生前に完成したものです。<br /><br />ところが、彼の死後に勃発したスペイン内戦で<br />建物自体が損傷を受け、加えて、ガウディが<br />残した石膏模型や図面など多くの資料類も<br />破壊、焼失の憂き目に遭います。<br /><br />なんてこと! 偉大な芸術の創造も愚かな<br />破壊も、同じ人間の行為だとは…。<br /><br />その後、しばらくは建設が完全に中断<br />されましたが、1950年代以降、復元<br />作業と建設工事を再開。<br /><br />以後、伝統工法からRC(鉄筋コンクリート造)への<br />変更や最先端のIT技術の導入、観光客増加により<br />建設資金が潤沢になるなどして、一気に工事が<br />スピードアップ。<br /><br />完成まで300年とされていた工期が約半分に<br />短縮され、2026年完成予定と発表されるや、<br />世界中が驚きました。<br /><br />生誕のファサードはイエス誕生の喜びを<br />表していて、三つある門のうち中央の<br />この入り口が「愛徳の門」。<br /><br />残り二つは、向かって右に聖母マリアに<br />捧げる「信仰の門」、左に聖ヨセフを<br />体現する「希望の門」があるようです。<br /><br />ようです…っていうのは、えーと、そのぅ、<br />三つ全部の写真は押さえてなくて(大汗)。

    ↑上の写真の正面方向に寄ってズーム。

    サグラダ・ファミリアの三つのファサード中、
    生誕のファサードは唯一、ガウディの
    生前に完成したものです。

    ところが、彼の死後に勃発したスペイン内戦で
    建物自体が損傷を受け、加えて、ガウディが
    残した石膏模型や図面など多くの資料類も
    破壊、焼失の憂き目に遭います。

    なんてこと! 偉大な芸術の創造も愚かな
    破壊も、同じ人間の行為だとは…。

    その後、しばらくは建設が完全に中断
    されましたが、1950年代以降、復元
    作業と建設工事を再開。

    以後、伝統工法からRC(鉄筋コンクリート造)への
    変更や最先端のIT技術の導入、観光客増加により
    建設資金が潤沢になるなどして、一気に工事が
    スピードアップ。

    完成まで300年とされていた工期が約半分に
    短縮され、2026年完成予定と発表されるや、
    世界中が驚きました。

    生誕のファサードはイエス誕生の喜びを
    表していて、三つある門のうち中央の
    この入り口が「愛徳の門」。

    残り二つは、向かって右に聖母マリアに
    捧げる「信仰の門」、左に聖ヨセフを
    体現する「希望の門」があるようです。

    ようです…っていうのは、えーと、そのぅ、
    三つ全部の写真は押さえてなくて(大汗)。

  • さらに、同じところを、もう1枚。<br /><br />ここばかり撮った理由は、生誕のファサードの<br />扉口や、その上の天使たちの像が、同教会の<br />芸術工房監督・外尾悦郎氏の手になるからです。<br /><br />数十年前に心打たれた「遠い国のお話」が、<br />いま、こうして目の前にあるー。<br /><br />写真ではうまく再現できていませんが、<br />扉口の上部の深い赤と緑の部分の<br />美しさに心惹かれました。<br /><br />銅素材? 緑青? いや、色が鮮やか過ぎる?<br />など不思議に思っていると、彩色との説明。<br />彩色とかするんだ、と意外に思ったり。<br /><br />ちなみに、扉にデザインされている<br />植物はツタとカボチャで、夫婦を<br />象徴しているとのこと。

    さらに、同じところを、もう1枚。

    ここばかり撮った理由は、生誕のファサードの
    扉口や、その上の天使たちの像が、同教会の
    芸術工房監督・外尾悦郎氏の手になるからです。

    数十年前に心打たれた「遠い国のお話」が、
    いま、こうして目の前にあるー。

    写真ではうまく再現できていませんが、
    扉口の上部の深い赤と緑の部分の
    美しさに心惹かれました。

    銅素材? 緑青? いや、色が鮮やか過ぎる?
    など不思議に思っていると、彩色との説明。
    彩色とかするんだ、と意外に思ったり。

    ちなみに、扉にデザインされている
    植物はツタとカボチャで、夫婦を
    象徴しているとのこと。

  • 外尾さん(1953年生まれ・福岡県出身)が<br />サグラダ・ファミリアで働き始めた<br />のは1978年25歳のとき。<br /><br />当時、いつ完成するかわからない教会に<br />地元の関心は薄く資金も乏しかったそう。<br /><br />彼がガウディの弟子(!)から、最初に<br />任されたのは、内戦で破壊された<br />「ロザリオの間」の修復でした。<br /><br />その弟子が、すでにかなり高齢だったことも<br />あり、外尾さんは、ほぼ無給に近い条件下、<br />驚異的なスピードと勤勉さで仕事を<br />やり遂げ、認められます。<br /><br />30歳のころ、「予算がないので天使は1体<br />だけ」といわれて取りかかったのが、写真<br />右上にかろうじて写っている(汗)、<br />ハープを弾く天使。<br /><br />この天使が完成すると、「1体で終わりじゃない<br />だろう?」「次の天使はいつできる?」と一気に<br />関心が高まり、寄付が集まり始めます。<br /><br />外尾さんは、とても嬉しく励みになった<br />と当時を振り返っています。<br /><br />サグラダ・ファミリアは2005年、世界遺産と<br />なりましたが、登録対象は外尾氏作の天使<br />15体を含む「生誕のファサード」と<br />「地下礼拝堂」のみとのこと。<br /><br />これを知って、なぜか自分まで誇らしい<br />ような錯覚に陥りました(笑)。

    外尾さん(1953年生まれ・福岡県出身)が
    サグラダ・ファミリアで働き始めた
    のは1978年25歳のとき。

    当時、いつ完成するかわからない教会に
    地元の関心は薄く資金も乏しかったそう。

    彼がガウディの弟子(!)から、最初に
    任されたのは、内戦で破壊された
    「ロザリオの間」の修復でした。

    その弟子が、すでにかなり高齢だったことも
    あり、外尾さんは、ほぼ無給に近い条件下、
    驚異的なスピードと勤勉さで仕事を
    やり遂げ、認められます。

    30歳のころ、「予算がないので天使は1体
    だけ」といわれて取りかかったのが、写真
    右上にかろうじて写っている(汗)、
    ハープを弾く天使。

    この天使が完成すると、「1体で終わりじゃない
    だろう?」「次の天使はいつできる?」と一気に
    関心が高まり、寄付が集まり始めます。

    外尾さんは、とても嬉しく励みになった
    と当時を振り返っています。

    サグラダ・ファミリアは2005年、世界遺産と
    なりましたが、登録対象は外尾氏作の天使
    15体を含む「生誕のファサード」と
    「地下礼拝堂」のみとのこと。

    これを知って、なぜか自分まで誇らしい
    ような錯覚に陥りました(笑)。

  • 外尾さんの作品を二度見したら安心できた<br />ので(笑)、最初の入場時に通った左手の<br />「希望の門」を見直しました。<br /><br />入り口の左上の像はマリアとヨセフで、イエス<br />誕生を知ったヘロデ王がベツレヘム周辺の<br />幼児殺害を命じたため「エジプトへの逃避」<br />を行う場面です。<br /><br />対する右側は、幼児殺害を命じられた<br />兵士の「嬰児虐待」の像。<br /><br />この部分の彫像は外尾さん作ではありま<br />せんが、扉門は扉口プロジェクト担当の<br />外尾さんによるものです。

    外尾さんの作品を二度見したら安心できた
    ので(笑)、最初の入場時に通った左手の
    「希望の門」を見直しました。

    入り口の左上の像はマリアとヨセフで、イエス
    誕生を知ったヘロデ王がベツレヘム周辺の
    幼児殺害を命じたため「エジプトへの逃避」
    を行う場面です。

    対する右側は、幼児殺害を命じられた
    兵士の「嬰児虐待」の像。

    この部分の彫像は外尾さん作ではありま
    せんが、扉門は扉口プロジェクト担当の
    外尾さんによるものです。

  • なんだか立ち去りがたく側面から1枚。<br /><br />画面下方の像は、神の子の誕生を知った<br />羊飼いたちがベツレヘムに駆けつけ、<br />イエスに礼拝する「羊飼いの礼拝」。<br /><br />ガイド本には、羊飼いの「足下には<br />イエスへの贈り物である卵の入った<br />籠が置かれている」との説明が。

    なんだか立ち去りがたく側面から1枚。

    画面下方の像は、神の子の誕生を知った
    羊飼いたちがベツレヘムに駆けつけ、
    イエスに礼拝する「羊飼いの礼拝」。

    ガイド本には、羊飼いの「足下には
    イエスへの贈り物である卵の入った
    籠が置かれている」との説明が。

  • へえ、どれどれと試しにズームしてみたら、<br />確かに右端の人物の足元に、籠が!<br /><br />目線の先のイエス様、先ほど正面で撮った<br />写真より、赤ちゃんらしい愛くるしい<br />体つき、ポーズが際立つ感じ?<br /><br />幼子を囲む聖家族の幸福感が<br />伝わってくるようです。<br /><br />彫刻の色がまだらなのは、初期制作のもの、<br />内戦での破壊や経年劣化で傷んで修復したもの、<br />新たに追加制作したものなど、異なる時代の<br />作品が入り混じっているからでしょう。

    へえ、どれどれと試しにズームしてみたら、
    確かに右端の人物の足元に、籠が!

    目線の先のイエス様、先ほど正面で撮った
    写真より、赤ちゃんらしい愛くるしい
    体つき、ポーズが際立つ感じ?

    幼子を囲む聖家族の幸福感が
    伝わってくるようです。

    彫刻の色がまだらなのは、初期制作のもの、
    内戦での破壊や経年劣化で傷んで修復したもの、
    新たに追加制作したものなど、異なる時代の
    作品が入り混じっているからでしょう。

  • さて、少し時間を戻して、最初に大混雑の<br />中を押されるように「希望の門」から<br />入場した時点の写真です。<br /><br />外尾さんが手がけた入り口の意匠をじっくり<br />見るヒマもなく入って残念、と思ったら<br />内側に開かれた状態の扉が目の前に!<br /><br />扉口の制作は、カタルーニャの優れた<br />彫刻家を集めてコンペが行われ、<br />外尾さんに決定。<br /><br />むかーし、外尾さんはサグラダ・ファミリアの<br />主任彫刻家と聞いた覚えがあったので、<br />彫刻は全て、彼が統括しているものと<br />思い込んでいました。<br /><br />しかし、実際には1978年に飛び込みで<br />働き始めて以来、ずっと1年ごとの<br />契約が35年続いた、と。<br /><br />その間、外国人への偏見や才能への嫉妬、<br />同業者間の競争、妨害など、決して順風<br />満帆な環境ではなかったようです。<br /><br />しかし、この教会建設に関わる多くの人々の<br />中で最も長期間、仕事が続いているのは<br />外尾さんであり、地元の人からも深い<br />信頼と尊敬を得ているといわれます。

    さて、少し時間を戻して、最初に大混雑の
    中を押されるように「希望の門」から
    入場した時点の写真です。

    外尾さんが手がけた入り口の意匠をじっくり
    見るヒマもなく入って残念、と思ったら
    内側に開かれた状態の扉が目の前に!

    扉口の制作は、カタルーニャの優れた
    彫刻家を集めてコンペが行われ、
    外尾さんに決定。

    むかーし、外尾さんはサグラダ・ファミリアの
    主任彫刻家と聞いた覚えがあったので、
    彫刻は全て、彼が統括しているものと
    思い込んでいました。

    しかし、実際には1978年に飛び込みで
    働き始めて以来、ずっと1年ごとの
    契約が35年続いた、と。

    その間、外国人への偏見や才能への嫉妬、
    同業者間の競争、妨害など、決して順風
    満帆な環境ではなかったようです。

    しかし、この教会建設に関わる多くの人々の
    中で最も長期間、仕事が続いているのは
    外尾さんであり、地元の人からも深い
    信頼と尊敬を得ているといわれます。

  • 残された教会建設の資料が少ない中、<br />外尾さんは当初、ガウディの意図を<br />いかに忠実に現実化するかを腐心。<br /><br />しかし、模型や資料などの手掛かりが全くない<br />個所に遭遇したとき、ガウディ自身に答えを<br />見るのでなく、彼が見ていた方向を見る<br />ことが大事ではと気づいた、と。<br /><br />扉に彫られたアシは、エジプト逃避で<br />聖家族が渡った川辺を表し、そこには<br />アヤメや様々な種類の昆虫の姿が。<br /><br />聖書や聖地に由来するもの、カタルーニャに<br />生息するもの、子どもたちが見て喜ぶもの<br />(ガウディは子ども好きだったそう)など、<br />ガウディと同じように自然を観察し、考え、<br />選んだ植物や生き物がちりばめられています。<br /><br />素材はブロンズで、実物は深みの<br />ある、きれいな緑色。<br /><br />生誕のファサードの扉はサグラダ・ファミリアの<br />スタッフからは「ソトオズ・ドア」と<br />呼ばれているそう。(^^)<br /><br />外尾さんは長年、同教会の仕事に携わるなかで<br />制作上の壁にぶつかり、闇に落ちたように<br />感じたとき、自らの意志でクリスチャンに。<br /><br />人生の40年以上を、この現場で過ごし、<br />「芸術工房監督」となった彼の元には、<br />サグラダ・ファミリアの主任建築家が<br />アドバイスを求めに訪れ、若手建築家<br />たちも学びに来ます。<br /><br />外尾さんの実力は、サグラダ・ファミリア<br />のみならず、イタリアはフィレンツェの<br />「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」の<br />聖書台(説教台)のコンペ優勝でも証明されています。<br /><br />数年がかりの選考を経て、最後はイタリアの<br />巨匠と2人に絞られ、外尾さんが勝ち取ると、<br />現地は外国人に敗北したショックで、沈痛な<br />雰囲気になったほどだとか。<br /><br />彼が語る言葉の中で印象的なのは、<br />自らを石工だと言い、職人である<br />ことに徹している点です。<br /><br />というのも、教会の建築に関わる上では、<br />芸術家として自らが表現したいことを優先<br />すべきではない、と自戒しているから。<br /><br />「そこには余計なものも、足りない<br />ものも、あってはいけない」と。<br /><br />その確固たる意思に基づき、提示した聖書台の<br />プランを選んだ、コンペ関係者の眼力、<br />公正さも見事だなと嬉しくなります。<br /><br />彼が選ばれた時、枢機卿が「これから<br />君はミケランジェロと戦うんだね」と<br />声をかけたそう。<br /><br />うわ! もうゾクゾクしますっ!(←勝手に興奮)<br /><br />聖書台は2015年に設置され、除幕式に訪れた<br />フランシスコ教皇が、まるで昔からその場所に<br />あった物のように使ってくれたそうです。

    残された教会建設の資料が少ない中、
    外尾さんは当初、ガウディの意図を
    いかに忠実に現実化するかを腐心。

    しかし、模型や資料などの手掛かりが全くない
    個所に遭遇したとき、ガウディ自身に答えを
    見るのでなく、彼が見ていた方向を見る
    ことが大事ではと気づいた、と。

    扉に彫られたアシは、エジプト逃避で
    聖家族が渡った川辺を表し、そこには
    アヤメや様々な種類の昆虫の姿が。

    聖書や聖地に由来するもの、カタルーニャに
    生息するもの、子どもたちが見て喜ぶもの
    (ガウディは子ども好きだったそう)など、
    ガウディと同じように自然を観察し、考え、
    選んだ植物や生き物がちりばめられています。

    素材はブロンズで、実物は深みの
    ある、きれいな緑色。

    生誕のファサードの扉はサグラダ・ファミリアの
    スタッフからは「ソトオズ・ドア」と
    呼ばれているそう。(^^)

    外尾さんは長年、同教会の仕事に携わるなかで
    制作上の壁にぶつかり、闇に落ちたように
    感じたとき、自らの意志でクリスチャンに。

    人生の40年以上を、この現場で過ごし、
    「芸術工房監督」となった彼の元には、
    サグラダ・ファミリアの主任建築家が
    アドバイスを求めに訪れ、若手建築家
    たちも学びに来ます。

    外尾さんの実力は、サグラダ・ファミリア
    のみならず、イタリアはフィレンツェの
    「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」の
    聖書台(説教台)のコンペ優勝でも証明されています。

    数年がかりの選考を経て、最後はイタリアの
    巨匠と2人に絞られ、外尾さんが勝ち取ると、
    現地は外国人に敗北したショックで、沈痛な
    雰囲気になったほどだとか。

    彼が語る言葉の中で印象的なのは、
    自らを石工だと言い、職人である
    ことに徹している点です。

    というのも、教会の建築に関わる上では、
    芸術家として自らが表現したいことを優先
    すべきではない、と自戒しているから。

    「そこには余計なものも、足りない
    ものも、あってはいけない」と。

    その確固たる意思に基づき、提示した聖書台の
    プランを選んだ、コンペ関係者の眼力、
    公正さも見事だなと嬉しくなります。

    彼が選ばれた時、枢機卿が「これから
    君はミケランジェロと戦うんだね」と
    声をかけたそう。

    うわ! もうゾクゾクしますっ!(←勝手に興奮)

    聖書台は2015年に設置され、除幕式に訪れた
    フランシスコ教皇が、まるで昔からその場所に
    あった物のように使ってくれたそうです。

  • 外尾さん関連の資料の内容が面白すぎて、<br />引用過多の長話になりました(汗)。<br /><br />引用の原本はもっと面白く、より詳細<br />なので末尾に紹介しておきます。<br /><br />生誕のファサードから入場して目にした内部は<br />外からは想像もつかない明るく、色彩豊かな<br />空間で、そのギャップに驚きました。

    外尾さん関連の資料の内容が面白すぎて、
    引用過多の長話になりました(汗)。

    引用の原本はもっと面白く、より詳細
    なので末尾に紹介しておきます。

    生誕のファサードから入場して目にした内部は
    外からは想像もつかない明るく、色彩豊かな
    空間で、そのギャップに驚きました。

  • 一斉に、「わあ!」「きれい!」と感嘆の<br />声が上がります。ツアーの間、ずっと<br />見てきた、ほの暗く重厚な雰囲気の<br />教会とは全く異なります。<br /><br />「皆さんが10年前に来ていたら、ここはまだ<br />工事中の床に、セメント袋がたくさん置いて<br />あるのを見たでしょう」とガイドさん。<br /><br />そうか。ホントに建築途中の新しい教会<br />なんだと、いまさらながら実感。<br /><br />外観からして漠然と「一部工事中」の<br />薄暗い現場みたいなのを想像して<br />いました。

    一斉に、「わあ!」「きれい!」と感嘆の
    声が上がります。ツアーの間、ずっと
    見てきた、ほの暗く重厚な雰囲気の
    教会とは全く異なります。

    「皆さんが10年前に来ていたら、ここはまだ
    工事中の床に、セメント袋がたくさん置いて
    あるのを見たでしょう」とガイドさん。

    そうか。ホントに建築途中の新しい教会
    なんだと、いまさらながら実感。

    外観からして漠然と「一部工事中」の
    薄暗い現場みたいなのを想像して
    いました。

  • 旅行前は、サグラダ・ファミリアに行ける<br />だけで満足で、外観だけ見るのか、中に<br />入れるのかなど詳細は全く不明でした。<br /><br />出発が近くなっていくつか見た旅番組も、<br />イタリアやフランスものが続き、なぜか<br />スペイン編はさっぱり縁がなくて。

    旅行前は、サグラダ・ファミリアに行ける
    だけで満足で、外観だけ見るのか、中に
    入れるのかなど詳細は全く不明でした。

    出発が近くなっていくつか見た旅番組も、
    イタリアやフランスものが続き、なぜか
    スペイン編はさっぱり縁がなくて。

  • 恥ずかしながら、予習不足と情報不足の<br />ダブル効果?で、想像もしなかった<br />内部空間の様子に夢中になりました。

    恥ずかしながら、予習不足と情報不足の
    ダブル効果?で、想像もしなかった
    内部空間の様子に夢中になりました。

  • あ、手元に唯一の資料、入場時にもらった<br />日本語版リーフレットがありました!<br /><br />「ガウディが描いた森のようなイメージの<br />教会内部はラテン十字形の構造となってお<br />り、木の幹と枝を思わせる二重螺旋形状の<br />列柱が高くそびえています(聖歌隊席では<br />15メートル、後陣では75メートルの高さ<br />に達します)。大きなステンドグラスやガ<br />ラス窓を通して自然光を取り込むように<br />工夫されています。聖歌隊席が周囲を巡<br />るように壁に設置されています。」

    あ、手元に唯一の資料、入場時にもらった
    日本語版リーフレットがありました!

    「ガウディが描いた森のようなイメージの
    教会内部はラテン十字形の構造となってお
    り、木の幹と枝を思わせる二重螺旋形状の
    列柱が高くそびえています(聖歌隊席では
    15メートル、後陣では75メートルの高さ
    に達します)。大きなステンドグラスやガ
    ラス窓を通して自然光を取り込むように
    工夫されています。聖歌隊席が周囲を巡
    るように壁に設置されています。」

  • ステンドグラスは、朝日が入る東側の<br />生誕のファサードがブルー、夕日が<br />入る西側の受難のファサードが赤、<br />との説明だったかと。

    ステンドグラスは、朝日が入る東側の
    生誕のファサードがブルー、夕日が
    入る西側の受難のファサードが赤、
    との説明だったかと。

  • こちらは、確かに西側。<br /><br />時刻はお昼前で、夕日の時間帯では<br />ありませんが、外光を取り込んで<br />美しく輝いています。

    こちらは、確かに西側。

    時刻はお昼前で、夕日の時間帯では
    ありませんが、外光を取り込んで
    美しく輝いています。

  • 上方が青で下が赤…。ううむ。<br />多分…西側だったかと。<br /><br />ステンドグラスのデザインも斬新。<br />でも、よく見ると聖書にちなんだモチーフが<br />入っている…らしいです(汗)。<br /><br />サグラダ・ファミリアは、教会そのものが<br />「石の聖書」と呼ばれ、目にする全てが<br />聖書の内容を表す、意味あるものだ、と。

    上方が青で下が赤…。ううむ。
    多分…西側だったかと。

    ステンドグラスのデザインも斬新。
    でも、よく見ると聖書にちなんだモチーフが
    入っている…らしいです(汗)。

    サグラダ・ファミリアは、教会そのものが
    「石の聖書」と呼ばれ、目にする全てが
    聖書の内容を表す、意味あるものだ、と。

  • ヘタな写真を何枚もスミマセン。m(_ _)m<br /><br />不要な写真は削除すべしと思いつつ、<br />自分の記憶用です。<br /><br />不鮮明ではありますが、どの写真にも<br />壁際に聖歌隊席と思われる部分が<br />写り込んでいます。

    ヘタな写真を何枚もスミマセン。m(_ _)m

    不要な写真は削除すべしと思いつつ、
    自分の記憶用です。

    不鮮明ではありますが、どの写真にも
    壁際に聖歌隊席と思われる部分が
    写り込んでいます。

  • 何度、見直しても、ときめきが蘇ります。<br /><br />奇抜なデザインに、つい目が奪われてしまう<br />ガウディですが、その実、建築家として<br />非常に緻密な計算に基づいた仕事を<br />しているそう。

    何度、見直しても、ときめきが蘇ります。

    奇抜なデザインに、つい目が奪われてしまう
    ガウディですが、その実、建築家として
    非常に緻密な計算に基づいた仕事を
    しているそう。

  • 天井を見上げると、異界の森に<br />迷い込んだよう…。<br /><br />サグラダ・ファミリアは2010年、法王庁から<br />教皇ベネディクト16世が訪れてミサなどの<br />儀式を行い、一般の教会より上位の<br />「バシリカ」に認められました。<br /><br />「他の教会と同じように、ミサや結婚式も<br />行われています」とガイドさん。<br /><br />一瞬、ここで結婚式!?と驚きましたが、<br />地下の礼拝堂で教区の信者に限って可能な<br />ようです。(←ツッコミが甘い!(^^ゞ)

    天井を見上げると、異界の森に
    迷い込んだよう…。

    サグラダ・ファミリアは2010年、法王庁から
    教皇ベネディクト16世が訪れてミサなどの
    儀式を行い、一般の教会より上位の
    「バシリカ」に認められました。

    「他の教会と同じように、ミサや結婚式も
    行われています」とガイドさん。

    一瞬、ここで結婚式!?と驚きましたが、
    地下の礼拝堂で教区の信者に限って可能な
    ようです。(←ツッコミが甘い!(^^ゞ)

  • これまた、ホントはアップしたくない失敗作<br />ですが、残したのは、祭壇がある後陣と<br />呼ばれる場所のイエス像が写っているから。<br /><br />神聖な祈りの場の雰囲気に、写真を<br />撮りに近づくのが憚られました。<br /><br />小さ過ぎてわかりにくいのですが<br />パラシュートのような覆い(天蓋)の下に<br />十字架にかけられたテラコッタ製の<br />イエス像が吊り下げられています。<br /><br />こ、これって…いいんですか?(汗)<br />斬新というか大胆すぎる…。<br />凡人には別の意味で衝撃です。(*_*)

    これまた、ホントはアップしたくない失敗作
    ですが、残したのは、祭壇がある後陣と
    呼ばれる場所のイエス像が写っているから。

    神聖な祈りの場の雰囲気に、写真を
    撮りに近づくのが憚られました。

    小さ過ぎてわかりにくいのですが
    パラシュートのような覆い(天蓋)の下に
    十字架にかけられたテラコッタ製の
    イエス像が吊り下げられています。

    こ、これって…いいんですか?(汗)
    斬新というか大胆すぎる…。
    凡人には別の意味で衝撃です。(*_*)

  • 柱から天井にかけてあしらわれている、<br />白いギザギザのラインは、殉教のシンボル、<br />シュロの葉を表しているそう。<br /><br />列柱は「ヤシの木」との解説をいくつか<br />見ましたが、葉っぱがシュロなら幹も<br />シュロと考えた方が自然かも?<br /><br />全く関係のないサイトで、シュロとヤシは<br />似てるので間違えられやすい、との<br />記述に遭遇し、なるほど~と。<br /><br />そういう寄り道ばかりウロウロしてるので、<br />一向に旅行記がはかどらない、と(爆)。

    柱から天井にかけてあしらわれている、
    白いギザギザのラインは、殉教のシンボル、
    シュロの葉を表しているそう。

    列柱は「ヤシの木」との解説をいくつか
    見ましたが、葉っぱがシュロなら幹も
    シュロと考えた方が自然かも?

    全く関係のないサイトで、シュロとヤシは
    似てるので間違えられやすい、との
    記述に遭遇し、なるほど~と。

    そういう寄り道ばかりウロウロしてるので、
    一向に旅行記がはかどらない、と(爆)。

  • 柱や天井には、動物や文字を描いた、多数の<br />装飾がちりばめられています。<br /><br />見学時はよく見えてなくて、あらためて<br />PC上で写真をズームして、こうなって<br />たんだ! と驚いた始末。(^^ゞ<br /><br />旅の出発直前に、オペラグラスはどこ!?と<br />慌てて家宅捜索するも見つからず。<br />やはり必携でした…(涙)。

    柱や天井には、動物や文字を描いた、多数の
    装飾がちりばめられています。

    見学時はよく見えてなくて、あらためて
    PC上で写真をズームして、こうなって
    たんだ! と驚いた始末。(^^ゞ

    旅の出発直前に、オペラグラスはどこ!?と
    慌てて家宅捜索するも見つからず。
    やはり必携でした…(涙)。

  • ボケ気味の写真ばかりで、適当な例がない<br />のですが、装飾の絵柄や文字がどうにか<br />見える4枚前の写真をズーム。<br /><br />全て、聖書や聖人にちなむ名称、動物、<br />意匠のようです。(←要は解説能力ナシ)

    ボケ気味の写真ばかりで、適当な例がない
    のですが、装飾の絵柄や文字がどうにか
    見える4枚前の写真をズーム。

    全て、聖書や聖人にちなむ名称、動物、
    意匠のようです。(←要は解説能力ナシ)

  • これは、いわば銅製の平面図?<br /><br />教会のリーフレットのイラストと、ほぼ<br />同じで、ガイドさんが「ここが柱の位置」<br />などと説明してくれた覚えがあります。<br /><br />画像検索をしていると、たまたま逆方向の<br />真上から撮った写真がありましたが、<br />それを見て一瞬、ドキッ。<br /><br />教会堂建築は十字型をしていることが多いそう<br />ですが、逆から見た銅板は、まるで十字架に<br />張り付けられた人形(ひとがた)のよう。<br /><br />ご丁寧に、両足にあたる部分に1カ所ずつ<br />留められた柱の印が杭のようでゾワ~っ。<br /><br />ここまで、やりますか?<br />それとも、キリスト教の世界では常識?<br />見なきゃよかった…(大汗)。<br /><br />サグラダ・ファミリアには、数字にまつわる<br />ナゾなど、いろんなエピソードが多すぎて、<br />一旦ハマると大変そう…。(&gt;_&lt;)<br /><br />あ、あまり、考えないことにしよう…。<br />(↑おいおい!)

    これは、いわば銅製の平面図?

    教会のリーフレットのイラストと、ほぼ
    同じで、ガイドさんが「ここが柱の位置」
    などと説明してくれた覚えがあります。

    画像検索をしていると、たまたま逆方向の
    真上から撮った写真がありましたが、
    それを見て一瞬、ドキッ。

    教会堂建築は十字型をしていることが多いそう
    ですが、逆から見た銅板は、まるで十字架に
    張り付けられた人形(ひとがた)のよう。

    ご丁寧に、両足にあたる部分に1カ所ずつ
    留められた柱の印が杭のようでゾワ~っ。

    ここまで、やりますか?
    それとも、キリスト教の世界では常識?
    見なきゃよかった…(大汗)。

    サグラダ・ファミリアには、数字にまつわる
    ナゾなど、いろんなエピソードが多すぎて、
    一旦ハマると大変そう…。(>_<)

    あ、あまり、考えないことにしよう…。
    (↑おいおい!)

  • 内部見学が終わり、受難のファサードに<br />出てきました。こちら側にも<br />入り口があります。<br /><br />写実的な生誕のファサードとは全く異なる<br />表現スタイルですが、やはり磔刑の<br />場面は見るのがつらいです。<br /><br />こちらも、聖書に沿ったキリストの受難の<br />物語が展開されていて、像の頭部を見る<br />なり、痛さが伝わってくるよう。<br /><br />手がけたのは、バルセロナ出身の彫刻家、<br />ジュゼップ・マリア・スビラックス。<br /><br />これって完成しているの?との質問も多い<br />らしく、「十字架が上がった時点で完成<br />しています」とガイドさん。<br /><br />十字架は屋根の上にあり、この位置からは<br />見えません。塔に上るか、教会から少し<br />離れた位置からだと確認できます。<br /><br />受難のファサードは、ガウディが描いた資料が<br />残っており、それとは異なる仕上がりになって<br />いるため、彼の遺志を尊重していないとの<br />批判もあり、評価が分かれているそう。

    内部見学が終わり、受難のファサードに
    出てきました。こちら側にも
    入り口があります。

    写実的な生誕のファサードとは全く異なる
    表現スタイルですが、やはり磔刑の
    場面は見るのがつらいです。

    こちらも、聖書に沿ったキリストの受難の
    物語が展開されていて、像の頭部を見る
    なり、痛さが伝わってくるよう。

    手がけたのは、バルセロナ出身の彫刻家、
    ジュゼップ・マリア・スビラックス。

    これって完成しているの?との質問も多い
    らしく、「十字架が上がった時点で完成
    しています」とガイドさん。

    十字架は屋根の上にあり、この位置からは
    見えません。塔に上るか、教会から少し
    離れた位置からだと確認できます。

    受難のファサードは、ガウディが描いた資料が
    残っており、それとは異なる仕上がりになって
    いるため、彼の遺志を尊重していないとの
    批判もあり、評価が分かれているそう。

  • 受難のファサードでガイドさんの案内が<br />終わり、30分のフリータイムに。<br /><br />単独行動でもう一度、中に入り、<br />生誕のファサードや聖堂の内部を<br />急ぎ、見て回りました。<br /><br />エレベーターの方も見ましたが、行列を<br />見て断念。エレベーターも予約が<br />必要なことを後で知りました。<br /><br />エレベーターは生誕・受難の両サイドに<br />1基ずつあり、下りは徒歩。<br /><br />地上からは見えない、塔の上の部分や<br />彫刻などを間近に見られるそうで、<br />返す返すも残念です。

    受難のファサードでガイドさんの案内が
    終わり、30分のフリータイムに。

    単独行動でもう一度、中に入り、
    生誕のファサードや聖堂の内部を
    急ぎ、見て回りました。

    エレベーターの方も見ましたが、行列を
    見て断念。エレベーターも予約が
    必要なことを後で知りました。

    エレベーターは生誕・受難の両サイドに
    1基ずつあり、下りは徒歩。

    地上からは見えない、塔の上の部分や
    彫刻などを間近に見られるそうで、
    返す返すも残念です。

  • ガウディのお墓が地下にあると聞いたので<br />待機中の添乗員さんに場所を聞くと、<br />地下礼拝堂が見えるところへ案内<br />してくれました。<br /><br />サグラダ・ファミリア建設を最初の建築家が<br />1年で辞任し、ガウディに依頼が来たとき、<br />彼は31歳の無名の建築家でした。<br /><br />教会建設に携わるなかで彼の信仰心は年々<br />深まり、グエル公園に計画されていた<br />宅地開発がとん挫すると、以後は<br />サグラダ・ファミリアの仕事に<br />専念します。<br /><br />晩年は私財をつぎ込み、この場所に<br />泊まり込んで仕事に没頭。<br /><br />一生独身を貫き、まさに、この仕事に<br />人生を捧げた生き方でした。<br /><br />彼の生涯は、電車との接触事故という<br />思いがけない形で閉じられます。<br /><br />貧しい身なりから浮浪者と間違われて<br />放置され、治療が遅れたそう。<br />享年73歳でした。

    ガウディのお墓が地下にあると聞いたので
    待機中の添乗員さんに場所を聞くと、
    地下礼拝堂が見えるところへ案内
    してくれました。

    サグラダ・ファミリア建設を最初の建築家が
    1年で辞任し、ガウディに依頼が来たとき、
    彼は31歳の無名の建築家でした。

    教会建設に携わるなかで彼の信仰心は年々
    深まり、グエル公園に計画されていた
    宅地開発がとん挫すると、以後は
    サグラダ・ファミリアの仕事に
    専念します。

    晩年は私財をつぎ込み、この場所に
    泊まり込んで仕事に没頭。

    一生独身を貫き、まさに、この仕事に
    人生を捧げた生き方でした。

    彼の生涯は、電車との接触事故という
    思いがけない形で閉じられます。

    貧しい身なりから浮浪者と間違われて
    放置され、治療が遅れたそう。
    享年73歳でした。

  • 写真では白い火に写っていますが、<br />「あの赤い火のあるところがお墓です」と。<br /><br />ガウディの最期を思うと、悔しさと悲しさで<br />やりきれない思いになりますが、こうして<br />生涯をかけた教会で眠っていることに、<br />やっと安堵の念を覚えました。<br /><br />資料で目にしたガウディのデスマスクは、<br />とても穏やかな表情をしています。<br /><br />さて、ガウディ没後100年を期した<br />2026年の完成予定宣言。<br /><br />2018年11月時点で、何本もの塔や<br />栄光のファサードなどが未完成と<br />聞けば、どう考えてもムリでは…?<br /><br />そんな見学者たちの思いを見透かすように、<br />ガイドさんは「私もムリだと思います」と<br />苦笑しながら説明していました。<br /><br />ガウディの遺志は、決して完成が最優先では<br />なかったとする外尾さんも、26年完成の<br />派手なPRには違和感があるようです。<br /><br />たとえ、骨格となる塔が完成したとしても、<br />それに付随する作業は、以後もずっと<br />続いていくだろうとインタビューで<br />語っています。<br /><br />現在、外尾さんは最終的に18本となる塔の中の<br />メインタワーである「イエスの塔」のデザインと<br />装飾の指揮を取っていて、折よく旅行後に<br />特集番組を見ることができました。<br /><br />ガウディ、そして外尾悦郎。<br /><br />サグラダ・ファミリアに魅入られ、命を<br />刻むかのように向き合った二人の姿が、<br />いつしか重なって見えました。

    写真では白い火に写っていますが、
    「あの赤い火のあるところがお墓です」と。

    ガウディの最期を思うと、悔しさと悲しさで
    やりきれない思いになりますが、こうして
    生涯をかけた教会で眠っていることに、
    やっと安堵の念を覚えました。

    資料で目にしたガウディのデスマスクは、
    とても穏やかな表情をしています。

    さて、ガウディ没後100年を期した
    2026年の完成予定宣言。

    2018年11月時点で、何本もの塔や
    栄光のファサードなどが未完成と
    聞けば、どう考えてもムリでは…?

    そんな見学者たちの思いを見透かすように、
    ガイドさんは「私もムリだと思います」と
    苦笑しながら説明していました。

    ガウディの遺志は、決して完成が最優先では
    なかったとする外尾さんも、26年完成の
    派手なPRには違和感があるようです。

    たとえ、骨格となる塔が完成したとしても、
    それに付随する作業は、以後もずっと
    続いていくだろうとインタビューで
    語っています。

    現在、外尾さんは最終的に18本となる塔の中の
    メインタワーである「イエスの塔」のデザインと
    装飾の指揮を取っていて、折よく旅行後に
    特集番組を見ることができました。

    ガウディ、そして外尾悦郎。

    サグラダ・ファミリアに魅入られ、命を
    刻むかのように向き合った二人の姿が、
    いつしか重なって見えました。

  • *引用資料のご紹介<br /><br />サグラダ・ファミリアの旅行記を書こうと<br />図書館の本を借りたり、ネット検索していたら<br />写真はスゴイわ、エピソードは面白いわで<br />一向にはかどらず。<br /><br />しまいに、今さら私がヘタな引用つぎはぎで<br />書く意味あるの?とグレてしまいました(笑)。<br /><br />というわけで、皆さーん、私の旅行記なんか<br />読んでる場合じゃないですよ~(爆)。 <br /><br />ガウディと外尾さんにまつわるおススメの<br />資料、興味のある方はゼヒどうぞ!<br /><br />その1 「図説 ガウディー地中海が生んだ天才建築家」入江正之著<br /><br />出版年が古いので、現在のサグラダ…の状況とは<br />異なりますが、ガウディの生い立ちから最期まで<br />詳細なエピソードが含まれ、胸が熱くなります。<br />私のような建築シロウトにもわかりやすい種々の<br />解説は、へぇ~、ほぉ~と読み応え十分。<br /><br />その2 「地球の歩き方」<br />皆さまご存じのガイド本。旅行記を書く際には<br />専門家の本より、知りたいことがすぐ探せる<br />この本が一番役立ちました(笑)。今回、見た<br />最新版は、古い版から格段に情報が充実<br />していました。(-_-;)

    *引用資料のご紹介

    サグラダ・ファミリアの旅行記を書こうと
    図書館の本を借りたり、ネット検索していたら
    写真はスゴイわ、エピソードは面白いわで
    一向にはかどらず。

    しまいに、今さら私がヘタな引用つぎはぎで
    書く意味あるの?とグレてしまいました(笑)。

    というわけで、皆さーん、私の旅行記なんか
    読んでる場合じゃないですよ~(爆)。 

    ガウディと外尾さんにまつわるおススメの
    資料、興味のある方はゼヒどうぞ!

    その1 「図説 ガウディー地中海が生んだ天才建築家」入江正之著

    出版年が古いので、現在のサグラダ…の状況とは
    異なりますが、ガウディの生い立ちから最期まで
    詳細なエピソードが含まれ、胸が熱くなります。
    私のような建築シロウトにもわかりやすい種々の
    解説は、へぇ~、ほぉ~と読み応え十分。

    その2 「地球の歩き方」
    皆さまご存じのガイド本。旅行記を書く際には
    専門家の本より、知りたいことがすぐ探せる
    この本が一番役立ちました(笑)。今回、見た
    最新版は、古い版から格段に情報が充実
    していました。(-_-;)

  • その3「サグラダ・ファミリア ガウディとの対話」外尾悦郎著<br /><br />ずっしり重くて、写真の美しさ、迫力、価格も<br />超ハイレベル! この本が図書館に<br />あったことに、ひたすら感謝。<br /><br />何より、仕事を通してガウディとの対話を<br />40年以上、模索し続けてきた外尾さんの<br />言葉の持つ深さに胸を打たれます。<br /><br />と同時に、自分がいかに表面的にしか理解<br />できていないことを思い知らされました。<br /><br />これを読んだら、あなたも今日から<br />外尾信者になってしまうかも?

    その3「サグラダ・ファミリア ガウディとの対話」外尾悦郎著

    ずっしり重くて、写真の美しさ、迫力、価格も
    超ハイレベル! この本が図書館に
    あったことに、ひたすら感謝。

    何より、仕事を通してガウディとの対話を
    40年以上、模索し続けてきた外尾さんの
    言葉の持つ深さに胸を打たれます。

    と同時に、自分がいかに表面的にしか理解
    できていないことを思い知らされました。

    これを読んだら、あなたも今日から
    外尾信者になってしまうかも?

  • その3 「ガウディ完全ガイド」 西森陸雄監修・翻訳<br /><br />こちらも、重くて高~いけど素晴らしい写真が<br />満載! これから行かれる方の撮影の<br />ヒントになりそう。<br /><br />その他、ウエブサイトで見られる、NHK、日経、<br />辻仁成氏の記事・インタビューに興味深い<br />エピソードが満載。<br /><br />特に、外尾さんの生き生きとした語り口が<br />伝わってくる辻さんのインタビュー(数編あり)は、<br />かなーり面白いです。<br />ちょっと辻さんを見直しました(笑)。<br /><br />外尾悦郎の仕事 サグラダファミリア」楽器を奏でる天使たち 世界遺産サグラダファミリア徹底ガイド https://www.nhk.or.jp/sagrada-blog/sotoo/313189.html<br /><br />外尾悦郎 Design Stories  https://www.designstoriesinc.com/special/tsuji-interview_etsuro-sotoo3/<br /><br />「日本人はピュアすぎる」サグラダ・ファミリアを彫り続ける外尾氏 日経ビジネス https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00013/020100002/

    その3 「ガウディ完全ガイド」 西森陸雄監修・翻訳

    こちらも、重くて高~いけど素晴らしい写真が
    満載! これから行かれる方の撮影の
    ヒントになりそう。

    その他、ウエブサイトで見られる、NHK、日経、
    辻仁成氏の記事・インタビューに興味深い
    エピソードが満載。

    特に、外尾さんの生き生きとした語り口が
    伝わってくる辻さんのインタビュー(数編あり)は、
    かなーり面白いです。
    ちょっと辻さんを見直しました(笑)。

    外尾悦郎の仕事 サグラダファミリア」楽器を奏でる天使たち 世界遺産サグラダファミリア徹底ガイド https://www.nhk.or.jp/sagrada-blog/sotoo/313189.html

    外尾悦郎 Design Stories  https://www.designstoriesinc.com/special/tsuji-interview_etsuro-sotoo3/

    「日本人はピュアすぎる」サグラダ・ファミリアを彫り続ける外尾氏 日経ビジネス https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00013/020100002/

  • 最後に、入場時に受け取った日本語<br />リーフの中面です。<br /><br />後日、「そういえば、サグラダ・ファミリアの<br />逆さ模型?を地下で見たと次兄が言ってたけど」と<br />思い出しましたが、後の祭り。(T_T)<br /><br />地下礼拝堂とごっちゃにしていましたが、<br />全く別の場所で、受難のファサード側の<br />地下にある博物館のことでした。<br /><br />ガウディ直筆の資料や当時の写真、模型<br />などが展示されているそうで、ここも<br />見たかったなあと残念至極。<br /><br />そういえば、ロザリオの間も、この<br />案内図には全く紹介されていない…。<br /><br />ツアーでの見学時間は約1時間でしたが、<br />個人で行かれるなら2~3時間は<br />あったほうが。<br /><br />見落とし部分が多かったので、いつか全体が<br />完成したら、できれば1日か2日かけて<br />じっくり見たいものですが…。<br /><br />まあ、宝くじでも当たったら…。<br />神のみぞ知る、でありました(ハナから弱気)。<br /><br />途中から居直ってしまった自己満足な長文、<br />最後までおつきあいいただき、恐縮至極、<br />ありがとうございました。m(_ _)m

    最後に、入場時に受け取った日本語
    リーフの中面です。

    後日、「そういえば、サグラダ・ファミリアの
    逆さ模型?を地下で見たと次兄が言ってたけど」と
    思い出しましたが、後の祭り。(T_T)

    地下礼拝堂とごっちゃにしていましたが、
    全く別の場所で、受難のファサード側の
    地下にある博物館のことでした。

    ガウディ直筆の資料や当時の写真、模型
    などが展示されているそうで、ここも
    見たかったなあと残念至極。

    そういえば、ロザリオの間も、この
    案内図には全く紹介されていない…。

    ツアーでの見学時間は約1時間でしたが、
    個人で行かれるなら2~3時間は
    あったほうが。

    見落とし部分が多かったので、いつか全体が
    完成したら、できれば1日か2日かけて
    じっくり見たいものですが…。

    まあ、宝くじでも当たったら…。
    神のみぞ知る、でありました(ハナから弱気)。

    途中から居直ってしまった自己満足な長文、
    最後までおつきあいいただき、恐縮至極、
    ありがとうございました。m(_ _)m

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この旅行記へのコメント (4)

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  • procidaさん 2022/09/25 13:26:52
    サグラダファミリア!
    お久しぶりです。

    美しい写真の数々…
    空の青さにも惹かれました。
    吸い込まれるような青さですね。

    私もサグラダファミリアの中には一度入りました。
    こうやって改めて見ると、
    本当にすごいですね。

    バルセロナ…
    何度でも行きたい町です。

    プロチダ

    レイジーガーデナー

    レイジーガーデナーさん からの返信 2022/09/25 16:42:39
    RE: サグラダファミリア!
    procidaさん、こんにちは (^^)

    コメントいただき、ありがとうございます。

    早速、旅行記を拝見しましたら、バルセロナはじめ、
    海外各地に何度もいらしていて、すごいなあと
    ビックリ。

    同時に、各旅行タイトルに懐かしい地名をいくつか
    発見して、自分自身の数少ない古ーい旅の記憶に
    しばし浸ったところです(笑)。

    3年のコロナ禍を経て、ようやく海外への旅の
    動きも活発になって来たようですね。

    自分では今後、行けるかどうかハナハダ自信がない
    のですが、procidaさんの旅行記で、海外旅行気分を
    味わわせていただきたいと、もくろんでおります。 ^m^

          レイジーガーデナー
  • sanaboさん 2020/03/12 18:28:41
    サグラダ・ファミリアを巡る3人の物語☆彡
    レイジーガーデナーさん、こんにちは

    まず、コメントのタイトルですけど「2人」の打ち間違いではありませんよ~!
    3人目は言うまでもなく、レイジーガーデナーさんなのであります(´艸`*)

    私が外尾悦郎さんのことを知ったのもレイジーガーデナーさんと
    同じ頃だったと思います、多分。←実はよく覚えてない(汗)
    2026年完成予定と聞いた時には驚きましたが、旅行記を拝読すると
    やはり無理そうな気配?
    でも何が何でも没後100年に完成させ、その後内緒で(?)細部を
    仕上げていく…ということでしょうか。
    サグラダ・ファミリア自体、人間の能力を超越した創造物のように思え
    ありきたりの凄いとか素晴らしいという言葉では陳腐に聞こえて
    しまいそうな気さえします。
    そしてサグラダ・ファミリアを巡るガウディと外尾悦郎氏の物語に
    どんどん引き込まれてしまったお気持ち、とてもよくわかります。
    沢山の参考文献を図書館で借りてきてご覧になったのですね。
    そしたら新型肺炎対策で図書館が閉館になってしまったですと~?@@;
    最初は旅行記の参考にと思っていたのに、本の内容が面白くて夢中になり
    膨大な量の情報や知識を旅行記として纏めるのが大変だったと思いますが
    実に上手く纏めていらっしゃり感心しました。
    サグラダ・ファミリアを訪問されたお兄様に触発され、ますます
    訪れてみたいという思いが募り、スペイン旅行を経て今回の旅行記UPに
    至ったレイジーガーデナーさんの物語も旅行記を通して楽しませて
    いただきました。
    わかりやすくて興味を引かれるサグラダ・ファミリアの解説、そして
    随所にちりばめられたレイジーガーデナーさんのユーモアとともに
    感動が伝わってくる素晴らしい力作でした☆彡

    新型肺炎の感染は拡大するばかりで不安になりますね。
    お互いに気を付けましょう!

    sanabo







    レイジーガーデナー

    レイジーガーデナーさん からの返信 2020/03/12 19:36:57
    Re: サグラダ・ファミリアを巡る3人の物語☆彡
    sanaboさん、こんばんは!(^^)

    お忙しい中、長たらしい旅行記(汗)におつきあい
    いただいたうえに、温かいコメントまで
    いただき、ありがとうございます。

    何だか、やたら一人で感動だと盛り上がってる
    うっとうしい旅行記で(笑)、読む人にも申し訳ない、
    と思いつつ、どんどん長くなる一方で(爆)。

    sanaboさんも以前、外尾さんのドキュメンタリーを
    ご覧になったんだなと、とても嬉しくなりました♪

    >凄いとか素晴らしいという言葉では陳腐に聞こえて
    しまいそうな気さえします。

    本当に、そこが一番、気になったところです。
    一人で盛り上がるほどに、感動のバーゲン
    セールって感じで(笑)、どうしたらよいのか、
    途中で頭を抱えてしまいました。

    ガウディも外尾さんも、すごすぎて、自分の理解が
    及ばないことを痛いほど感じたので、自然と2人の
    生き方に心を惹かれました。(^^ゞ

    それにしても、コロナウイルスの蔓延は、まだこれからと
    いう感じもしますし、本当に誰もがつらい時季ですね。
    sanaboさんも、くれぐれもご自愛くださいますよう。

              レイジーガーデナー

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